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2016年09月

二本柳旅館 / 手打そば久蔵 旧南茅部

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臼尻でのダイビングの帰りに近くにある二本柳旅館で昼だけ営業している「手打そば久蔵」へ寄りました。1933年(昭和8年)に創業された旅館で、当時は結婚式場などとしても用いられるほどに賑わいがあったそうです。階段などを見てお分かりのように全体に昭和初期の重厚な作りで、昭和レトロを感じさせる風情のある建物です。
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そば粉は北海道産、水は七飯町の「七飯の湧水」を使い、二八で打っているそうです。そばつゆの出汁は南茅部の白口浜真昆布ということですから、さすがに風味があります。頼んだのは、寿しセット(握り六貫とそば)ですが、デザートに小さなお萩までついて1,020円とびっくりするほどお安い値段でした。お蕎麦もお鮨も、そしてお萩も美味しかったです。
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そうそう、ここの屋号が「久〆 (きゅうしめ)」と書かれているのをお店を出る時に気付きました。実は私の母の実家も旧南茅部にあり、苗字は違いますが、屋号を「久〆 (きゅうしめ)」といいます。当時、大謀網の網元をしていたようですので、遠い親戚かもしれませんね。次回伺った時に訊いてみようと思っています。

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素晴らしい臼尻の海へ

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お天気も良さそうですし、仕事もフリーでしたので、昨夕namikoさんへ電話をしたら「一緒に潜りましょう」ということで、臼尻のグラントスカルピンへ行ってきました。
ご覧のようにベタ凪で今まで潜った中で一番海況が良かったように思います。ドライスーツを着てもそれほど暑くはなく、海中の温度も21℃と例年に比べて高いようで、潜った感じも気持ちの良い状態でした。
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いつものアイナメ、エゾメバル(ガヤ)に加え、黒潮に乗って来遊した小魚のキュウセン、アミメハギ、ヨウジウオなどを見ることが出来ました。カメラは陸上で何度も練習して大丈夫というつもりで潜ったのですが、海中では思うように操作が出来ず、満足な写真を撮ることが叶いませんでした。何事も課題をもっての練習ですね。(魚種はすべてnamikoさんに教えてもらいました)
潜水技術もまだまだ未熟ですが、身近なきれいな海で潜れ、楽しく魚と遊べる幸せを感じています。10月にも行こうと思っていますので、また違う魚をお見せできればと思っています。
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夕日の影が長くなって

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あと数日で10月、虫の音が聞こえ、赤とんぼが飛んでいたと思ったら、もうこんな時季なのですね。夕日に照らされた電信柱の影も長ーく伸びています。
昨日までは暑いくらいでしたが、今日は吹く風が爽やかで秋を感じさせるものでした。庭の木々はまだ緑が主体ですが、少しずつ黄色味を帯びてきたような気がします。時間を見つけて菜園の後片付けや枯れた花柄を取り払う作業などをしていますが、なかなか捗りません。
北海道の最高峰・旭岳では初冠雪があったようですが、道南ではまだ雪の降るのは先でしょうから、気長にぼちぼちといった感じで作業を進めています。
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『海の見える理髪店』 荻原浩

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今年の第155回直木賞を受賞した荻原浩の『海の見える理髪店』。
父と息子、母と娘、夫と妻などそれぞれの家族の日々を描いた6つの短編からなっています。モチーフはそれぞれ異なっていますが、どこにでもいそうな普通の家族に起こる奇跡のようなお話です。思い通りにならないのが人生なのでしょうが、思い出したくもない過去の出来事や別れ・喪失、そしてそれに対する後悔と切なさが綴られた物語です。ただ、いずれの短編も最後に微かな明日への希望が灯されています。作者が寄せる家族の絆への思いなのでしょう。
「海の見える理髪店」と「成人式」の短編が特に良かったです。ぜひ読んでみてください。
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来年も

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先日開催された"great earth函館大沼ライド 2016"の際にオフィシャルのカメラマンが撮影してくださった写真が送られてきました。

抜けるような快晴のもと号砲一発、大沼湖畔を一周してから、まずは鹿部町の折り返し地点を目指します。スタート時の表情からは、レースを楽しむというよりも相当に緊張している様子がうかがわれますね。
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そして4時間半後に110kmを走破してゴールした時の様子です。
相当にバテていたのですが、片岡由衣さんとハイタッチして、一気にテンションが上がりました。うふふ、彼女からエネルギーを貰って、あと100kmは行けそうな感じがしました。(笑) 由衣さ~ん、折り返し地点で応援してくれたらオジサンはもう少し頑張れたのにね。(^^♪

来年はもう少し多くの大会に出てみたいなと思っています。由衣さんにまたお会いしたいので、この大会は絶対に外しませんよ。
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採り忘れのゴーヤ 禁断の果実?

