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2017年11月

『月の満ち欠け』 佐藤正午

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今年の第157回直木賞を受賞した佐藤正午の『月の満ち欠け』を読み終えました。
月が満ちて欠けるように、生と死を繰り返す「生まれ変わり」をテーマにした作品です。前世を記憶する瑠璃と名付けられた女の子の話で、前世でそれぞれが関わった3人の男性への恋心から何度も生まれ変わります。輪廻転生というとても不思議なお話なのですが、妙に説得力のある内容で、背筋がぞっとするような不気味さとミステリー的な面白さをも兼ね備えている小説です。感動的なラストシーンへの落としどころの上手さはさすがに熟練した直木賞作家の文章力に拠るものと思いました。
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パレットだけでも夢がある

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2年前のちょうど今頃に買って、そのまま放ったらかしにしていた水彩画の道具。思い出したように手にしています。放ったらかしといいましても、いつでも準備できるように目の届く棚の上に置いていたのですが、つい2年も経ってしまいました。

絵具には賞味期限はなさそうで、パレットに並べてそれぞれを入れてみましたが、色の変化はなく大丈夫でした。数日乾燥させると使えるようです。こうしてパレットに絵具を入れただけで、子供の頃の夢の世界に紛れ込むような感じがしますね。

趣味は広く浅くがモットーですから、やってみてあまり気乗りがしないようなら止めればいいというお気軽モードです。ただ、こうしてパレットに絵具を入れて机の上に置いとけば、いつでも絵日記代わりに描けるかなと思ったりしています。それにしましても、机の周りは趣味の道具で凄いことになっています。せいぜい夢の世界がゴミの世界にならないように気を付けたいと思っています。
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『ホワイト・ラビット』 伊坂幸太郎

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伊坂幸太郎の『ホワイト・ラビット』を読み終えました。
時間や場面が複雑に行き来して、思わず前に遡って二度見しちゃうような込み入った構成になっていますが、最後は複雑なピースが絶妙に結び合わさって物語の全体像が見渡せる、トリック満載のエンタメ小説です。
仙台を舞台にした一夜の籠城劇。誘拐というあり得ない生業を筆頭に、奇妙な人質立て篭もり事件、星座のオリオン座やさそり座といった天文学の蘊蓄(うんちく)、そしてヴィクトル・ユーゴーのあの有名な「レ・ミゼラブル」に纏わるお話、妻子を亡くして生きる目的を失っている警官の登場などなど・・・もう頭が混乱しそうですが、こんなゴチャゴチャ感とちょっとお洒落な文章が伊坂幸太郎ミステリーの醍醐味なのかもしれません。物語の進行の手助けする「狂言回し」の技法も盛り込んでおり、伊坂幸太郎が自在に操る人形劇を見ているような不思議な感覚の小説です。
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あと2週間でスキーが出来そう

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このところず~っと雪が降ったり曇ったりの鬱陶しい天気が続いていましたが、今日やっとお日様が顔を出しました。数日前に降った雪は25cmとかで、家の前の道路にも今年初めての除雪車が入りました。11月としては稀に見る大雪だったようですが、本格的な寒さはまだ先のようで、昨日今日の暖気で屋根や芝生の上の雪面に面白い凹凸が現れました。明日も暖かいようですから、殆ど解けちゃうかもしれません。

そうそう、この雪で大喜びしているのはスキー場とスキーヤーでしょうね。私のホームグラウンドのスキー場も2週間後の12月9日にオープン予定です。目標は奥ゆかしく(?)シーズン券のもとを少し取れる回数だけ滑られるといいかなと思っています。(^^♪
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『盤上の向日葵』 柚木裕子

