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森絵都の『みかづき』を読み終えました。
学習塾業界を舞台に、昭和30年代から平成にかけて教育に情熱を傾けた女系家族の3代にわたる奮闘の物語です。小説の中で学ぶ子供達は私とほぼ同世代ですので、私が受けてきた戦後教育の変遷、とりわけ国の定まらない教育政策に振り回された学童や生徒、教育関係者の苦悩を浮き彫りにしているのが印象的でした。
さて、読後感ですが・・・個人的には直前に読んだ恩田陸の『蜜蜂と遠雷』から受けたインパクトがあまりにも強かったせいもあり、こちらは少し退屈といったら言い過ぎですが、ちょっとときめくものが少ないかなと思っていました。戦後から現在に至る教育問題を取り上げているものの、小説の主題は3代にわたって学習塾を守り抜いた家族の物語であり、ところどころでその描写が決まり過ぎというか技巧に走ることが気になったからかも知れません。ただ、ストーリーとしてはホロリとさせられるところがあったりして面白いと思いますので、私の個人的な感想そして嗜好は別にして、お読みになってみてください。
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