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村上早紀の『桜風堂ものがたり』を読みました。
村上さんの文章が頬を撫ぜるそよ風のように柔らかくて爽やかで、読んでいてとても気持ちの良い素敵な本でした。舞台は古い百貨店の中にある銀河堂書店。そこに勤務する月原一整は人とのコミュニケーションが苦手な人間でしたが、書店員としては一目を置かれる存在でした。そんな彼でしたが、少年の万引き事件がきっかけで銀河堂書店を辞めることになります。将来への不安を抱える中、以前よりネット上で親しくしていた桜風堂という書店を営む老人を訪ねて桜野町という小さな町を訪ねるのです。そこで思いがけない出会いが彼を待っています。

本屋さんやそこで働く書店員さんがいかにして本を売り出すのか、その思いや熱意が伝わってくる小説でした。こうして沢山の素敵な本に出合えるのも彼らのお蔭なのですね。桜風堂のある桜野町の描写も素晴らしく、こういう町が実在するならば住んでみたくなりました。心温まるいい本でした。
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