清塚信也ピアノリサイタル

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今年最初のコンサートは、清塚信也ピアノリサイタルです。
前回の七飯公演は2011年1月でしたので、ちょうど6年振りの七飯公演になります。35歳になったと仰っていましたが、テクニックそして音楽性にも一段と磨きがかかって素晴らしい演奏を聴かせていただきました。
クラシックコンサートは勿論のこと、映画やテレビドラマなどの分野でマルチな活動を展開していますので、今回も1000席が早々に完売するほどの人気でした。
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プログラムは以下の通りです。一部はクラシックを主体に、二部は彼の作曲したものや編曲した曲目を演奏してくださいました。清塚さんのベートーヴェンやショパンもいいですが、私はやはりガーシュウィンなど、少しジャズっぽいほうが雰囲気的にぴったりかなと思っています。ドラマのテーマソングなどストーリー性のある曲目も、彼のエンターテイナー的な側面が相まってなかなかいいです。
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アンコールだけは写真を撮ってもOKという異例のファンサービスで、満員の聴衆の殆どの方々がスマホを用意して写真や動画を撮っていました。こんなところにも人気の秘密があるのかも知れません。それと、天才的なピアノ演奏に負けず劣らず、演奏の合間のトークもウィットに富んで楽しいですね。

そうそう、七飯のホールにはYAMAHAのピアノしかないのですが、開館以来ピアノが更新されていないことにご不満だったようです。「今回のリサイタルで僕がこのピアノをぶっ壊します」と冗談を飛ばしていましたが、文化を謳い文句にした町にしては、ちょっと恥ずかしいというか残念に思っていたところでした。
次回の清塚さんのリサイタルの時には、STEINWAYのコンサートグランド D-274がステージ上にあることを叶えて欲しいなと思っています。D-274は2,100万円ほどするらしいですが、3月に開業する道の駅「なないろ・ななえ」に12億円も投じるのですから、ピアノにこの程度の予算を回してもバチは当たらないように思っています。くしくも今年4月には町長選挙がありますので、ピアノの更新を公約に掲げてくれないかなと期待しているところです。
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珈琲豆焙煎のすすめ

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もう何度か紹介しましたが、私のところでは珈琲豆の自家焙煎をしています。焙煎と言っても大袈裟なものではなく、200g程度を専用の籠に入れてガラガラとバーナーの上で回すだけです。5回に分けて1kgを焙煎しますが、所要時間は1時間程度で、慣れてくると鼻歌まじりで簡単に焙煎が出来ます。市販の焙煎豆に比べて蒸らし時の膨らみがいいですし、何といっても生豆は安く購入できますので、自家焙煎は外せません。興味のある方はぜひトライしてみてください。珈琲好きに自家焙煎はおすすめです。今回も薫り高いエメラルド・マウンテンです。

隣の豆苗は同じ豆類でもまったく関係がありません。野菜が高いので日向に置いて成長を促しています。3度刈り込みをして、4度目を頑張ってもらっています。(^^♪
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『ミ・ト・ン』 小川糸

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大好きな小川糸さんの『ミ・ト・ン』。この本もいいですね。

物語の舞台は、バルト三国の一つ「ラトビア共和国」、小説の中では「ルップマイゼ共和国」となっています。その小さな国は日本と同じような多神教の国で、すべての物には神や精霊が宿ると信じられています。昔ながらの伝統と自然を守り、つつましく人々は暮らしています。そんな小国にありながら温かい家庭に生まれたマリカという女性の一生を綴った物語です。彼女のそばには美しい毛糸で編まれた手袋・ミトンがいつも沢山あります。ミトンには各々に深い意味のある幾何学文様が編み込まれ、赤ちゃんの誕生や結婚式、人生の終わりなどに送ったり送られたりする習わしがあります。

彼女の初恋の人で、のちに良き伴侶となるヤーニスもラトビア人らしい魅力的な男性です。彼は養蜂家として愛するマリカを支えるのですが、結婚後数年して旧ソ連(小説の中では「氷の国」)に連行されて消息が不明になります。

占領下の苦しい日々に耐えながらも、ヤーニスとの楽しき日々の思い出を胸に笑顔を絶やさなかったマリカの生涯、そして彼女を支えた美しい毛糸の手袋・ミトンの存在が心に残ります。ラトビアの美しい風景に思いを馳せ、お読みになってみてください。
《図書館からお借りしました》
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巻末には小川糸さんのトラベル・エッセイと平澤まりこさんの可愛いイラストが掲載されています。小川さんと平澤さんは本著を発刊する前に3回ラトビアを訪問されているそうです。宝石のようにキラキラと輝くラトビアの人々の暮らしと風景に魅了されたと仰っています。ぜひ行ってみたいなと思っています。
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スキー用アプリの正確度は?

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昨日のスキー場でのゴンドラ内でのこと。私の使っているスキー用アプリ「ski tracks」の正確度についてスキー仲間へふってみました。スキー場へ出かけるたびに使っているのですが、計測結果の最高スピード表示がちょっとオーバーなのではと思っていたからです。
15分間のゴンドラの中は、それぞれの想像が錯綜して一向にまとまりません。(笑) 「車でも80km/hを出すと緊張するよ」という言葉に頷き、半信半疑というか結論が出ないままゴンドラを降りたのですが・・・。

そんなこともあって、今日の仕事帰りに車で計測してみようと思い立ちました。車には正確なスピードメーターがついていますし、それと対比するのが一番だと思ったからです。
函館以外の方は地理がよく分からないので恐縮ですが、非常勤で勤務している湯の川の職場から自宅のある七飯町までの約20km間を計測対象にしました。ルートは産業道路を赤川まで来て、赤川インターから高速道路に入って七飯本町インターで降りるといういつもの通勤コースです。
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このところの暖気で路面は殆ど乾いていますので、車のメーター表示で産業道路は55km/h前後、高速道路(函館新道)は90~100km/hで走行しました。「ski tracks」のほうも加速と停止の繰り返しが綺麗な山になっていて、正確にプロットしているように見えます。
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あくまでも道路走行ですので、滑走距離や垂直下降、斜度などは参考になりませんが、肝心の最高速度が93.1km/hと表示されていることがお分かりいただけると思います。高速道路を走っている時に計測されたものと思います。前述のように車のスピードメーター表示で95km/h前後で走っていましたので、この結果からほぼアプリの計測は正しいと考えていいのではと思っています。

未だどのようなメカニズムで計測しているのかよく分かりませんが、私の考えではGPSを一定間隔で細かく区切って、その区間の通過タイムから割り出しているのではと予想しています。どうでしょう。
メカニズムに詳しい方に教えていただければ嬉しいです。
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『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ

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ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を読み終えました。
すでに沢山の方がお読みになっていると思いますし、これからお読みになる方もおられると思いますので、詳しい内容は帯に書かれている程度にとどめたいと思います。
 
現代の世の中では到底考えられない臓器提供を目的としたクローン人間のための施設「ヘールシャム」で育った若者たちの日常を描いた作品です。彼らは何度かの臓器提供をしたのち、身体に限界を迎えた者から使命を終えこの世を去ります。
物語は全篇に渡ってキャシーという女性の回想というかたちで進行します。キャシーは特別に訓練を受け提供者を介護する介護人として施設で働いていますが、自らも提供者という立場にあります。彼女の内省的な淡々した語り口が、若者たちの生まれながらの運命の残酷さを際立たせています。
ただ、彼女の口から語られる思い出の中のヘールシャムの若者たちは、自身の運命を知りつつも、友情や性に翻弄される私たちの青春時代とそれほど変わらない普通の日常を過ごしていることにも、何となく怖さを感じてしまいます。