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柚木裕子の『盤上の向日葵』。600頁に近い長編ですが、面白くて一気に読み終えました。
舞台は平成6年、将棋のタイトル戦が行われている山形県天童市の会場に刑事が訪れるところから物語は始まります。刑事は山中で発見された600万円もの価値がある将棋の駒と一緒に埋められていた白骨死体の謎を追い、その捜査の進捗と同時並行的に昭和40年代に遡る将棋好きの少年の物語とが交互に語られる形で進んでいきます。読者は終盤にこの天才少年の宿命を知ることになるのですが、これは読んでのお楽しみということで・・・。どこか松本清張の『砂の器』を思い起こさせる感じです。
それにしましても柚木さんの盤上の真剣勝負の一手一手の描写がリアルで凄いです。藤井聡太四段の快進撃で盛り上がっている将棋界ですし、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
私の予想では、この本も「本屋大賞」の候補10冊のなかにノミネートされると思っていますが、どうでしょうね。
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『鳳凰の船』 浮穴みみ

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幕末から明治初期の函館(箱館)を舞台にした小説『鳳凰の船』を読み終えました。
平成30年の北海道命名150年に向けて書かれた作品のようで、函館や七飯の歴史に名を刻んだ人々の激動の人生を描いた5つのお話で構成されています。小説とはいえ、実在の人物が殆どですから、当時の函館や七飯で暮らしていた人々の新しい時代に対する情熱や息遣いが感じられて、なかなか読み応えがあります。

はじめの「鳳凰の船」は、優れた洋式帆船を次々と作った船大工の続豊治が主人公です。豊治はスクーネル型と呼ばれる「箱館丸」を安政4年7月に竣工しており、この船は日本人の手による最初の洋式帆船と言われています。この豊治のもとに伊豆で同じように洋船を作っていた上田寅吉が突然訪ねてくるところから物語が始まります。寅吉はあの榎本武揚とともに箱館を訪れていたのですが、二人の遣り取りのなかに時代に翻弄されながらも未来への情熱に燃える稀代の船大工の姿が描かれていて感動的です。
この「箱館丸」の復元船は函館港西埠頭に展示されています。

2作目の「川の残映」は、日本で地震学の基礎を作ったと言われるイギリス人のジョン・ミルンと結婚してイギリスに渡った願乗寺の娘・堀川トネのお話です。彼女のエドウィン・ダンの妻・鶴に対する微妙な女心の揺れ動きの描写が時代の背景も絡んで面白いです。
また、トネの父親・堀川乗経は願乗寺の住職でしたが、生活用水に乏しい町であった函館(箱館)に願乗寺川と呼ばれた水路を開削し、町の発展に大いに尽力した功労者として知られています。

次の「野火」は、北海道初代長官の岩村通俊が主人公です。かつて七重村開墾条約を結び開墾に尽くしたプロシア人のガルトネルとの遣り取りが読みどころです。ガルトネルと七飯(七重)の結びつきは強く、300万坪もの土地を所有して西洋農法を実践していたと言います。私の家の近くには農園の名残のガルトネル・ブナ林の一部が今でも残っています。

4作目の「函館札」は、函館築島ガラス邸と呼ばれた英国人ブラキストンの邸宅に女中として仕えた16歳のれんが主人公です。ブラキストンは、津軽海峡を境にして動物学的な分布境界線があることを指摘し、この境界線がのちにブラキストン・ラインとして知られたことはご存知の通りです。

最後の「彷徨える砦」は、苦学をして立身出世し函館港湾改良工事監督になった廣井勇とかつて恋仲だった志津とその夫のフランス人ピエールとの関わりを描いたお話です。廣井が改良工事を行ったのは弁天台場であり、この台場は五稜郭を作った武田斐三郎(あやさぶろう)によるものと言われています。面積は3800平方メートル、石垣の高さは8.48メートルもある当時としては稀にみる最新鋭の洋式砲台だったようです。台場自体がとても頑強に作られていたため、廣井による改良工事は難航を極めたことが知られています。台場の石の一部は現在の函館漁港石積み防波堤(函館市入舟町)の一部に使われています。

来年の春にでも、5つのお話に関連することを詳しく紹介したいと思っています。
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酔いしれた『昭和のうたコンサート』北海道歌旅座

