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2016年03月

『異類婚姻譚』 本谷有希子

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劇作家、女優などとして活躍されている本谷有希子の『異類婚姻譚』を読み終えました。第154回の芥川賞の受賞作です。Wikipediaによれば、異類婚姻譚とは鶴女房( 鶴の恩返し)のように人間と違った種類の存在と人間とが結婚する説話の総称をいうのだそうです。
物語は、夫婦が長年連れ添うと顔が似てくるという前述のような説をモチーフにしています。もとは他人であった夫婦という存在が、兄弟姉妹など血族以上に同化していく過程の不思議さや、自己と他者としての境界を問うているのかなと思って読んでいました。
『ちょっと面白い本』のカテゴリーに入れたものの、芥川賞受賞作にしては読み応えがないというか、肌に合わないというか、この手の作品はあまり好きになれそうにありません。
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塩の結晶

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机の上に乗っかっている大きな塩の結晶。昨年のちょうど今頃、地球の反対側にあるボリビアのウユニでゲットしたものです。日本の梅雨のシーズンを迎えると水分を含んで崩壊するよなんて言われていたのですが、1年を経過しても元のままでビクともしていません。学校の理科の授業などでも塩の結晶作りが行われるようですが、こんなに大きなものにはならないのではと思います。
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ウユニ塩湖の少し干上がったところで、地元のおばさん達が観光客目当てに塩の結晶を売っていました。私が滞在中に湖の周囲を見渡した範囲内では、このような大きな塩の結晶は見当たりませんでしたので、特に塩分濃度の高い特別な場所で採取しているのかも知れません。地平線のかなたずっと先まで見渡す限り塩ばかりなのに、したたかに塩を売りつける逞しい人達には脱帽です。
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ほぼ四国と同じ面積の広大な塩の湖というか大地ですが、湖全体の高低差が数10cm以内という世界一フラットな地面ということにも驚かされます。そして12月から3月頃までの雨季には湖というか大地の全面に数cm程度の水が張ります。「死ぬまでに一度は見たい絶景」というあのフレーズは嘘ではなく、本当に息をのむような景色がどこまでも広がります。
昨年春の『ウユニ塩湖&インカトレイル』の旅行記はこちらをご覧ください。
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『羊と鋼の森』 宮下奈都

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宮下奈都の『羊と鋼の森』は一気に読んでしまいました。
流れるような文体というか、一つ一つの言葉が綺麗で、そのことにまず惹きつけられる小説です。ピアノの調律に魅せられた一人の青年が、調律師として、そして人として成長する姿を静かに温かく描いています。作者の宮下さんの自宅のピアノを調律した方が「このピアノにはいい羊がいるね」と言ったことがこの小説を書くきっかけだったそうです。「羊」はハンマーのフェルト、「鋼」はピアノ線、そして「森」は林立するチューニングピンか響板を含めたスプルース(松)のことを表現しているのかなと思って読んでいました。
直木賞の候補作となったほか、「本屋大賞」にもノミネートされていますし、紀伊國屋書店のスタッフが薦める本の1位にも先日なったそうです。
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春の陽光と花サフラン

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春の陽光に誘われて雑木林の中を歩いてみましたら、花サフラン(クロッカス)が沢山咲いていました。スイセンやチューリップもぐんぐんと背丈を伸ばしつつありますので、もう暫くすると咲き出すのではと思います。ホームセンターや園芸店の店先にも園芸道具や肥料などが並び始めていますので、いよいよ園芸シーズンの幕開けが近づいているようで、ちょっとウキウキしています。P3270054
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窓から新幹線

