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2018年03月

『また、桜の国で』 須賀しのぶ

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須賀しのぶの『また、桜の国で』を読み終えました。
昨年の直木賞と本屋大賞の2冠に輝いた『蜜蜂と遠雷』を押さえて、見事に第4回高校生直木賞を受賞した作品ですし、2017年8月から全15回にわたってNHK-FM「青春アドベンチャー」で放送されましたので、ぜひ読んでみたいと思っていました。500頁近い大作ですし、読み応えのある作品で良かったです。

主人公は、ポーランド・ワルシャワにある日本大使館に書記生として着任する棚倉慎(まこと)です。物語の幕開けは慎が乗り込んだワルシャワ行きの電車のコンパートメントです。時代は戦争の色が濃くなる1938年秋のことでした。同じ列車に乗り合わせたユダヤ人のカメラマン、ヤン・フリードマンとひょんなことから同室になります。当時のユダヤ人のおかれた状況は危機的なものでしたし、慎もロシア人の父と日本人の母を持つ混血児という微妙な立ち位置にありましたので、ヤンを見て心を動かされます。
ヤンとの会話の中で、少年の頃にシベリアで保護されて来日したポーランド人孤児の一人、カミルとの思い出が浮かび上がってくるのです。ちなみに、この小説に出てくるイエジ・ストシャウコフスキは実在の人物で、帰国後の1928年に17歳でシベリア孤児の組織「極東青年会」を組織し、自ら会長として活躍したそうです。

のちにこのカミルとも奇跡的に再会するのですが、慎とヤン、カミルの3人は民族や国籍の壁を超え、戦争の惨劇を繰り返してはならないという思いを共有し、1944年のナチス・ドイツの占領に対するレジスタンス「ワルシャワ蜂起」に立ち上がるのです。この「ワルシャワ蜂起」では、20万人にもおよぶ尊い人命が失われ、美しいワルシャワの街も壊滅的な状態に陥ったそうです。
ポーランドとの友誼と現地の人びととの交流を守ろうとする慎の一途な姿、そしてポーランドを舞台にした悲惨な戦闘、ユダヤ人を取り巻く目を覆うほどの惨状など、人間の清濁および歴史の事実を克明に描いた素晴らしい作品でした。

そうそう、この小説にはショパンの『革命のエチュード』が通奏低音のように流れ、重要な役割を担っています。この曲は、時代を遡る1830年にワルシャワがロシアによって制圧された時に起きた「11月蜂起」の際に、パリにいてレジスタンス運動に参加できず敗北感にうちひしがれたショパンが作曲したと言われています。『革命のエチュード』を聴きながら、本書もぜひ読んでいただきたいと思います。
《図書館からお借りしました》
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やっと福寿草が・・・

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最高気温が14℃に達し、雪解けが一気に進みました。菜園など先に雪を解かしたところでは少しずつ乾いてきましたので、土起こしが出来そうな感じになってきました。温室の中の気温も上がっていますので、そろそろ種蒔きをしてもいいかも知れません。
雑木林の下では落ち葉を掻き分けるようにして福寿草が咲いています。今週中頃には最高気温が20℃近くになるような日があるとの予報ですから、週末には咲き切ってしまうのではと心配しています。
ほんの少し前まで寒さと豪雪に悩まされていたのが嘘のように今度は熱中症に気を付けなければいけないなんて・・・なんか変ですよね。人間だけではなく花々も体調を崩さなければいいのですが。
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30回目は春を感じて

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明け方まで強い雨が降っていましたが、西から晴れてきましたので、今日もスキーです。今日で目標にしていた30回をクリアです。
朝方はしっかり締まった雪でしたが、3本くらい滑ったらグジャグジャの荒れた状態になってしまいました。出掛けに高温度用のワックスをアイロンで塗りつけていきましたので、割と滑ってくれましたが、明日から週末にかけてもワックスなしでは厳しいかも知れません。
ゴンドラの窓を開けても暑いくらいで、少し前までの凍えるような寒さは嘘のようです。クローズまであと2週間、汗を拭きながら頑張って滑ろうと思っています。
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道の駅「なないろ・ななえ」オープン

