こんな日もある

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家を出るときは小雨が降っていましたが、スキー場もガスと強い風ですごいことになっていました。お昼頃には向かい風で押し戻されるほどのブリザード状態で、滑っている人は数えるほどしかいませんでした。まぁ、こんな日があるから面白いのかもしれませんね。
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オニオンブレッド

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今日は玉葱を混ぜた総菜パンのオニオンブレッドを作ってみました。
基本のパン生地に、きざんだ玉葱やオリーブオイルなどのフィリングをロール状に混ぜ込んで焼きました。焼き上がりの熱々を食べてみましたが、想像以上に美味しく仕上がっていました。ブラックペッパーも振りかけていますので、玉葱と一緒にベーコンを混ぜてもいい感じかなと思っています。
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福寿草が咲いていました

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雪解けが進んでほとんど雪がなくなった裏の雑木林。ポツポツと黄色い花が開花していました。そう、待ちに待った福寿草の花です。2月が異常に暖かくて、3月に入ってからは一転して寒かったりと、ちょっと季節感がくるっていますが、もうお彼岸ですもね。これから続々と春の花々が咲いてくることでしょう。
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一歩ずつ近づく春

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お昼過ぎの函館の最高気温は9.1℃。スキー場も10時頃から気温が上昇してゲレンデ下部では滑りが悪くなりました。ただ、上部から中部にかけてはハイシーズン並みのコンディションを保持しており、3月中旬としては予想外の嬉しい展開になっています。残り2週間余り、ちょっぴり名残惜しい気持ちになっています。
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『それは誠』 乗代雄介

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昨年の第169回芥川賞候補となった乗代雄介の『それは誠』。

物語の主人公は地方都市の進学校に通う高校2年生の男の子。幼い頃にシングルマザーの母親を亡くし、祖父母と伯母、叔父に育てられた経緯がありますが、中学3年のときに叔父とは生き別れになってしまいます。そこで修学旅行を利用して日野市に住んでいる叔父にこっそり会いに行くことにします。
学校を休みがちで友達のいない主人公。ひとりで会いに行くつもりだったのですが、ひょんなことから同じ班の男子三人も同行することになります。男子三人はそれぞれスクールカースト上位、特待生、吃音症というユニークな面々で、女子四人もキャラがたっていて、主人公にとっては戸惑うような班構成でした。ただ、旅を通して七人の関係が密になっていき、さらに学校に内緒で別行動をとるという秘密を共有することで友人との距離感が縮まっていきます。
淡々と青春のいちページを綴った物語ですが、誰しも身に覚えのある青春時代の特別な一日を見事に仕立てあげた作品といえるでしょう。
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セビーチェ & ロモサルタード

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ペルー料理の「セビーチェ」と「ロモサルタード」を作ってみました。

「セビーチェ」は柑橘系の果汁をベースにしたペルー風マリネです。私はスーパーのお刺身(まぐろ、サーモン、ホタテ、ブリ)を使い、野菜は玉ねぎ、パプリカ、ピーマンなどを薄くスライスして混ぜました。古代インカの時代から食べられていたようですが、さっぱりとしてとても美味しいです。
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こちらはペルーの国民食ともいわれる「ロモサルタード」です。中国の広東省からの移民の方々が持ち込んだ料理のようで、お醤油を使いますので日本人の口にもよく合います。野菜は基本的にセビーチェと似ていますが、牛肉とフライドポテトを使って煮込むのが特徴です。
フライドポテトが入っていますので、これだけでお腹がいっぱいになりますが、ポテトを使わないでご飯に添えても美味しいようです。
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8年前にペルーの「インカトレイル」を歩いた際、一緒に付き合ってくれたくれたポーターの方々がテントの中で「ロモサルタード」を作ってくれた時の様子です。毎日3食美味しい料理を作っていただき、また重い荷物を担いでくださった心強い人たちです。
彼らの作った「ロモサルタード」の味が忘れられず、トライしてみましたが到底適いませんでした。
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このまま春へ・・・?

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昨日まで気温の低い状態が続いていましたが、今日は一転して最高気温が8.6℃まで上昇しました。ゲレンデは気温上昇で滑らなくなってきていますが、それでもがっちり固めているせいかお昼過ぎまで比較的良いコンディションを保っていました。あと20日ほどのシーズンですが、クローズまで楽しく過ごせればと思っています。

ちょうど構えていたスマホの被写体として飛び込んできた男の子。背丈からして5歳くらいでしょうか。お母さんと一緒にとても上手に滑っていました。将来有望かも・・・ね。
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パストーレス ピーベリー

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「パストーレス ピーベリー」を1kg焙煎しました。
コーヒー豆は果実のなかに生豆が二粒向き合うように入っているのが普通ですが、一粒だけのものをピーベリーと呼んでいます。小さく丸いのが特徴です。焙煎時間も短くなりますので、それなりに慎重にするようにしています。
チョコレートやケーキ、和菓子にもよくあって美味しいです。
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『なれのはて』 加藤シゲアキ