この小説から何を感じるかは読者によって異なるような気がします。読み始めは、過剰に進みつつある生殖医療などの近未来的な科学技術の問題を提起したものか、はたまたグローバリゼーションの中での搾取する側と搾取される側の問題を扱ったものかと思っていました。でも今こうして読み終わってみますと、この物語の語り手はキャシーひとりであり、キャシーの語ったことがすべてであることに改めて気づかされます。
運命にささやかに抵抗するものの受け入れられず、折り合いをつけようと試みるも上手くいかず、仕方なしに自己を正当化して語るキャシーの姿が妙に身につまされます。何となく私たちに似ている・・・そんな人間の根源的なところを描きたかったのかなと思ったりしています。
《図書館からお借りしました》
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超簡単! ブルーベリー・シフォンケーキ

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久しぶりのシフォンケーキ作りです。
今回は昨夏に収穫してジャムにしていたブルーベリーを使ってみることにしました。ベース・レシピの分量はいつもと同じで、小麦粉70gと卵5個、サラダ油大匙1、それに砂糖を少し(25g)加えたものです。ブルーベリージャムは、卵白と分けた卵黄に大匙3ほど加えてみました。卵白は逆さにしても落ちない程度のメレンゲにするのと、生地と混ぜる時に泡を潰さないようにするのがコツですが、それさえ注意すればOKです。
ジャムをどの程度加えればいいのか塩梅が分かりませんでしたが、焼き上がりで少し紫色に色づく程度になっていましたし、ほのかにブルーベリーの香りもしますので、この分量でいいかなと思っています。焼きの時間をいれても1時間以内に出来る「超簡単!」なシフォンケーキでした。
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『オブリヴィオン』 遠田潤子

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遠田潤子の『オブリヴィオン』も面白かったです。
主人公の森二は妻殺しの罪で服役し、模範囚として4年の刑期を終えて刑務所を出所する場面から物語が始まります。刑務所の門で迎えるのは、実兄でヤクザ稼業で身を立てている光一と、妻の兄にあたる義兄の圭介です。しかし、当の森二は二人を無視して元の家には帰らず安アパートに入居するのですが、その隣室にはバンドネオンを演奏する混血で美しい少女の沙羅が住んでいます。この沙羅が演奏するアストル・ピアソラの「オブリヴィオン」という曲、この小説の中では全篇に通奏低音のように流れて重要な意味をなしています。
森二はなぜ妻を殺したのか、その夜に何があったのか、謎の一つ一つが明らかになるにつれ、複雑な人間関係とやるせないほどの現実が少しずつ浮き彫りになってきます。
「オブリヴィオン」には忘却とか恩赦という意味がありますが、物語は人生を間違えてしまった人たちが、勇気を出して新しい一歩を踏み出す姿を描いているのかなと思います。

このピアソラの「オブリヴィオン」という曲は私も好きでよく聴いているのですが、ピアソラ独自のリズムで、4拍子の中で「一拍半・一拍半・一拍」という独自のパターンが多用されているのが特徴です。もともとイタリアの映画音楽として作曲されましたが、映画も音楽もあまりパッとしなかったようです。その後、「カンツォーネの女王」として名高いミルバが歌って評判になり広く知られるようになったそうです。ミルバと言えば「ウナ・セラ・ディ東京」が懐かしいですね。
《図書館からお借りしました》
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わぁ~! 玄関から出られない

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昨日までサラッとしか雪がなかったのですが、朝にカーテンを開けたらご覧の景色に一変していました。夢うつつで除雪車がガーガーやっているなと思っていたのですが、案の定ドカ雪になっていました。もともと北海道の中でも雪の少ないところですから、一晩で50cm近くも降ったら、もうお手上げです。午前中の雪かき作業で数日分のエネルギーを使い果たした感じですが、すっかり片付いた通路や階段を眺めるのも何となく気持ちがいいものです。

そうそう、積もった雪の割目が青く色づいてとても綺麗でした。北海道のサラサラの雪ではあまり経験することがありませんが、春先など水分を多く含んだ雪の場合に光が差し込むと青くなるようですね。天からのちょっとしたご褒美かなと思っています。
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『彼方の友へ』 伊吹有喜

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実業之日本社 創業120周年記念作品として発刊された伊吹有喜の『彼方の友へ』を読みましたが、すごく面白かったです。

明治41(1908)年の創刊から昭和30(1955)年まで、激動の時代をくぐり抜けて刊行されていた少女雑誌『少女の友』がモデルとなってこの小説が生まれたのだそうです。
舞台は昭和12年の東京。主人公の佐倉波津子(ハツ)は16歳。芸術に心を寄せる少女ですが、経済的なことから進学をあきらめ、西洋音楽を教える私塾で女中として働いています。しかし、戦争の色が濃くなったこともあり私塾をたたむことになり、ハツは自分の身の振り方に悩みます。そんな折に親戚から憧れの少女雑誌『乙女の友』の編集部の雑用係をしないかという話が舞い込みます。ハツは主筆の有賀憲一郎、看板作家の長谷川純司など個性あふれる人々に囲まれ、迷い悩み苦しみながらも自らの才能を開花させていきます。

それから幾年月が経ち、卒寿を迎えて老人施設のベッドの上で微睡むハツ。そんな彼女のもとに「フローラ・ゲーム」と書かれた美しい小さな箱が届けられます。
昭和12年、昭和15年、昭和18年、そして昭和20年と激動の過去と現代を行き来しつつ物語は進んでいきます。若かり日の淡い恋慕の情や奮闘した日々のことに思いを馳せ、「彼方の友へ」とつぶやくハツの心情が胸に迫ってきます。

おすすめの一冊です。そして今期の「直木賞」をぜひ受賞して欲しい小説と思っています。
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Life is Fruity 『人生フルーツ』

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お正月休みに出来るだけ映画館へ足を運んで映画を観たいと思っていましたが、やっと3本目です。
今日はアンコール上映をしていた『人生フルーツ』です。すでにご覧になった方は沢山おられるでしょうね。
愛知県春日井市にある雑木林に囲まれた赤い屋根の平屋にお住いの津端修一さん(90歳)、英子さん(87歳)ご夫妻の日常を綴ったドキュメンタリー映画です。コツコツと、ていねいに、時をためてお過ごしになるお二人の姿が、なんともさり気なく自然で感動的です。
ル・コルビュジェの「家は暮らしの宝石箱でなくてはいけない」という言葉を実践しているのでしょうが、本当にすべてがキラキラと輝いて素敵な人生をお過ごしになっているなと思いました。
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そのまま帰るのも勿体ないし、映画の余韻も楽しみたかったので、"Cafe & Meal   MUJI" で軽く食べていくことにしました。野菜がいっぱいのデリプレート、美味しかったです。もちろん別々のものを選んでお互いにシェアしましたが、いずれも英子さんのレシピとちょっと似ているかなと思ったりしていました。
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『銀河鉄道の父』 門井慶喜

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門井慶喜の『銀河鉄道の父』を読み終えました。
あの宮沢賢治の父・政次郎から見た賢治像を描いたという側面もありますが、むしろ政次郎のことを書いた本という感じがします。賢治の家は、花巻で質屋と古着屋を営む地元でも有数の商家であり、裕福な家庭で幼少から青年期までを過ごした息子とそれを支える父親の姿が描かれています。賢治の童話などが生まれた背景や過程を知ることが出来ますし、封建的な父親像といわゆる過保護で親バカという両面で揺れる政次郎の心の動きが読みどころです。
《図書館からお借りしました》
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映画 『Destiny 鎌倉ものがたり』