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北海道歌旅座の『昭和のうたコンサート』を聴いてきました。
2009年に札幌市で旗揚げした北海道歌旅座。私たちは初めてでしたが、七飯町では3度目の公演なのだそうです。日本が輝いていた昭和の懐かしい曲をたっぷり聴かせていただきました。
歌とピアノはJUNCOさん、そしてヴァイオリンは高杉奈梨子さんです。張りがあってキラキラするような歌声のJUNCOさん、昭和のノスタルジックな旋律を艶やかに謳いあげる奈梨子さんのヴァイオリン、お二人とも凄い歌唱力と音楽性、テクニックをお持ちですね。いつかオリジナル曲をひっさげてNHKホールで歌って欲しいなと思っています。北海道歌旅座、最高でした。ワンダフルゥ~。
日本全国の街から街へと歌の旅を続けています。お近くの公演の際にはぜひ足を運んでみてください。その歌声にきっと心を揺さぶられることと思います。
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『つぼみ』 宮下奈都

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宮下奈都の『つぼみ』を読み終えました。
『スコーレNo.4』のスピンオフ作品を含む短編集です。スピンオフ作品は3編入っているのですが、それがお花(華道)に関するお話でしたので、これらを含めた6編に共通するものとして『つぼみ』というタイトルになったそうです。

主人公たちの織りなす物語はどこか懐かしく、そしてほんのりとした優しさに包まれて、読む者の心の琴線に触れます。そっと「大丈夫だよ」と声をかけてくれるような感じで、読後感がとても心地いいです。

そうそう、表紙の装画もなかなか素敵ですよね。これは日本画家の岩﨑絵里さんの「かなたのひかり せかいのはじまり」という作品なのだそうです。
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一夜にして銀世界

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今朝、窓を開けたらご覧の銀世界に変わっていました。
まだほんの数センチ程度の水けを帯びた雪で、日差しとともに解けていきそうな感じです。
いよいよ本格的な冬に突入ですね。
スキーができる楽しみと、雪かきや渋滞などの鬱陶しさ・・・雪を見ると相反する二つの気持ちが湧いてきます。
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小菅優 ピアノ・リサイタル

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函館での演奏が3度目になる小菅優さんのピアノ・リサイタルを聴いてきました。
活動の拠点のヨーロッパだけではなく、世界中から注目を浴びている小菅さん、抜群のテクニックからもたらされる安定感とヨーロッパで培われたしなやかで表情豊かな感性に満ちた演奏が素晴らしかったです。幼いころから天才少女として頭角をあらわし、9歳からドイツで暮らしていますので、ドイツ音楽のロマン的な精神や叙情性も自ずから身についているのかも知れませんね。

プログラムは前半がドイツ音楽の魅力を感じさせる曲で、
・ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 作品27-1
・ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2「月光」

後半は光や風や水といった自然の美の中から「水」をテーマにした作品で、
・武満徹/雨の樹 素描
・ラヴェル/水の戯れ
・リスト/「巡礼の地 第3年」から“エステ荘の噴水
・リスト/バラード 第2番 ロ短調
・ワーグナー(リスト編)/イゾルデの愛の死

2016年の洋楽の発展に最も顕著な業績をあげたピアニストに送られるサントリー音楽賞を受賞している小菅さんの演奏を今年最後のリサイタル・シリーズで聴けたことをとても嬉しく思っています。年末から来春にかけて日本全国でリサイタルを予定していますので、ぜひお聴きになっていただきたいと思います。
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雪がちらちら舞うなか、リンゴの収穫

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今日は朝から寒い一日。家々の屋根が真っ白になって、道路も一部凍っているような状態でした。通勤に使う高速道路では大きな事故があったようで全面通行止めになっていて結構時間がかかってしまいました。零度前後の凍るか凍らないか微妙な温度の時の道路はとても滑りますので、慎重に運転しないといけないと思っています。

そんな雪がちらちら舞い落ちる午後、リンゴの収穫をしました。
大はなくて中小さまざま、形もバラバラのお恥ずかしいリンゴですが、春の開花からぜ~んぶ自分でやりましたので、愛着はひとしおです。台風やヒヨドリに少しやられましたが、リンゴ自体も秋までよく頑張って枝にへばり付いていたものと感心しています。

