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2014年09月

第21回ねむの木コンサート

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わが七飯町が誇る混声合唱団による「ねむの木コンサート」を聴いてきました。
団員が少し減ったようですが、それを感じさせない豊かな声量は勿論のこと、各パートの精度が今まで以上に高くなって緻密さが増してきているように思われました。この合唱団の美しいハーモニーは折り紙つきですし、女声・男声・混声とそれぞれの合唱の魅力が存分に発揮された素晴らしい内容のコンサートでした。来年の第22回はどのような曲に挑戦されるのか今から楽しみです。

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スキー友でもありますtaniさんが会場の皆さんと歌うコーナーの指揮をされました。会場を惹きつける絶妙のトークと指揮に会場が一つになって盛り上がりました。こういう心温まるコーナーがあるのも「ねむの木」の魅力ですね。taniさんブラボーでした。(^^♪

先日、NHKの公開収録でお会いした時に「頑張ってるわよ~」と仰っていた"あらちゃん"も素敵な笑顔で歌われていましたね。活き活きとした"あらちゃん"を見ていると、ステージ上で歌うことを楽しんでいるようで、これぞ音を楽しむ『音楽』のあるべき姿なのかなと思いました。"あらちゃん"来年も期待していますね。

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「さわらびの譜」 葉室麟

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葉室麟の「さわらびの譜」、面白かったです。
理不尽な権力争いをする重臣たちの思惑に振り回されながらも、武に生きる若者たちの一途さが爽やかです。また弓矢を介した姉妹の支え合いとそれぞれの篤い恋の物語も泣かせます。早蕨(さわらび)がぴったりの読後感の爽快な小説です。

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雷乃収声

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季節は秋分。真東から出た太陽は夕方真西に入り、そして春分と同じように昼と夜の長さが等しい時季ですね。七十二候では、「雷乃収声 (かみなり すなわち こえを おさむ)」といい、夏の間さかんに轟いていた雷がそろそろ鳴りを潜める頃のようです。
「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、朝晩はめっきり涼しくなり、木々も少し色づいてきたようです。
来週からは10月、今年も残り3ヶ月ですね。早すぎて季節に取り残されそうな気がしています。

原野ガーデンに大量に転がっているオニグルミ。遣うあても無いのに拾ってきていました。

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美味しそうな燻製

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ご近所にお住まいで、お手製の見事な耐火煉瓦の燻製釜をお持ちのkanaさんから美味しそうな燻製をいただきました。近くを通っているときに燻製独特のいい香りがすると思っていたのですが、こんな立派な燻製を作っていたのですね。上の写真はヤマメで、計ってみましたら23cmほどありました。立派な魚体ですし、ヤマメの燻製は初めてですので楽しみです。下の写真は今が旬の秋刀魚だそうです。脂が乗って、あめ色に燻煙がかかっているところなどは見るからに美味しそうです。美味しいワインを物色していますので、手に入り次第、豪快にいただこうと思っています。(^^♪
kanaさん、本当に有難うございました。

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「コネヴェツ・カルテット & ユリア・ホタイ」コンサート

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「コネヴェツ・カルテット & ユリア・ホタイ」のコンサートを聴いてきました。
サンクトペテルブルクの北方のラドガ湖に浮かぶコネヴェツ島にあるコネヴェツ修道院の聖歌隊で歌っていたペテルブルク音楽院出身の若い団員4人によって設立されカルテットだそうです。そしてソプラノのユリア・ホタイさん、サンクトペテルベルグ国立文化芸術大学出身で世界各地で活躍しているソリストのようです。
第1部は函館少年少女合唱団による可愛い歌声。第2部はカルテットとホタイさんによる「ロシアの修道院の伝統的な聖歌」と題する主としてロシア正教の礼拝で歌われている曲、第3部は「ポピュラーなロシアの歌」としてロシア民謡の数々を歌ってくださいました。
個人的には第2部の聖歌が特に素晴らしいと思いました。ビザンチンに起源を持つ東方系のキリスト教(ギリシャ正教、ロシア正教など)は聖歌をアカペラで歌うのですが、このカルテットも心に沁みいるような深く清らかな正教聖歌を聴かせてくれました。
また第3部の「ポピュラーなロシアの歌」。中学生の頃からロシア民謡が大好きだったものですから、「ポーリュシュカ・ポーレ」、「黒い瞳」など暫く振りに本場のロシア民謡を堪能させていただきました。カルテットの重厚で調和のとれたハーモニーも良かったのですが、ホタイさんのソプラノもさすがに世界トップクラスの歌声で素晴らしいものでした。客席の入りが芳しくなく、もう少し多くの方に聴いて欲しいと感じたコンサートでした。

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youtube "Julia Khotay & Konevets Quartet. Воскресни Боже."

