ジューンベリー

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ゴールデンウィーク最終日、北海道は相変わらず冷たい雨の朝を迎えています。
小さな可憐な花のジューンベリーが満開になりました。春は花、初夏には赤い小さな実がなり、そして秋には綺麗な紅葉と、3つ楽しめる素敵な木です。本州は6月、北海道は7月に実が熟しますから、それらを収穫してジャムにします。
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ダッキー、20回目のワクチン接種

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我が家のダッキーが20回目のワクチン接種を受けてきました。
あまり外に出ませんので、狂犬病も6種混合ワクチンも必要ないと思っているのですが、しっかり案内が来ますので、まず6種混合ワクチンから接種させてきました。証明書の通り、19歳7ヶ月ですから、名誉県民いや名誉犬民として、免除されてもいいように思っていますが、そうは易々と問屋が卸さないようです。
獣医さんは「ダッキーはもう少しで20歳なんですね」と驚いていましたが、日本犬や雑種犬ではたまに例があるものの、洋犬の純血種で20歳というのはあまり聞いたことがないと言ってました。ちなみにギネスに登録されているミニチュア・ダックスフンドの長寿世界記録を調べてみましたら、21歳114日なのだそうです。世界記録は無理としても、北海道のミニチュア・ダックスフンド部門の5本の指には入れそうな気がしています。
特別身体にいいことをしてやったという思いはありませんので、やはり持って生まれた生命力の賜物と思っています。顔は精悍なのですが、性格はいたって温厚・フレンドリーで、この20年間に人を噛んだことや威嚇したことは皆無ですし、知らない人や小さい子供が抱っこしてもまったく安心でした。人間にも言えることかもしれませんが、精神的に安定していることも長寿には欠かせない要素なのかも知れません。それと子犬の頃から好奇心がとても旺盛だったというのも老犬になってからの認知機能の維持に繋がっているかも知れません。
食欲が旺盛で毛艶がいいですし、しっかりと歩いていますから、もう少しは大丈夫かなと思っています。21回目のワクチン接種の受けられることを期待しているのですが、どうでしょうねぇ。(^^♪
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高岡さんの思いのこもった陽光桜

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ゴールデンウィーク後半3日目。今日も北海道は肌寒いはっきりしない天気です。
この寒さのせいかソメイヨシノはまだしっかり花をつけていますが、その隣で数日前から陽光桜が満開を迎えています。いろいろな桜を見てきましたが、個人的にはこの桜が一番好きかなと思っています。まだ2mほどの幼木なのですが、早く大きくなって今よりも沢山の花をつけて欲しいと思っています。
天城吉野と寒緋桜という桜の交配によって作られた品種で、愛媛県川内町の高岡正明さんという方の手によって誕生したようです。高岡さんは戦時中に教師をしており、数百名の教え子たちを戦地に送り出しましたが、教え子たちの戦死の知らせが次々と届いたことに心を痛めたそうです。そのようなことがあって、戦後亡くなった教え子たちの慰霊のために、新しい桜の品種を作り出そうと心血を注いだようです。そして25年後に暑さにも寒さにも強いこの陽光桜が生み出されとのことです。
寒緋桜の面影が残っていて淡い紅色が上品でとても美しい桜です。
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サクラ三昧

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ゴールデンウィーク後半の二日目ですが、今日は風の強い肌寒い一日でした。温室は閉めっぱなしですし、畑は湿っていますので張り切っていた菜園の準備も駄目でした。
ソメイヨシノは、盛りを過ぎて葉が出てきましたし、風に吹かれると花びらが空に舞うようになってきました。
代わって枝垂れ桜が賑わいを見せています。私も家内も八重ではなくシンプルな紅枝垂れが好きなのですが、どういう訳か我が家にはこの賑やかな八重咲きしかありません。でもアップにしますとボンボリのように沢山咲いている枝垂れも華やかでいいですね。
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昨日あたりから咲き出したのが、真っ白い花のサクランボです。我が家には3本あるのですが、品種はたしか佐藤錦とナポレオンだったと思います。毎年、ちょっぴり実がなるのですが、殆どカラスなど鳥の餌になってしまいます。実が熟す頃を見計らって来庭しますので、カラスの記憶力には脱帽です。
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もう1週間ほど前に早々と咲いて散ってしまったヤマザクラ。大きな木が数本あるのですが、これは植えたものではなく、自生していたものです。一概にヤマザクラの花といいましても、環境の違いなのか多少濃淡があったり、花の大きさが微妙に異なっていたりと、それぞれに個性があって面白いです。本州はオオヤマザクラが殆どと思いますが、北海道は本州のものより濃いピンク色のエゾヤマザクラが主体です。花と葉が一緒に出ますので、葉の生育が旺盛な個体は花があまり目立たなくなることもあります。
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macotoガーデンのエンレイソウ

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ほんの少しですが、macotoガーデンの中にエンレイソウが咲いていました。
函館山や近くの野山に行きますと沢山見かける花ですが、家の近くで見かけると何とも愛おしくてつい見入ってしまいます。私のところは白い花のシロバナエンレイソウが比率的に多く自生しています。別名をミヤマエンレイソウとも言います。帯広市の隣町・中札内村にある「六花の森」の群落や六花亭の包装紙に描かれているオオバナノエンレイソウは元気に空を見上げていますが、こちらのシロバナは奥ゆかしく俯き加減というのも何となくいいです。
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赤い花は、一般的なエンレイソウのように見えますが、緑色に淡紅紫色を帯びた3個のがく(外花被片)があり、内側に紅紫色の3個の花弁(内花被片)がありますので、コジマエンレイソウのように思われます。北海道の山地に普通に見られ、名前は松前沖にある無人島の松前小島に由来するようです。昨年11月に北朝鮮の船が漂着して島の避難小屋から発電機などを盗む窃盗事件のあったところです。
似た花にヒダカエンレイソウがありますが、もともとエンレイソウは雑種が多いこともあって両者の鑑別は難しく、私にも分かりません。
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こちらは花弁が少し紫色になったエンレイソウです。ひょっとしてムラサキエンレイソウと思ったのですが、これも本当のところは分かりません。色の具合から見て、開花からの時間が経ったミヤマエンレイソウのように思うのですが・・・。
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『オーパーツ 死を招く至宝』 蒼井碧

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第16回「このミステリーがすごい! 大賞」を受賞した蒼井碧の『オーパーツ 死を招く至宝』を読み終えました。ちょっとドタバタした笑えるミステリーで、それなりに面白かったです。
主人公は大学生の鳳水月(おおとりすいげつ)とオーパーツ鑑定士を自称する探偵役の古城深夜(こじょうしんや)です。赤の他人なのですが、誰が見ても双子のような瓜二つの顔立ち、身体つきをしています。
オーパーツとは、「その時代の技術や知識では作り得ぬ古代の工芸品」の総称をいうらしく、古城深夜の胡散臭くも成程と思わせる蘊蓄が読んでいて楽しいです。4つの短編に登場するのは水晶髑髏、プレ・インカ文明が生んだ黄金シャトル、ヒトと恐竜が共存していたことを示す恐竜土偶、そして謎めいた巨石遺構などです。どれも曰く付きでインチキ臭いものばかりです。それらを秘蔵していた邸宅で殺人事件が起こるのですが、古城深夜は自説を展開しつつ不可解な事件を推理して解決へと導いていきます。鳳水月と古城深夜のコンビの掛け合いが可笑しく、漫才を見ているような感覚でスイスイ読めちゃいます。
《図書館からお借りしました》
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名残のソメイヨシノ