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菜園の野菜の収穫も殆どお仕舞の時季を迎えています。少し前に苗を植えたばかりと思っていたのに・・・本当に月日の経つのが早いです。
殆どの野菜の葉は色褪せてきているのですが、ゴーヤだけがまだ青々と葉を茂らせています。温暖なところの作物だけに、今年の暖かさが影響しているのかも知れません。でも、実の出来具合は夏の最盛期にくらべると極めて少なく、葉を掻き分けて探さないと見つけ出せないほどになっています。
今日も3本だけの収穫でしたが、暑いので辛味を効かせたチャンプルーなんかがいいかなと思っています。それにしましても、この奇妙な凹凸と色具合、こんな身体をしたイグアナがガラパゴスにいたような気がしますね。足をつけると歩き出しそう (^^♪
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うふふ・・・、葉の間に隠れていて、採り忘れると、こんなことになってしまいます。ちょっと色具合が不気味ですが、熟すと下の方が3つに割れて、中から少しベトつきのある赤い果実が飛び出してきます。実はこの赤い果実が甘くてとても美味しいのです。ゴーヤを栽培していて、かつ採り忘れた経験のある人しか食べられない「禁断の果実」かも知れませんね。
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秋空に誘われて水面(みなも)へ

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晴天の日曜日、家内を誘って大沼へ行ってきました。目的はカヤックです。
イクサンダー大沼カヌーハウスの桟橋から二人乗りのカヤックで湖面に漕ぎ出します。正面の駒ケ岳の頂上部分は残念ながら雲の中でしたが、湖畔から裾野はきれいに見え北海道らしい最高のロケーションを楽しむことが出来ました。家から車で15分ほどのところで、これほどまでの素晴らしい景色やアクティビティを楽しむことが出来ることに感謝です。
向かい風が少し強く、波もちょっと高かったのですが、小沼から大沼へ抜けて、大沼の半分ほどのところまで行って帰ってきました。風とパドルの漕ぐ音だけの静寂の世界、蘆原の中にシラサギがいたり、たまに大きな鯉が水面で跳ねたりして・・・とても気持ちがいいです。(^^♪
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大沼湖畔にあるレストランの"ターブル・ドゥ・リバージュ/Table De Rivage "です。手前に浮かんでいる筏の上で湖上遊覧をしながらランチを楽しむことも出来ます。湖畔から見る景色もいいですが、湖上から見るのも趣が違っていい感じです。
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大沼の島の間も巡ってみましたが、ほんの少しだけ紅葉しているところがありました。今年は9月の半ばを過ぎても暖かい日が続いていますので、紅葉が遅れているようです。
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牛田智大 ピアノ・リサイタル

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小さい頃から天才ピアニストとしてテレビなどで拝見していた牛田君、まだあどけなさを残しながらも爽やかな青年に成長していました。現在はモスクワ音楽院ジュニア・カレッジに在籍する16歳で日々成長している年頃なのでしょうが、もうすでに超一流の域に達していると思える素晴らしい演奏を聴かせていただきました。「ピアノを弾くことが楽しくてたまらない」という牛田君、その楽しさがホール全体を包み込むようで、言葉では表現できないくらいに素敵なリサイタルでした。
これから20歳代、30歳代と年齢を重ねるにつれて、どのように表現に深みが加わっていくのか、とても楽しみな演奏家だと思っています。個人的にはJ.S.バッハ/F.ブゾーニ編「シャコンヌ ニ短調」と、M.ムソルグスキー/ホロヴィッツ編「展覧会の絵」が特に良かったです。
2016/9/24 函館芸術ホールにて
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かつての「イクサンダー大沼YH」

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谷村志穂さんの『大沼ワルツ』で、長男の秀雄が始めたユースホステル「イクサンダー大沼YH」、この名前を聞いて懐かしく思われる方が大勢いらっしゃると思います。ユースホステルの人気投票で全国第2位を誇ったことがあるといいますから凄いです。
現在の大沼駅はもともと軍川(いくさがわ)駅といっていましたが、昔アイヌの酋長の名前がイクサンダといったことから、この地名が付いたと言われています。ユースホステルのネーミングも、このイクサンダとマケドニアのアレクサンダー大王からいただいて名付けたようです。小説にも書かれていますが、残念なことに10数年前に閉館になっています。