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気になっていた映画、『Destiny 鎌倉ものがたり』を観てきました。
コミックスで34巻も発行している漫画作品が原作という予備知識もなくポスターに惹かれて映画館へ足を運んだのですが、ほとんど漫画を読まないこともあって、あまり映画の中に入り込むことは出来ませんでした。救いは主人公の奥さん役を演じた高畑充希さんの演技が素晴らしかったことくらいですが、この方は本当にこういう役回りはお上手ですね。そうそう、30年ほど前の少しレトロっぽい鎌倉の風景も良かったです。
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お手軽アップルパイ

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前回は二つ折りにして餃子のようにしたアップルパイを作ってみましたが、今回は型抜きの生地をそのまま重ねて作ってみました。中に入れるアップル・フィリングの量を沢山入れることが出来ます。

作り方は前回と同様にいたって簡単です。リンゴは皮をむいて5mmほどに短冊状に切り、器に入れてレモン汁、シナモンパウダーを適当量振りかけて、電子レンジでしんなりするまでチンします。リンゴの種類やお好みで砂糖を加えたり、レモン汁の量を調整するといいと思います。パイ生地は市販の冷凍もので、それを径10cmの型でくり抜きます。フィリングが程よく冷めたら、パイ生地の上にこんもりと盛って、その上にもう1枚を被せます。卵黄を適当に塗って、180度で20~25分焼けば完成です。蓋が閉まらなくても構いませんので、アップル・フィリングは沢山入れた方がグッドかも知れません。
次はアップル・フィリングにクルミなどを混ぜてみたいなと思っています。(^^♪
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『ワルツを踊ろう』 中山七里

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中山七里の『ワルツを踊ろう』を読み終えました。
『ワルツ~』という題名と表紙の装丁に惹かれて読み始めたのですが、これほど想像していた内容と違う本に出合うのも稀かなと思っています。
舞台は東京のはずれの7世帯9人が住む山奥の限界集落。そこに外資系金融機関をリストラされた39歳の独身男性が住むことになります。もともと実家がこの集落にあり、両親が亡くなって空き家になったことと自分の貯えが寂しくなってきたことがUターンするきっかけになります。
村落に溶け込もうといろいろと努力しますが、ことごとく裏目に出てしまいます。ワルツを大音量で流して和ませようと試みたり、カラオケ大会を開いてみたり、はたまた有機野菜をネット販売してみたりと・・・。そんな努力もむなしく逆に村人から反感を買うようになり、窓ガラスを割られたり、糞尿を撒かれたり、愛犬を殺害されたりと酷い仕打ちを受けるようになります。
そんな村人の中に一人だけ彼を理解し心から優しくしてくれる住民がいます。

このあとは本を読んでみてください。中盤まではちょっと笑えるほどに滑稽に描かれていますが、中盤以降は一転して凄惨で想像を絶するような怖さが待っています。そして最後のどんでん返しもダブルで怖いです。
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この列車には名優たちが必要だった・・・

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ショーン・コネリーやイングリッド・バーグマン、アンソニー・パーキンスなど豪華キャストが起用されて話題となった前作を観たのは1974年のことでした。
40年以上も経って新しく生まれ変わって登場した『オリエント急行殺人事件』。監督としてメガホンをとり、またポアロ役を演じたケネス・ブラナーをはじめ、前作にもましての豪華スターの競演で、もうワンダフルでした。ゴージャスに、そしてスタイリッシュになった『オリエント急行殺人事件』、瞬きをする暇がないほどに凄いです。面白さ満載で最高でした。
くれぐれも列車に乗り遅れて映画を見逃さないようにしてくださいね。

そうそう、ポアロは謎解き後、次の事件の依頼が入って慌ただしくエジプト・ナイルに向かうべく途中下車してしまいました。あの映画のリニューアルがあるかも・・・(^^♪
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『ミステリー・クロック』 貴志祐介

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貴志祐介の『ミステリー・クロック』を読み終えました。
「ゆるやかな自殺」「鏡の国の殺人」「ミステリー・クロック」「コロッサスの鉤爪」という物語の舞台も内容も異なる4つの短編、中編が収載されています。
「ゆるやかな自殺」は逃げ場のない暴力団事務所での自殺に見せかけた事件、「鏡の国の殺人」は完璧な防犯システムに守られた私設美術館で起きた事件、「ミステリー・クロック」は時計に囲まれた山荘での晩餐会の最中に起きた事件、「コロッサスの鉤爪」は周囲には島ひとつない小笠原の大海原で起きたボート転覆事件、いずれも密室や限られた空間の中で起きた殺人事件の謎解きが主題となっています。
場所や内容が異なると前述しましたが、共通するのは防犯コンサルタントという怪しい仕事をしている榎本径という男と、まったく頼りにならない青砥純子という弁護士が登場して難事件を解決していきます。とても実行することは不可能と思われるようなトリックが超満載で、榎本径が理路整然と謎解きをしていっても私の頭では何が何だか理解不能な状態で読んでいました。
私には少しトリックがしつこいように思いましたが、この手のミステリーがお好きな方にはおすすめかもしれません。
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『マスカレード・ナイト』 東野圭吾

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東野圭吾の『マスカレード・ナイト』。テレビから流れる大晦日恒例の東急ジルベスター・コンサートのカウントダウンが始まる直前に読み終えました。偶然にもこの小説の物語設定の日時と合致するように読み進めた感じです。『マスカレード・ホテル』、『マスカレード・イブ』に続くシリーズ第三段にあたるものです。

ある事件の犯人が、ホテル・コルテシア東京での大晦日のカウントダウン・パーティーに現れるとの予告が警察に入ります。このパーティーには仮面(マスカレード)をつけての仮装パーティというおまけがついています。ホテルという匿名性の守れる不特定多数の集まる場所、しかも顔の認識が出来ないマスカレード・パーティーという特殊な設定、このような物語の仕掛けは東野圭吾でなければ出来ないような気がします。
いくつにも散りばめられたサイドストーリーがあって、最後まで事件の核心がどこにあるのかハラハラドキドキの連続でした。それにもまして、ホテルマンに扮して潜入捜査をする刑事の新田の活躍、そしてこれぞ一流ホテルのコンシェルジュと思わせる山岸尚美の仕事っぷりももうひとつの読みどころです。

賑やかなNHKの紅白歌合戦をちらちら、それに続くジルベスター・コンサートのカウントダウン、まさに小説のマスカレード・パーティーの真っただ中にいるような雰囲気で読み進めることが出来ました。大晦日に読めたのも良かったですし、面白かったです。
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今年の〆は白銀の世界で

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今の時季の北海道は雪の話題しかありませんので、今年の〆もいつものように白銀の世界からです。
朝、出がけの家のところは晴天だったのですが、車で20分ほどのスキー場はご覧のような低い雲の垂れこめたあいにくの天気でした。1週間ほど目立った雪が降っていないせいか、やや硬めのバーンになっていますが、すべてのコースが滑れる状態になって、まあまあいい感じです。
年末年始のお休みで白銀の世界に繰り出す若い人や家族連れが目立ってきており、少しずつ賑わいをみせてきました。長いようで短いウィンターシーズンですので、寒さに負けずに存分に楽しみたいと思っています。

こんな白銀の世界しかない北の小さな町からですが、年末のご挨拶を申し上げます。
来年も良いお年でありますようお祈り申し上げます。
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『君たちはどう生きるか』 吉野源三郎