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ゴールデンウィーク後半、山の麓も雨模様です。
ソメイヨシノはまだ散っていませんが、花弁の中心部がほんのり色づいてきていますので、少しの風で散り始めるものと思います。桜前線が津軽海峡を越えるのはいつ頃かなと心待ちにしていたのですが、あっという間に通り過ぎてしまいます。
桜が終わると本格的な新緑の季節を迎えます。
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『風神の手』 道尾秀介

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朝日新聞出版10周年記念作品となる道尾秀介の『風神の手』を読み終えました。
物語の舞台は、鮎の"火振り漁"で有名な西取川という綺麗な川の流れる町にある鏡影館という遺影専門の写真館です。この写真館に纏わる人々の4篇からなる連作短篇集ですが、それぞれのお話は関連性を持ちながら最後に収斂するという仕掛けになっています。
第一章の「心中花」は、死を目前にした母親が娘と一緒に訪れた鏡影館で若かりし頃の初恋の人との出来事を娘に語り聞かせるという内容です。自らの嘘が招いた罪の告白がキーになっています。第二章の「口笛鳥」は、鏡影館をたまたま訪れた青年が遺影と共に飾られた1枚の写真を見た事が切っ掛けとなって、小学生時代の親友との思い出を回想するというものです。子供なら誰でもついたであろうささやかな嘘が話の軸になっています。第三章の「無常風」は、ある老女が若き日に犯した罪を語ることで長い間の心の重荷と葛藤からようやく解放されるというものです。それと並行してこの町に過去に起きた出来事の経緯とそれらの因果を探る若者たちの姿を描いています。
一見バラバラに思えるピースが、世代を超えて一つの物語に収束していく筋立ての見事さには唸ってしまいます。
ちょっとした出来事が悲劇を生み、それをきっかけに些細な嘘と誤解が伝播して、多くの人たちの人生を変えていく・・・人生は人智を越えて「風神」の風の吹くままに揺らいでいるものなのかも知れません。ただ、変わってしまった人生が必ずしも不幸とは限らないという優しさが全編を通じて流れていて、温かい人間愛を感じさせる作品に仕上がっています。

そうそう、短編の「心中花」、「口笛鳥」、「無常風」、「待宵月」のそれぞれの末字を合わせますと「花鳥風月」となります。ちょっと粋ですね。いい本です。
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小鳥のさえずりを聴きながらのお花見

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仕事帰りに五稜郭公園近くの芸術ホールへ用事があって寄ったのですが、花見がピークのようで駐車場への入場を待つ車が長蛇の列を作っていました。函館市内はあちらこちらで薄ピンクのソメイヨシノが満開になってとても綺麗です。
私のところのソメイヨシノも函館より少し遅れ気味ですが、満開になりました。賑やかにジンギスカンを囲んでのお花見もいいですが、小鳥のさえずりを聴きながら静かに桜を眺めるのもいいです。
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ルバーブ

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ルバーブが大きくなってきました。
この冬は雪が多くて寒かったので、その反動なのか、とてもいい生育を見せています。葉柄が30~40cmになり、赤く色づいたら収穫します。我が家では、そのまま小さく刻んで砂糖と煮込み、ジャムになります。ルバーブのジャムは美味しいですよ。
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刈払機のメンテナンス

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園芸愛好家の方々は刈払機をお使いになっていると思いますが、私も2台を愛用していますので、今回行ったメンテナンスについて紹介したいと思います。
私が使っているのは、いずれもホンダの31cm3の4サイクル・エンジンを搭載したUMK431と、同じく25cm3の4サイクル・エンジンを搭載したUMK425です。UMK431は20年ほど、UMK425は15年ほど使っています。ホームセンターなどで購入した刈払機の殆どは混合油を使う2サイクルの機種と思いますが、2サイクルは部品が少なくて軽い、対して4サイクルは音が静かで丈夫など、それぞれの特徴があります。
私の使っているホンダの機種は重いのが欠点ですが、丈夫で長持ちというのが最大の魅力です。
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メンテナンスといいましても、毎年春にオイル交換をして、エア・フィルターを清掃することくらいですが、たまにキャブレターのクリーニングもしてやります。数日前の耕運機のキャブレターと一緒で、エア・フィルターのキャップを取り外して、2本のボルトを緩めますと、ご覧のようにキャブレターを外すことが出来ます。こちらは31cm3の大きなUMK431です。
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こちらは25cm3エンジンの小振りのUMK425です。同様にボルト2本でキャブレターを外すことが出来ます。燃料タンクから出ている2本のパイプ(燃料ホースとリターンチューブ)も劣化している可能性がありますので、同時に交換します。1本150円程度で手に入れることが出来ます。
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赤いエア・フィルター・キャップはUMK431のものです。パーツ・クリーナとキャブレター・クリーナーで清掃します。下の黒いエア・フィルター・キャップはUMK425のものです。同様にキャブレター・クリーナーの泡を吹き付けて放置しておきますと、茶色の液体が流れ出てクリーニングされたことが分かります。
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キャブレターの清掃は約1時間程度で出来ますので、機器の不調を感じるようになりましたら、お試しになってみてください。

厚沢部の野山へ

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連休初日は風が強いものの良い天気に恵まれましたので、隣町の厚沢部(あっさぶ)町の野山へ出かけてみました。昨年は4/24に出かけていますので、ちょっと遅くなってしまいましたが、何とかゴールデンウィークに訪れることが出来ました。今年は全般に早いようですからどうかと思ったのですが、カタクリは終わりかけているものの、ヤチブキ(エゾノリュウキンカ)は見頃でしたし、エンレイソウ、エゾエンゴサクなどいわゆる「春の妖精たち」の可愛い姿を堪能することがきました。
明日からはmacotoガーデンの作業が待っていますので、よい息抜きになりました。
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新しい草焼きバーナー

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20年以上も愛用しているカセットボンベの草焼きバーナーですが、バーナーの出力が弱くなってきましたので、新しいものに更新しました。右のモスグリーン色のものが今まで使っていたもので、左の黄色のものが新しいバーナーです。メーカーは「新富士バーナー」で、製品名は「草焼きバーナーCB HYPER」といいます。20年以上経っても金型が一緒というのも凄いと思います。
私は大出力の灯油バーナーも持っていますので、大きな面積のところは「灯油バーナー」、狭いところはこの「カセットボンベ・バーナー」を使っています。砂利やレンガ敷きのところは、出来るだけ除草剤は使わないようにして、このバーナーで焼くようにしています。
街中ではオーバーパワーかもしれませんが、キャンプなどで炭火を起こすときなどにも使えるように思います。そんなに高くありませんし、信頼のおけるいい製品です。
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『路上のX』 桐野夏生