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昨年の第170回直木賞にノミネートされた加藤シゲアキの『なれのはて』。長編小説でしたが、面白く一気読みでした。

【作品紹介】
一枚の不思議な「絵」の謎を追い、令和から昭和、大正へ。日本最後の空襲といわれる秋田・土崎空襲。戦争が引き起こした家族の亀裂は、現代を生きる人びとにも影を落としていた。
ある事件をきっかけに報道局からイベント事業部に異動することになったテレビ局員、守谷京斗(もりや・きょうと)。異動先で出会った吾妻李久美(あづま・りくみ)が祖母から譲り受けた、作者不明の不思議な古い絵を使って「たった一枚の展覧会」を実施しようと試みる。ところが、許可を得ようにも作者も権利継承者もわからない。手がかりは絵の裏に書かれた「イサム・イノマタ」の署名だけ。守谷は元記者としての知見を活かし、謎の画家の正体を探り始める。だがそれは、秋田のある一族が、暗い水の中に沈めた秘密に繋がっていた。
戦争、家族、仕事、芸術……すべてを詰め込んだ作家・加藤シゲアキ「第二章」のスタートを彩る集大成的作品。

主人公の守谷京斗はイベント事業を手掛けるテレビ局社員です。一枚の絵をもとに展覧会を開くことになります。著作権の関係でその無名の画家の正体を探るのですが、その過程で秋田の石油産業で財を成した一族の秘密に迫ることになります。
舞台は東京と秋田。時代は現代と昭和初期~中期ごろという、場所と時代が交互して物語が進んでいきます。家族というブラックボックスに深く沈められ過去が少しずつ明らかになっていく様子はとてもスリリングです。戦争、報道、歴史、家族や友情、美術や著作権、発達障害など盛りだくさんの要素が網羅されていますが、物語に巧みに溶け込ませるところはさすがと思いました。
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まだまだ絶好調・・・

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スキーシーズンはインからそろそろ2か月を経過しようとしています。用事のある日や休日を除いてほぼ毎日出かけていますので、通算で40回が近づいています。今月いっぱいでクローズの予定とのことですが、順調に50回を超えることが出来れば嬉しいなと思っています。
ゲレンデは、3月に入ってもハイシーズン並みのベストなコンディションを保っており、毎回楽しく滑ることが出来ています。単純に重力の法則に従って上から下へ滑り降りるだけなのですが、これが例えようがないくらい楽しいです。(^^♪
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プチバケット

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今日はプチバケットを作ってみました。小麦粉は北海道産の中力粉ヌーベルバーグを使いました。

なぜフランスパンには強力粉ではなくグルテン量の少ない中力粉を使うのか疑問だったのですが、一説によりますと、フランスでは土壌と気候の関係でグルテン量の多い小麦の栽培が難しかったことが関係しているようです。フランスパンは、基本的に小麦粉、パン酵母、塩、水、モルトだけで作りますが、風土と関係しているのは興味深いです。このようなバケットがパリの店頭に並ぶようになったのも20世紀になってからといいますので、原料の調達や作り方などで数多くの試行錯誤があったものと思われます。

酵母量と糖度が低いため一次発酵の時間が長く、またスチーム(加熱水蒸気)で焼きますので、ちょっと面倒ですが慣れちゃえば大丈夫です。
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『まいまいつぶろ』 村木嵐

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昨年の第170回直木賞にノミネートされた村木嵐の『まいまいつぶろ』。大河ドラマを見ているようで最高に面白い時代小説でした。まだ読まれていない方にはぜひお薦めしたい一冊です。

徳川幕府八代将軍徳川吉宗の嫡男で、のちの九代将軍になった徳川家重。そして御側御用人、若年寄として家重を支えた大岡忠光との物語です。家重の幼名は「長福丸」、忠光は「兵庫」です。
長福丸は生まれながらに体が不自由で、言語も不明瞭なことから意思疎通ができませんでした。おまけにたびたび尿を漏らし、歩けば跡が付くことから「まいまいつぶろ (かたつむり)」と蔑まれていました。
ある日、長福丸の乳母だった滝乃井に江戸町奉行の大岡忠相(ただすけ)が大奥に呼ばれるところから物語が始まります。滝乃井は、長福丸の言葉を解する少年(大岡兵庫)を知り、長福丸の小姓に取り立てたいと忠相に相談します。兵庫とは遠縁にあたることもあって乗り気ではなかった忠相でしたが、兵庫の才能と心根を測るべく顔を合わせることになります。かくして、心優しい長福丸と、忠相に認められた兵庫の主従を超えた関係が確立することになります。ちなみに大岡忠相はテレビ時代劇の「大岡裁き」で有名な「大岡越前」です。

終世にわたって障害に苦しむ家重を思い、彼の口(通詞)となって鏡のように寄り添う忠光。身分の違いを超えて心の奥深くで通じ合う二人の絆が胸に迫ります。田沼意次といった幕臣の能力を見抜いて重用するなど、人事能力の高い隠れた名君との評価の高い九代将軍徳川家重。そして2万石の岩槻藩主としての顔をも持ち、藩の産業振興や領民の人心を掌握して慕われたといわれる大岡忠光。