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新幹線フィーバーで盛り上がっている函館、北斗、そして七飯です。
ヘリコプターの音で目覚め、テレビのスイッチを入れたら、いずれのテレビ局も新幹線一色です。少ししたら6時35分発の一番電車がいよいよスタートしますというアナウンスがテレビから流れてきました。私はそそくさと3階の屋根裏部屋の窓へ直行です。下からは家内の「出発したわよ~」というちょっと緊張したような声がしています。そして1分もしないうちに新幹線の緑の車体の登場です。眼下の高架橋はいつも眺めているのですが、北海道新幹線の車体を見るのは初めてです。朝日に反射して緑の車体がキラキラと輝いて東京へ向かっていく感動の一瞬です。
「新幹線の窓から」ではなく「(家の)窓から新幹線」・・・山の麓の生活にも新幹線の緑の車体がアクセントを添えてくれそうな気がしています。家から車で10分ほどと超身近な存在となった新函館北斗駅、そして新幹線。私の初乗りは5月末に横浜へ行く時になりそうです。
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『Aではない君と』 薬丸岳

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薬丸岳の『Aではない君と』をやっと読み終えました。
重大な少年犯罪を起こした加害者の父親の目線で描かれた作品で、重いテーマゆえに加害者、被害者の立場からいろいろなことを想起しながら読み進めました。子供の事を顧みなかった過去を反省する加害少年の両親、そして親の心痛をおもんばかり取り調べに口を閉ざす加害少年の審判過程がつぶさに綴られ物語は進行していきます。戸惑い苦しみながら前に進んで家族の姿が印象的です。
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ワサビ & ソイソース アーモンド

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昨日お出でになったご夫妻からいろいろなカルフォルニアのお土産をいただきました。そのなかに以前から親類宅でいただいて好評だったBlue diamondのワサビ&ソイソースアーモンドも入っていたのには歓声を上げてしまいました。
wasabi & soy sauceとラベリングされていて、箸でアーモンドを抓んでいる写真も添えられているのにはニヤリとしてしまいます。アーモンドに特殊加工のワサビ醤油をまぶしてあるもので、最初口に入れた瞬間は、オヤといった感じなのですが、一度食べたら止められなくなるような美味しさを持っています。日本でも輸入元の明治屋から販売されているようで、ナッツ類がお好きな方へはお勧めです。ビールにも妙に合うところが憎いです。
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木はら 函館湯の川 

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遠縁にあたる方の親類でロサンゼルスにお住いのご夫妻が1週間の休みが取れたので急遽帰国することになり、そのうちの1日を函館で過ごされるということで、私たちもお呼ばれで函館湯の川にある「木はら」でご一緒することになりました。昨年末に函館へお越しになった別の親類のご夫妻にも好評でしたので、再訪することになりました。
前回と同じく津軽海峡が見えるお洒落な席で、とびっきり美味しい海の幸をいただいてきました。ご夫妻も「美味しいものを食べられて幸せ」と大満足のご様子でした。お料理の数点を撮影してきましたので、ご参考になればと思います。函館の海の幸、とりわけお鮨はどこで食べても美味しいですが、とくにここのお店はお勧めと思います。新幹線でお越しになられてもいいですし、函館空港が近いですから、帰りは美味しいものとお酒を楽しまれて、ほろ酔い加減で雲上の人になるのもいいかも知れません。
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まさに春スキー

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今日のスキー場は、滑るたびに汗が噴き出すような陽気でした。朝のうちはきれいに均してくれていたゲレンデも数本滑る間にグジャグジャ状態で、おまけにブレーキがかかるほどに滑らなくなりました。例年のことながら春のお彼岸が近づくと、まさに汗を拭き拭きの春スキーへ突入です。ゴンドラ内ではヘルメットを外し、ウェアのジッパーも開けてクールダウンです。フゥーッ、暑い~。
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早くもクロッカスが

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10度を超えるような暖かい日が続いています。数日前にクロッカスやスイセンの葉が伸びてきているなと思っていましたら、数輪だけですがクロッカスの花が咲きだしました。まだ3月中旬ですから、いくら早咲きのクロッカスといっても今年は相当に早いように思います。梅も桜もここ数日の陽気で、一気に芽が膨らんだようです。
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あと何日滑れるかなぁ