生食は勿論のこと、少し傷んでいるのはジャムやアップルパイにでもしてみようかと思っています。
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『宮辻薬東宮(みや・つじ・やく・とう・ぐう)』

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超人気作家たちが2年の歳月をかけて繋いだ前代未聞のリレー・ミステリー・アンソロジーという触れ込みの『宮辻薬東宮(みや・つじ・やく・とう・ぐう)』を読み終えました。
本の題名は何とも意味不明で怪しげですが、リレーで執筆された宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介という5名の錚々たる面々の名前から頭文字をピックアップして命名したものです。
ミステリーというよりもホラーテイストの色濃いものであり、その手の小説が好きな方にはおすすめと思います。私はあまりホラーというのは好きではありませんが、あまり強烈なものではありませんので、私のような弱虫でも楽しめるような内容になっています。それにしましても、さすがに宮部さんはじめ短編を繋いだ作家さん達は読者の心をとらえるのがお上手で、背筋がゾクゾクするような不思議なお話の怪奇小説に仕上がっています。

トップバッターの宮部さんは郊外の一軒家を舞台にした小説。二番手の辻村さんは宮部作品から写真に纏わるモチーフを引き継いで母娘が織りなす奇妙な物語を綴っています。続く薬丸さんは家出少女が主人公の不思議な物語。東山さんは幼少期を台湾で過ごした経験を生かし、怪異文学の古典「聊斎志異(りょうさいしい)」をベースにスマートフォンを題材にした小説を書いています。最後の宮内さんはゲームのプログラムに巣くう幽霊バグがモチーフになっています。
それぞれ単独で読んでも面白いですし、リレー形式の繋がりを楽しむのもいいです。そうそう、最後の宮内さんの作品で振り出しの宮部さんのお話とリンクするのも面白いです。
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ヒヨドリさんには負けませんよ

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昨日は函館で初雪が降ったそうです。ホームグラウンドのスキー場では人工降雪機で雪作りを始めた頃かも知れません。来月の今頃はもう滑っている頃でしょう。

庭にある3本のリンゴの実もいい色になってきました。無袋栽培ですので野性児みたいな面(つら)構えのリンゴで、プロから見るとほとんどが売り物にならないいわゆる「撥ねもの」ばかりですが、味はまあまあいい線にいってるかなと思っています。
もう少し木に付けておきたいところですが、先日からヒヨドリがやってきていて、盛んに実を啄んでいます。実が熟れて蜜を持つような頃合いを見計らって来るのですから、野鳥の感覚の鋭さには舌を巻くしかありません。少しくらいは我慢するのですが、ヒヨドリは群れをなして来て、手当たり次第に突ついていきますので、そろそろ限界かなと思っています。数日中に収穫の予定です。
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『夜の谷を行く』 桐野夏生

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桐野夏生の『夜の谷を行く』を読み終えました。
物語の材題は、1971年から72年にかけて社会に大きな衝撃を与えた連合赤軍によるあさま山荘事件の前の群馬県山中での凄惨なリンチに発展していった山岳ベース事件がもとになっています。あくまでもフィクションですが、実際に事件にかかわった新左翼組織のメンバーなどは実名ですし、事件の推移も事実に添って展開されます。

私とほぼ同じ年代の団塊世代が起こした事件だけに、この事件に参加した者たちが何を考え、どうして参加したのか興味深いものがあります。あの巨大な鉄の球で山荘を破壊しているテレビの映像が今でもはっきりと蘇ってきます。

物語は、連合赤軍の兵士として山岳ベース事件で逮捕され服役した女性が主人公です。過去を隠し淡々と目立たぬよう生きていますが、もとの仲間からの電話、永田洋子の死、そしてあの東日本大震災が起きることで、心の中に少しずつ変化が現れます。