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昨年から建設していた道の駅「なないろ・ななえ」が本日オープンしました。一度は行ってみないとということで、オープン当日に散歩がてら出かけてみました。我が家からは歩いて30分程度ですから、田園風景を眺めながら歩くには最適なコースになっています。

建築・整備に10数億円かけただけあってとても立派ですし、周囲のガーデンテラスを含めて広々と開放感に溢れて、全国に誇れる道の駅の誕生を嬉しく思って眺めていました。来春には敷地内に別棟で小洒落たレストランが完成予定とのことですから一層の楽しみが加わります。個人的にはmont-bell(モンベル)のお店が併設されると毎日でも行っちゃうのですが、そんな話は噂にも出ていませんので、これだけがちょっと残念なところです。

サイクリストのメッカである函館新道に沿っていますし、この道の駅にもサイクル・ステーションが用意されていますので、ロードバイク乗りの方々も多く立ち寄るものと思われます。私もサイクリストの一人として、ここをキー・ステーションにしようと思っています。
周囲には、はこだてワイン、昆布館、ラッキーピエロ本店などがあり、また新幹線駅にも近いですので、多くの方々に立ち寄っていただきたいなと思っています。
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『駐在日記』 小路幸也

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小路幸也の『駐在日記』。ほんわかと温かい感じの小説で良かったです。
昭和50年、関東のとある田舎町の駐在所に赴任してきた簑島周平さんと彼の奥さんの花さんがこの物語の主人公です。周平さんは前任地の横浜では刑事をしていましたし、花さんは同じく横浜の大学病院で外科医をしていました。花さんは医療にかかわる事件に巻き込まれて利き腕である右手に重傷を負い、勤務医を辞めることになります。そんな花さんに静かな暮らしをさせたくて、周平さんは望んでここ雉子宮の駐在所に勤務することにしました。
4編の連作短編のいずれも田舎の出来事や事件に纏わるお話ですが、心優しい周平さんと花さんのとりなしで平穏というか丸く収まって、思わず「良かったね」と声を出したくなります。
文章も読みやすいですし、優しくてほんわかとさせてくれるいい本でした。
《図書館からお借りしました》
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まさに春スキー

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スキーへ行く予定ではなかったのですが、あまりの天気の良さに誘われ、ついスキー場へ足が向いてしまいました。晴天の休日は混雑しますので、お仲間さんへも「3本で帰ります」と宣言したのですが、時間が経過しても意外と混雑しなくて、お昼過ぎまでスムーズにゴンドラに乗り込むことが出来ました。スキー場の積雪は190cmでコンディションはバッチリですが、街中の雪は殆どなくなりましたから、早々にスキーを仕舞い込んだ方が多いのかも知れません。

帰りの道路ではロードバイクで走っている方を数人見かけました。寒いだろうなぁと思いながらも、いよいよロード・シーズンの開幕かなとワクワクしながら眺めていました。私も数日前に新しいパーツ交換のためにショップへバイクを預けています。スキーが終われば、雪山からロードへと駆け出していきます。
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一気に春へ

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1週間ほど前に雪割り作業の様子を報告したのですが、雪解けが進んで一気に春になったような感じです。雪割りの効果は抜群で、畑用の融雪燻炭を撒こうと用意したものの、使わないうちに菜園の雪も殆ど無くなってしまいました。雪の下からはクロッカスや水仙などが芽吹き、北国にも春の足音の近づいていることを感じさせます。
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『キラキラ共和国』 小川糸

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大好きな小川糸さんの『キラキラ共和国』も良かったです。
ツバキ文具店は今まで通りに健在ですし、代書のほうもいろいろな依頼が舞い込んできています。変わったことと言えば、主人公の「ポッポちゃん」こと雨宮鳩子がミツローさんと結婚して守景鳩子になったことと、ミツローさんとともに小学一年生のQPちゃんが家族になったことです。
お隣の明るく元気なバーバラ夫人などに囲まれ、家族三人になった「モリカゲ共和国」のキラキラと輝くような日々を綴っています。ウルウルするような素敵なお話ばかりで、本書を携えて鎌倉の街をのんびり歩きたくなってしまいました。ぜひお読みになってみてください。
《図書館からお借りしました》
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雪割りのほうが疲れます

