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2015年11月

一晩で真っ白に

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雪が降らないなんて言ってましたら、一晩で真っ白になりました。お昼頃には日が差したりして融けだしましたので、朝のうちだけの銀世界でした。

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『砂の街路図』 佐々木譲

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佐々木譲の『砂の街路図』を読み終えました。
母の四十九日を終えた岩崎俊也。彼の両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へ旅立つことから物語はスタートします。20年前、父は家族に内緒でこの町を訪れ、酔って運河に落ち溺死するのですが、その父の死の真相を追うことが旅の目的でした。時代から取り残されたような街並みが広がる運河町を舞台に、父が在籍した大学や所属した漕艇部関係者と接触するうちに、父の隠された過去が暴かれていくことになります。
架空の町が設定ということですが、小樽と函館をミックスしたような感じで、運河町なる街へ実際に足を踏み入れたような気分にさせられるちょっと不思議な雰囲気のミステリーです。

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雪の降らない初冬

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道央や道東では結構な積雪になっているようですが、ここ道南は数日前にうっすら白くなった程度です。道路も凍結することはなく、走りやすい状態です。近くのスキー場は先日の雪が15cmほど積もったと報じられていましたが、今日の感じでは殆どゼロになったのではないでしょうか。来月の中頃がオープン予定ですので、スキー場関係者、スキーヤーともやきもきしているのではないかと思います。雪が少ないほうが何かと楽ですが、ある程度降るものが降らないとこれはこれで寂しいです。

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『900年の秘めごと~国宝・源氏物語絵巻~』

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昨夜のNHK-BSプレミアム『900年の秘めごと~国宝・源氏物語絵巻~』。期待していた通りの素晴らしい内容の番組でした。
まず今回の修復の過程をじっくり見せていただきましたが、絵具の剥落や紙の損傷がとても激しく、4年におよぶ大修理は相当に困難を極めたものであったことが分かりました。江戸時代にも修理がされていたようですが、その裏打ちの紙をはがした過程で下絵の様子などいろいろなことが判明したようです。それにしましても長い時を経て、これだけの絵画が残っていたことに驚嘆するとともに、これほどまでに素晴らしい修復をして供覧させていただいたことにも頭がさがります。
寂聴さんの源氏物語に寄せる熱い思い、そして900年という時を経て現代に生きる私たちへのメッセージがお話しから伝わってきました。また 宮廷画家たちが物語の登場人物の心情などに思いを巡らし、試行錯誤しながらも絵筆に情熱を込めた様子など修復過程から分かった事実はとても興味深いものでした。

《写真はNHK-BSプレミアムの画面を撮影したものです》
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私の少し後に徳川美術館を訪れたreikoさんから同館で販売されている企画展書籍をお借りしました。写真が大きくて鮮明で、実際に観た絵巻よりも数段詳しく細部まで読み取ることが出来ます。源氏物語が書かれた背景やそれぞれの詞書の説明なども詳細に記されていますので、源氏物語のさわりしか読んだことがない私などにとって同物語へのアプローチには良いテキストと思っています。

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物語としても絵画としても好きなのが、「宿木(やどりぎ)」の一場面を描いた第49帖です。前述のテキストと番組の内容を加味して書いてみます。

男性は光源氏の孫である匂宮(におうのみや)、女性は匂宮の妻である中君(なかのきみ)です。舞台は秋のしみじみとした夕暮れ。二条院の庭の枯れかかった前栽(ススキ、萩、藤袴)が風になびき、御簾をわずかに揺らして、揺れ動く二人の心情を表しています。匂宮はリラックスして青革張りの琵琶を奏でています。中君はこの時、懐妊中の身です。脇息(きょうそく)にもたれて扇を手に琵琶の音を聴いています。琵琶は中君も好きな楽器なのですが、匂宮が新たに夕霧の娘である六君(ろくのきみ)を妻としたことで中君は苦悩しています。一方の匂宮も、中君の姉である亡き大君(おおいぎみ)を恋い慕う薫(かおる)が中君に近づいていることを知り、中君と薫との仲に猜疑心を抱いています。 今どきのお昼のドラマのようですが、男と女の関係はいつの時代も普遍的な題材になるようです。