他者を理解しようとする想像力、そして清廉な精神と身の振り方など、徳川家重と大岡忠光という稀有な人物の魅力がびっしりと詰まった一冊です。
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弥生三月は思いがけない大雪スタート

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三月に入った途端に思いがけない大雪になりました。函館の積雪は28cmとのことですが、ちょっと離れた当地はやや少ないようです。それでも連日除雪車が入っていますので、朝から雪かきに追われていました。厳冬期の雪とは違ってやや湿り気を帯びたもので、お昼頃にはぐんと積雪高が低くなりました。思いがけない大雪の日があっても確実に春の足音が近づいているようです。
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『襷がけの二人』 嶋津輝

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昨年の第170回直木賞で次点になった嶋津輝の『襷がけの二人』を読み終えました。

【作品紹介】
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。
「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」 親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに。
幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作! 

まず、読み終えてなんと気持ちのよい小説なんだろうと思いました。
世の移ろいに翻弄されつつも、立場や年齢の差を超えて支え合った千代と初衣という二人の女性の物語です。
大正末期から戦後にかけて、時に女主人として時に女中として、二人の立場は逆転しても、日々を逞しく楽しく生き抜いていく姿に感動します。波乱万丈の人生の中に、明日を生きる希望を見たような気がしました。
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スキー日和

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今日も穏やかなスキー日和でした。
明日から天気が下り坂との予報ですので、今日中に滑っちゃえとのことでお昼過ぎまで滑っていました。冬の楽しみは人それぞれでしょうが、個人的には天空の雪原にシュプールを描くのが一番楽しいと思っています。
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胡蝶蘭

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3鉢ある胡蝶蘭のひとつが咲きだしました。
昨春に肥料をやって、あとは一週間に一度程度忘れたころに水やりをするだけの管理です。水といいましたが、人肌よりもちょっと熱めのお湯をやっています。
まだまだたくさんの花を咲かせて、それが秋ころまで持ちますので、胡蝶蘭ってすごいというか不思議な花ですね。あまり構われずに、ほったらかしにされたほうが好きな花ですから、私にぴったりの花です。(^^♪
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数少ないレパートリー パエリア

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数少ないレパートリーのひとつ、パエリアを作ってみました。
オリーブ・オイルで炒めたサフラン・ライスの上に冷蔵庫の中に残っていた魚貝類や野菜類をてんこ盛りに乗せて、オーブンで炊きました。
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バレンシア地方の言葉でフライパンを意味する「パエリア」。サフランとカット・トマトで色づけられご飯と、その上の具材の取り合わせが絶妙ですよね。
パエリアを炊く男の人のことを、「パエジェーロ」(paellero) と呼ぶそうですが、仲間に加えてもらえるでしょうか。(^^♪
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スキーのチューンナップ

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あまり天気が芳しくありませんし、読みたい本が山積みになっていますので、スキーはお休みにしました。
眼が疲れた息抜きに思い立ってスキーのチューンナップをしました。チューンナップといっても大袈裟なものではなく、エッジをファイル(ヤスリ)で指定の角度で研ぎ、軽くワックスを塗るだけです。
効果のほどはあまり期待できませんが、さあどうでしょう。
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海の景色も少し春めいて

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湯の川方面へ行く用事があり、途中にある「六花亭・漁火通り店」へ立ち寄ってみました。
雛祭りのお菓子が店頭に並ぶようになってきましたし、店内の雰囲気も春めいてきました。五稜郭店はウィンドウ越しに五稜郭公園や桜並木を眺めることが出来ますが、こちらは啄木が愛でた大森浜から津軽海峡を望むことができます。
素材を活かしたお菓子はどれも美味しく、お店の雰囲気もいいですし、階上は喫茶室になっていますので、海を眺めながら寛ぐのにもおすすめです。車以外のアクセスが少し不便ですが、近くにバス停もありますので、ぜひお越しになってみてください。
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『ラウリ・クースクを探して』 宮内悠介

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私事になりますが、今から50年ほど前の1972年にソビエト連邦(ソ連)を1週間かけて横断した経験があります。正確にはオーストリアのウィーンまで行くのにソ連国内を通過したと言ったほうがいいかもしれません。時間がかかりますが、ヨーロッパへ行くのに一番安いルートだったのです。そのころの日本は固定相場制で1ドル=360円の時代のことです。東西冷戦時代のれっきとした社会主義国でしたから、今にして思えば二度と味わえない貴重な体験だったと思います。

前置きが長くなりましたが、宮内悠介の『ラウリ・クースクを探して』は、そんなソ連に支配されていた時代のバルト三国のひとつエストニアを舞台にしたお話です。独立運動やソ連の崩壊が身近に感じられた1977年に首都タリンの近郊のボフニャ村で生まれたラウリ・クースク。機械技師の父親の影響を受けたのか幼少期から数字を数えることを得意にしていました。父が与えた簡単なコンピュータに興味を示し、黎明期のBASIC言語を駆使してプログラムを作成し、周囲を驚かせるような少年でした。
めきめきと頭角を表し将来を嘱望されるまでになりますが、その後のソ連の崩壊をきっかけにして、ラウリは自分の道を見失うことになります。ロシアに侵攻されているウクライナの過去の国情と似ているようで、ソ連との微妙な関係は人それぞれのおかれた立場で違っていたことがよく分かります。