余談です・・・。ロシア民謡好きが高じた訳ではありませんが、20歳代前半に生まれて初めて国外に出た先がその当時社会主義国だったソ連でした。ソ連が目的だったわけではなく、ウィーンまで行くのにアエロフロート(ソ連の国営航空会社)が一番安かったからです。新潟からハバロフスクに入り、バイカル湖近くのイルクーツク、オムスクと国内線を乗り継いでモスクワに入りました。東西冷戦のさなかですし、1ドル=360円(固定レート)の時代ですから、それは凄い経験をしたと思っています。時季は今と同じ9月、イリューシンと呼ばれる内装も粗雑な軍用機のような飛行機に揺られて、窓から見える行けども行けども森林と無数の大河ばかりの大地に、とてつもない異国に来たものと思ったものでした。その時、静かに機内にBGMで流れていたのがロシア民謡でした。ロシア民謡って、こんな想像を絶するような大地から生まれた歌なんだと思いましたね。
そして、インツーリストと呼ばれるソ連国営の旅行会社の指示で数日モスクワで過ごし、無事ウィーンに到着したときの『色のある世界へ戻った』という感覚も忘れることは出来ません。40年以上経ってもその時の情景が昨日のことのように鮮明に蘇ってきます。

イカ刺しと塩辛で

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勤務先の職場に出入りしているお魚屋さんが獲りたてのイカを持ってきました。今年はスルメイカの不漁が続いていて、イカの街・函館でも結構な高値で推移しているようです。今日は小振りながら8匹も入って600円と破格の値段でした。帰ってきてからパックを開けてもご覧のように生きている状態で、海水に入れると泳ぎそうな感じです。海の近くでなければなかなか食べることの出来ない鮮度ですが、そのことに感謝して山盛りのイカ刺しと塩辛を満喫させていただきます。塩辛は身とゴロに塩をして一晩おいてから調理しようと思っています。楽しみ(^^♪

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隠れ家風の美味しい店

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そのお店は函館・大門の狭い小路を入った中程にありました。子供の頃はこんな狭い小路は怖くて近寄りませんでしたが、大人になるにつれ狭い小路のネオンが恋しくなった時期もありました。そんな元気な時期も過ぎ、かれこれ10年以上も小路を彷徨うことはなかったと思います。

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表からは小さなお店の感じがするのですが、店内はカウンター、洋室、和室と意外と広々としています。ドアを開けると作務衣姿の感じのよいご主人が出迎えてくれます。お料理は和食と思っていたのですが、和洋にこだわらない創作料理といった感じです。殆どが地場の吟味した食材を使っていますし、いずれも相当に手間がかかったもので、お料理が出てくるたびに呻ってしまいました。ご主人は根っからの料理好きで、しかも研究熱心な方とお見受けしました。
(2枚目の御造りの赤身はミンク鯨です。)

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白露末候  「玄鳥去 つばめ さる」

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季節は「白露末候」、七十二候では「玄鳥去 つばめ さる」です。春先に飛来したツバメが子育てをしながら日本で夏を過ごし、秋になると暖かい南の地域へと帰って行く時季をさすようです。といいましてもここ北海道では1ヶ月ほど前に大勢のツバメが電線にとまっているのを見ましたが、それ以降は見ていませんので本州に飛来するツバメとは種類が違っているのかもしれません。

菜園の野菜は葉っぱがだいぶ枯れてきましたし、殆ど収穫もなくなってきました。秋が一段と深まりつつあるような感じがします。種子を収穫するために残しておいた赤紫蘇が小さな花を咲かせています。

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「虚ろな十字架」 東野圭吾

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東野圭吾の「虚ろな十字架」を読み終えました。
「殺人」「刑罰」「死刑制度」「贖罪」「更生」など重いテーマでしたが、人の情を絡めてこれだけ深い文章を書ける作家さんって凄いと思います。私には突きつけられたテーマへの正解を見出すことは出来ませんでしたが、機会があれば読まれた方々でいろいろと話し合ってみたいなと思いました。読み応えのある一冊です。