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桐野夏生の『路上のX』を読み終えました。
凄いというか、読み終わって溜息しか出ませんでした。
まず、この本の中には「JKビジネス」、「リィンカーネーション」なる言葉が出てきます。私は初めて聞く単語でしたが、皆さんはお分かりになりますでしょうか。
「JK」とは「女子高校生」の意味で、女子高校生の親密なサービスを売りとしたビジネスなのだそうです。具体的には、マッサージが基本の「リフレ」、仲良く街歩きをする「散歩」、お店で飲食する「カフェ」、「コミュ」は会話を楽しむらしいです。そして制服姿で何かをする様子を見せるのは「見学・撮影・作業所」というのだそうです。それぞれ数千円単位の料金体系になっているようで、もっと進むと金額が高くなる「オプション」というのもあるようです。
「リィンカーネーション」とは「輪廻」とも訳すようですが、こういう境遇の子供たちは、自分たちは世代を超えてまでもその環境から抜け出せないという思いがあるらしく、物語の中で「リィンカーネーション」と呟くシーンがあります。『簡単に親になれるが、同じことを繰り返す気がする』と・・・何とも重い言葉ですね。

物語の主人公は、両親の失踪により貧しい叔父の家に預けられた女子高生の真由(16歳)です。叔父の妻から寝る場所は勿論のこと、まともな食事すら与えられない厳しい状況におかれることになります。普通の真面目な高校生の真由ですが、叔父の家には居場所がなく、必然的に家には居ずらくなります。しかもお金がないため渋谷のラーメン屋でバイトをし、カラオケボックスなどで寝泊まりする日々を送っています。
もう一人の主人公はリオナ(17歳)です。男癖の悪い母親の何番目かの継父から性的虐待を受けるのですが、それを見て見ぬふりをする母親に愛想を尽かし家出をして、JKビジネスで何とか生活をしています。
真由に次々と接近してくる胡散臭く危ない男たち、当然のようにいろいろなトラブルに巻き込まれて行きます。誰も信用できなくなっていた真由ですが、ある偶然からリオナと出会うことになります。逞しくも優しいリオナに信頼を寄せ、過酷な闇ばかりの社会の中で苦しみ傷つきながら生きていきます。あとは本書を読んでみてください。想像を絶する闇の世界に驚いてしまいます。

450頁ほどの本で、読後は本当に溜息しか出てきません。こんな田舎にいますと、あまりピンとこないというのが本音ですが、近頃の芸能界は勿論のこと官僚や政治家にまでセクハラや性ビジネスとの関連を窺わせるようなスキャンダルが飛び交っているところを見ますと、現実はもっと酷いのかも知れません。何が悪いのか、何を正せば良くなるのか私には分かりませんが、複合的な原因が複雑に絡み合っていることは確かなようです。そうそう、「JC」や「JS」というビジネスも出現しているそうです。何かお分かりになりますか。
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カヤックのフレーム修理

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もう少しでカヤックのシーズンがやって来ます。
昨シーズンが終わってカヤックを仕舞う時に気がついたのですが、船体の骨組みのひとつKフレームの6番目(K6)にガタがあるのを見つけました。スターンと呼ばれる船尾のテンションが一番かかるところで、その影響でビスが緩んだものと思われます。
ちなみにKフレームとは"keel frame"の略と思われますが、船舶用語で「竜骨」とも言い、船底を支える背骨のような役目をしています。

モンベルの資材・修理を扱っているカスタマー・センターへ型番と製造番号を連絡しましたら、写真のK6フレームとKフレーム用のショックコード、ハートフックが送られてきました。
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下記の写真は、K6フレームのビスが緩んだ破損個所です。左右に強い力が加わったためにビスによってフレームの取り付け穴が大きくなっていることが分かります。そして緩んだビスは浮き上がって今にも抜け落ちそうな具合になっています。
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まず、8本のフレーム(パイプ)がショックコードで繋がっていますので、そのコード(ゴム紐)を外すことから作業開始です。テントなどのショックコードを交換された方は多いと思いますが、やり方はまったく一緒です。テントよりも丈夫なゴムが使われていますので、少し力が必要ですが、簡単に引き抜くことが出来ます。フレームは前述のように8本で構成されていますから、あらかじめ番号などをつけておくと後で組み立てる際に間違わないかもしれません。(前後のTB-FとTB-Rフレームはボルトで接続されていますので、実際は6本)
すべてのフレームの順番通りに新しいショックコードを通しましたら、両端に針金で出来たハートフックというものを取り付けます。ハート形をしていますので、ハートフックというのでしょう。
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ハートフックをつけたショックコードを何か腰のある棒などで20cmほどフレーム(パイプ)内に押し込めます。ハートフックの左右に広がった末端がバネ状に開いてフレームに食い込み、ショックコードの引っ張りに耐えるという仕組みになっています。
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新しいものに交換しましたら、まったくガタつきがなくなって、いい感じです。船体を支える重要な骨組みの一つですから、日頃からの点検が大切ですね。
フレーム交換をしてみたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。
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直したK6フレームの全体です。バウと呼ばれる船首側はまったく問題ありませんので、これで新品のようになりました。気候が良くなり水温も上がってきていますので、カヤックのシーズン・インを心待ちにしているところです。
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一雨ごとに緑が濃くなって

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昨日からシトシトと雨が降り続いて、肌寒い天気に逆戻りです。この寒さにもめげず、温室の中では先日種蒔きをした豆や花々の芽が少しずつ伸びてきています。茶褐色だった地面にも緑色の占める割合が増え、この雨で一層色が濃くなったような気がします。
桜の蕾が少しずつ色づいて開花の近いことがお分かりいただけますでしょうか。数日後には開花すると思いますので、同じアングルで満開の桜の景色もお届けしたいと思います。
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紅花ヒメコブシも咲きました

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周囲の野山のコブシも白い花をたくさんつけて咲き出しましたが、我が家の紅花ヒメコブシも数日前から咲いています。強い風や雨に当たると花弁がすぐ傷んでしまいますが、この花が咲くと北国の長い冬が終わり春本番の到来を感じさせてくれます。
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白木蓮と蝦夷紫躑躅(ツツジ)

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白木蓮とエゾムラサキツツジも数日前から咲いています。ツツジって漢字で「躑躅」と書くようですが、手書きでは難しすぎて到底書くことは不可能ですね。
北国の街路を彩る一番手がこの花ですが、色具合は濃いピンクからやや紫がかったものまでいろいろあるようです。道央から道東の多くの自治体のシンボルフラワーになっており、留辺蘂町の温根湯温泉にある自然に生育する群落は北海道天然記念物に指定されるほどに見事です。
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チオノドクサ から ヒヤシンス へ