この物語の主人公ラウリは、一代で財を成した人でもなければ、革命の英雄でもありません。国の体制に翻弄され、いつの間にか行方知れずになってしまった普通の一少年です。ラウリの伝記を書くために彼の足取りを追うジャーナリストの視点で、過去を回想する形で物語は静かに進んでいきます。
ラウリを探す旅は今を生きる私たち自身と重なり、日常のはかなさやかけがえのなさを私たちに教えてくれます。
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焼き芋

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茨城県産の紅優甘(べにゆうか)を焼き芋にしてみました。
おやつサイズですので、スキレットに5本並べることが出来ました。軽く洗って鍋に入れ、超弱火で1時間焼きました。途中、数回ひっくり返しただけです。
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スキレットの隙間からいい匂いが漂っていましたが、焼き終わって半分に折ったら、しっとりといい感じに仕上がっていました。シルクスイートとはひと味違った甘みと食感で、超美味しいです。
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『八月の御所グラウンド』 万城目学

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昨年の第170回直木賞を受賞した万城目学の『八月の御所グラウンド』。ウルウルしながら一気読みしました。まだ読まれていない方もおられると思いますので、ネタバレはしないでおきますが、感涙しますので、ぜひお読みになってみてください。

太平洋戦争の影が見え隠れする表題作と、全国高校駅伝に出場する女子高生を描いた『十二月の都大路 上下カケル』は、いずれも生者と死者が交錯する不思議な物語です。雪の都大路と、京都五山送り火を迎える猛暑の御所グラウンドという舞台設定も絶妙です。
あの『フィールド・オブ・ドリームズ』を彷彿させるファンタジー。万城目さんの心にしみる繊細な筆さばきを味わってください。

主に新刊小説を紹介してきたコーナーは、記念すべき400冊目になりました。区切りの一冊が本作品になったことを嬉しく思っています。
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霧氷もきれい

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隣の北斗市の最高気温が-0.5℃と前日に比べると12℃近くも下がりました。
標高1000m付近も寒かったです。雪は相変わらず降らず、数日前の暖気で緩んだ状態から一気に凍りつきました。ゲレンデはガリガリのアイスバーンになっても不思議ではないのですが、スキー場担当者のおかげで細かくグルーミングされて、一部を除いてハイシーズン並みのベストコンディションを保っています。本当に感謝です。

例年ですと山頂部付近の木々は見事な霧氷に覆われて真っ白くなるのですが、今年は数える程度しか見ることが出来ません。あと10日ほどで3月。霧氷と雪に覆われることを祈っています。
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『ツミデミック』 一穂ミチ

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一穂ミチの『ツミデミック』。

【作品紹介】
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中にはなしかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗ーー『違う羽の鳥』。  調理師の職を失った恭一は家に籠もりがちで、働く妻の態度も心なしか冷たい。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人からもらったという。隼からそれを奪い、たばこを買うのに使ってしまった恭一は、翌日得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れるーー『特別縁故者』。  先の見えない禍にのまれた人生は、思いもよらない場所に辿り着く。 稀代のストーリーテラーによる心揺さぶる全6話。

コロナ禍のパンデミックの最中のお話です。感染症の流行で自粛せざるを得なかった日々に、ふとしたはずみで境界線から少し足を踏み外してしまった人々の罪と心の葛藤を描いています。あの事態に翻弄された記憶も生々しいだけに、些細な事で人生を踏み誤った人たちのお話は他人事とは思えず切なくなります。第三者的に俯瞰して見ると、浅はかで愚かで狡賢なのに、それでも当人は気づかずに正しいと信じている人たち。そんな人たちが引き起こす悲喜こもごもを描いた短編集です。

広く世を見渡しますとパンデミック、自然災害、紛争など想定外の予期せぬ状況が続く昨今です。当然のことながら私たちの生活に影響を及ぼし、暮らし方も変化していかざるを得ません。このような異常事態の中で問われるのは、「人としての真価」なのでしょうね。歴史は繰り返すといいますが、私も含めて歴史や過去から学んでいないことが多すぎますね。
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決め手はメレンゲ

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ヘルシーで簡単なシフォン・ケーキを作りました。バターとベーキングパウダーを使わないのがいいですね。型に入れて180℃で焼くこと30分。オーブンからいい香りが漂ってきます。
型から外すといい感じに仕上がっていました。今日のコーヒータイムはふわっふわのシフォン・ケーキです。
P2190015しっかりとしたメレンゲを作ることがポイント。冷した卵白を角が立つまでブレンディングすることが大切です。これさえ出来ちゃえば大丈夫。おじいさんでも簡単にケーキが作れちゃいますよね。
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駒ケ岳もきれい