組高欄、簀子縁(すのこえん)をめぐらす廂間(ひさしのま)が舞台ですが、左の大きなスペースには前栽のある庭、そして廂間を斜め上から眺めるという構図、人物の微妙な配置・表情など、900年前の絵画とは思えない斬新さがありますね。

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中部国際空港 セントレア

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帰りは中部国際空港セントレアにだいぶ早く着きましたので、空港内を散策してみました。デッキは広々して間近で飛行機の離発着が眺められることもあって、望遠カメラを提げた大勢の人々で賑わっています。駐機場にもたくさんの飛行機が並んでおり、さすが中部地方の国際空港といった感じです。手前のルフトハンザとANAは分かりましたが、他の飛行機はどこのものか分かりませんでした。LCCが増えて殆ど覚えられませんが、垂直尾翼のロゴはカラフルですし、見知らぬどこかへ連れて行ってくれるようで見ているだけで楽しくなります。

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講演 『日本酒の文化・よもやま話』

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今回の学会場は熱田神宮にほど近い名古屋国際会議場で開かれました。宿泊先の名古屋駅前から5kmほどのところにあり、会場まで散歩がてら歩いてみました。あまり古い街並みには出会えませんでしたが、市街道路にも立派な自転車専用レーンが設置されていたりして、なかなか住みやすい街のような雰囲気が感じられました。そして会場の国際会議場、写真のように超近代的なデザインの建物群で構成されており、周囲の環境そして内部施設も国際会議場に相応しい素晴らしいものでした。

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私が参加したのは1日だけですが、それでも午前中から夕方までびっしりワークショップや特別講演などを聴いてきました。この学会の面白いところは毎回必ず仕事とは関係しない講演を聴けることです。今回は半田市の中埜酒造顧問の馬場信雄氏による『日本酒の文化・よもやま話-乾杯の今と昔-』という講演がありました。お酒好きに限らず、お酒にまつわる歴史的背景やお酒が古来の人々に与えた影響、お酒と神との関係などとても興味深い内容のお話でした。

簡単ですが、要旨に拝聴した講演内容を加筆して掲載いたします。
「乾杯」という行為は昔からあったわけではなく、明治時代から始まりました。それ以前は日本酒を道具として、厳粛な儀式が行われていました。最初は村人たちが無病息災、五穀豊穣を祈念する儀式でしたが、武家政権になり酒席での礼儀作法を通して精神修養や仲間意識の醸成をする儀式に変化しました。室町末期に確立したこの作法は「酒道」と呼ばれ、酒のつぎ方、飲み方、酒膳の配り方に至るまで、厳しい決まりがありました。しかし、あまりに厳格すぎて明治時代初期に廃れてしまいます。この「酒道」の中身に触れてみますと古くて新しいことが一杯詰まっています。現代社会だからこそ、改めて「酒道」の精神が必要のように感じています。

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『国宝 源氏物語絵巻』 徳川美術館

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仕事関連の学会があって40年ぶりに名古屋へ行ってきました。函館からの名古屋行きの飛行機は1往復しかなく、しかも田舎の悲しさで名古屋に夕方に着いて函館に朝に帰るという、何とも効率の悪いフライト設定のこともあって、2泊3日の旅程ながら学会に1日出席しただけで帰ってきました。
ただ徳川美術館だけにはぜひ行きたいと思っていましたので、中部国際空港に着いてすぐに名鉄の特急に飛び乗り、閉館の1時間少し前に何とか美術館に到着することが出来ました。常設展示室は飛び越して、一番奥にある蓬左文庫館へ直行です。
12月6日までの会期で『国宝 源氏物語絵巻』の4巻19場面の全点を一挙に観ることが出来ます。この絵巻物は12世紀に描かれた現存する最古のもので、3巻15場面を徳川美術館、1巻4場面を東京の五島美術館が所蔵しているそうです。900年の時を経ていますが、4年にわたる修復により極めて良好な状態に復元されており、ため息が出るほどに素晴らしいものでした。いつもとても混雑して待ち時間が出ているそうですが、夕方の閉館時間近くになって観覧者は少なくなりましたので、ゆったりと観ることが出来ました。

