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杉村三郎シリーズ第4弾となる『希望荘』も面白かったです。
前作で離婚し仕事も失った杉村三郎、故郷の山梨に戻るのですが、ある事件をきっかけにして東京で探偵事務所を開業することになります。そんな杉村のところへ舞い込む4つの事件からなる短編ですが、いずれも日常生活のちょっとした心の裂け目から罪という罠に落ち込む人々の心理を描いています。人間の心の奥底にある闇の部分にまで踏み込んで鋭くえぐる宮部さんの筆の力はさすがですね。読んでいますと少しやるせない気もしますが、江戸物を思わせる人情味豊かな人々に囲まれて暮らす杉村の誠実で明るい姿が救いとなっています。
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