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2015年02月

待ち遠しかった週末

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週はじめから忙しくて、久し振りにフルで仕事をしていました。現役の時のように週末が待ち遠しいと思ったのは、久し振りのことですから懐かしいような気がします。いつもの非常勤のリズムと違いますので、慣れるまで少し疲れるのは仕方がないのかなと思っていました。
職場の現役の方々は今日(土曜日)の午後も残って仕事をされていますが、ロートルの私はお昼で帰らせていただきました。現役の皆様、本当にお疲れ様です。
帰宅して昼食後、久し振りに裏の林の中を闊歩しました。我が家のワンコが気を遣って(?)一緒に歩いてくれました。縮こまった体を思いっきり伸ばして、深呼吸をすると気持ちがいいです。来週はじめも忙しいようですので、英気を養って頑張らなくてはと思っています。

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フルート 「早春賦」

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もうすぐ3月と云うことあり、フルートで「早春賦」を吹いてみました。
この曲は少し吹けるようになって、初めてトライした曲ですが、どうしても最後まで間違わずに演奏することが出来ず、苦い思い出のある曲です。少しだけ年数を経て、まがりなりにも最後まで間違わずに演奏できるようになったのですが、録音して聴いてみると相変わらず下手っぴのままです。春が待ち遠しいですね。



楽譜に曲の紹介がありました。
吉丸一昌の詩に中田章(1886-1931)が曲をつけ、1913年に学校唱歌に取り入れられ広く歌われるようになりました。北アルプスのふもと安曇野では、雪をかぶった山々がとても美しく見えます。わさび畑に囲まれた場所に「早春賦」の碑があり、そこにこの詩が書いてあります。春先はまだ寒い日が続くという、寒い土地ならではの曲です。ちなみに中田章は、作曲家の中田一次、中田喜直の父親でもあります。

『九年前の祈り』 小野正嗣

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第152回芥川賞を受賞した小野正嗣の『九年前の祈り』を読み終えました。
大分県の「リアス式海岸が独特の地形を作る海辺の土地」を舞台に、現代文化から取り残されたような小さな集落に生まれ育ち、その中で人生を終えようとしている人々と、彼らと何らかの関わりを持つ人々が、複雑に絡み合いながら物語が進行してゆきます。傍目にはハッピーで毎日がお祭りのような現代社会ですが、「どこの世界に明るいだけの人がおるんか…。そげな人がおったら、そら、ただの馬鹿じゃ」と登場人物が語るように、見えないだけでどこの家庭にも悩み苦しみのたうち回る一面があるのも事実かもしれません。そんな人間の背負った重荷、人間が人間であるがゆえの営みに対する作者の真摯なまなざしが心に響きます。
とても美しい言葉で書かれた小説ですので、外国語とりわけアングロサクソン系の言語に翻訳しても受け入れられるのではと思っています。

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PowerShot G7X

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キャノンのPowerShot G7Xを悩んだ末に購入しました。
この機種とドングリの背比べのようなパナソニックLX100 とソニー RX100M3も選択肢に入っていたのですが、やはりキャノンを選んでしまいました。ネット通販で、現物を見ておらず、実際の大きさが分からなかったのですが、幅が約10cm、高さ6.5cm、奥行き4cmととても小さなカメラといった印象です。wi-fiが搭載されており、液晶画面はタッチパネル方式と新技術が満載の機種ですが、欲を言えばスマホを持っていなくてもモコン機能などが使えるようにして欲しいことと、マイク端子が付いていないことが個人的には少し不満な点です。
取説を見ながら使い方を勉強中ですが、画質を含め総合的にはなかなかいけそうなコンデジの感じがします。ご購入・ご検討の参考になればと思います。

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春スキーのような一日

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仕事と休みのサイクルの関係で、あまり良い天気に恵まれていない今シーズンですが、今日は朝からピカピカの晴天でした。お仕事をされている方には申し訳ないと思いつつも、白銀と真っ青な空を思いっきり満喫してきました。
もうすでにシーズン券の何倍も元を取られている方が大勢いらっしゃるようですが、私は今日で16回目ですから可愛いほうだと思っています。クローズまで20回は行きたいなと思っているのですが、どうでしょう。(^^♪

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Platypus / Hoser

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山をやっている知人から教えてもらったPlatypus / Hoser (プラティパス / ホーサー)、早速購入しました。テルモスやアルミの水筒は持っているのですが、時代はこんな凄いものを売り出しているとはまったく知りませんでした。簡単に言えばホース付きの水筒なのですが、実物を手にしてちょっと感動しています。

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先日買ったドイターのバックパックにはハイドレーション・システムが実装されていますので、実際に装着してみました。ザックの中に黄色のマジックテープが付いており、そこに点滴セットのように吊り下げます。背側のポケット内に収めますので、他の収納物と混在することはありません。