カテゴリ:
今日の函館の最高気温は16℃と2月としては異常な高温でした。
スキー場の標高1000m付近でも水がしみ出るほどのベタ雪。途中でスキーにブレーキがかかるような現象も起きて、まったく楽しくありませんでした。これから明朝にかけて雨が降るようですから、明日はどのようなコンディションになっているのでしょうね。
慰めは真正面に見える駒ケ岳がくっきりと、とてもきれいに見えたことです。ちょっと目を右に転じると、室蘭や伊達の山々も遠望できました。
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羊蹄山がきれい

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土日はスキーに行かないことにしていますが、昨日今日と絶好のスキー日和。おまけに明日からは気温が上がって雨模様の予想ですから、昨日に続けて今日も出かけてきました。
昨日同様に大勢の家族連れなどが来場していて大盛況でした。いつもより30分も早く家を出ましたのでトップゴンドラに乗ることができ、まっさらにグルーミングされたバーンを爽快に滑ることができました。シーハイルです。(^^♪
噴火湾越しに羊蹄山をくっきりと見ることができました。羊蹄山が見えると天気が崩れるといいますが、明日からの天気が心配です。予想最高気温が15℃と言ってましたが、暦が2か月とんでる感じですね。
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恵みの雪が降りました

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夜中に除雪車が入るほどのまとまった雪が降りました。
スキー場もそれなりに降ったようで、表示積雪は75cmになっていました。
スキーヤーやボーダーの考えることは一緒で、朝イチから並ぶほどの盛況でした。ただ、思っていたほどに滑る雪ではなく、数本でゲレンデも荒れてきましたので、いつもより早めに切り上げてきました。明日からまた暖かくなるようですが、山だけもう少し降って欲しいです。
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まさに春スキー

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函館の最高気温が13.1℃と4月下旬並みの暖かさになりました。
例年の2月中旬のスキー場は、積雪2m超でシーズン真っ盛りといった感じなのですが、今冬は積雪が極端に少ないうえに暖気でベチャベチャの状態になっています。3月はどんな具合になっちゃうのでしょうね。
薄着をしてきたのに滑っていても暑くてゲレンデでひと休みです。雪の中に冷しておいたビールを楽しみたいなと思うような季節外れの陽気でした。
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雪原に一輪のタンポポ

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裏の雑木林を散歩していて、タンポポを一輪だけ見つけました。
まだ2月ですから、咲いているタンポポを見つけたのは初めてです。夏には駆除が大変なくらいに繁茂しますが、今の時期の黄色は貴重です。明日からは4月並みの12℃まで気温が上がるようです。一気に春が近づいてくるような気がします。
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『わたしたちに翼はいらない』 寺地はるな

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寺地はるなの『わたしたちに翼はいらない』。 

【作品紹介】
他人を殺す。自分を殺す。どちらにしても、その一歩を踏み出すのは、意外とたやすい。最旬の注目度No.1作家・寺地はるなの最新長篇

同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている三人。4歳の娘を育てるシングルマザーの朱音。朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦の莉子。マンション管理会社勤務の独身の園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は、恨みとなり、やがて・・。「生きる」ために必要な救済と再生をもたらすまでのサスペンス。

中学校時代のスクールカーストが大人になっても影響を与えるという怖いお話です。
私のようなベビーブーマーの団塊世代の中学生活にも確かに「いじめ」というものはありましたが、現代のような陰湿なものを見聞きしたり体験したことはありません。なんといっても深刻な「いじめ」に発展するまでの関心を他者に抱く余裕がなかったというのが実情だったのだと思います。食べる物にも事欠く時代でしたから、みな自分と家族を本能的に守ることで必死だったのだと思います。

さて、本作品ですが、前述の作品紹介のように、中学時代のいじめ、ママ友によるマウント、モラハラの夫、姑による精神的支配などが主題になっています。それぞれの心の傷は深い恨みとなり、深刻な事態へと発展していきます。各章にわたって登場人物個々の内省、心の動きが詳細に描かれています。他人からすれば他愛のないことが当事者にとっては大きな痛手となったり、些細と思えることで人生が変わる事ってあるのですね。救済と再生のサスペンスと銘打った一冊。ちょっと疲れますが、若い世代の方は思い当たることもあって共感できるかもしれません。
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オレンジピール・パン

カテゴリ:
丸パンのバリエーションとしてオレンジピール・パンを作ってみました。
基本のパンのレシピ(強力粉400g)にオレンジピールを50g加えました。オレンジピールの糖分がありますので砂糖は半量にし、水の代わりに市販の「午後の紅茶」を使いました。
オーブンで焼いている最中からオレンジピールと紅茶のほのかな薫りがしていい感じです。焼きたてもフワッフワでとても美味しいパンに仕上がりました。
このパンもお気に入りレシピの仲間入り決定です。(^^♪
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スノーシュー & 湖上散歩