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ゴールデンウィークが近づいてきて、桜の蕾も一気に色づいてきました。弘前は今日が満開のようですから、当地もゴールデンウィークの開幕とともにソメイヨシノが開花するものと思います。
そんなガーデンですが、チオノドクサとクロッカスに代わってヒヤシンスが満開を迎えています。ちょっと前まで厚い雪に覆われていましたが、解け出したらあれもこれも一気に咲き出して、観察が追い付かない状態に嬉しい悲鳴を上げています。(^^♪
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農機具の不調はキャブレターかも

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温室での種蒔きが終わりましたし、気候も良くなってきましたので、いよいよ菜園の準備です。
耕運機を引っ張り出して、オイル交換をし、ミッションにもオイルを補充して準備万端です。スターターを引いて、いざ作業開始という手筈だったのですが、エンジンはかかるものの、すぐ止まってしまいます。チョークを引いて何度繰り返しても同じです。思い当たるとすれば、昨年のシーズン最後にガソリンを抜くのを忘れて、そのままにしていたことです。古いガソリンをそのままにしているとキャブレターに錆や異物が付着して、うまく機能しないことが起こります。
早速、キャブレターを外して、内部をクリーニングです。清掃にはホームセンターで500円程で売っているキャブレタークリーナーを使います。案の定、錆や異物が付着して、これが原因のようですから、クリーナーを吹きつけて歯ブラシで丁寧に洗ってみました。
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キャブレターをもとの状態に戻し、その上にエアフィルターを取り付けて作業完了です。スターターを引いたら一発で起動し、エンジン音も新品時のような快調な音になって、いい感じです。20年ほど使っている二代目のホンダ小型耕運機「こまめF220」ですが、これがないと菜園の作業が成り立たないほどに重宝しています。
有機石灰を撒いて、堆肥をすき込んでから、「こまめ」くんに頑張ってもらいました。あと数回、土を起こしてから畝作りになります。
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そうそう、刈払機や芝刈り機などエンジンを搭載している農機具の不調はキャブレターに原因があることが多いようです。シーズンが終了した段階でガソリンを抜くことが必須ですし、定期的にキャブレターの点検を行うことも大切です。

春風が気持ちいいサイクリング

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悪天候や寒さで延び延びになっていた自転車の初乗り。交換した部品のチェックを兼ねてロードへ繰り出してきました。家を出て、いつもの函館新道を往復するコースですが、気温が15℃前後、薄っすらと汗ばむ程度で春風がとても気持ち良かったです。先月オープンした道の駅「なないろ・ななえ」でアイスクリームを食べたりと、のんびりできるようになりましたので、一段とコースの魅力が増したように思います。
肝心のバイクの方の軽量化はあまり実感できませんでしたが、乗り心地はちょっぴり良くなったかなと思っています。
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『護られなかった者たちへ』 中山七里

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中山七里の『護られなかった者たちへ』を読み終えました。

物語の舞台は震災後の「ヒト・モノ・カネ」が集まっている仙台です。ある日、全身を縛られたまま放置され、餓死させられるという驚愕の連続殺人事件が起きます。一人目は誰もが善人と認める市の福祉保健事務所職員、二人目はこちらも人格者と名高い現役の県議会議員です。 
この連続殺人事件が起きる数日前にこの物語の主人公である利根という男が7年の刑期を終えて出所していました。利根は知人の生活保護申請を巡って塩釜の福祉職員らと口論になり、相手を殴った上に庁舎に火を放ったことで逮捕され、懲役10年の実刑判決を受け、模範囚として7年で刑期を終えていました。物語は、事件を捜査する県警の刑事の人生とも絡んで複雑に進行していきます。
利根と殺害された二人の接点とは・・・思わぬ展開が待ち受けていますし、最後のどんでん返しが凄いです。
これ以上のネタバレはこの小説の面白さや興味を半減させてしまいそうですので、これくらいにさせていただきます。

ミステリーとしても面白いですが、生活保護を巡る日本の社会福祉制度の問題点に着目して物語が構成されていますので、とても骨太で読み応えがあります。おすすめしたい一冊です。

最後に犯人がSNSに投稿していた犯行声明の一部を掲載させていただきます。(P379~380)
『現在の社会保障システムでは生活保護の仕組みが十全とはとても言えません。人員と予算の不足、そして何より支給される側の意識が成熟していないからです。不正受給の多発もそれと無関係ではありません。声の大きい者、強面のするものが生活保護費を掠り盗り、昔堅気で遠慮や自立が美徳だと教え込まれた人が今日の食費にも事欠いている。それが今の日本の現状です。そして不公平を是正するはずの福祉保健事務所の職員の力はあまりに微力なのです。(中略)護られなかった人たちへ。あなたは決して一人ぼっちではありません。何度でも勇気を持って声を上げてください。』
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『ふたご』 藤崎彩織

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直木賞にノミネートされた藤崎彩織の『ふたご』を読んでみました。
ご存知のように彼女は2011年にメジャーデビューした4人組バンド「SEKAI NO OWARI(セカオワ)」でピアノや作詞作曲、ライブの演出などを担当しています。そんな彼女が演奏活動と掛け持ちで5年という歳月をかけて書き上げた一冊だそうです。

主人公は、中学二年生でピアノの道を進もうとしている西山夏子。学校や友達とうまく関係を結べずにいます。そんな時、独自の感性を持つ一年先輩の月島悠介に出会い、何となく惹かれていきます。しかし、月島は進学した高校を「やりたいことがない」と中退し、心機一転で旅立ったアメリカの留学先からも2週間で帰ってきます。ある日、月島はパニック障害になり、それがきっかけでADHD(注意欠陥多動性障害)と診断され精神科に入院します。
その後、徐々に回復し、夏子が大学生になったころ、「バンドをやる」と夢に向かって歩き出します。夏子も月島に振り回されつつもバンドのメンバーに加わり、紆余曲折を経て成功への階段を歩き始めていく、そんなストーリーです。
1部と2部に分かれており、1部は二人の出会いから夏子が高校を卒業するまでのいわゆる青春篇。そしてバンドを結成して仲間が増え、音楽会社の新人発掘部門に見いだされるまでが2部という構成になっています。

私にとって「SEKAI NO OWARI」は、NHKの「紅白」でたまたま聴いたくらいの知識しかありませんし、当然のようにグループや彼女の音楽ファンでもありません。そんな無知な読者ですが、この小説はほとんど「SEKAI NO OWARI」のメンバーや結成に纏わる実話なのかなと思ったりしています。
個人的に物語にはまったく興味が湧きませんでしたが、藤崎彩織さんの文章はシンプルなうえに日本語が綺麗だなと思って読んでいました。次作はもっと素敵なものを読ませてくれそうで、楽しみな作家さんが増えて嬉しく思っています。
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やっとバイクの交換作業完了