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吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の書籍版を読んでみました。
1899(明治32)年に生まれ、1981(昭和56)年に82歳で没した著者ですが、現代でもまったく色褪せない素晴らしい本を書いたものと驚嘆しています。そもそも1937(昭和12)年7月に発行された「日本少国民文庫」全16巻シリーズの最終巻として刊行されたもので、子供たちに向けた哲学書であり道徳の書なのだそうです。
主人公はコペル君。いろいろな出来事や悩み事について叔父さんと対談しつつ、人間としてどう生きればいいのかという深い命題に向き合いながらお話が進んでいきます。

『僕は、すべての人がお互いによい友達であるような、そういう世の中が来なければいけないと思っています。人類は今まで進歩してきたのですから、きっと今にそういう世の中に行きつくだろうと思います。そして僕は、それに役立つような人間になりたいと思います。』

・・・コペル君は最後にこのような考えに行きつきます。

書籍版は大人でも楽しめますし、漫画版は多くの子供に読んで欲しいと思っています。
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『この世の春 ㊦』 宮部みゆき

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藩民から今望さまと呼ばれるほどに愛されていた大殿・成興(藩主・重興の父)が、善悪の見極めに長けた馬に嫌われるという不吉な兆候を告げたところで終わった『この世の春』の上巻。それに続く下巻も上巻に勝るとも劣らない複雑な筋立てと息をもつかせぬ展開で、物語にのめり込んでしまいました。

詳しいネタバレを書きますとあとで読まれる方の迷惑になりますので控えますが、私たち人間の心の奥底に横たわる暗闇の部分を書かせたら、宮部みゆきさんの右に出る方はおられないような気がします。そして、同時に人間の心の優しさ愛の深さの描写も見事ですね。まさに最後は「この世の春」です。
強さも弱さも、賢さも愚かさも持っている人間が生み出す物語だからこそ、素晴らしかったり恐ろしかったりするのでしょう。
上下巻とも少しボリュームがありますが、おすすめの一冊です。PC200017

招き猫亭コレクション 猫まみれ展

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道立函館美術館で開催されている『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』を見てきました。全国を巡回しているらしく、猫と猫の作品を愛する謎のコレクター「招き猫亭」が約40年にわたって収集してきた絵画、彫刻、陶磁器等約300点を紹介しているそうです。私のブログでも紹介している木内克、稲垣知雄などは勿論のこと浮世絵からシャガール、藤田嗣治、フジコ・ヘミングなどなど古今東西の画家たちの作品が目白押しです。一個人がよくまあこんなにも集めたものと感心してしまいます。
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猫の写真を持参した方は入場料が割引になるということで、沢山の方が持ち込んで貼り付けてあります。これを見るだけでもいろいろな猫がいて楽しいです。犬を飼っている人よりも猫の方が多くなったと報じられていますが、頷けるような気がします。
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1840年代に描かれたという歌川国芳の《猫の百面相》は写真がOKになっていました。猫というよりも擬人化された人間の顔のようで、目や口の動きなど表情の捉え方が見事です。寛政および天保の改革により、浮世絵の改め(検閲)などいろいろな制約が庶民に課せられましたが、役者絵が禁止になってからも国芳は様々な動物の役者絵を描いて禁令をくぐり抜け、その反骨精神が庶民の喝采を浴びたといいます。猫好きで反骨精神の旺盛な国芳の真骨頂がこの絵にも表れているのでしょうね。
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TAKA五稜郭で演奏会前の腹ごしらえ

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演奏会の前に腹ごしらえをしなくてはということで、レストランTAKA五稜郭へ予約の連絡を入れたら「クリスマス・ランチのみ」とのこと。私たちはクリスマスに特別なものを食べるという習慣はありませんが、他にあてもないのでお願いすることにしました。
さすがにクリスマスということで、先客の女性客が美味しそうにワインを飲んでいました。「ここから代わって運転をしていくので飲んでもいいよ・・・」と家内が言ってくれますが、この後のコンサートで酒臭かったり寝てしまってはいけませんので、我慢することにしました。首都圏のコンサートホールや劇場では休憩時間や幕間に普通にワインやシャンパンなどを楽しんでいますから、ちょっとくらいひっかけても大丈夫なのでしょうが、田舎では酒臭いと睨まれそうなので控えた方が無難です。
そんなTAKA五稜郭ですが、地方都市のわりに美味しいレストランが揃っている函館の中でも、数本の指に入るくらいに美味しいです。一般家庭のような雰囲気の中で味わうフレンチもいいものですね。
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『クリスマスの夕べ』コンサート

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クリスマスイヴの宵、ハナミズキ室内合奏団メンバーによる『クリスマスの夕べ』を聴いてきました。
仙台フィルハーモニー交響楽団第2ヴァイオリン副首席奏者の小川有紀子さん、同じ交響楽団の首席オーボエ奏者の西沢澄博さん、そしてピアニストの高橋麻子さんによる演奏です。
ヴァイオリンとオーボエの組み合わせというのはあまり聴いたことがなかったのですが、オーボエのメランコリックな音色が大好きですので、今回のリサイタルをとても楽しみにしていました。お三人の卓越したテクニックと音楽性、そして同じオケで活躍されているメンバーならではの息の合った素晴らしい演奏を聴かせていただきました。

曲目は、
1.キュイ:五つの小品op.56
2.バッハ:オーボエとヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1060
3.ファリャ:スペイン舞曲
4.モリコーネ:ガブリエルのオーボエ
5.サン・サーンス:オーボエソナタニ長調op.166
6.フォーレ:子守歌
7.プニャーク=クライスラー:序奏とアレグロ
8.シューマン:夕べの歌
9.クリスマスメドレー
そしてアンコールは、「星に願いを」「アメージンググレイス」でした。

イヴに相応しい本当に感動的な演奏会でした。来年の10月13日に同じホールで再演するようですから、ぜひ多くの方々に聴いていただきたいと思います。
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白銀の世界へ

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昨日(22日)も白銀の中でした。
このところずっと天気が芳しくなかったのですが、久しぶりに青空がのぞきました。抜けるような青空のもと、新雪が木々に降り積もって、梢の白さが一層眩しく感じられます。雪質は気持ちの良いパウダーですし、ゲレンデのコンディションは最高です。
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『この世の春 ㊤』 宮部みゆき

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作家生活30周年の記念作品となる宮部みゆきの『この世の春』、上巻を読み終えました。
舞台は江戸時代、北関東のどこかの小藩「北見」。藩主の北見重興(しげおき)が、ある騒動の結果、主君押込にあって若くして隠居させられることから物語が始まります。
重興は自身の中に多重の人格を抱える解離性同一性障害を患っているという設定です。現代のように病態が明らかになっていない時代のお話ですから、怪しげな呪術や藩政に遺恨を持つ陰の勢力の力が見え隠れして、物語は佳境に向かっていきます。サイコホラーの恐怖、ミステリーの謎が満載で凄いです。
今、下巻を読み始めたところです。下巻も読み終えましたら、また感想を書かせていただきます。
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スキー&ボード用の面白いアプリ

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日曜日はあまりスキー場へ行かないのですが、天気が良さそうなのと新しいアプリを使ってみたくて出かけてきました。

skiのアプリといいましても、私の場合はただ単に滑った回数をカウントできるものがあればいいなと思い探したにすぎません。いつも指を折ったり、雪面にストックで印をつけたりして回数を数えていたのですが、せっかくスマホを持っているのですから、電卓のようなもので毎回カウントできればと思っていました。
今の時代のスマホというかアプリの進歩は凄いですね。見つけたのは"ski tracks"というものです。無料のアプリも沢山ありましたが、少しお金を出した方がいいのかなと思い、99円で購入しダウンロードしました。無料のアプリで英語版のものもありましたが、これは日本語で対応してくれますので助かります。