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やっと25回目を迎えますので、勇んで行ったスキー場。山の上は雲の中なのか靄がかかって視界が殆どきかない状態でした。おまけに湿り気を帯びた新雪が薄っすらと積もり、これが滑らなくて散々でした。午後も滑るつもりでしたが、意気消沈して午前中で退散してきました。
自然が相手ですからいろいろな日がありますね。
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スキーはあまり筋力や有酸素の運動にはならないような気がしていますので、昼食後は運動を兼ねて雪割り作業です。このところの暖気でだいぶ解けてきましたが、それでも深いところで私の腰くらいほどの積雪がありますからやり甲斐があります。塊状にして空気層を作っておきますと雪解けが早まりますし、明後日からの一層の暖気にも期待が持てます。
平年の3倍以上もの豪雪になりましたが、春は確実にやってくるものですね。(^^♪
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映画『北の桜守』

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吉永小百合ファンのひとりとして観たいと思っていた『北の桜守』、映画館へ足を運んできました。ストーリーはほぼ知っていましたので、泣くほどではありませんでしたが、我が北海道を舞台にしただけに映像がとても綺麗でこちらは感動的でした。キャストも超豪華で吉永小百合さんの他に、堺雅人、篠原涼子、阿部寛、佐藤浩市さんなどそうそうたる顔ぶれです。ちょっと面白かったのは、主だった場面でケラリーノ・サンドロヴィッチという方の演出による舞台演劇パートにシーンが移行する手法を用いていたことです。実写と演劇の両方を楽しめますし、重層的な効果も期待できますので、個人的にはアリかなと思って観ていました。それにしましても吉永小百合さんはいつ観ても品があって綺麗ですね。(^^♪

そうそう、忘れていました。映画の中で小百合さんと堺さんの親子が旅をするのですが、私の町の近くにある「せたな」町の「太田山神社」にも参拝で訪れるシーンがあります。もちろん地名や神社の名前などは出てきませんが、この神社が「日本一危険」とか「日本一過酷」などといわれる場所にあります。目がくらむような断崖絶壁の上にあり、地元の人でもあまり登らないのですが、堺さんはともかくとして小百合さんが登られたことに驚いています。水泳もお上手ということは聞いていましたが、相当に身体を鍛えているのですね。

ぜひ映画館へ足をお運びになってご覧になってください。
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お綺麗な小百合さんを観たことですし、そのまま帰るのも勿体ないので、近くの国際ホテルでランチです。家内が小百合さんのような体型を目指しているわけではないのでしょうが、「薬膳ランチ」を頼みましたので、私もお付き合いです。野菜たっぷり、薄味でとても美味しかったです。
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晴滑雨読

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「晴滑雨読」・・・雨が降ったら本を読んで、晴れたらスキー

昨日までの風雨は嘘のように晴れ上がりましたので、今日は朝からスキーです。昨日は雨で気温が高かったので予想はしていましたが、思った通りのゲレンデ・コンディションでした。駐車場は歩くのも大変なスケートリンク状態、ゲレンデも同様にカチカチなうえに氷の塊がゴロゴロと凄いものがありました。これなら本を読んでいた方が良かったかなと思いましたが、「晴滑」と決めた以上はノルマを達成しないといけませんもね。さすがに脚が疲れました。(^^♪

そうそう、ここ七飯スノーパークはクローズが4月8日(日)まで延長になりました。今シーズンは雪がたっぷりとありますので、暖かい陽光のもとのんびりと春スキーが楽しめそうです。
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『サハラの薔薇』 下村敦史

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下村敦史の『サハラの薔薇』、面白くて一気読みです。
エジプト考古学が専門の大学准教授の峰という男が主人公です。エジプトで発掘調査中に悲願だった王家の墓を見つけたところから物語が始まります。しかし、石棺の中にあったのは、古代王家のミイラではなく、死後数ヶ月しか経ってないミイラ状の死体だったのです。しかも、考古学的には何の価値もないそのミイラ状の死体が武装グループによって強奪されるという不可解な事件も起こるのです。失意のうちにフランスからの要請による講演に旅立つのですが、その飛行機がなぜか航路を変えてサハラ砂漠に墜落します。わずかに生き残った人々と、オアシスを目指して決死の脱出を図るのですが・・・。
ここからの延々と続くミステリー要素をたっぷり含んだサバイバル・ストーリーが凄いです。
下村さんのいずれの作品も単なるエンタメで終わることはないのですが、本作も世界レベルの大きな社会問題が底流に流れていて、読者は最後にその提起の意味を知ることになります。
サハラ砂漠やアルジェリアの古都を一緒にサバイバルで生き延びるスリリングな臨場感も味わえますし、「オクロの天然原子炉」という耳馴れない不思議な地質学的現象を知ることも出来ますので、面白い一冊でした。
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『屍人荘の殺人』 今村昌弘