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南瓜と桃の冷んやりスープ

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本当に忘れた頃にやる男の料理です。南瓜を冷たいポタージュ仕立てにして、秋の気配を感じるというスープです。桃が入ることで味が一層引き立ちます。調理時間は20分程度で超簡単ですし、とても美味しいです。

①南瓜(150g)は皮付きのままラップをして、電子レンジで5分加熱します。皮を剥き適当な大きさに切ります。
②鍋にバター(10g)とスライスした玉葱(1/2個)を入れ、焦がさないようにしんなりするまで炒めます。
③玉葱の鍋に南瓜、牛乳(350ml)、生クリーム(50ml)、コンソメ(1個)を加え、沸騰しない程度に煮込み、塩・胡椒(適量)で調味します。
④熱いうちに南瓜を潰し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やします。(ミキサーやブレンダーをかけてもOK)
⑤器に盛り、1cm角の桃(1/4個)を散らして完成です。

《「くらしのこよみ料理帖」を参考にしました》

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南瓜は我が家の菜園で採れた「ネットで出来るカボチャ」です。春に苗を二株購入してネットに這わせて栽培したのですが、10個ほど収穫できました。「坊ちゃんカボチャ」と呼ばれる小型の品種ですが、空中に浮かんでいますので汚くなりませんし、葉が枯れた後もそのままぶら下げて熟成できますので、なかなかいいです。

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「魯山人の宇宙展」

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道立函館美術館で開催されている「魯山人の宇宙展」を見てきました。料理、陶芸、書、絵画など多芸を極めた北大路魯山人。涎が零れるほどに欲しい器が沢山ありました。

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旧居の「春風萬里荘」に併設されていた茶室「夢境庵」を部分的に再現したものです。ここだけ写真撮影OKでした。

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NHK「ベスト・オブ・クラシック」公開収録

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NHK・FMの「ベスト・オブ・クラシック」の公開収録がありましたので、聴いてきました。演奏されたのはギターの鈴木大介さんとオーボエの古部賢一さんです。前半は鈴木さんのギター独奏、後半は古部さんのオーボエとのデュオで構成されていました。

さすがに鈴木さんのギターの音色は綺麗ですし、古部さんのオーボエも素晴らしいものでした。オーボエは茂木大輔さんや宮本文昭さんのリサイタルも聴いていますが、華やかな中にもメランコリーなオーボエの音色っていいですね。今回はバロックなど古い時代の音楽からアントニオ・カルロス・ジョビンの「イパネマの娘」など新しい曲まで幅広く演奏してくださいましたが、個人的には「カフェ1930」などアストル・ピアソラの曲がギターとオーボエの醸しだす独特の雰囲気にマッチして特に印象に残りました。予備収録曲(アンコール)もたっぷりと聴かせていただき素晴らしい演奏会でした。

《放送予定》
・ベストオブクラシック 平成26年10月15日(水)PM7:30~9:10 (NHK-FM)
・クラシック倶楽部   平成26年11月20日(木)AM6:00~6:55 (NHK-BSプレミアム)


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「その鏡は嘘をつく」 薬丸岳

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薬丸岳の「その鏡は嘘をつく」を読みました。
医科大学のエリート医師が痴漢の嫌疑をかけられるなか鏡に囲まれた部屋で自殺し、同時に医学部受験を控えた一人の青年が失踪するところから物語が始まります。そして正義感に溢れる志藤検事と人情味のある夏目刑事の一見相反するキャラの推理が交錯し物語が進んでいきます。

この物語に出てくる人物にはそれぞれが思い抱く道理があるのですが、その道理が時として悲劇を生んでしまうことがあるということを薬丸さんは表現しているのでしょう。

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秋の味覚 きのこ

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子供たちの夏休みが終わったのを見計らって、家内共々近くのプールで泳ぎを再開しました。水しぶきばかり上げてバタバタしていますので、1時間ほど泳いだだけでぐったりです。

温泉に入って、売店を見たらナラタケを売っていました。北海道では「ボリボリ」と云って秋の味覚の一つに挙げられています。雨にあたるとすぐに朽ち果てるようで、売りに出ているものは殆どが黒ずんだり傘が折れたりしているのが普通です。実際に生えてるところを見たことがありませんし、こんな綺麗なボリボリを見るのも初めてです。きっと朝に丁寧に収穫してきたものなのでしょう。すぐ痛みますので、早速味噌汁にしていただくことにします。ボリボリと大根おろしの味噌汁は最高ですよね。(^^♪