早速、ゴンドラに乗り込んですぐにオンです。GPSと高度計が作動していることがリアルタイムで分かります。あとはポケットに入れて帰る時まで計測すればOKです。最高速度や滑走距離、斜度、回数などが毎回自動的に記録されていきます。最高速度が2回目に滑った時に78.9km/hと表示されましたが、どのようにして速度を計測しているのでしょうね。滑っているとそれほどスピードが出ているという体感はありませんが、車でも80km/hを出したら怖いですから、これが本当だとしたら、ちょっとビビッちゃいます。

日毎のデータはすべて累積されますから、シーズンを通して振り返るときに面白いかも知れません。スキーやボードをされる方におすすめのアプリと思います。
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このアプリのデータによりますと、今日は9:01にゴンドラに乗り込み、11:16に駐車場に戻ったことになります。ゴンドラに5回乗りましたが、3回目以降に混んできて待ち時間が長くなったことも分かります。
すでにトップシーズンのような素晴らしい雪質で、白銀の世界を満喫しています。
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17~18シーズン 初滑り

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先週の土曜日にオープンしたスキー場。今日、17~18シーズンの初滑りをしてきました。
例年の今頃ですと、下のリフトのみでの暫定オープンが普通ですから、初日からゴンドラが稼働していることからも異常に雪の多いシーズンインになっていることが分かります。午前中いっぱい滑ってきましたが、やはりウィンタースポーツは楽しいです。
年齢とともに暖かい南の地に憧れを抱くようになってきましたが、この白銀の世界と爽快な気分を味わうと北国からは離れることが出来ないなと思ってしまいます。(^^♪
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一気に40cmの積雪

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数日前までは雨が降ったりして雪が少なくなっていたのですが、このところの寒波で一気に40cmほども積もりました。連日、除雪車が入っていますので、家の前に置かれた雪をどかす作業に明け暮れています。40cmというと大したことがないように思われるかもしれませんが、道路の両側はうず高く雪の山が形成されています。もともと北国しては雪の少ない地域なのですが、今年の雪の降り方は異常なようで、例年の2倍は降っているようなことを言っていました。お蔭でスキー場は初日からゴンドラが稼働しているようで、スキーヤーにとっては朗報になっています。私も近々初滑りを予定しています。
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『さらさら流る』 柚木麻子

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柚木麻子の『さらさら流る』を読み終えました。
アットホームな家族に囲まれ、平凡ながらも毎日を穏やかに幸せに過ごしている主人公の井出菫。ある日突然、たまたま自分の裸の写真がネット上に公開されているのを見付けてしまいます。6年前までつきあっていたかつて恋人に懇願されて撮影を許したことを思い出しまが、すぐ消させたはずなのになぜか多くの人の好奇の目に晒されることになっていました。あらゆる負の渦に飲み込れ心に深い傷をおいながらも、家族や親友の助けを借りながら少しずつ真相を明らかにし立ち直っていきます。
彼との最初の出会いは、大学の飲み会で酔い醒ましを兼ねて渋谷から自宅まで暗渠を辿りながら帰ったことですが、この暗渠に纏わる思い出が通奏低音のように全篇に流れています。まさに「さらさら流る」のように。人間は暗渠のように暗いところを流れている時もあるが、必ず日の当たる拓けたところに行きつくということを意味しているのでしょうか。
穏やかな幸せと崩壊そして再生を描いた作品です。現在と過去を行ったり来たりし、彼女と元恋人の視点両方を描きながら物語は進みます。二人の微妙な心の動きの描写が素晴らしく、このへんが柚木さんの文章力の確かなところなのかなと思います。
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プチサイズのアップルパイを作ってみました

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気まぐれですからめったにケーキ作りなんてしませんが、何かのきっかけで食べたいと思うとつい作っちゃいます。
そんなことで今回は自分のところで採れたリンゴを使ったプチサイズのアップルパイを作ってみました。パイシートは遥か10年近く前から冷凍庫に眠っている市販のものです。腐っているかなと怖々全体を点検してみましたが、見た限りでは大丈夫そうでした。そんなのを10cmの型でくり抜いていきます。中に入れるフィリングは、リンゴの皮をむき1cm角くらいに切って、電子レンジで適当にチンします。私のところのリンゴは結構甘いので砂糖を加えずに100%ピュアで勝負です。リンゴはしんなりすればOKです。
それを適当量乗っけて半分に畳めば準備完了です。卵黄なんてものを塗って、180度で25分焼けば出来上がりです。ケーキ作りなんて自慢するほどのものではありませんが、これ結構美味しいです。(^^♪
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パソコンのバックアップは完璧ですか

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写真や文書などパソコンに仕舞っている大事なデータは、外付けハードディスクやUSBメモリあるいはクラウドなどにバックアップしていることと思います。
私もデータのバックアップはとってありますが、それと同時にOSを含めたシステム全体のバックアップもとるようにしています。使っているソフトは"Acronis True Image"というもので、もう10年以上も使っていますが、とても信頼性のおける優れたソフトです。普通のバックアップと何が違うかと言えば、何かの不都合でパソコンが機能不全に陥った場合に、OSを含めて導入していたソフトや諸々の設定を以前の状態にそっくりそのまま復元できるという凄い機能を有していることです。OSをリセットしたことがある方はお分かりと思いますが、ソフトやメールの設定を改めてやることは結構大変ですよね。
私の場合は週単位でバックアップをとるように設定していますが、最初はフルで、その後は"差分"や"増分"といって、変更したところだけを保存するような細かい設定が可能です。
"Acronis True Image 2018"になってランサムウェアへの対応も完璧になりました。
普段は大した働きをしませんので保険のようなものですが、いざとなった時の働きは絶大なものがあります。5000円程度で3台のパソコンのバックアップがとれますし、スマホも専用アプリで使うことが出来ます。私はNASを導入しましたので、ネットワーク上で一元管理していますが、もちろん外付けハードディスクと1対1でも大丈夫です。
この手のバックアップソフトをお探しの方はぜひ検討していただければと思います。
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NASを導入してみました

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外付けのハードディスクの容量が少なくなりましたので、思い切ってNASを導入しました。
NASは"Network Attached Storage"の頭文字の通り、ネットワークに接続された記憶装置という意味になります。ただ、一般的なパソコンに内蔵するハードディスクや、USBで接続する外付けハードディスクとは異なり、これ自体にデータの読み書きを制御するCPUや独自のOSが組み込まれています。機能的にはパソコンに近いもので、単にデータを保存するだけでなく、複数のパソコンやスマホ、家電などの様々なデータを管理・活用することが出来ます。

私が選んだのは、台湾のSynologyという会社の"DiskStation DS216j"という製品です。2万円弱で購入しました。ただ、ハードディスクは別途購入ですので、Western Digitalという会社の3TBのHDDを組み込んでみました。2つのベイがあり、1つが壊れても大丈夫なように通常は同じものを2つ装着するようになっています。価格は1台1万円ほどで購入できます。
そうそう、大きさはお弁当箱くらいですから、無線LANの隣に置いてもまったく邪魔になりません。
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無線LANに接続してセットアップをしましたが、とても簡単でだれでもすぐに設定が出来ます。下は管理画面ですが、いろいろなソフトが用意されていて、パソコンが1台増えたような感じがします。まだ詳しくは使い込んでいませんが、すべてのパソコンやスマホのバックアップなどいろいろなことが一元管理できそうです。また、面白い使い方などが分かりましたら紹介したいと思います。
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『忘れられた巨人』 カズオ・イシグロ