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『春の庭』 柴崎友香

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柴崎友香の『春の庭』、一気に読んでしまいました。
終始穏やかで、ふわふわした感じの作品でした。主人公の太郎、そして同じアパートに暮らす女流漫画家の西ともどもアパートの住民同士のやりとりがどこか浮世離れしていてなんとも不思議な感じです。作品の何かを理解するには至りませんでしたが、写真集「春の庭」の舞台となった家を取り巻くアパート住人の何気ない日々の流れに心地よさを感じました。

第151回芥川賞受賞作。選考委員から「街、路地、そして人々の暮らしが匂いをもって立体的に浮かび上がってくる」と絶賛を浴びた作品のようです。

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『マッサンとリタ』 オリーヴ・チェックランド(和気洋子訳)

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先日の竹鶴政孝による自伝『ウィスキーと私』には本人の記憶違いや彼独自の配慮によると思われる記述違いがあるようで、それを補ううえでもこの本を読んでみたいと思っていました。日英交流史家の著者が膨大な資料をもとに竹鶴夫妻や日英のウィスキーに関することを客観的にまとめて記載しており、注釈も読み応えがあって、専門書のような体裁をとっています。朝ドラを見る際の別の楽しみ方としてぜひお読みいただきたい一冊です。

そうそう、春になってもう少し暖かくなったらちょっと車を走らせて余市の蒸留所を訪ねてみたいと思っています。石壁越しに赤い屋根のモルト・ハウスを眺めて、マッサンとリタさんの魂の一端に触れられたらいいなと思っています。車のCDにはロバート・バーンズの「auld lang syne(なつかしい昔)」、「Comin Thro' The Rye(ライ麦畑で出逢ったら)」を入れておかなくては・・・(^^♪

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深い雪と強い風に喘ぎながら

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今日も遅い朝食を摂ったあとに裏山に登ってきました。ここにきて一気に降った雪が積もっていましたので、早々にスノーシューを装着です。思ったとおりに雪が深く、スノーシューでも相当に沈みこんでいきます。一歩一歩が重く、しかも時折ブリザード状態の強い風が吹いてきますので、休みながら息を整えつつ登っていきます。2時間で今日の目標地点に到着です。お昼過ぎに帰ってきましたが、疲労こんぱいです。

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Futura 28 /  Deuter

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25L程度のザック(バックパック)が欲しくて探していたのですが、Deuter(ドイター)のFutura 28(フューチュラ28 )を手に入れました。選ぶ条件は、背面がメッシュで空間があり通気性に優れていることと、列車や飛行機の機内に手荷物として持ち込んでも邪魔にならないこと、そして中の物が取り出しやすいことの3点でした。
候補に挙がったのは、オスプレーの「ストラトス26」とこの「フューチュラ28 」だったのですが、トップローディング(雨蓋)が無くてファスナーで開け閉めするタイプのほうが出し入れが断然しやすいことが決め手となり後者を選びました。
実際に背負ったフィット感がいいですし、背負ったまま水分補給が出来るハイドレーション・システムにも対応していますので、とても満足しています。このくらいの容量のザックを検討されている方の参考になればと思います。

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『ウィスキーと私』 竹鶴政孝

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朝ドラのマッサンこと竹鶴政孝の『ウィスキーと私』は一気に読んでしまいました。
朝ドラが進行中ですし、詳細はネタバレになってしまいますので避けますが、この本のなかでは、マッサンをスコットランドに留学させた「住吉酒造」の田中大作社長(西川きよし)が印象的に取り上げられています。実際には、実在した「摂津酒造」の阿部喜兵衛社長がモデルですが、マッサンの4年間のスコットランド留学を資金的援助で支え、マッサンとリタさんの結婚に際しては竹原の両親から「阿部社長がリタを見て、この娘ならと思われたら結婚させて欲しい。私たちも喜んで迎える」との確約を得て、二人の住むスコットランドへわざわざ出掛けたというエピソードもあるようです。相当にマッサンの技量に惚れ込んでいたのでしょう。ただ、帰国して復帰したものの会社を取り巻く状況が大きく様変わりしており、ウィスキーを造るような環境は整わないこともあって、翌年には阿部社長のもとを去ることになります。しかしマッサンは生涯にわたって阿部社長の恩義を忘れることがなかったそうです。
さて、今日の朝ドラでは奇しくも「住吉酒造」の田中大作社長(西川きよし)が余市のマッサン夫婦を訪ねてきたところで終わりましたね。何か経営にプラスになるようなお話しがあるのでしょうか・・・。