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先日のNHKのニュースでも報じられていましたが、絵巻の保存修理の過程で、幼子を抱く光源氏を描いた「柏木三」を透過赤外線で撮影したところ、胸で組まれた幼子の両手は、下絵では源氏に差し伸べる形だったことが分かったそうです。また、源氏の左手は下絵ではかなり下にあったようで、幼子の顔も数回の描き直しのあることが判明したようです。同館の四辻秀紀学芸部長によりますと、「光源氏が父の妃・藤壺と密通した自分の因果におののく複雑な心情が主題なので、薫がほほ笑んで手を伸ばすのは具合が悪い。単純に物語の挿絵として描かれたのではなく、内容を掘り下げようとする絵師の苦心のあとがわかる」とのことですが、なかなか興味深い背景がありそうですね。

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出典 www.nikkei.com

11/26(木) NHK-BSプレミアムで『900年の秘めごと~国宝・源氏物語絵巻~』(午後8時00分~午後9時00分)という番組が放映されるそうです。作家の瀬戸内寂聴さんと画家の山口晃さんが、修理を終えた源氏物語絵巻を見つめ、平安絵師たちが絵筆に込めた情熱に思いをはせ、みやびな世界を堪能するというのが番組の趣旨のようです。

『流』 東山彰良

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今年の第153回直木賞を受賞した東山彰良の『流』を読み終えました。
同賞選考委員各氏の絶賛の帯紙に惹かれてページをめくったのですが、文章がやや翻訳文的で粗い感じがしたことと、中盤までダラダラとしてスピード感にかけることが最初の印象でした。(東山さんは5歳の時に日本に移り住んだ台湾国籍の方ということを後で知り納得した次第です。)
物語は、蒋介石率いる国民党とともに中国本土から台湾に移り住んできた「外省人」の家族のお話です。東山さん自身を思わせる17歳の秋生という青年が主人公です。祖父を殺した犯人捜しに執念を燃やすのですが、結末は思わぬ展開に発展します。ミステリー仕立てにしつつ、1970年代以降の台湾の猥雑ながらも生き生きとした世相を見事に描いていて、大戦後の台湾、日本そして中国の歴史を再認識することが出来る点からも読む価値があります。

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『あの家に暮らす四人の女』 三浦しをん

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三浦しをんの『あの家に暮らす四人の女』を一気に読み終えました。この手の本は大好きですので、星4つ半いや5つ上げてもいいかなと思っています。「ざんねんな女たちの、現代版『細雪』・・・」というフレーズが帯紙にありましたが、とにかく面白いです。
家主の鶴代、その娘の佐知、佐知と同じ年頃で転がり込んできた雪乃、そして雪乃の会社の後輩・多恵美、それに長らく敷地内の守衛小屋(?)に住む山田という老人。古びた洋館を舞台に繰り広げられる女四人と一人の爺さんの暮らしはお互いの個性が絡み合って、楽しくもあり姦(かしま)しく過ぎていきます。
ドラマ化されても楽しいかなと思っています。鶴代には・・・あの人がいいかな、なんて勝手に配役をキャスティングするのも楽しいです。

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森町のお鮨屋さんへ

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森町の「おおね田」でお鮨を食べたいということで、久しぶりに行ってきました。
大将の手から繰り出される芸術品のようなお鮨。口に入れるのが勿体ない気がします。一つ一つにひと手間が加わっていて、口に入れた瞬間、「こんな美味しいものがあるの」というくらい美味しいです。
前浜の噴火湾の魚は脂がのってきて、これから魚の種類が増えることもあって、鮨ファンには堪らない時季を迎えるようです。新幹線に乗ってきて、ここまで足を延ばす価値は十分にあります。

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ヒヨドリとの競争

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立冬を過ぎ山の麓にも確実に冬の足音が近づいています。バードテーブルにはヤマガラやシジュウカラなどが頻繁に訪れて餌を啄んでいます。
我が家の3本のリンゴの木についている実も一段と赤く色づき、そして甘みも増してきています。大小さまざま、見たら笑われそうですが、リンゴの実を成らせてみたい、そして食べたいときに木からリンゴを捥いでくるという夢が実現したのですから大満足です。都会の人から見たらちょっと贅沢だと思うのですが・・・(^^♪