そして、このユースホステルを設計建築をしたのが、「北海道建築の父」といわれる田上義也。ご存知のように田上は、函館元町の「プレーリーハウス」や札幌の喫茶店「ろいず珈琲館」など多くの素晴らしい建造物の建築に携わっています。当時、田上はユースホステルと深い関係があったので、道内の支笏湖YHや室蘭YHの建築と同様にイクサンダー大沼YHも手掛けたものと思われます。
小説では、田上は白鳥が駒ケ岳に向かって正対して羽を広げたように設計したのですが、秀雄の要望で道路に面するように設計変更がなされたようです。建物は現存しているものの思いのほか傷みが激しいものですから写真は掲載しませんが、2階正面部分の軒天に接合するように田上特有の幾何学模様の妻飾り窓などが見られます。

所有者の許可をいただいて敷地内を見せていただきましたが、往年のホステラーには涙が出るほどに懐かしいと思うものがありましたので、写真に収めてきました。重いキスリングザックを背負ってカニのように横歩きで汽車に乗り込んでいた青春時代を思い出していただければ嬉しいです。(^^♪

※名前や出来事は、あくまでも小説に基づいて記載しています。
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昔あった温泉旅館 大沼『山水』

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谷村志穂さんの『大沼ワルツ』で三男の満男と三女のハナ江が結婚式を挙げた旅館が『山水』ということで、今はどうなっているのだろうと思い訪ねてみました。だいぶ前に営業を辞めたということは知っていましたが、木々が生い茂って湖畔道路からも見えなくなったりして、小説を読む以前から気になっていました。

写真は、現在の『山水』の正面入り口です。看板は残っていますが、ここから中へは入っていくことが出来ません。現在は売りに出ているようなことを聞いていましたが、中の道路や庭園などは比較的手が入っているような印象を受けます。木立の間からはかつての温泉旅館の建物が見えています。
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google earthでの上からの様子です。湖畔から少し奥まったところにあり、とてもいい環境の中にあることが分かります。もう少し広いエリアで見ていただけると分かるのですが、駅や大沼公園の中心部からは少し離れており、マイカーがなかったころは交通が不便だったように思われます。ただ、お金持ちが泊まる旅館という印象がありましたから、お抱えの馬車や車などで訪れる方が殆どだったのかもしれませんね。
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2009年12月に発行された七飯歴史館の機関紙「Pichari ピチャリ」第24号に、昔の『山水』のことが記載されていました。それによりますと明治時代に「百花園」という旅館があったらしく、昭和16年6月に日下部久太郎という人がその跡地に温泉旅館を開業したようです。昭和29年8月には昭和天皇・皇后両陛下が宿泊されています。
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往時の『山水』の建物と庭園の様子ですが、ぜひ温泉旅館を復活させて、もう一度このような姿を見せて欲しいと思っています。復活したら泊まってみたい旅館ですね。
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フルート 『美しきパースの娘』

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少し涼しくなって窓を閉めて練習できるようになりましたので、フルートのほうもぼちぼちといった感じで吹き始めています。夏場はちょっとアウトドアで遊び呆けていてサボり気味でしたが、そのツケは何倍にもなって跳ね返ってきていることを実感として感じています。何事もコンスタントに続けることが大事ですね。

そんなことで、いつもの「フルートとクラシック音楽好きの人に」というウェブサイトから楽譜と伴奏を提供していただき、オペラ『美しきパースの娘』からセレナードを吹いてみました。ジョルジュ・ビゼーが1866年に作曲したもので、全4幕のコミックオペラの第2幕と第4幕で歌われる美しいアリアです。日本ではNHK「みんなのうた」で「小さな木の実」という題で歌われていましたので、メロディを知ってる方が多いのではと思います。
ビゼーの曲は、"耳に残るは君の歌声(真珠採り)"に続いて2曲目ですが、いずれも旋律がきれいで大好きです。