読後感・・・う~ん。主人公が淡々と日常を過ごしている現代の生活ぶりの描写が妙にコミカルで面白いだけに、45年前の山岳ベースでの非人道的な暴力行為の凄惨さがより深く浮き彫りになって背筋が寒くなるような気がします。ありえないことでしょうが、自分があの山岳ベースにいたらどのように振る舞っていたかと思いつつ主人公に重ねて読むのも、この本を読むうえで意味があるかもしれません。
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ニャンコのいるレストラン

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嵐のあとの小春日和のような日曜日、湯の川方向の親戚の家へ用事があって出かけてきました。帰りはちょうどお昼になりましたので、お気に入りの海の見えるレストラン・ククムへお立ち寄りです。ここはニャンコもいて、普通にお店の中を歩いたり、日向ぼっこをしていますので、海を眺めたりニャンコのちょっとした仕草に微笑んだりと贅沢なひとときを過ごすことが出来ます。
ランチは週替わりですので、まず目でバリエーションを楽しんで、そして何から食べようかと考えます。あまり詳しいメニューは見ないようにして、舌にふれた瞬間の味や食感から素材や香辛料、作り方などを想像するのもこのお店ならではの楽しみ方かなと思っています。一品一品にこだわって、良い素材とひと手間を惜しまずに作られた野菜中心のお料理、とても美味しいです。
そうそう、窓の外の津軽海峡もキラキラと輝いて、とてもきれいでしたよ。
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台風並みの風雨で葉っぱはどこかへ

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急激に発達した低気圧で全道的に雨風の強い一日でした。
昨日まで残っていた栗の黄色い葉っぱも殆ど吹き飛ばされてしまいました。夏は鬱蒼としていた林もすかすかになって、妙に見通しが良くなったような気がします。
私の車のタイヤ交換は終えましたし、家内のは明日の午前中に交換予定です。一雨ごとに寒くなるようですし、来週半ばには当地でも雪が降るようなことを言ってました。GLAYファンでお馴染みの近くのラッキーピエロ(通称ラッピ)峠下本店やグリーンピア大沼では眩いばかりのイルミネーションが輝いて、いよいよ本格的な冬が間近という感じがします。
スキーのシーズン券の交換券が送られてきましたし、年賀状も机の上で印刷を催促しているような雰囲気で、否応なしにカレンダーに目がいってしまいます。(^^♪
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100%ピュア葡萄ジャム

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一昨日に収穫した黒葡萄のジャムが出来上がりました。
籠にいっぱいあったのですが、傷んでいるところをとったり、煮詰めたりしているうちに、どんどん減っていって、結果的に出来たのは小さな瓶で10本程度になってしまいました。でも砂糖などを一切加えない100%ピュアなジャムですので、とても美味しいです。
煮詰まって濃度が濃くなってきますと、餡子を作るときのようにプチップチッと周囲に飛びますので、コンロの周りが紅色の斑点で大変なことになりました。美味しいものを作るというのも結構大変なものです。手作りジャムというのを売ってますが、値段が高いのも頷けるような気がしています。
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『かがみの孤城』 辻村深月

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装丁がとても綺麗で手にした一冊、辻村深月の『かがみの孤城』。
読み進めるほどに頁を捲る指が前へ前へと早まり、まさに一気読みでした。ほとんど予備知識のない一冊でしたが、今年読んだ中では三本の指に入れたいというか、星5個つけても良いほどに感銘を受けました。ファンタジーミステリーとしての構成がとても巧みですし、なにより辻村さんのリズミカルな文章が読むほどに心地よさを感じさせます。

物語の主人公は中学一年生「こころ」です。ある出来事をきっかけに学校へ行けなくなり、いつも家で過ごしています。ある日、部屋の鏡が突然輝き始め、潜り抜けてみると、そこはお城のような不思議な建物の中でした。そこには「こころ」を含め、似た境遇にあるらしい中学生が7人集められていました。このお城の主は、狼の面をつけた少女(オオカミさま)です。彼女が取り仕切るお城は9時から17時までの間であれば現実世界との出入りは自由ですが、お城にいられるのは1年間だけという期限が定められています。そんな彼らには隠された鍵を探し出すという課題が与えられます。