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今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの『忘れられた巨人』を読んでみました。
長崎生まれの日系英国人ということで、いずれの小説ももとは英語で書かれています。本書も日本語訳ですので英語版で読んだら細かいニュアンスが違うかなと思うのですが、私には読む力がありませんので、ちょっと残念に思っていました。
舞台は6、7世紀のブリテン島で、いきなり語り手が鬼の話をはじめるファンタジックなゲーム画面を思わせる舞台設定で物語が始まります。当時のアーサー王がサクソン人を虐殺してブリテン島を統一したことに起因するブリトン人とサクソン人との対立という背景が絡んでいます。主人公は、記憶をほとんど亡くした老騎士のアクセルと彼の妻のベアトリスという老夫婦です。ある日、息子のいる村を訪ねて旅に出るのですが、その道中で戦士や少年と出会い、竜退治へと向かう展開になっています。というのも、この雌竜が吐き出す魔法の息が、老夫婦はもとより村人みなの大切な歴史の記憶を奪っているからなのです。しかし、この魔法の息による忘却によって、ブリトン人とサクソン人の憎しみが忘れ去られ、束の間の平和がもたらされていたことも事実でした。竜の死は、争いの再燃を意味していることにもなります。

イシグロ氏は、平和な時代を迎えるのだと信じていた1989年のベルリンの壁崩壊後に発生したユーゴでの戦争勃発に大変なショックを受けたと仰っています。ボスニアやコソボでは、異なる民族同士の結婚さえある程度進み、互いに近所づきあいをしたりと平和に暮らしていたといいます。でも、その平和は本物でなく、あくまでもチトー政権によって力によって抑え込まれていたにすぎなかったのだそうです。そう、小説の中の雌竜から息を吹きかけられた状態のようにです。
イシグロ氏は、嘘の平和とは何か、真の平和とは何かという難しい問題を提起しているのでしょう。このところ俄かにキナ臭くなってきたイスラエルとパレスチナの問題しかり、スペインやスコットランドの自治政府独立の問題しかり、その根は深いところにあるようです。
ファンタジックな小説ですが、そんな深い意味を込めた一冊と思います。
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冬のバイク・トレーニングはZWIFTで

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北海道の冬期間は路面が凍りますし、なにより寒いですからロードバイクは春までお休みになります。でも、春に向けての脚力の維持が大切とお仲間さんが言っていましたので、私も出来るだけローラー台で漕ぐようにしています。ただ漕いでいても飽きてなかなかモチベーションが上がりませんので、私はZWIFTというものに参加してヴァーチャルでトレーニングをしています。
ロードバイク・トレーニングの世界ではZWIFTはとてもポピュラーですから既に参加している方もおられると思いますが、簡単に言えばネット上のヴァーチャル・レースのようなものです。

下の画面は、私がリアルタイムで漕いでいる時のものですが、一番手前のオレンジ・白・黒のジャージを着ているのが私の分身です。右の一覧の青くなっているのが私の順位で、世界中の沢山の方が漕いでいるのが分かります。追い越したり、追い抜かれたりして、順位が前後します。今回のコースはロンドン市内に設定されたものですが、他にもヒルクライムなど世界中の沢山のコースが用意されています。

私はTACXのスマートトレーナーというローラー台を使っていますが、このZWIFTの面白いところは登り傾斜に連動して相応の負荷がかかることです。この負荷の増減により実際にコースを漕いでいるような錯覚にとらわれるところが凄いです。ただ、下り傾斜は反映されず、漕がずに自転車に乗っていれば進むということがありませんので、ここがちょっと辛いところです。次世代のスマートトレーナーでは、この点が改善されてよりリアルな雰囲気に近づくかもしれません。

冬期間は自転車が漕げなくて残念とお思いの方はぜひトライしてみてください。世界中で同じ時間に漕いでいる仲間がいると思うと楽しいですよ。(^^♪
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ZWIFTのプロモーションビデオがありましたので、ご覧いただきたいと思います。こんな感じで室内トレーニングができます。

 

2-in-1パソコンを買ってみました

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2-in-1パソコンというものを買ってみました。
2-in-1パソコンには、キーボード部分(キーボードドック)と液晶部分(タブレット)が分離するタイプのものや専用のキーボードカバーが付属しているタイプのものがあるようですが、私が選んだのは一見普通のノートパソコンのような形のコンバーチブル型というものです。このタイプは、通常のノートブックだけではなく、タブレットになったりテントモード、スタンドモードといったいろいろなスタイルに変形するところがウリです。
画面サイズやCPUなどによりピンキリですが、私の選んだのはDell の"Inspiron 11 3000"というシリーズの中の一つです。内訳は、Windows 10 Home(64ビット)、11.6 inchのディスプレイ、Core m3-7Y30 プロセッサー、1TB ハードドライブなどを装備しており、57,000円(税、配送込)という低価格の割にはそこそこ充実した内容かなと思っています。
画面サイズが11.6 inchとちょっと小さいのが気になりますが、タブレットとして使う際や旅行などで持ち運ぶことを考えれば、これくらいで充分なのかも知れません。サクサク軽快に動きますし、いろいろと使い勝手がいいのでサブパソコンとして重宝しそうな感じがしています。
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『月の満ち欠け』 佐藤正午

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今年の第157回直木賞を受賞した佐藤正午の『月の満ち欠け』を読み終えました。
月が満ちて欠けるように、生と死を繰り返す「生まれ変わり」をテーマにした作品です。前世を記憶する瑠璃と名付けられた女の子の話で、前世でそれぞれが関わった3人の男性への恋心から何度も生まれ変わります。輪廻転生というとても不思議なお話なのですが、妙に説得力のある内容で、背筋がぞっとするような不気味さとミステリー的な面白さをも兼ね備えている小説です。感動的なラストシーンへの落としどころの上手さはさすがに熟練した直木賞作家の文章力に拠るものと思いました。
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パレットだけでも夢がある

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2年前のちょうど今頃に買って、そのまま放ったらかしにしていた水彩画の道具。思い出したように手にしています。放ったらかしといいましても、いつでも準備できるように目の届く棚の上に置いていたのですが、つい2年も経ってしまいました。

絵具には賞味期限はなさそうで、パレットに並べてそれぞれを入れてみましたが、色の変化はなく大丈夫でした。数日乾燥させると使えるようです。こうしてパレットに絵具を入れただけで、子供の頃の夢の世界に紛れ込むような感じがしますね。

趣味は広く浅くがモットーですから、やってみてあまり気乗りがしないようなら止めればいいというお気軽モードです。ただ、こうしてパレットに絵具を入れて机の上に置いとけば、いつでも絵日記代わりに描けるかなと思ったりしています。それにしましても、机の周りは趣味の道具で凄いことになっています。せいぜい夢の世界がゴミの世界にならないように気を付けたいと思っています。
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『ホワイト・ラビット』 伊坂幸太郎