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先日から部品の交換をしていたロードバイクの作業がやっと完了しました。
ハンドルやサドルの交換ですから、大したことはないのですが、他にやることがあったりして、結構時間が経ってしまいました。それと自転車屋さんのご主人から「カーボンは無理に締め付けると割れるから慎重にね」って言われていましたので、指定された規定のトルクで慎重に作業をしたせいもあるかも知れません。バイク本体を計ってみましたら、400gほど軽くなっていました。
明日、天気が良かったら試乗してみようと思っています。
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キラキラ星のようなチオノドクサ

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庭や雑木林のあちらこちらで咲き出しているチオノドクサ、これも春の陽射しに良く映える花です。和名は「ユキゲユリ(雪解百合)」と言うのだそうです。語源のように原産地は地中海沿岸から小アジアのようですから、ギリシャからトルコへかけての古代ギリシャ遺跡の傍らに咲いていたら綺麗でしょうね。
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わぁ~、『かがみの孤城』が大賞受賞

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本日午後7時からの「本屋大賞 2018」の模様をライブ配信で固唾をのんで観ていました。
結果は、予想通り辻村深月さんの『かがみの孤城』でした。
投票数はダントツ(651.0点)で、2位(盤上の向日葵 283.5点)に大差をつけての文句なしの受賞でした。
もう嬉しくて、ひとりで祝杯をあげていました。(^^♪
いろいろな文学賞がありますが、「本屋大賞」が一般読者の皮膚感覚に一番近いような気がしますね。
まだ、読まれていない方は、ぜひお読みになってください。
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まるで妖精のよう

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朝は雪で薄っすらと白くなっていましたが、日中は良い天気で雑木林の中のカタクリも気持ちよさそうに花弁を持ち上げていました。みんなお日様の当たる方に向いていて、束の間の春の陽をいっぱいに受けているようです。まるで翼を広げた妖精のようでとても可愛いです。
雪解けとともに、スプリング・エフェメラル Spring Ephemeral(春の妖精)と呼ばれるいろいろな種類の花々が登場してきますね。
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輝く「2018年 本屋大賞」に選ばれるのは・・・

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全国の書店員が選ぶ「2018年 本屋大賞」が、明日4月10日午後7時に発表されます。
今年で15回目になり、有志の書店員で構成するNPO本屋大賞実行委員会が主催しているのだそうです。書店で働く書店員による投票で決めることはご存知の通りですが、今回は全国の504書店、665人の投票があったそうです。以下の10作品がノミネートされていますが、輝く大賞はどの一冊でしょうね。

・『AX』(伊坂幸太郎)
・『かがみの孤城』(辻村深月)
・『キラキラ共和国』(小川糸)
・『崩れる脳を抱きしめて』(知念実希人)
・『屍人荘の殺人』(今村昌弘)
・『騙し絵の牙』(塩田武士)
・『たゆたえども沈まず』(原田マハ)
・『盤上の向日葵』(柚月裕子)
・『百貨の魔法』(村山早紀)
・『星の子』(今村夏子)

私は『崩れる脳を抱きしめて』は読んでいないのですが、他の9冊は読み終えています。
今回はいずれも力作ぞろいで読み応えのある作品ばかりでしたが、そのなかでもピックアップするとすれば、『AX』『かがみの孤城』『屍人荘の殺人』『騙し絵の牙』『盤上の向日葵』かなと思っています。
そして大賞ですが、これは絶対に辻村深月さんの『かがみの孤城』を挙げたいと思います。
中学生が主人公の物語ですが、年代や性別にかかわらず、楽しく読める内容ですし、ストーリーは勿論のこと、ファンタジーやサスペンス、ミステリー要素などがバランスよく組み込まれていて、とても良かったと思います。500頁を超える小説ですが、辻村さんのリズミカルな文章が読んでいて心地よく、読後感も最高でした。もう、輝く大賞はこの一冊以外にはないかなとまで思っています。
皆さんはいかがでしょうか。ハラハラ・ドキドキしながら発表の瞬間を待っています。
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春の陽を浴びて

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今日も風の冷たい一日でしたが、時折のぞく春の陽を浴びてクロッカスなどが花びらを開いていました。「春の妖精」とは上手い表現で、本当に天使が羽を広げたようで綺麗です。これらの春咲き球根の花々が終わると雑木林は新緑の季節を迎えます。
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『七色結び』 神田茜

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講談師の神田山陽のお弟子さんであった神田茜の『七色結び』。こういう楽しい小説は大好きです。
主人公は40代の普通の主婦・矢沢鶴子です。夫は会社員の光太郎。息子は中学生の永亀、そして姑のナナの4人家族です。義父の矢沢永一は数年前に亡くなっています。
彼女は、義父・義母のちょっと華やかな名前の表札の隣に自分たちの「光太郎・鶴子」という時代がかった名前の表札を並べることに躊躇いを感じています。
彼女は、断れない性格から次々と面倒ごとを引き受けてしまうのが常なのですが、ついにはPTA会長までやることになります。これがまた問題続出で大変なことになってしまうのですが、そんな時に姑のナナさんが嵌っているビジュアル系ミュージシャンの会報誌を目にするのです。最初はナナさんのことを呆れていたものの、自分も現実逃避をするかのようにどんどんビジュアル系の深みに嵌っていきます。ミュージシャンの存在を心の支えに硬直化しつつあるPTAを改革しようと奮闘する鶴子さんの活躍が涙ぐましくも痛快です。ストーリーが笑えて楽しいですし、後半には思わぬ展開が待ち受けていますので、ぜひ読んでみてください。軽いタッチですので、すぐ読めちゃいます。
『七色結び』というタイトルは、鶴子さんが内職をしている水引からきています。
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今日の深夜から始まるテレビ・アニメ『ピアノの森』

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ファンクラブの会員になっているピアニストの反田恭平さんからオフィシャルのメッセージが届きました。

それによりますと、4月8日(日)24:10よりNHK総合テレビにて反田さんが応援隊長を務めているテレビアニメの『ピアノの森』が放映開始になるそうです。
反田さんは、物語のキーマンであり、そして主人公の一ノ瀬海(カイ)の先生でもある阿字野壮介のピアノ演奏を担当するようです。このアニメは、演奏だけではなく人間ドラマとしてもとても魅力的な内容になっていますので是非ご覧下さいということです。
ピアニストとしては決して恵まれた環境で育ってきたとは言えない反田さんが『のだめカンタービレ』や『ピアノの森』を読んで音楽の世界を自分の中で広げてきたと仰っているように、このアニメをみて昔ピアノを習っていた人がもう一度ピアノにトライしたり、新たにピアノをはじめてみようと思い立つ人が出てきたら嬉しいと思っているようです。

個人的には、あの『蜜蜂と遠雷』ともリンクするような気がして、放映をとても楽しみにしています。

『ピアノの森』オフィシャルHPからプロモーションビデオをコピーさせていただきました。アニメも楽しみですが、反田さんをはじめ世界的な若手ピアニストの方々の素晴らしい演奏にワクワクしています。