※画面をクリックしますとスタートします。

料亭『冨茂登』函館

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父母の命日とお彼岸に合わせて兄弟姉妹が集まりましたので、久し振りに函館山の麓にある『冨茂登』へ行ってきました。
函館歴風会の資料によりますと、この建物は昭和10年代初期に木造2階建の料亭として建築されて、その後料亭「小鶴」「光風館」「青井」と引き継がれ、昭和55年に「冨茂登」が譲り受けて現在に至っているのだそうです。料亭の名付け親は、作詞家の高橋掬太郎で、『酒は泪かため息か』という歌は、私と同年代かそれ以上の方はご存じと思います。昭和前期の歴史ある雰囲気が伝わってくる風情のある建物です。P9210001P9210004
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函館および道南の新鮮な素材を活かした郷土色豊かな料理に定評があります。また、女将さんをはじめ仲居さんやスタッフの方々のきめ細やかな対応も素晴らしく、函館随一の料亭の雰囲気に酔いしれていました。おかげさまで美味しいお料理をいただき、ワイワイガヤガヤと盛り上がって、お彼岸の楽しい一日を過ごすことが出来ました。
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大沼だんご 『沼の家』

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谷村志穂さんの小説『大沼ワルツ』の文中に登場する『沼の家』の大沼だんご、小説の中でお姑の那須子さんも好んで食べていたようです。創業が明治38年(1905年)といいますから、もう100年を超える老舗のお団子屋さんが作っています。私が子供の頃から団子の形状や味付けは全く変わっておらず、一口サイズのやわらかい団子に、漉し餡、胡麻、醤油のみたらしが絡めてあります。ひとつ変わった点といえば、昔は経木折箱を使っていたのですが、現在はプラスチック・ケースに変わったことでしょうか。それと胡麻を食べた記憶がないことです。

そんなおやつのようにして慣れ親しんできた大沼だんごですが、文中で那須子さんが漉し餡とみたらしを混ぜて食べていたようなことを書いていたものですから、一度やってみたいと思い購入してきました。そういえば昔の折箱は今のようにきっちりと分けられていないで、両者の境目が曖昧だったような気もしています。さっそく、みたらし団子に漉し餡をつけていただいてみましたが、これは「まいう~」ですし、その逆もグッドです。

新幹線に乗って大沼まで足を延ばされた際には、ぜひお試しください。美味しいですよ。(^^♪
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ちょっぴり秋色に

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9月も明日で20日になり、山の麓もちょっぴり秋色になってきました。
真っ赤になったアキアカネが小枝などで休んでいる姿を見かけるようになり、ラズベリーの葉の一部も色づいてきました。新聞によりますと大雪山系旭岳では紅葉の見ごろを迎えているようですし、ここ道南でもあと1ヶ月もしますと紅葉の時期になっていることでしょう。
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山椒の実が色づいて

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朝晩めっきり涼しくなって秋を感じるようになってきました。
昨年2本植えた山椒に初めて実が付き、赤く色づいてきました。5mmほどの小さな実ですが、近づいて見ますと表面に細かい凹凸があることに気づきます。独特の香りもどこか柑橘系のような感じがしますが、実の様子を見てもミカンの仲間であることが分かりますね。もう少ししますと、この実が割れて中から黒い種が出てくるそうです。種子を除いた果肉部分を干し、ミルなどで粉状にしたものが粉山椒なのだそうです。
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4年後の東京では大輪の華を

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本日(9/17)のNHK「パラリンピックタイム」に辻沙絵さんが生出演していましたね。
競技場で見る姿もいいですが、スタジオでの沙絵ちゃんは美人で可愛くて、オジサンなどはトロトロに融けそうなまなざしで見ていました。競技後のインタビューの受け答えにはいつも素晴らしすぎて感動というか畏れをなして聞いていたのですが、スタジオでも応援してくださっている方々への感謝の気持ちや現在の心境、そして将来への展望を明確に語っており、さすがに一流は違うんだと思って見ていました。
「自分の選択が間違っていなかったことを証明するためにも、4年後の東京では大輪の華を咲かします」と仰っていましたが、私たちも今まで以上に熱烈に応援をしていきたいと思っています。

なお、北海道新聞(9/18)にも掲載されていましたが、辻沙絵後援会が会員を募集しています。ぜひ多くの方々に入会をしていただければと存じます。そして4年後の東京大会では大挙して応援に駆け付け、スタンドで一緒に感動を味わいたいと思います。
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※写真はNHKの「パラリンピックタイム」放送映像を撮影させていただきました

『津軽双花』 葉室麟

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葉室麟の『津軽双花』、これも面白かったです。
津軽藩二代藩主・信枚(のぶひら)公に嫁いだ二人の姫、辰姫と満天(まて)姫、そして辰姫の実兄の杉山源吾の三人が幕藩体制初期の津軽藩の難しい時世を手を携えて乗り越えてゆくという物語です。辰姫は豊臣秀吉の正室(高台院)の養女であり石田三成の実娘です。満天姫は徳川家康の姪に当たる方で、家康の養女になっています。
天下分け目の関ケ原の戦いから13年、勝者と敗者として異なる立場に置かれた二人の女性が、津軽を舞台に不思議な友情で結ばれつつもそれぞれの威信をかけた生き方を貫きます。時代に翻弄された二人の姫の美しくも凛とした生きざまが感動を呼びます。