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スキーはお休みして、妻を誘ってスノーシューと湖上散歩をしてきました。
まず大沼の湖上散歩。真っ白な雪原がどこまでも広がっていて、夏のカヤックとはひと味違う景色を楽しむことができました。駒ケ岳もくっきりと見えてとても気持ちの良い散歩でした。
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そして、セミナーハウスの裏手の森林公園をスノーシューを履いて一周してきました。シマエナガなどの野鳥との出会いを期待したのですが、鳥類はほとんど見かけませんでした。春の雪解けまでにもう一度訪れようと思っています。
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今日も絶好のスキー日和

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連日、好天のスキー日和が続いています。今日も標高1000mの雪山を滑っていました。今シーズンは滑り始めが遅かったので、ちょうど1か月経過してやっと20回目です。
明日からの3連休はお休みなので、今日は欲張って10本も滑ってしまいました。最初の3本は高速系のお仲間さんと一緒に滑り、4本目以降は単独でターンを楽しんで滑るような感じにしました。妻からは「歳を考えるように」と言われていますが、身体は別にして思考だけは若い時のままですから、どうしようもありません。(笑)
今シーズンも正味1か月半の冬の楽しみ。怪我をしないように楽しみたいと思っています。
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「雪乞い」をせねば・・・

カテゴリ:
昨年末で仕事を辞めて通勤先(?)がスキー場になったものの、期待とは裏腹に雪不足に陥っているスキー場。表示されている積雪量は55cmです。部分的には地肌が露出している部分があります。
今週末から来週前半にかけて最高気温が12℃まで上がるようですから一段と雪解けが進みそうです。このままでは4月のクローズまでゲレンデが持ちそうにありません。
「雪乞い」というか藁にもすがりたい思いです。(^^♪
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『ともぐい』 川﨑秋子

カテゴリ:
第170回直木賞受賞作の『ともぐい』。久々に圧倒されるような迫力のある作品に出会えました。

【作品紹介】
明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑(こわく)的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる。

北海道で生まれ育った私でも、このような雪山の透き通った静寂や緊迫感に満ちた野生動物の息吹を身近に感じたことはありません。人を避けるように山深くに小屋を構え、熊猟師としてどこまでも自然と同化することに「生」の意義を見出だそうとした熊爪という男の生涯が描かれています。人間や獣という存在に対する問い、食って食われる自然の摂理、他者との交わりを通して揺れ動く熊爪の心の内が読みどころです。

私が感銘を受けたのは、熊爪という男の「潔(いさぎよ)さ」でした。私を含めてですが、現代人に欠けているのはこの「潔さ」ではないかと思っています。社会が「潔く」させてくれないというか出来ないようにしていると言ったほうが正しいかもしれません。
おのれの人生や物事に過度に執着せず「あるがままに」生きる熊爪という男に魅力を感じるのは、こんなところなのかも知れません。
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昨日も今日もワンダフル (^^♪

カテゴリ:
首都圏を中心に雪で混乱しているようですね。都心で7cmの積雪と言ってましたが、こちらに全部欲しいくらいです。相変わらず雪が降らず、スキー場は積雪50cmのままです。それでも気温が上がらないせいかゲレンデコンディションはベストの状態を保っています。

今日で17回目になりました。昨日今日と天気が良く、ゲレンデの凹凸も鮮明に見えていますので、楽しく滑ることができます。
スキー場での新しい出会いも楽しみの一つです。クアッドリフトでご一緒させていただいた方は、東京から一人でお越しになった80歳のスキーヤー。3泊4日の日程でスキーを楽しまれているとのこと。ここが、お気に召したようで1月に続いて2度目のご来場だそうです。
あと2か月間のスキーシーズン。新たな楽しい出会いがありますように。
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『君が手にするはずだった黄金について』 小川哲

カテゴリ:
本屋大賞にノミネートされた小川哲の『君が手にするはずだった黄金について』。表題作を含む6編の短編で構成されています。

【作品紹介】
認められたくて、必死だったあいつを、お前は笑えるの? 青山の占い師、80億円を動かすトレーダー、ロレックス・デイトナを巻く漫画家……。著者自身を彷彿とさせる「僕」が、怪しげな人物たちと遭遇する連作短篇集。彼らはどこまで嘘をついているのか? いや、噓を物語にする「僕」は、彼らと一体何が違うというのか? いま注目を集める直木賞作家が、成功と承認を渇望する人々の虚実を描く話題作!