寒そうなカタクリ

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咲くのが早いのか遅いのか分からなくなるほど私のなかの季節感が混乱していますが、数日前からカタクリが咲いています。昨年の記事を読み返してみますと、クロッカスもカタクリも今頃に咲いていますので例年通りなのでしょうが、今年は日陰にはまだ雪が残っていたり、極端に暖かくなったり寒くなったりの繰り返しですから、季節感覚の体内時計が狂っているのかも知れません。
昨日からは薄っすらと白くなるほどにミゾレまじりの雪が降っていますので、カタクリも寒そうですし、花弁を開いたり閉じたりと戸惑っているようです。
2年ほど前の秋に球根を購入して植えたものですが、今年は10株以上も咲いています。芽が出てから長い年月が経たないと花を咲かせないようなことを聞いたことがありますが、この花の種がこぼれて、一面がカタクリの花で埋め尽くされる光景を夢見ています。
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少しだけ軽くなりました

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また、マニアックな話題をお許しください。
行きつけの自転車屋さんのご主人に「ロードバイクは嵌るよ」と言われて、「そんなの自己満足の世界でしょう」と口答えしていたのですが、3年目にしてちょっとだけ「嵌りの世界」に踏み込みそうな気配になっています。
昨年のホイールに続いて、今年はハンドルバー、ステム(入荷待ち)、サドル、シートポストを交換してみることにしました。ハンドルバーはその名の通り自転車のハンドルですし、ステムはハンドルと本体を接続する器具、サドルは座席、シートポストはサドルを支える軸です。このへんはママチャリと一緒です。
私のロードバイクはフレームはカーボンなのですが、今回交換する4点に関しては軽量アルミのものが標準で組み込んでありました。これをすべてカーボンのものに交換しようというのが、今回のプランです。このへんはメーカーが上手く作戦を組んであり、ユーザーが順次交換したくなるような仕組みになっています。まあ、メーカーの手の内に乗せられているような感じです。

自転車屋さんのご主人が繁忙期でとても忙しく、「交換の仕方はyoutubeに沢山でているよ」という言葉に励まされて、自分でやることになりました。工具一式は持っていますので、昨日から交換作業に入っています。トルクレンチでトルクを計りながらの作業ですが、バーテープを巻けば完成というところまでこぎつけました。

ハンドルバーは310gが173gに、サドルとシートポストが590gが474gと羽が生えたように軽くなりました。でも、自分の体重の増えた分はどうなるのでしょうね。(^^♪
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『海馬の尻尾』 萩原浩

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萩原浩の『海馬の尻尾』を読み終えました。

舞台は近未来で、テロで2度目の原発事故が起きてしまった日本という設定です。主人公の及川は粗暴極まりないヤクザで、背中には観音菩薩の刺青、そして身体中に子供時代の虐待の痕と抗争による傷があります。2度目の懲役を終えた及川は酒乱でもあり、組でも持て余されています。ある日、見かねた若頭(かしら)からアルコール依存症を治すように大学病院行きを命じられることから物語が始まります。検査の結果、アルコール依存症だけではなく、反社会性パーソナリティ障害(サイコパス)と診断されます。他の組との抗争から身を隠す必要もあり、しぶしぶ治療プログラムを受け入れて山の中の施設に入所し、そこで様々な患者たちと出会います。その中の一人にウィリアムズ症候群(妖精顔症候群)の少女・梨帆がおり、彼女との触れ合いの中で、及川自身も少しずつ変わっていきます。恐怖心が欠如している男が治療の過程で恐怖心という感覚を覚え、人の顔にも声にも表情があることを学んでいく過程は医学的にも興味深いですし、脳内の認知感情の複雑さというか不思議さには驚かされます。

近未来というこの物語の時代背景において、自衛隊は「自国防衛隊」に改名され、某国で武力衝突を繰り返すという限りなく戦争に近い状況にあります。また同時にフクシマ以上の原発事故後という社会情勢ももう一つの重要なキーになります。読者はこの危機的な社会情勢の中で仕組まれた治療プログラムの本当の意味を最後に知ることになります。500頁に迫る殆どが凄惨な暴力的な描写ですが、全体に喜劇的であり、またミステリー要素もあって読み飽きることはありません。
《図書館からお借りしました》
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クロッカスはもう終盤

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3月下旬から一気に暖かくなったせいかクロッカスなどが一気に咲き出し、ちょっと油断していたら一部はすでに花が萎れかかっています。異常に暖かくなったり、一転して寒くなったりの繰り返しで、植物の世界の季節感が狂っているように思われます。今冬は雪が多く、まだスキーが出来たり、日陰では硬い雪が残っているせいで、こちらの感覚が狂っているのかも知れませんが・・・。
明日は雪模様で冬に逆戻りとか言ってました。せっかく咲いたのに、また雪の下に埋もれるかも知れません。
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犬の滑り止め靴下

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「金さん銀さん」の領域に入っているダッキーですが、歳とともに足の筋肉が弱っているせいか、立ち止まっていると足が開くようになってきました。カーペットのところは大丈夫で、フローリングだけが滑るようですから、人間と同じで筋肉のみならず肉球の潤いが低下しているのかも知れません。
そんなことで、滑り止めの付いた靴下を穿かせてみることにしました。
選んだのは「Skitter」というもので、サイズはXSにしました。後ろ足だけでいいのですが、洗濯時の予備として2セット購入しました。値段は3足数百円の私の靴下にくらべると倍ほどしますので、「犬の分際で・・・」とちょっと嫌味を言ったりしていました。(^^♪

穿かせた感じは、特段嫌がるわけでもなくいい感じです。齢とともに足が開くのは、股関節にもあまり良いことではないようですので、同じような症状をお持ちのワンちゃんの飼い主さんは検討されてみてはいかがでしょうか。
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クリートを交換してみました

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マニアックな話題をお許しください。
4月の暖かさに誘われるようにロードバイクのメッカの函館新道側道にもちらほらロードバイクに乗っている方を見かけるようになりました。私もソワソワしているのですが、その前に器具のメンテナンスということで、まずシューズのクリートの交換をしました。ロードバイクに乗らない方には馴染みのないものと思いますが、スキーでいうところのビンディングのようなものです。
ペダルにくっついている限り痛むものではないのですが、休憩時に歩くものですからご覧のようにアスファルトにこすれて減ってしまっています。消耗品ですから数年毎に取り換えるのがいいのかも知れません。
今までは遊びの大きい黄色(フローティング角度が3度)を使っていましたが、あらたに購入したのは遊びの比較的小さい(フローティング角度1度)の青色のものです。まだ路上では使っていませんが、テストでペダルとの脱着をした感じでは、遊びが少ないせいか黄色に比べてより素早く反応するような気がしました。実際に走ってみましたら、またインプレッションを書いてみたいと思います。
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こちらはクリートカバーです。ラバーで出来ていて、クリートをすっぽりと覆うような構造になっています。アスファルトを歩く際には、これを被せるとクリートの摩耗は避けれますし、滑る危険性も軽減されるようです。早く買っておくと良かったなと思っています。
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2017-2018 スキー・シーズン終了