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天気予報ではピカピカの予報でしたので、家内とスキーに行ってきました。家のところではそれほどでもなかったのですが、スキー場は風が強く、しかも曇りがちで、見事に天気予報はハズレでした。それでも汗ばむほどに気温が高く、お昼頃には水分を帯びてスキーが滑らなくなりました。滑る前に湿雪用のワックスを毎回塗りましたが、肝心の下の方に来るとワックスが剥がれてしまいあまり効果はありません。スキー場は今月末までですが、私はあと何日滑れるかなぁ。
青い空と白い雪、思い思いのシュプール・・・スキーは気持ちがいいです。
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雪解けとともに福寿草が

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3月も中旬、スーパーまでの買い出しを兼ねての散歩が、少し肌寒いものの気持ちの良い季節になりました。帰って来てから庭をひと廻りしたら日向で福寿草が満開になっていました。早咲きのクロッカスも蕾を膨らませていましたので、もう少しで咲き出すのではと思っています。北国にも駆け足で春本番が近づいているようです。
写真はolympus tough TG-4の顕微鏡モードで撮影しました。コンデジでこれだけの接写が撮れれば大満足ですね。
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『さわやか自然百景 厳冬トムラウシ』

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日曜日の朝7:45からNHKで放映された『さわやか自然百景 厳冬トムラウシ』、多くの方がご覧になったことでしょう。私も楽しみにしていましたが、感動するほどに美しい映像でしたね。
取材日誌によりますと、撮影は相当に過酷だったようで、冬のヒマラヤに登ったことのあるスタッフ3名を含む最強の布陣で挑んだものの、-20℃の強風が吹き荒れ山頂アタックのチャンスはなかなか訪れなかったそうです。放映されたような美しいトムラウシの姿を撮影できたのはベースキャンプに寝泊まりした中の僅か一日だけだったそうで、北海道の冬山の中でも最も難関と言われる所以が分かるような気がしました。
夏のいい時期になったら、今年もトムラウシへ行きたいなと思っています。
昨年8月に私がトムラウシで撮影した満天の星空もご覧ください。天の川も見えていますよ。
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春は足踏み

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雪がだいぶ解けて土の露出している面積が広がっていたのですが、朝起きたらご覧のように一面が真っ白になっていました。もう雪かきをする気が起きませんし放っておいたら、案の定、数時間で殆ど解けてしまいました。もう少しでお彼岸ですし、雪の隙間から福寿草などが芽を出しているかもしれませんね。
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一転して寒くなったスキー場

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一昨日は10度近くまで気温が上がって春本番のような陽気だったのですが、今日は一転して寒い一日になりました。おかげでゲレンデはガリガリ状態で、気を抜くと自分が思っている以上のスピードが出てしまいます。曇ったり、雪がちらついたり、雲間から日差しがのぞいたりと目まぐるしい天気でしたが、つい休憩を忘れてしまうほどに滑り続け、気が付いたら1時になっていました。
寒いものの雪景色にもどこか春の足音が近づいているように感じられます。
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『坂の途中の家』 角田光代

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角田光代の『坂の途中の家』をやっと読み終えました。
主人公が刑事裁判の補充裁判員に選ばれることから物語が始まります。担当事案は30代の母親が生後8ヶ月の幼女を浴槽に落として死なせ殺人罪に問われるという事件です。法廷での証言に触れるにつれ、主人公は3歳になる娘がいる自分自身のことを被告人にオーバーラップしていきます。
読み進めるうちに、いつしか読者も法廷に身を置いて当事者になっているような気持ちにさせられます。相当の読み疲れ感が残ってしまうほどに、作者の心理描写は細かく鋭いです。心の闇に迫る作者の筆の力に引き込まれてしまった一冊です。
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春の陽気になったスキー場

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函館で10度ほどまで気温が上がりましたが、七飯スノーパークも11時頃には朝靄もすっきり晴れて、春の陽気になりました。お昼頃にはザクザク雪になりましたが、春の陽光を浴びてのスキーは真冬とは違った心躍るような感じになります。雪に埋めたビールがあるともっといいのですが、帰りの車の運転がありますからね。マンタンさんとゴンドラで一緒になりましたし、楽しいスキー三昧の一日でした。
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函館男声合唱団 定期演奏会