こんなお話で前半部は過ぎていきます。思春期の自分もそんなことで傷ついていたなぁとか、傷つけていたなぁなんて思わせる・・・辻村さんの細かい心の揺れ動きの描写が素晴らしいです。

そして後半部。一転してミステリーの要素が絡んで物語は佳境に達します。もうこれ以上お話しすることは出来ませんので、小説をぜひお読みになってください。個人的ですが、来年の「本屋大賞」にノミネートされる一冊と思っています。出来れば、大賞を取って欲しいなとも思っています。
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黒葡萄の収穫

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スズメバチに食べられたり、台風による強風に晒されながらも晩秋まで枝にへばり付いて生き残った黒葡萄を収穫しました。過熟になりすぎて、ちょっと触ればバラバラと落ちてしまうほどになっており、これ以上放置すればすべて葡萄畑の肥料になってしまいます。ふふ、それでは「元の木阿弥」ですもね。ご覧のように見た目は悪いですが、完全無農薬の完熟葡萄ですから、生で食べてもとても美味しいです。
数年前まで、macotoワイナリーでは赤白のワインも作っていたのですが、前述のように葡萄の管理に手が回らなくなり、止めてしまいました。ワインイーストなどは簡単に手に入りますので、これから葡萄を栽培しようと思っている方はトライしてみてはいかがでしょうか。

ということで、黒ブドウはさっと洗って選別し種を取ってすべて葡萄ジャムになります。今頃収穫の葡萄は寒暖の差で糖度が高くなりますので、砂糖など添加物は一切加えない、ピュアな100%葡萄だけのジャムに変身します。
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「もみじ」といえば楓ですね

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今日は「さくらもみじ」といきたかったのですが、桜の葉が殆ど落ちてしまい写真を撮ることが叶いませんでした。なんとなく「さくらもみじ」という響きがいいですね。

気を取り直して・・・。楓の葉がかろうじて残っていましたので、今日はこれにしてみました。誰もが紅葉といえば思い浮かべるのが楓ですよね。テレビで京都の東福寺の紅葉を紹介していましたが、絶景というに相応しい、それはそれは見事な紅葉の景色でした。今月下旬あたりからが見ごろと言ってましたが、一度見てみたいと思っています。
我が家の箱庭のようなところに生えている楓ですので東福寺と比べたら盆栽のようなものですが、それでも晩秋の庭に彩りを添えてくれています。これがぜ~んぶ散っちゃって幹だけになりますと、いよいよ長い雪の季節を迎えることになります。
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紫陽花もみじ

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「もみじ」シリーズの第2弾は庭の紫陽花です。
紫陽花が好きで沢山の種類を植えていますので、今年も茶色に枯れる前の「紫陽花もみじ」を楽しんでいます。北海道は本州に比べて1ヶ月ほど遅れて見頃を迎えますが、花期は長く一部の品種は9月頃まで咲いています。そのせいかどうか分かりませんが、ドライフラワーのようになって淡い花色を残して晩秋を迎えるものもあります。婚姻色に染って川を遡る鮭を連想させるような色合いで、何となく愛おしくなります。
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ブルーベリーもみじ

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せっかくの日曜日というのに肌寒い一日でした。
庭の木々は大半が葉っぱを落としてしまいましたが、まだしっかりと残っているものもあります。そんな色づいたまま残っている葉っぱへの名残り惜しさを込めて、「〇〇もみじ」として少しだけ写真を撮ってみました。「もみじ」はカエデだけではありませんもね。
まずは黄色から紅色へのグラデーションがとても美しいブルーベリーの葉っぱです。今年のブルーベリーの果実はとても良い出来で、生食にしたりジャムにして味わっています。そして紅葉も楽しませてくれるのですから、本当に孝行樹木と言ってよいと思います。
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『宿命と真実の炎』 貫井徳郎

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寒いですし天気が芳しくありませんので、こんな日は本を読むのが一番ですね。そんなことで先日から読んでいた貫井徳郎の『宿命と真実の炎』を読み終えました。