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今日で2017-2018のスキー・シーズンを終了しました。
スキー場には120cmの雪が残っており4月8日までゴンドラが動いているのですが、これからの1週間で仕事がフリーの日は天気が悪そうですので、今日で終わりということにしました。少し寒気が戻っていますので、ゲレンデ・コンディションは今の時期にしては抜群にいい状態です。今シーズンも本当に楽しい思いをさせていただきスキー場には感謝です。

隔日の仕事と交互の日に滑っていた感じですが、なんとか33回も滑ることができて大満足のシーズンでした。毎回持参して記録していたスキーのアプリによりますと、滑った距離の総延長は966.6km、垂直距離(累積高度)は166784.1mでした。
例えて言いますと、滑った距離は日本列島の半分ほど、高度では成層圏(11km~50km)から滑り降りた感じですから、よくまぁ滑ったものだと思います。

庭や菜園のほうも手を掛けて欲しいと待っているような声が聴こえてきますので、明日からはそちらへシフトしようと思っています。
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『また、桜の国で』 須賀しのぶ

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須賀しのぶの『また、桜の国で』を読み終えました。
昨年の直木賞と本屋大賞の2冠に輝いた『蜜蜂と遠雷』を押さえて、見事に第4回高校生直木賞を受賞した作品ですし、2017年8月から全15回にわたってNHK-FM「青春アドベンチャー」で放送されましたので、ぜひ読んでみたいと思っていました。500頁近い大作ですし、読み応えのある作品で良かったです。

主人公は、ポーランド・ワルシャワにある日本大使館に書記生として着任する棚倉慎(まこと)です。物語の幕開けは慎が乗り込んだワルシャワ行きの電車のコンパートメントです。時代は戦争の色が濃くなる1938年秋のことでした。同じ列車に乗り合わせたユダヤ人のカメラマン、ヤン・フリードマンとひょんなことから同室になります。当時のユダヤ人のおかれた状況は危機的なものでしたし、慎もロシア人の父と日本人の母を持つ混血児という微妙な立ち位置にありましたので、ヤンを見て心を動かされます。
ヤンとの会話の中で、少年の頃にシベリアで保護されて来日したポーランド人孤児の一人、カミルとの思い出が浮かび上がってくるのです。ちなみに、この小説に出てくるイエジ・ストシャウコフスキは実在の人物で、帰国後の1928年に17歳でシベリア孤児の組織「極東青年会」を組織し、自ら会長として活躍したそうです。

のちにこのカミルとも奇跡的に再会するのですが、慎とヤン、カミルの3人は民族や国籍の壁を超え、戦争の惨劇を繰り返してはならないという思いを共有し、1944年のナチス・ドイツの占領に対するレジスタンス「ワルシャワ蜂起」に立ち上がるのです。この「ワルシャワ蜂起」では、20万人にもおよぶ尊い人命が失われ、美しいワルシャワの街も壊滅的な状態に陥ったそうです。
ポーランドとの友誼と現地の人びととの交流を守ろうとする慎の一途な姿、そしてポーランドを舞台にした悲惨な戦闘、ユダヤ人を取り巻く目を覆うほどの惨状など、人間の清濁および歴史の事実を克明に描いた素晴らしい作品でした。

そうそう、この小説にはショパンの『革命のエチュード』が通奏低音のように流れ、重要な役割を担っています。この曲は、時代を遡る1830年にワルシャワがロシアによって制圧された時に起きた「11月蜂起」の際に、パリにいてレジスタンス運動に参加できず敗北感にうちひしがれたショパンが作曲したと言われています。『革命のエチュード』を聴きながら、本書もぜひ読んでいただきたいと思います。
《図書館からお借りしました》
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やっと福寿草が・・・

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最高気温が14℃に達し、雪解けが一気に進みました。菜園など先に雪を解かしたところでは少しずつ乾いてきましたので、土起こしが出来そうな感じになってきました。温室の中の気温も上がっていますので、そろそろ種蒔きをしてもいいかも知れません。
雑木林の下では落ち葉を掻き分けるようにして福寿草が咲いています。今週中頃には最高気温が20℃近くになるような日があるとの予報ですから、週末には咲き切ってしまうのではと心配しています。
ほんの少し前まで寒さと豪雪に悩まされていたのが嘘のように今度は熱中症に気を付けなければいけないなんて・・・なんか変ですよね。人間だけではなく花々も体調を崩さなければいいのですが。
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30回目は春を感じて

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明け方まで強い雨が降っていましたが、西から晴れてきましたので、今日もスキーです。今日で目標にしていた30回をクリアです。
朝方はしっかり締まった雪でしたが、3本くらい滑ったらグジャグジャの荒れた状態になってしまいました。出掛けに高温度用のワックスをアイロンで塗りつけていきましたので、割と滑ってくれましたが、明日から週末にかけてもワックスなしでは厳しいかも知れません。
ゴンドラの窓を開けても暑いくらいで、少し前までの凍えるような寒さは嘘のようです。クローズまであと2週間、汗を拭きながら頑張って滑ろうと思っています。
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道の駅「なないろ・ななえ」オープン

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昨年から建設していた道の駅「なないろ・ななえ」が本日オープンしました。一度は行ってみないとということで、オープン当日に散歩がてら出かけてみました。我が家からは歩いて30分程度ですから、田園風景を眺めながら歩くには最適なコースになっています。

建築・整備に10数億円かけただけあってとても立派ですし、周囲のガーデンテラスを含めて広々と開放感に溢れて、全国に誇れる道の駅の誕生を嬉しく思って眺めていました。来春には敷地内に別棟で小洒落たレストランが完成予定とのことですから一層の楽しみが加わります。個人的にはmont-bell(モンベル)のお店が併設されると毎日でも行っちゃうのですが、そんな話は噂にも出ていませんので、これだけがちょっと残念なところです。

サイクリストのメッカである函館新道に沿っていますし、この道の駅にもサイクル・ステーションが用意されていますので、ロードバイク乗りの方々も多く立ち寄るものと思われます。私もサイクリストの一人として、ここをキー・ステーションにしようと思っています。
周囲には、はこだてワイン、昆布館、ラッキーピエロ本店などがあり、また新幹線駅にも近いですので、多くの方々に立ち寄っていただきたいなと思っています。
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『駐在日記』 小路幸也

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小路幸也の『駐在日記』。ほんわかと温かい感じの小説で良かったです。
昭和50年、関東のとある田舎町の駐在所に赴任してきた簑島周平さんと彼の奥さんの花さんがこの物語の主人公です。周平さんは前任地の横浜では刑事をしていましたし、花さんは同じく横浜の大学病院で外科医をしていました。花さんは医療にかかわる事件に巻き込まれて利き腕である右手に重傷を負い、勤務医を辞めることになります。そんな花さんに静かな暮らしをさせたくて、周平さんは望んでここ雉子宮の駐在所に勤務することにしました。
4編の連作短編のいずれも田舎の出来事や事件に纏わるお話ですが、心優しい周平さんと花さんのとりなしで平穏というか丸く収まって、思わず「良かったね」と声を出したくなります。
文章も読みやすいですし、優しくてほんわかとさせてくれるいい本でした。
《図書館からお借りしました》
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まさに春スキー