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『窓から逃げた100歳老人』 ヨナス・ヨナソン

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スウェーデンの作家ヨナス・ヨナソンの『窓から逃げた100歳老人』(柳瀬尚紀訳)を読みました。
100歳の誕生日パーティー直前、おしっこ履きのまま老人ホームの窓から逃走したアランお爺さん。お酒には目がなく、宗教と政治は大嫌いという主人公です。これまで生きてきた100年間でトルーマン、チャーチル、毛沢東など世界の大物政治家と出会い、近代史を舞台裏から変えてきたという着想が、まったくの出鱈目ながら面白いです。アランお爺さんのはちゃめちゃな逃避行と彼が生きた奇想天外な100年の世界史が交差するドタバタコメディですが、濃厚でどこか北欧文学の香りの漂う作品です。

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『100歳の華麗なる冒険』として映画も公開されているようです。


一晩でツケがやってきた

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今冬は異常なくらい雪が少ないなんて云ってたら、一晩でそのツケがやって来ました。朝起きたらご覧のような景色に変わっていました。玄関を出たら20cmくらい積もっており、しかも除雪車が道路両脇に硬い雪の塊を置いてきましたので、とりあえず出勤前に車庫の前だけでも除雪です。
出勤時の高速道路は50km/h規制が出ていましたが、前を走る車の舞い上げる雪煙で真っ白になってとても怖い状況でした。こんな時は一般道を走ったほうがいいかもしれませんね。
そして帰ってきたら、さらに10cmほど増えていて、この一日でいつもの冬の積雪量に逆戻りです。家内の助けも借りてママさんダンプで何度も往復しましたので、今日のトレーニングは雪かき運動で充分のようです。明日も雪かきの一日になりそうな気配です。

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復活したプロトレック

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10年以上も使っていないプロトレックが抽斗から出てきました。初期の頃のプロトレックで捨てようと思っていたのですが、"駄目もと"で電池を交換してみることにしました。
裏蓋を開けた左側に見える2個のボタン電池の留め金をはずしての作業ですが、いとも簡単に交換することが出来ました。そして裏蓋のビス止めをして完了です。"ジャ~ン"10年ぶりに文字が現れました。電池代金900円ほどで、プロトレックが完全復活です。初期設定や使用方法も忘れていましたが、メーカーのサイトに取扱説明書が出ていましたので、ダウロードしてOKです。(^^♪
先日、七飯岳へ連れて行きましたが、高度計、温度計もまずまず正確で、まだまだ使えそうな感じです。古いプロトレックをお持ちの方はおられると思いますが、ぜひ抽斗から引っ張り出してトライしてみてください。

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雪のない立春

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立春を数日過ぎて暦の上では春ですが、北海道では今が一番寒い時期です。今日も朝は放射冷却現象で寒かったのですが、ほぼ無風で雪も全く降らない天気が続いています。スキー場もガチガチに硬くなったバーンで油断しているとついついスピードが出てしまいます。スキー場だけでももう少し降ってくれないかなと思っています。
庭には昨年の秋にいろいろな球根を植えたのですが、こんなに雪がないと上手く越冬できるか、そのことも心配になります。

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今の時季にフキノトウとは・・・

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函館の積雪は12cmということで極端に雪が少なく、道路は乾いて走りやすいのですが、スキー場や除雪を生業にしている人達には影響が出ているようです。私のところでも本格的な雪かきは数えるのみですし、町の除雪車もほんの数回入っただけです。同じ北海道の道東や津軽海峡を隔てた青森では異常な大雪になっているだけに、この地域だけが雪国ではないような錯覚にとらわれてしまいます。
裏の林の中も土が出ている面積が広がり、春のような景色になっています。そのようななかにフキノトウを見つけました。例年ですと深い雪の中に埋もれており、立春の頃に見つけることはまずありえないので、ちょっとびっくりです。とりあえず8個だけ収穫できましたので、てんぷらにして一足早い春を味わうことにしました。

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「風花帖」 葉室麟

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葉室麟の「風花帖」も面白くて一気に読んでしまいました。
文化11年(1714)に豊前小倉藩で、藩主小笠原忠固が江戸幕府の老中になる野心を抱き猟官運動を画策して金をばらまいたことで藩財政が悪化し、家中が二派に割れて争うという騒動が発生します。小倉城にとどまった一派を白(城)組と呼び、他の一派は黒組と呼ばれ隣の黒田領の筑前黒崎宿に籠もったもので、俗に「白黒騒動」と称されるお家騒動です。
そんな騒動に翻弄されながらも、生涯たった一人の女性への叶わぬ想いを貫き通し、自らの命を昇華した下級武士を描いた物語です。白い山頂から風にのって舞う小雪「風花」のように清廉潔白、純情一途に生きた男のあり様に心が惹かれます。

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