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今村昌弘の『屍人荘の殺人』。今期の本屋大賞の10作品の一つとしてノミネートされているだけあってとても面白かったです。

まずもって怪しげな装丁と『屍人荘』というタイトルからして怖そうな印象を受けます。表紙を捲りますと冒頭に本書の登場人物(16名)の紹介と、舞台となる3階建ての山荘の見取り図などが掲載されています。
物語は大学のあるサークルの夏合宿という設定です。この豪華な山荘に集った仲間たちは、思いがけない事件で山荘内に閉じ込められることになり、その中で身の毛もよだつような凄惨な連続殺人事件が起こります。
ミステリーでいうところのいわゆるクローズド・サークルという王道設定なのですが、この小説はそれにとどまらない奇想天外というか斬新な展開が用意されています。あまりにも展開が凄すぎてミステリーとして収拾がつくのかハラハラしますが、最後は謎解きのピースが見事に嵌るところはさすがと思いました。
詳しいことを書いちゃいますと読む楽しみがなくなってしまいますので、これ以上詳細は書きませんが、ホラー要素あり、本格的なトリックあり、そしてミステリーとしても超一級で抜群に面白かったです。
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リフトの下は足がつきそう

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今日も家内と一緒に七飯スノーパークでした。
積雪は10cm下がって220cmになっていましたが、明日以降の雨と暖気でさらに減るかもしれません。クローズまで20日あまりになりましたが、この積雪量の感じではいいコンディションのまま終われそうです。
写真は高速リフトの吹き溜まりになっているところです。支柱部分が埋まってしまいチェアが雪の壁の間をすり抜けて登って行きます。スキーの先が雪面に引っかかったら大変なことになりますから、管理する方は除雪などに神経を使っちゃいますね。

そうそう、昔のスキー場の一人乗りリフトでは、乗り損なったり、途中で落ちたり、乗りながら雪面を滑ったりしたことがありました。スピードは速足くらいのノロノロでしたし、乗り場・降り場で減速をしませんでしたから、信じられないようないろいろなハプニングが起きましたね。
リフトがあるだけで「凄~い」と思った時代ですもね・・・。(^^♪
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『俺はエージェント』 大沢在昌

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大沢在昌の『俺はエージェント』を読んでみました。
装丁の面白そうな絵と題名、そして帯の「007になりたい俺と時代遅れの老兵たちの決死の大作戦」という言葉に惹かれて読み始めたのですが、私にはちょっと期待外れの一冊でした。

1960年代の東西冷戦を背景にしたジェームズ・ボンドが活躍する007シリーズ。それに続く二番煎じともいえるB級スパイ小説好きが高じてエージェント(工作員ないし諜報員の意)に憧れる三十間近いフリーターの村井という青年が主人公です。行きつけの大衆居酒屋で常連客の白川というお爺さんと自称・推理作家の大西という男らと一緒にスパイ談議に花を咲かせていると、白川に一本の電話がかかってきます。その電話によって主人公・村井の平凡な日常は終わりを告げることになります。それは23年ぶりに復活した「コベナント」という極秘ミッションの発動だったのです。
村井と白井という40以上も歳の差のある迷コンビが、このミッションによって本格的な工作・諜報の世界に投げ込まれ、次々と襲いくる陰謀や危機に立ち向かっていきます。全体に登場人物などからしてユーモラスで漫画チックなのですが、現代の複雑にして混沌とした世界情勢と日本の世相の捉え方は真面目で的確であり、彼らシークレット・エージェントの活躍が何となくすんなりと受け入れられるのですから不思議です。ただ、最後まで誰が味方なのか敵なのか判然としない500頁超の長編、少し読み疲れの否めない一冊でした。
《図書館からお借りしました》
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『百貨の魔法』 村山早紀