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スキーへ行く予定ではなかったのですが、あまりの天気の良さに誘われ、ついスキー場へ足が向いてしまいました。晴天の休日は混雑しますので、お仲間さんへも「3本で帰ります」と宣言したのですが、時間が経過しても意外と混雑しなくて、お昼過ぎまでスムーズにゴンドラに乗り込むことが出来ました。スキー場の積雪は190cmでコンディションはバッチリですが、街中の雪は殆どなくなりましたから、早々にスキーを仕舞い込んだ方が多いのかも知れません。

帰りの道路ではロードバイクで走っている方を数人見かけました。寒いだろうなぁと思いながらも、いよいよロード・シーズンの開幕かなとワクワクしながら眺めていました。私も数日前に新しいパーツ交換のためにショップへバイクを預けています。スキーが終われば、雪山からロードへと駆け出していきます。
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一気に春へ

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1週間ほど前に雪割り作業の様子を報告したのですが、雪解けが進んで一気に春になったような感じです。雪割りの効果は抜群で、畑用の融雪燻炭を撒こうと用意したものの、使わないうちに菜園の雪も殆ど無くなってしまいました。雪の下からはクロッカスや水仙などが芽吹き、北国にも春の足音の近づいていることを感じさせます。
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『キラキラ共和国』 小川糸

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大好きな小川糸さんの『キラキラ共和国』も良かったです。
ツバキ文具店は今まで通りに健在ですし、代書のほうもいろいろな依頼が舞い込んできています。変わったことと言えば、主人公の「ポッポちゃん」こと雨宮鳩子がミツローさんと結婚して守景鳩子になったことと、ミツローさんとともに小学一年生のQPちゃんが家族になったことです。
お隣の明るく元気なバーバラ夫人などに囲まれ、家族三人になった「モリカゲ共和国」のキラキラと輝くような日々を綴っています。ウルウルするような素敵なお話ばかりで、本書を携えて鎌倉の街をのんびり歩きたくなってしまいました。ぜひお読みになってみてください。
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雪割りのほうが疲れます

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やっと25回目を迎えますので、勇んで行ったスキー場。山の上は雲の中なのか靄がかかって視界が殆どきかない状態でした。おまけに湿り気を帯びた新雪が薄っすらと積もり、これが滑らなくて散々でした。午後も滑るつもりでしたが、意気消沈して午前中で退散してきました。
自然が相手ですからいろいろな日がありますね。
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スキーはあまり筋力や有酸素の運動にはならないような気がしていますので、昼食後は運動を兼ねて雪割り作業です。このところの暖気でだいぶ解けてきましたが、それでも深いところで私の腰くらいほどの積雪がありますからやり甲斐があります。塊状にして空気層を作っておきますと雪解けが早まりますし、明後日からの一層の暖気にも期待が持てます。
平年の3倍以上もの豪雪になりましたが、春は確実にやってくるものですね。(^^♪
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映画『北の桜守』

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吉永小百合ファンのひとりとして観たいと思っていた『北の桜守』、映画館へ足を運んできました。ストーリーはほぼ知っていましたので、泣くほどではありませんでしたが、我が北海道を舞台にしただけに映像がとても綺麗でこちらは感動的でした。キャストも超豪華で吉永小百合さんの他に、堺雅人、篠原涼子、阿部寛、佐藤浩市さんなどそうそうたる顔ぶれです。ちょっと面白かったのは、主だった場面でケラリーノ・サンドロヴィッチという方の演出による舞台演劇パートにシーンが移行する手法を用いていたことです。実写と演劇の両方を楽しめますし、重層的な効果も期待できますので、個人的にはアリかなと思って観ていました。それにしましても吉永小百合さんはいつ観ても品があって綺麗ですね。(^^♪

そうそう、忘れていました。映画の中で小百合さんと堺さんの親子が旅をするのですが、私の町の近くにある「せたな」町の「太田山神社」にも参拝で訪れるシーンがあります。もちろん地名や神社の名前などは出てきませんが、この神社が「日本一危険」とか「日本一過酷」などといわれる場所にあります。目がくらむような断崖絶壁の上にあり、地元の人でもあまり登らないのですが、堺さんはともかくとして小百合さんが登られたことに驚いています。水泳もお上手ということは聞いていましたが、相当に身体を鍛えているのですね。

ぜひ映画館へ足をお運びになってご覧になってください。
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お綺麗な小百合さんを観たことですし、そのまま帰るのも勿体ないので、近くの国際ホテルでランチです。家内が小百合さんのような体型を目指しているわけではないのでしょうが、「薬膳ランチ」を頼みましたので、私もお付き合いです。野菜たっぷり、薄味でとても美味しかったです。
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晴滑雨読

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「晴滑雨読」・・・雨が降ったら本を読んで、晴れたらスキー

昨日までの風雨は嘘のように晴れ上がりましたので、今日は朝からスキーです。昨日は雨で気温が高かったので予想はしていましたが、思った通りのゲレンデ・コンディションでした。駐車場は歩くのも大変なスケートリンク状態、ゲレンデも同様にカチカチなうえに氷の塊がゴロゴロと凄いものがありました。これなら本を読んでいた方が良かったかなと思いましたが、「晴滑」と決めた以上はノルマを達成しないといけませんもね。さすがに脚が疲れました。(^^♪

そうそう、ここ七飯スノーパークはクローズが4月8日(日)まで延長になりました。今シーズンは雪がたっぷりとありますので、暖かい陽光のもとのんびりと春スキーが楽しめそうです。
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『サハラの薔薇』 下村敦史

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下村敦史の『サハラの薔薇』、面白くて一気読みです。
エジプト考古学が専門の大学准教授の峰という男が主人公です。エジプトで発掘調査中に悲願だった王家の墓を見つけたところから物語が始まります。しかし、石棺の中にあったのは、古代王家のミイラではなく、死後数ヶ月しか経ってないミイラ状の死体だったのです。しかも、考古学的には何の価値もないそのミイラ状の死体が武装グループによって強奪されるという不可解な事件も起こるのです。失意のうちにフランスからの要請による講演に旅立つのですが、その飛行機がなぜか航路を変えてサハラ砂漠に墜落します。わずかに生き残った人々と、オアシスを目指して決死の脱出を図るのですが・・・。
ここからの延々と続くミステリー要素をたっぷり含んだサバイバル・ストーリーが凄いです。
下村さんのいずれの作品も単なるエンタメで終わることはないのですが、本作も世界レベルの大きな社会問題が底流に流れていて、読者は最後にその提起の意味を知ることになります。
サハラ砂漠やアルジェリアの古都を一緒にサバイバルで生き延びるスリリングな臨場感も味わえますし、「オクロの天然原子炉」という耳馴れない不思議な地質学的現象を知ることも出来ますので、面白い一冊でした。
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