作者の分身を主人公とするエッセイ風の小説で、パロディや私小説ではありません。
作中の主人公が作者と同名であったり、直木賞受賞など作者と重なる経歴や特徴をもつ主人公が登場しますが、あくまでもフィクションなのだそうです。このような表現手法は「オートフィクション」と呼ばれるそうです。
フィクションとノンフィクションの境目が分からず読んでいて不思議な感じがしますが、いずれも読者の心にストンと落ちるような感じの物語ばかりでした。日常における人間観察力の鋭い方なのでしょうね。特に表題作が良かったように思います。
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恒例の味噌づくり

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昨日は節分。豆を撒いた家も多かったことでしょう。雪の多い地域は大豆ではなく、落花生が多いとのこと。北海道も落花生派が多いようです。
豆まきとは関係がないのですが、昨年の11月に続いて恒例の味噌づくりをしました。だいたい半年から1年程度で食べられるようなサイクルで作っています。
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いつものように麹を大豆の倍量入れる「倍麹味噌」です。大豆300g、麹600g、塩150gで構成される味噌です。作り方はいたって簡単で、大豆を一晩水につけ、それを高圧窯で30分蒸します。麹(乾燥)は事前に少量のぬるま湯で戻しておき、ふっくらとしたら塩を加えて別にしておきます。
大豆が蒸せたら熱いうちにビニール袋に入れ、麵棒などを転がして形がなくなるまで潰します。人肌まで冷めたら、用意した麹を加えて混ぜ、俗にいう味噌団子状に丸めます。硬いようでしたら煮汁を少量加えます。それをジプロックのLサイズに底から詰めていきます。麺棒などで空気を抜くようにして平らにしていきます。空気を抜くことが大事ですが、慣れるとジップ部を汚さずにきれいにできるようになります。
作製時は薄いベージュ色ですが、少しずつ色が濃くなり、半年そして1年経ちますと一般的な味噌の色になります。「倍麹味噌」はおいしさも倍ですよ。(^^♪
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『ちぎれた鎖と光の切れ端』 荒木あかね

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荒木あかねの『ちぎれた鎖と光の切れ端』を読み終えたところです。

【作品紹介】
2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。
そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった。

Z世代のアガサ・クリスティーと称される著者だけあって、とても読み応えのある作品でした。ただ、ストーリー性の重視とミステリーの面白さの両方を追求した結果なのでしょうが、500頁近いボリュームはさすがに長過ぎの感を否めません。もう少しコンパクトにまとめても良かったと思います。まだ24歳ですから期待の新人作家の誕生ですね。次作もぜひ読みたいと思います。
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チーズ・セサミ・ブレッド

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丸パンのバリエーションとして、チーズ・セサミ・ブレッドを作ってみました。
黒ゴマ、白ごまの香ばしさとチーズのコクが絶妙のおいしさを引き出しています。
レシピ通りですが、お気に入りのパンの仲間に加えました。
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2024年本屋大賞ノミネート決定

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本好きにはたまらない2024年本屋大賞のノミネート作品が決定しました。
以下の10作品です。
『黄色い家』川上 未映子(中央公論新社)
『君が手にするはずだった黄金について』小川 哲(新潮社)
『水車小屋のネネ』津村 記久子(毎日新聞出版)
『スピノザの診察室』夏川 草介(水鈴社)
『存在のすべてを』塩田 武士(朝日新聞出版)
『成瀬は天下を取りにいく』宮島 未奈(新潮社)
『放課後ミステリクラブ 1金魚の泳ぐプール事件』知念 実希人(ライツ社)
『星を編む』凪良 ゆう(講談社)
『リカバリー・カバヒコ』青山 美智子(光文社)
『レーエンデ国物語』多崎 礼(講談社)

個人的に『水車小屋のネネ』、『スピノザの診察室』、『放課後ミステリクラブ』の3作品についてはまったく予想外でした。読み終えた作品は『黄色い家』、『星を編む』、『リカバリー・カバヒコ』の3冊だけですが、『君が手にするはずだった黄金について』は手元に本がありますので、これから読むところです。『存在のすべてを』、『成瀬は天下を取りにいく』も4月の大賞発表までには読みたいと思っています。
選外になりましたが、『ちぎれた鎖と光の切れ端』、『私たちに翼はいらない』、『なれのはて』なども面白いと思っていました。ノミネートされなかったのが残念です。
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雪原に一輪の花

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今日も良い天気でした。暖房がなくても室内はポカポカと春のような感じです。
1月に庭の雪解けというのも変なのですが、顔を出した芝桜の株に花を見つけました。秋に咲いてそのまま雪の下だったのか、顔を出してから咲いたのかは定かではありません。
真っ白なところに色のあるものを見つけると、なんとなく嬉しくなります。
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やっと50cmに

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今日もスキー日和ということで出かけてきました。今シーズン12回目です。
道路はほとんど乾いているような状態で、とてもスキー場に向かうような雰囲気ではありません。
それでもスキー場は、なんとか50cmの積雪をキープしているようで、少しずつコンディションがよくなってきています。2月の長期予報も暖冬気味とのことですので、今シーズンはこんな感じで推移するのでしょう。
近い将来、旭川以北でなければスキーができないという笑い話のような事態になるかもしれません。事実、スイスやオーストリアなどのヨーロッパ・アルプスのスキー場は閉鎖に追い込まれているようですもね。
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ラムレーズンもいい感じ

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先日の丸パンのレシピにラムレーズンを加えてみました。
ほのかなラムの香りとレーズンの甘酸っぱさが口に広がり美味しいです。次は何を混ぜ合わせるか思案中です。オレンジピールなんかもいいかもね。
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連日の良い天気