弘前市茂森町の禅林街の名刹・長勝寺には信枚公と満天姫のお墓があり、新寺町の貞昌寺には辰姫のお墓があるそうです。新寺町には住んでいたことがありますが、貞昌寺の辰姫のことは知りませんでしたので、いつか行ってみたいなと思っています。
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沙絵ちゃん、400mで銅メダルに輝く

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リオ・パラリンピックにて、我らが沙絵ちゃんが見事に銅メダルに輝きました。
400mの決勝はパブリック・ビューイングで応援しようと思っていましたので、早起きをして会場に駆けつけました。ご覧のように大勢の応援団と報道陣が会場に詰め掛け、スタート前から溢れるような熱気に包まれています。
テレビに映る沙絵ちゃんは相当に緊張しているように見え、少し呟くような仕草から自らを落ち着かせようとしている心模様がこちらにも伝わってきます。見ている方も手に汗を握ってしまいます。
号砲一発。会場は歓声でアナウンサーの声はほとんど聞こえない状態になりました。最終コーナーを廻って直線に入ると「沙絵ちゃん、頑張れー」の絶叫とともに興奮は最高潮に達しました。大歓声が地球の裏側まで伝わったのかのように、彼女はゴールラインを走り抜け、レース中の厳しい表情にやっと笑顔が戻ってきました。
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表彰式でメダルを授与される際の彼女の笑顔がとても素敵でしたね。まだ200mの競技が残っていますが、ひとまず緊張から解放され、そして夢にまで見た念願のメダルを首にかけてもらうことが出来、最高の瞬間だったことでしょう。大好きなハンドボールからの転向やこれまでの苦しいトレーニングを乗り越えてのメダル獲得、本当に沙絵ちゃんおめでとう。そして素晴らしい感動を有難う。
表彰台から下りて、メダルを振って音を聴いていましたが、一生忘れることが出来ない音色だったことでしょうね。
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※テレビの写真はNHKの放送映像を撮影させていただきました

『大沼ワルツ』 谷村志穂

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谷村志穂さんの『大沼ワルツ』、泣けるほど感動して一気読みです。
大沼を開拓した倉島家の三兄弟のもとに山梨の三姉妹がそれぞれ嫁ぎ、厳しい北海道の自然と向かい合いながらも、ひとつ屋根の下で愛し合い励まし合いながら逞しく生きていく素敵な物語です。

子供の頃の大沼は函館からは結構遠いところというイメージで、私などはせいぜい学校の遠足で行く程度でしたが、髭面のオジサンが黙々と木彫りをしているお土産屋さんの店先で子熊の「ゆうじろう」が観光客に愛嬌を振りまいていた光景などを鮮明に思い出すことが出来ます。兄弟姉妹がたくさんで賑やかだった我が家、白黒テレビや手回し絞り機が付いた洗濯機などが入ってきたりして大騒ぎしたことなどを小説を読みつつ思い出してホロリとしてしまいました。

昭和ノスタルジーいっぱいの頃の大沼、そして倉島三夫婦とお姑の那須子さん、いいなあ。
「事実は小説より奇なり」といいますが、信じられないような実話をもとにした小説です。ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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great earth函館大沼ライド

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朝から晴天になり、絶好のサイクリング日和です。5時に起き、バタバタと準備をして、スタート地点の大沼の駐車場へ向かいます。もうすでに沢山の参加者が来ており、自転車の調整をしたり、軽く走ったりしています。華やいだ雰囲気にいやが上にもテンションが高くなります。
ラジオ体操をしたりスタートセレモニーがあったりして7時にスタートです。皆さん、どのくらいのスピードで走るのか知るのも大会参加の意義と思い、最初から出来るだけトップ集団と一緒に走ってみることにしました。なるべく離されないようにと頑張ってみましたが、いや~、思った以上に早かったです。結果的に折り返し後の砂原道の駅のエイドポイント(82km地点)まで何とかついていけたのですが、ここから最終エイドの森町チャップリン館までの登り坂でバテてしまい、ついていけませんでした。