幼い日に父親が絡んだ警察沙汰で離れ離れになった誠也とレイという義兄(妹)が一方(犯罪者側)の主人公として物語は進んでいきます。大人になって再会したふたりは、警察への復讐を誓い、警察官の連続殺人事件を遂行します。当初、事故や自殺と思われていた連続殺人事件ですが、古い体質の警察組織に翻弄されながらも真実を追い求める女刑事・高城理那と、かつては名探偵とまで言われながらもスキャンダルで警察を追われた西條という男の機微に富んだ推理によって徐々に謎が解かれていきます。
幼い頃に誠也とレイに降りかかった衝撃の出来事、それに対する後悔と贖罪、そして復讐へと向かう内面の心の動きが丁寧に綴られていて、怖いというか凄いです。
犯人者の心理と事件を追う警察の推理が複雑に絡み合い、それが最後は一本の糸で結ばれるという、とても読み応えのある小説でした。
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山の麓は秋色に染まって

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昨夜の大雨と強風でだいぶ葉っぱが落ちてしまいました。
殆どが落葉広葉樹の雑木林ですから、落ち葉が分厚く積もって歩くとフワフワでとても気持ちがいいです。ここに生えている実のなる木では、クリを少し拾う程度でクルミやドングリは殆ど拾いません。でも、あまり落ちていないところをみますと、リスやネズミが持ち去っているのかも知れません。今年の春にトチの小さな木が数本芽生えているのをみつけました。ここに生息する小動物にとっては今より少しだけ豊かな林になるかもしれません。
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千の風音楽祭 in ななえ

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今日は11月3日、文化の日。この日に相応しい『千の風音楽祭 in ななえ』が開かれましたので行ってきました。パンフレットにありますように、西洋式農法150年、町制施行60年、コンコード町姉妹都市提携20年という3つの節目を祝う記念音楽祭です。
人と人、東と西の文化の「出会い」をテーマに、大沼湖畔の山小屋へお住まいの新井満さんが作られた「イランカラプテ~君に逢えてよかった~」をメインソングに進められました。
スペシャルライブには、新井満さんの他に、あの懐かしいトワ・エ・モワのお二人、中国語バージョンを歌われている李広宏さん、そして重要無形民族文化財に指定されているアイヌ民族舞踊団のピリカブの出演がありました。ほぼ3時間にわたる音楽祭でしたが、会場は超満員の町民で埋め尽くされて、素晴らしい歌声と舞踊の数々に酔いしれていました。「イランカラプテ~君に逢えてよかった~」は新井満さん(ご自身の歌で)および民族共生象徴空間でお聴きいただけます。誰でも口ずさむことが出来るとても優しいメロディですので、この歌を憶えていただきたいと思います。通信カラオケでも配信されたようですよ。
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七飯の隠れ家的な居酒屋

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昨夜、友人ご夫妻と半年ぶりの定例の飲み会をしました。
函館からのご夫妻と七飯の私たちの中間に位置するということで、このところは大中山駅の近くの居酒屋「料理こにし」ですることが多くなっています。20年ほど前の開店以来、ここへは度々来ていますが、近郊の新鮮な素材を用いて関西風の出汁を利かせた薄味の家庭料理を出してくれますので、私たちの中ではポイントの高いお店になっています。
美味しいお料理とお酒に酔いしれ、話に夢中になっていましたら、閉店時間を過ぎてしまいました。そんな居心地の良さもこのお店の魅力です。七飯の隠れ家的ないいお店です。
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昨日はハロウィンだったのですね

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昨日はハロウィンだったのですね。
テレビでも見ない限り、こんな田舎にいてはハロウィンの「ハ」の字も見つけることは出来ませんが、渋谷ではDJポリスまで出動する大騒ぎだったようですね。子供の頃にはこんなイベントはありませんでしたので、仮装までしてどうして繰り出さなければいけないのか団塊お爺さんには理解できませんが、若者にはそれなりに楽しい行事なのでしょう。

先日、厚沢部で買ってきたペポカボチャがありましたので、なんとなく並べてパチッと撮ってみました。ハロウィンって、何か特別に食べるものってあるのかなぁ。(^^♪
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