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伊坂幸太郎の『ホワイト・ラビット』を読み終えました。
時間や場面が複雑に行き来して、思わず前に遡って二度見しちゃうような込み入った構成になっていますが、最後は複雑なピースが絶妙に結び合わさって物語の全体像が見渡せる、トリック満載のエンタメ小説です。
仙台を舞台にした一夜の籠城劇。誘拐というあり得ない生業を筆頭に、奇妙な人質立て篭もり事件、星座のオリオン座やさそり座といった天文学の蘊蓄(うんちく)、そしてヴィクトル・ユーゴーのあの有名な「レ・ミゼラブル」に纏わるお話、妻子を亡くして生きる目的を失っている警官の登場などなど・・・もう頭が混乱しそうですが、こんなゴチャゴチャ感とちょっとお洒落な文章が伊坂幸太郎ミステリーの醍醐味なのかもしれません。物語の進行の手助けする「狂言回し」の技法も盛り込んでおり、伊坂幸太郎が自在に操る人形劇を見ているような不思議な感覚の小説です。
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あと2週間でスキーが出来そう

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このところず~っと雪が降ったり曇ったりの鬱陶しい天気が続いていましたが、今日やっとお日様が顔を出しました。数日前に降った雪は25cmとかで、家の前の道路にも今年初めての除雪車が入りました。11月としては稀に見る大雪だったようですが、本格的な寒さはまだ先のようで、昨日今日の暖気で屋根や芝生の上の雪面に面白い凹凸が現れました。明日も暖かいようですから、殆ど解けちゃうかもしれません。

そうそう、この雪で大喜びしているのはスキー場とスキーヤーでしょうね。私のホームグラウンドのスキー場も2週間後の12月9日にオープン予定です。目標は奥ゆかしく(?)シーズン券のもとを少し取れる回数だけ滑られるといいかなと思っています。(^^♪
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『盤上の向日葵』 柚木裕子

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柚木裕子の『盤上の向日葵』。600頁に近い長編ですが、面白くて一気に読み終えました。
舞台は平成6年、将棋のタイトル戦が行われている山形県天童市の会場に刑事が訪れるところから物語は始まります。刑事は山中で発見された600万円もの価値がある将棋の駒と一緒に埋められていた白骨死体の謎を追い、その捜査の進捗と同時並行的に昭和40年代に遡る将棋好きの少年の物語とが交互に語られる形で進んでいきます。読者は終盤にこの天才少年の宿命を知ることになるのですが、これは読んでのお楽しみということで・・・。どこか松本清張の『砂の器』を思い起こさせる感じです。
それにしましても柚木さんの盤上の真剣勝負の一手一手の描写がリアルで凄いです。藤井聡太四段の快進撃で盛り上がっている将棋界ですし、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
私の予想では、この本も「本屋大賞」の候補10冊のなかにノミネートされると思っていますが、どうでしょうね。
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『鳳凰の船』 浮穴みみ

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幕末から明治初期の函館(箱館)を舞台にした小説『鳳凰の船』を読み終えました。
平成30年の北海道命名150年に向けて書かれた作品のようで、函館や七飯の歴史に名を刻んだ人々の激動の人生を描いた5つのお話で構成されています。小説とはいえ、実在の人物が殆どですから、当時の函館や七飯で暮らしていた人々の新しい時代に対する情熱や息遣いが感じられて、なかなか読み応えがあります。

はじめの「鳳凰の船」は、優れた洋式帆船を次々と作った船大工の続豊治が主人公です。豊治はスクーネル型と呼ばれる「箱館丸」を安政4年7月に竣工しており、この船は日本人の手による最初の洋式帆船と言われています。この豊治のもとに伊豆で同じように洋船を作っていた上田寅吉が突然訪ねてくるところから物語が始まります。寅吉はあの榎本武揚とともに箱館を訪れていたのですが、二人の遣り取りのなかに時代に翻弄されながらも未来への情熱に燃える稀代の船大工の姿が描かれていて感動的です。
この「箱館丸」の復元船は函館港西埠頭に展示されています。

2作目の「川の残映」は、日本で地震学の基礎を作ったと言われるイギリス人のジョン・ミルンと結婚してイギリスに渡った願乗寺の娘・堀川トネのお話です。彼女のエドウィン・ダンの妻・鶴に対する微妙な女心の揺れ動きの描写が時代の背景も絡んで面白いです。
また、トネの父親・堀川乗経は願乗寺の住職でしたが、生活用水に乏しい町であった函館(箱館)に願乗寺川と呼ばれた水路を開削し、町の発展に大いに尽力した功労者として知られています。

次の「野火」は、北海道初代長官の岩村通俊が主人公です。かつて七重村開墾条約を結び開墾に尽くしたプロシア人のガルトネルとの遣り取りが読みどころです。ガルトネルと七飯(七重)の結びつきは強く、300万坪もの土地を所有して西洋農法を実践していたと言います。私の家の近くには農園の名残のガルトネル・ブナ林の一部が今でも残っています。

4作目の「函館札」は、函館築島ガラス邸と呼ばれた英国人ブラキストンの邸宅に女中として仕えた16歳のれんが主人公です。ブラキストンは、津軽海峡を境にして動物学的な分布境界線があることを指摘し、この境界線がのちにブラキストン・ラインとして知られたことはご存知の通りです。

最後の「彷徨える砦」は、苦学をして立身出世し函館港湾改良工事監督になった廣井勇とかつて恋仲だった志津とその夫のフランス人ピエールとの関わりを描いたお話です。廣井が改良工事を行ったのは弁天台場であり、この台場は五稜郭を作った武田斐三郎(あやさぶろう)によるものと言われています。面積は3800平方メートル、石垣の高さは8.48メートルもある当時としては稀にみる最新鋭の洋式砲台だったようです。台場自体がとても頑強に作られていたため、廣井による改良工事は難航を極めたことが知られています。台場の石の一部は現在の函館漁港石積み防波堤(函館市入舟町)の一部に使われています。

来年の春にでも、5つのお話に関連することを詳しく紹介したいと思っています。
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酔いしれた『昭和のうたコンサート』北海道歌旅座

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北海道歌旅座の『昭和のうたコンサート』を聴いてきました。
2009年に札幌市で旗揚げした北海道歌旅座。私たちは初めてでしたが、七飯町では3度目の公演なのだそうです。日本が輝いていた昭和の懐かしい曲をたっぷり聴かせていただきました。
歌とピアノはJUNCOさん、そしてヴァイオリンは高杉奈梨子さんです。張りがあってキラキラするような歌声のJUNCOさん、昭和のノスタルジックな旋律を艶やかに謳いあげる奈梨子さんのヴァイオリン、お二人とも凄い歌唱力と音楽性、テクニックをお持ちですね。いつかオリジナル曲をひっさげてNHKホールで歌って欲しいなと思っています。北海道歌旅座、最高でした。ワンダフルゥ~。
日本全国の街から街へと歌の旅を続けています。お近くの公演の際にはぜひ足を運んでみてください。その歌声にきっと心を揺さぶられることと思います。
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『つぼみ』 宮下奈都

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宮下奈都の『つぼみ』を読み終えました。
『スコーレNo.4』のスピンオフ作品を含む短編集です。スピンオフ作品は3編入っているのですが、それがお花(華道)に関するお話でしたので、これらを含めた6編に共通するものとして『つぼみ』というタイトルになったそうです。

主人公たちの織りなす物語はどこか懐かしく、そしてほんのりとした優しさに包まれて、読む者の心の琴線に触れます。そっと「大丈夫だよ」と声をかけてくれるような感じで、読後感がとても心地いいです。

そうそう、表紙の装画もなかなか素敵ですよね。これは日本画家の岩﨑絵里さんの「かなたのひかり せかいのはじまり」という作品なのだそうです。
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一夜にして銀世界