各エイドポイントでは、ケーキやホタテのバター焼き、イカ飯、特製プリンなど沢山の食物や飲物が提供されており、こんなに沢山出るのなら朝ご飯を抜いてくればよかったと思うほどでした。イチ押しは、鹿部町の美味しいタラコと熱々のご飯かな。
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本大会のオフィシャルナビゲーターの一人でテレビのMCなどで活躍されている片岡由衣さんがゴール地点で待っていてくださいました。(私だけを待ってる訳ではありませんよ・・・笑) ハイタッチをした後に一緒に撮らせてくださいとお願いしたら、喜んでということで嬉しいツーショットが実現しました。足は短いですが、鼻の下がだいぶ長くなっている私でした。(^^♪
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あまり景色を見る余裕はありませんでしたが、抜けるような青空のもと、美味しいものを食べて、沢山の方々と一緒に走れて最高でした。来年はもっと鍛えてまた参加したいと思っています。
大会開催にご尽力されたスタッフ、ボランティアの方々に厚くお礼申し上げます。

沙絵ちゃん100m決勝進出

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日本時間の朝に行われたリオパラリンピックの陸上T47クラスの100mで、我らが辻沙絵さんが見事に予選を突破しました。私はテレビを見ることが出来なかったのですが、家内が教えてくれました。帰って来てから録画を見たのですが、スタートは良かったものの、途中で少し失速してしまったようで、本人としては不本意な走りだったようです。インタビューで答えていましたが、並走の選手の走りを見て硬くなってしまったということです。この辺は走りというよりも経験の差かなと思っていました。でも、1年足らずで100mの世界の8強に入ったのですから、本当に見事としか言いようがありません。素晴らしいです。
沙絵ちゃん、決勝は力まずに頑張ってね。地球の裏側から熱烈に応援しています。
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great earth函館大沼ライド 前日受付へ

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明日8/11に七飯町、森町、鹿部町の三町を自転車で廻る"great earth函館大沼ライド"の前日受付へ行ってきました。台風10号の影響で当初のコースを大きく変更しての実施になり、予定の城岱高原のヒルクライムが無くなって少し拍子抜けしていますが、それでもこの時期に実施できることを嬉しく思っています。
会場の駐車場には札幌や旭川ナンバーの車が沢山来ており、道南だけではなく全国からサイクリング愛好家が集まってきているようで前日とはいえ大会への熱気を感じさせます。受付を済ませ、ゼッケンとTシャツをいただき、そして会場で開催されていた今大会のナビゲーターでトライアスロンやアドベンチャーレースなどで活躍されている白戸太朗さんのお話をちょっとだけ聴いてきました。
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帰宅してから明日着るウェアの背にゼッケンを貼り付けました。それらしくて何となくいい感じがします。(^^♪
距離は110kmですが、5か所にエイドポイントが設けられていて、地元の美味しいものが食べられるようです。まさに「食べて飲んで走って遊ぶ」というキャッチフーズ通りの楽しい大会になりそうです。転倒して怪我をしないように、そしてあまり食べ過ぎないようにして、制限時間に遅れない程度にのんびり走りたいと思っています。
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プルーンの木の修復

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台風10号で倒れてしまったプルーンの木の修復作業をしました。幹の径が25cmほどもあり、人間が引っ張ったくらいではビクともしませんので、こんな時はハンド・ウィンチの出番になります。ロープをプルーンの幹にかけ、手前は梅の木に縛り付けて巻き上げますと、面白いように起き上がってきます。そして、倒れないように幹を棒で固定して完了です。こんな太い木をなぎ倒してしまう風の威力って凄いもんですね。
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今年は春先の防除が遅れたせいか、プルーンの実の半分以上が落ちてしまい、あまり生育が芳しくありません。きっとシンクイムシにやられたものと思います。果物類は虫が食べても美味しいということですから、人間の口に入るようになるまで育てるということは難しいものですね。
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『辛夷の花』 葉室麟

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葉室麟の『辛夷(こぶし)の花』、やっと読み終えました。
 「抜かずの半五郎」と揶揄される剣の達人・小暮半五郎と、隣に住む勘定奉行を務める澤井家の娘・志桜里(しおり)とのもどかしくも切ない愛を縦軸に、藩の中枢でうごめく家老たちとの主導権争いを横軸にして物語は進んでいきます。
「自らの心のままに生きたい」と願いながらも武士の本分を貫く半五郎と、「お家第一」という武家の娘としての責務を全うしようとする志桜里。葉室作品を貫くメッセージは、このような志の強さと美しさにあるのですね。
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