カテゴリ:
前作の『ヒポクラテスの誓い』が昨年10月からWOWOWでドラマ化されており、その続編にあたる『ヒポクラテスの憂鬱』を読み終えましたが、面白かったです。
まず登場人物のキャラクターが面白いです。浦和医大法医学教室の教授・光崎藤次郎、解剖の腕は超一流ながら、口が悪く、頑固で偏屈なうえに短足で歩くのが遅いという強烈な個性の持ち主です。准教授はアメリカ生まれのキャシー・ペンドルトン、解剖好きで医学生時代に光崎のことを知り、日本にやってきました。時々おかしな日本語を話して場の雰囲気を和らげます。そして「試用期間」として入った研修医の栂野真琴、気が強く感情的になる面があります。一方の埼玉県警には捜査一課の刑事として古手川和也がおり、熱血で猪突猛進なところがあります。

物語は埼玉県警のホームページの掲示板にコレクター(修正者)と名乗る人物からの書き込みが寄せられることから始まります。コレクターは事故死や病死で処理されそうな遺体の解剖を促す書き込みをするのですが、それを受けて浦和医大法医学教室は真相を確かめるため解剖を行うというストーリーです。それぞれ異なる事件の6つの短編で構成されていますが、どれもテンポが速く、登場人物の強烈なキャラクターも相まって面白いです。最後にコレクターの本性が明らかになるのですが、それは本書を読んでのお楽しみですね。
P1060041
にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 函館情報へ