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ヤマガラ、シジュウカラとともにやってくるのがヒヨドリ。これが結構果物好きで、鋭い嘴でリンゴに穴をあけていきます。このヒヨちゃん、1個を食べ終わるまで、他に手を付けないでくれると有り難いのですが、これが割と浮気っぽくて、見てると結構手当たり次第に啄むといった感じです。こんなに実をつけているのですから、「大目、大目」と太っ腹でいきたいところですが、むやみに傷をつけられたくないというのが本音です。そんなことで、雪が本格的に降る前には収穫したいと思っていますが、何個無傷で残っているでしょうね。

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『ラプラスの魔女』 東野圭吾

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東野圭吾の『ラプラスの魔女』を読み終えました。
未来予測をテーマにした作品で、ガリレオシリーズと同様に理系出身の作者らしいSFミステリーです。wikipediaによりますと、「ラプラスの悪魔(魔女)」というのは、『すべての物質のあらゆる力学的状態を知ることができ、かつそれらのデータを解析できるだけの知性があれば、不確実なことは何もなくなり、未来は計算によって予測できる』という理論を提唱した18世紀のフランスの科学者ラプラスの概念に基づいたものなのだそうです。
物語は、脳神経外科の権威である父を持つ羽原円華という少女が、母親と北海道旅行に出かけた際に遭遇した自然災害の場面から始まります。長編にもかかわらず、いろいろな仕掛けが絶妙に絡み合って、ストーリーを複雑に面白くしていきます。東野ファンにはたまらない一冊と言ってよいでしょう。

この小説を読んで、この春に放映されたNHKスペシャル「NEXT WORLD-未来はどこまで予測できるのか-」を思い出しました。舞台は30年後の2045年という設定。人々は超高性能の知能端末を脳内に埋め込んだり身につけて、すべての行動はその人工知能の未来予測に従って生きているというのです。受験勉強などは意味をなさず、人々は間違いを起こさず、超効率的な社会のなかで暮らすらしいのです。高い確率でこのような社会に変貌していくようなのですが、少なくとも私はこんな世界で生きていく自信がありません。うふふ、30年後のNEXT WORLDまで生きていませんね。(^^♪
 
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秋のグラデーション

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少し風がありますが、今日も良い天気です。庭の木々の紅葉も一段と進んで、今が一番の見頃かなと思っています。そんなことで葉っぱのグラデーションを探してみました。探してみますと、いろいろなところにグラデーションを見つけることが出来ます。木々の自然の営みなのでしょうが、惹きつけられるような美しさがあります。

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フルート 「いい日旅立ち」

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大好きな曲で、毎日少しずつ練習してきた「いい日旅立ち」。一歩前進、二歩後退の状態でなかなか上手く吹くことが出来ません。思い入れが深くても上手く吹けるということはありませんもね。そんなことで、練習途中ですが、いったん収録してみることにしました。
この曲はフルートの音域の一番下のオクターブの音符が主で、低音域が苦手の私にとってはなかなかきれいな音を出すことが出来ません。(高音域も苦手ですが…) 楽譜には「感情を込め、フレーズを大きく感じてください」とのコメントが記されていますが、間違わずに吹くことだけしか頭になく、そんなことはどこかに吹っ飛んでしまいます。やれやれと云った感じです。でもいい曲ですね。(2015.11.02)

今日もう一度再収録してみました。前回出来なかったところを重点的に練習したのですが、あまり変わらないようですね。(2015.11.05)


小春日和

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北海道は昨日今日と小春日和の天気に恵まれています。少しずつ葉っぱを落とす木が目立ってきていますが、十分に色づいていない木もあって、まだ紅葉が楽しめそうな気配です。明後日からは少しずつ気温が下がってきそうですから、11月らしい景色になるのかもしれません。そろそろスキーの準備をなんて・・・山を眺めて、ちょっとソワソワしています。(^^♪

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初めて実った西洋グルミ

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種から育てた西洋グルミが5mほどにも成長して今年初めて実をつけました。15年ほど前に知人が大きくなりすぎたので切るというものですから、種を10個ほどいただき芽を出させてから地面に植えてみました。それから15年、勝手に大きくなり、今では数本が見上げるほどに成長しています。そのうちの1本に実が付き、6個のクルミが地上に落下していました。ご存知の方が多いと思いますが、緑色の果実を割ると、あのクルミがぱかっと顔を出してきます。

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