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雨後

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各地で大雨による大きな被害が出ていますが、ここ七飯でも昨日から雷と断続的な激しい雨に見舞われています。本当にこんな8、9月の異常気象は経験したことがないような気がします。温暖化の影響なのでしょうね。
先日観たNHKスペシャル「巨大災害 MEGA DISASTER 地球大変動の衝撃」によりますと、2050年の気候シミュレーションでは、『東京で真夏日連続50日、熱帯夜60日、最高気温は40.8℃』となるようです。このところの変な天気を見ていると、この突拍子もない出来事が現実に起きても不思議でないような気になってきます。

そんな朝ですが、露草を探してみました。探すとなるとなかなか見つけれなくて、やっと雑草園の片隅で数株見つけました。朝咲いた花が昼にはしぼむことが朝露を連想させることから「露草」と名付けられたといいます。

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白露初候

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今の時期は、七十二候の白露初候「草露白 くさのつゆしろし」と云うようです。
草木に降りた露が白濁したように見えたことを、昔の人は夏から秋への季節の変わり目の目印としたそうです。ここ北海道も日中は暑いくらいですが、朝晩はめっきり涼しくなってきました。

7月に収穫した梅ですが、家内が梅干用に塩漬けしていたものを天日干ししています。数日間干して更に漬け込むそうです。梅、赤紫蘇とも我が家の菜園で出来たものです。さすがに塩は作ることが出来ません。

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「満願」 米澤穂信

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山本周五郎賞を受賞した米澤穂信さんの「満願」を読みました。連作短編集ではなく、それぞれが独立した6つの短編からなっています。米澤さんの作品は初めてでしたが、文章構成が巧みで、言葉の選び方に優れた作家さんだと思いました。いずれも怖いお話でしたが、単なるミステリーに終わらず、人間の心の深い闇の部分を抉り出した力作揃いでした。6編とも完成度が高く、面白かったです。

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「100人の村、あなたもここに生きています」 教育講演会

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北海道公立学校教職員互助会などの主催による教育講演会を聴いてきました。講師は、「世界がもし100人の村だったら」や「ソフィーの世界」、「アドヴェント・カレンダー」の翻訳などで知られているドイツ語翻訳家の池田香代子さんです。

前述の本はだいぶ前に全て読んでいましたし、同年代ですので親近感を抱いていた池田さん。どのような講演をされるのかワクワクしながら出掛けました。
やはり思っていた通りの心の広いお方って感じでしたね。一貫して、文化の多様性、価値観の多様性の大切さを仰っていたように思います。お互いの違いを尊重し認め合うことが今の世界に必要なのだと思います。そして、自分だけが豊かになっても、全体が良くならないと自分も幸せになれないということを知ることも大事なのかもしれません。

講演の最後に、坂田明さんの奏でる「ひまわり」をバックに『世界がもし100人の村だったら 4 子ども編』の一部を朗読してくださいました。世界中の子供が最低限の教育を受ける機会が与えられるなら、世界でおこっている問題の大半が解決に向かうような気がしています。これからも心に留めておき、自分なりに出来ることを考えてみたいと思っています。

貧しい人々がしあわせになるためには
金持ちになる必要はない、
5つのことが満たされればいい、と。

1つめは、きれいな空気と土と水
2つめは、災害や戦争のためにふるさとを離れなくてすむこと
3つめは、予防をふくむ基礎的な医療をうけられること
4つめは、基礎的な教育をうけられること
そして5つめは、伝統文化に誇りを持ち、
それらを楽しむことができること。

この5つがあるところでは、
そのまん中に子どもたちの笑い声があふれているはずです。
もちろん、大人たちの笑顔も。


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処暑末候

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今の時期は、七十二候では「禾乃登 こくもの すなわち みのる」と云うようです。水が一杯だった田圃は水が抜かれ、たわわに実った稲穂が風に揺れています。

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七飯町から大野平野を見下ろすと、黄金色に染まった田圃が一面に広がっています。つい先日、田植えをしていると思っていたら、もう実りの時期なのですね。正面に見える白い建物が建設中の新幹線の新函館北斗駅です。

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田圃のところまで降りてきて、七飯町方面を望んだ景色です。台風の直接的な影響がなく、今年の米の生育状況は良好のようです。美味しい北海道米がたくさん食べられそうです。

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