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今朝、窓を開けたらご覧の銀世界に変わっていました。
まだほんの数センチ程度の水けを帯びた雪で、日差しとともに解けていきそうな感じです。
いよいよ本格的な冬に突入ですね。
スキーができる楽しみと、雪かきや渋滞などの鬱陶しさ・・・雪を見ると相反する二つの気持ちが湧いてきます。
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小菅優 ピアノ・リサイタル

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函館での演奏が3度目になる小菅優さんのピアノ・リサイタルを聴いてきました。
活動の拠点のヨーロッパだけではなく、世界中から注目を浴びている小菅さん、抜群のテクニックからもたらされる安定感とヨーロッパで培われたしなやかで表情豊かな感性に満ちた演奏が素晴らしかったです。幼いころから天才少女として頭角をあらわし、9歳からドイツで暮らしていますので、ドイツ音楽のロマン的な精神や叙情性も自ずから身についているのかも知れませんね。

プログラムは前半がドイツ音楽の魅力を感じさせる曲で、
・ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 作品27-1
・ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2「月光」

後半は光や風や水といった自然の美の中から「水」をテーマにした作品で、
・武満徹/雨の樹 素描
・ラヴェル/水の戯れ
・リスト/「巡礼の地 第3年」から“エステ荘の噴水
・リスト/バラード 第2番 ロ短調
・ワーグナー(リスト編)/イゾルデの愛の死

2016年の洋楽の発展に最も顕著な業績をあげたピアニストに送られるサントリー音楽賞を受賞している小菅さんの演奏を今年最後のリサイタル・シリーズで聴けたことをとても嬉しく思っています。年末から来春にかけて日本全国でリサイタルを予定していますので、ぜひお聴きになっていただきたいと思います。
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雪がちらちら舞うなか、リンゴの収穫

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今日は朝から寒い一日。家々の屋根が真っ白になって、道路も一部凍っているような状態でした。通勤に使う高速道路では大きな事故があったようで全面通行止めになっていて結構時間がかかってしまいました。零度前後の凍るか凍らないか微妙な温度の時の道路はとても滑りますので、慎重に運転しないといけないと思っています。

そんな雪がちらちら舞い落ちる午後、リンゴの収穫をしました。
大はなくて中小さまざま、形もバラバラのお恥ずかしいリンゴですが、春の開花からぜ~んぶ自分でやりましたので、愛着はひとしおです。台風やヒヨドリに少しやられましたが、リンゴ自体も秋までよく頑張って枝にへばり付いていたものと感心しています。

生食は勿論のこと、少し傷んでいるのはジャムやアップルパイにでもしてみようかと思っています。
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『宮辻薬東宮(みや・つじ・やく・とう・ぐう)』

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超人気作家たちが2年の歳月をかけて繋いだ前代未聞のリレー・ミステリー・アンソロジーという触れ込みの『宮辻薬東宮(みや・つじ・やく・とう・ぐう)』を読み終えました。
本の題名は何とも意味不明で怪しげですが、リレーで執筆された宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介という5名の錚々たる面々の名前から頭文字をピックアップして命名したものです。
ミステリーというよりもホラーテイストの色濃いものであり、その手の小説が好きな方にはおすすめと思います。私はあまりホラーというのは好きではありませんが、あまり強烈なものではありませんので、私のような弱虫でも楽しめるような内容になっています。それにしましても、さすがに宮部さんはじめ短編を繋いだ作家さん達は読者の心をとらえるのがお上手で、背筋がゾクゾクするような不思議なお話の怪奇小説に仕上がっています。

トップバッターの宮部さんは郊外の一軒家を舞台にした小説。二番手の辻村さんは宮部作品から写真に纏わるモチーフを引き継いで母娘が織りなす奇妙な物語を綴っています。続く薬丸さんは家出少女が主人公の不思議な物語。東山さんは幼少期を台湾で過ごした経験を生かし、怪異文学の古典「聊斎志異(りょうさいしい)」をベースにスマートフォンを題材にした小説を書いています。最後の宮内さんはゲームのプログラムに巣くう幽霊バグがモチーフになっています。
それぞれ単独で読んでも面白いですし、リレー形式の繋がりを楽しむのもいいです。そうそう、最後の宮内さんの作品で振り出しの宮部さんのお話とリンクするのも面白いです。
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ヒヨドリさんには負けませんよ

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昨日は函館で初雪が降ったそうです。ホームグラウンドのスキー場では人工降雪機で雪作りを始めた頃かも知れません。来月の今頃はもう滑っている頃でしょう。

庭にある3本のリンゴの実もいい色になってきました。無袋栽培ですので野性児みたいな面(つら)構えのリンゴで、プロから見るとほとんどが売り物にならないいわゆる「撥ねもの」ばかりですが、味はまあまあいい線にいってるかなと思っています。
もう少し木に付けておきたいところですが、先日からヒヨドリがやってきていて、盛んに実を啄んでいます。実が熟れて蜜を持つような頃合いを見計らって来るのですから、野鳥の感覚の鋭さには舌を巻くしかありません。少しくらいは我慢するのですが、ヒヨドリは群れをなして来て、手当たり次第に突ついていきますので、そろそろ限界かなと思っています。数日中に収穫の予定です。
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『夜の谷を行く』 桐野夏生

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桐野夏生の『夜の谷を行く』を読み終えました。
物語の材題は、1971年から72年にかけて社会に大きな衝撃を与えた連合赤軍によるあさま山荘事件の前の群馬県山中での凄惨なリンチに発展していった山岳ベース事件がもとになっています。あくまでもフィクションですが、実際に事件にかかわった新左翼組織のメンバーなどは実名ですし、事件の推移も事実に添って展開されます。

私とほぼ同じ年代の団塊世代が起こした事件だけに、この事件に参加した者たちが何を考え、どうして参加したのか興味深いものがあります。あの巨大な鉄の球で山荘を破壊しているテレビの映像が今でもはっきりと蘇ってきます。

物語は、連合赤軍の兵士として山岳ベース事件で逮捕され服役した女性が主人公です。過去を隠し淡々と目立たぬよう生きていますが、もとの仲間からの電話、永田洋子の死、そしてあの東日本大震災が起きることで、心の中に少しずつ変化が現れます。

読後感・・・う~ん。主人公が淡々と日常を過ごしている現代の生活ぶりの描写が妙にコミカルで面白いだけに、45年前の山岳ベースでの非人道的な暴力行為の凄惨さがより深く浮き彫りになって背筋が寒くなるような気がします。ありえないことでしょうが、自分があの山岳ベースにいたらどのように振る舞っていたかと思いつつ主人公に重ねて読むのも、この本を読むうえで意味があるかもしれません。
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ニャンコのいるレストラン

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嵐のあとの小春日和のような日曜日、湯の川方向の親戚の家へ用事があって出かけてきました。帰りはちょうどお昼になりましたので、お気に入りの海の見えるレストラン・ククムへお立ち寄りです。ここはニャンコもいて、普通にお店の中を歩いたり、日向ぼっこをしていますので、海を眺めたりニャンコのちょっとした仕草に微笑んだりと贅沢なひとときを過ごすことが出来ます。
ランチは週替わりですので、まず目でバリエーションを楽しんで、そして何から食べようかと考えます。あまり詳しいメニューは見ないようにして、舌にふれた瞬間の味や食感から素材や香辛料、作り方などを想像するのもこのお店ならではの楽しみ方かなと思っています。一品一品にこだわって、良い素材とひと手間を惜しまずに作られた野菜中心のお料理、とても美味しいです。
そうそう、窓の外の津軽海峡もキラキラと輝いて、とてもきれいでしたよ。
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