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知人のtaniさんが函館男声合唱団の正式な団員になり、定期演奏会の招待券をいただきましたので、聴きに行ってきました。慣れ親しんだ世界の民謡、昭和の名曲そしてちょっと難解な合唱組曲と、密度の濃い盛りだくさんの内容でした。
毎週夜の定例練習、合宿、演奏会前の追い込み練習など、本番を迎えるまでの大変さを知っているだけにステージ上の団員の晴れやかな姿が一段と輝いて見えました。混声とは一味違う重厚で深みのある男声合唱の魅力を堪能したひとときでした。
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長明さんの記事が大きく

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ダイビングでお世話になっている臼尻の佐藤長明さん、凡子さんご夫妻が3/5付の北海道新聞に大きく取り上げられていました。私は凡子さんに潜水指導を受けていますが、臼尻の海に潜るまでは、ここの海がこんなに綺麗とは思ってもいませんでした。長明さんが撮られた写真のような素晴らしい景色や生態にはまだ出会っていませんが、もう少し技術を上げて、いろいろな海況や深さに対応できるようになれば、素敵な出会いが待っているかなと思っています。潜水後の航空機移動がネックになるダイビングですが、新幹線の開業がお二人の経営するダイビング店の大きなチャンスに繋がればと願っています。
説明している方が長明さん、左端が凡子さんです。
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チェコ・フィル ストリング・カルテット

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一昨年も七飯町で素敵な音色を聴かせていただいたチェコ・フィル ストリング・カルテットが再び来町してコンサートを開催するというので午後聴きに行ってきました。前回とは少し曲目を変えていますが、前回と同様に誰もが知っているクラシックの名曲を20曲演奏しました。さすがに名門チェコ・フィルの名手で構成したカルテットだけあって弦の美しさは素晴らしいものがありました。
会場は殆ど年配者ばかりで若い人や小中学生は殆ど見受けられず、ちょっと残念な気がしていました。超一流の演奏者が奏でるクラシックの小品を聴く機会というのはそれほど多くないと思いますし、アットホームな雰囲気のコンサートだっただけに、多くの子供に聴いて欲しかったなと思っていました。明日は午後1時から札幌Kitara大ホールでカルテットのコンサートがありますので、札幌市内近郊の方はぜひ子供さんを連れて会場に足を運んでみてください。
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年中スキーシーズンならいいのに

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ホームグラウンドのグリーンピア大沼が今週末でクローズということもあり、家内と七飯スノーパークへ行ってきました。私は2度目ですが、彼女は今シーズン初めてのスノーパークですので、ちょっとワクワクしているようでした。ゲレンデの途中で立ち止まっていたので声をかけたら、足がつりそうというのでお昼で終わりにしましたが、私はもう少し滑りたいというのが本音でした。でもこのくらいで止めておくのがいいのかも知れません。スキーをしていると一年中スキーシーズンならいいのにと思ってしまいます。
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いつも出しそびれるお雛様

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我が家にもどういうわけかお雛様があります。
面倒だったり、忘れていたりするものですから、いつも気がついて出すのは早くても1週間ほど前です。ということで今年も数日前に押し入れの奥から引っ張り出して飾ってみました。木目込みで古いものではないのですが、一応「享保雛」です。江戸時代中頃の享保年間に京都で生まれて各地に広まったお雛様のようです。享保時代はバブル期のように豪華絢爛な時代だったため、大型で豪華なお雛様が生まれたようです。
せめてもの償いとして今月いっぱいは飾ろうと思っています。
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久し振りのスノーパーク

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3月に入ってシーズンも終盤を迎えたスキー。今シーズンはじめて七飯スノーパークへ行ってきました。薄日が差したり雪が降ったりと目まぐるしい天気でしたが、雪質はまあまあ良くて楽しく滑ってきました。昼食を挟んでの5時間、近年ではこんなに本数を滑ったことはないのですが、久し振りにたっぷり滑れて満足の一日でした。
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