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昨日に続いてピカピカの良い天気の北海道南部。雪が降らず函館の積雪は9cmになりました。
私のところは函館市内よりも積雪は多いのですが、それでも例年に比べると極端に少ないです。車の運転や雪かきなど、日常生活をするぶんには楽ですが、年々暖かくなっているようで心配になります。
裏の雑木林も3月か4月のような感じで、木の周りの雪が解ける「根明け」も始まっています。
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根明けしているところでは、何かの春咲き球根の一部が元気よく芽吹いていました。本格的な寒さはこれからと思いますので、今の時期に芽吹いて大丈夫なのと思ってしまいます。
オホーツク海の流氷も薄くなっているといいますし、身近なところでも異変が感じられるようになってきました。
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『星を編む』 凪良ゆう

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凪良ゆうの『星を編む』。2023年本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』で描き切れなかったスピンオフストーリーです。

【内容紹介】
「春に翔ぶ」瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原の秘められた過去。北原が病院で出会った女子高生・明日見奈々が抱えていた問題とは……?
「星を編む」夜空に浮かぶ星を輝かせるために、自らをも燃やす編集者がいた。漫画原作者・作家となった櫂を担当した、編集者二人の物語。『汝、星のごとく』後日談。
「波を渡る」燃え尽きるような愛を経て、北原とともに過ごす暁海の心に去来する感情は……。愛の果て、そして、その先を描く、新しい愛の物語。

あくまで抑揚を抑えた一見平板な感じのするストーリーながら、登場人物の細かな描写と透明感に満ち溢れた文章が前作にもまして素敵です。北原先生をはじめ、登場する人たちすべてが自分に正直に生きていることに感動します。
声高に「多様性」などと叫ばれている現代ですが、自分が思う「普通」に生活することの難しさも感じられる昨今です。物語のように、困難にぶつかりながらも自分と周りの人たちを大切にして過ごしたいですね。
素敵な一冊、ぜひ読んでみてください。
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『喫茶おじさん』 原田ひ香

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原田ひ香の『喫茶おじさん』。

【内容紹介】
松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。妻子はあるが、大学二年生の娘・亜里砂が暮らすアパートへ妻の亜希子が移り住んで約半年、現在は別居中だ。再就職のあてはないし、これといった趣味もない。ふらりと入った喫茶店で、コーヒーとタマゴサンドを味わい、せっかくだからもう一軒と歩きながら思いついた。趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。東銀座、新橋、学芸大学、アメ横、渋谷、池袋、京都。「おいしいなあ」「この味、この味」コーヒーとその店の看板の味を楽しみながら各地を巡る純一郎だが、苦い過去を抱えていた。妻の反対を押し切り、退職金を使って始めた喫茶店を半年で潰していたのだ。仕事、老後、家族関係……。たくさんの問題を抱えながら、今日も純一郎は純喫茶を訪ねる。

喫茶店に通い詰めた12か月。月ごとに訪れた喫茶店と主人公・純一郎の周りで起きた出来事とを絡めて物語は進行します。それにしましても訪れた喫茶店のすべてが外れなしのお店ばかり。さすが東京ですね。
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少しまとまった雪に

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夜中に除雪車の音に気付いていましたが、朝起きたら15cmほどのあたらしい降雪がありました。気温が高いこともあって湿り雪です。
期待してスキーに出かけたのですが、スキー場は期待していたほどの積雪はなく、視界も芳しくなくて早々にひきあげてきました。函館市内在住のスキー仲間の話では、市内は30cmほどの積雪と言っていましたので、地形や風が微妙に関係しているのかもしれません。
お昼過ぎには雨になり、雪はみるみる解けて元の状態に近づいています。明日も気温が高く、風も強い荒れた天気になりそうです。
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『青瓜不動』 宮部みゆき

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宮部みゆきの『青瓜不動 三島屋変調百物語九之続』。シリーズの9作目です。
いつものように、江戸・神田で袋物を商う三島屋の名物の「変わり百物語」。この店を訪れた語り手は、黒白(こくびゃく)の間と呼ばれる座敷で聞き手の富次郎と向かい合い、長年胸にしまい込んできた怖い話や不思議な話を口にします。そんな形式で進められている百物語シリーズ。今作には4つのお話が収載されています。次の次の巻あたりで50話に到達できそうとのことです。

【内容紹介】
行く当てのない女達のため土から生まれた不動明王。悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ家族を守る人形。描きたいものを自在に描ける不思議な筆。そして、人ならざる者たちの里で育った者が語る物語。恐ろしくも暖かい百物語に心を動かされ、富次郎は決意を固める。


いずれの短編にも怪談としてのドキドキ感、どんどん引き込まれるミステリーとしての要素、世にも不思議なファンタジーというかホラー的な夢幻描写などが、すきまなく密にびっしり詰まっています。生きる喜びや哀しみなど、江戸を舞台に人間の切実な心模様を人情味のある温かい語り口で綴っています。
いつの時代も生きることは大変ですが、それ以上に心豊かになることや楽しいこともたくさんあったのですね。
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