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村山早紀の『百貨の魔法』を読み終えたところです。この本も星5つあげてもいいくらいに面白い小説でした。前作の『桜風堂ものがたり』の銀河堂書店も、この星野百貨店のテナントとして登場します。

風早という街の商店街にある老舗デパートの星野百貨店が物語の舞台です。全国どこの百貨店も同じでしょうが、この星野百貨店も御多分にもれず、時代の波には抗しきれずに閉店が近いのではと噂されています。そんな星野百貨店には金色と銀色の目を持つ幻の白い猫が住んでいて、人々の願い事を叶えるという魔法のような都市伝説があります。百貨店のエントランスに桜の花びらが舞い込む季節、コンシェルジュ・カウンターに芹沢結子という謎めいた女性が就任します。さあ、そこから魔法にかけられたような店員たちの不思議な物語が動き出します。

私のなかのデパートというと函館の『棒二森屋』です。1869年(明治2年)に『金森森屋洋物店』として創業したのが始まりですから、創業150年の老舗中の老舗ということが言えると思います。郊外に大型の本州系大型スーパーが相次いで進出したことなどがあり、1980年代から急速に売り上げを落とし、ついにダイエー傘下に入ったのち、1994年に運営していた『棒二森屋』株式会社は清算・消滅しました。現在もイオン系列として名前はそのままに営業していますが、本館建物の老朽化が激しく、取り壊しを含めて議論されているようです。

・・・60年近くも前の昔々の『棒二森屋』でのお話です。
ハレの日に母に手を引かれてエントランスを通り抜ける感じは、大袈裟に言うとディズニーランドに入り込むような高揚感に溢れたものだったように思い出しています。化粧品、皮製品、高級たばこ、そして地階から立ち上ってくる食品の匂いがまじりあって、何ともゴージャスな雰囲気に溢れている空間に胸が高鳴った記憶があります。書店は勿論のこと、スポーツ用品、小鳥などのペット、楽器などなど何でも揃っていましたし、美味しいものばかりでなかなかメニューを決めきれなかったデパートの食堂、そして極めつけは屋上の遊園地でしたね。そうそう、最上階には小さいながらも映画館もありましたよ。

デパートを一歩外に出ても電車道路には行き交う人で溢れ活気に満ちていました。現在は、櫛の歯が欠けたように空き地が目立ち、シャッターを下ろすお店が増えて、人通りも途絶えている『棒二森屋』界隈ですが、賑やかだった時期を知っているだけに何とも寂しい限りです。私のなかの昭和はどんどん遠くなりつつあります。

・・・再び本の話に戻って。
この『百貨の魔法』も、本屋大賞を受賞して欲しいなと思っています。
あなたの中のキラキラするような思い出のデパートを蘇らせてくれる素敵な一冊です。
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みんな雪の中・・・

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土・日はスキーに行かないのですが、数日来の悪天候と酷い道路状況のせいで急遽仕事がフリーになりましたので、ホームグラウンドのスキー場へ行ってきました。
3本目までは雪面が全く見えない靄(もや)と滑らない雪に難儀したのですが、4本目のゴンドラを降りたらご覧の晴天が待っていました。快調に滑り降りられたのは良かったのですが、ゴンドラ乗り場は長蛇の列。(長蛇と言いましても、乗り込むまでに待つのは10分程度なのですが・・・)
閑古鳥の平日のスキー場に慣れている身には堪えますので、結果的に5本だけ滑って、11時前には切り上げました。
土・日のスキー場は、学生さんや普段働いている若者ファーストかなと思いつつ、スキー場をあとにしました。
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『緑の庭で寝ころんで』 宮下奈都

宮下奈都さんのエッセイ『緑の庭で寝ころんで』を読み終えました。
福井新聞社『fu』で4年間連載した「緑の庭の子どもたち」が収録されているほか、本屋大賞受賞に纏わることなど宮下さんの思いが詰まった宝石箱のような一冊です。
特に北海道十勝のトムラウシ山麓で家族とともにお過ごしになった一年間の日々の営みが、ふんわりと優しくて心に残っています。かけがえのないご家族に囲まれ、優しいお人柄の宮下さんから生まれるべくして生まれた『羊と鋼の森』。もう一度、緑の庭で寝ころんで読んでみたくなりました。
《図書館からお借りしました》
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数年に一度の猛吹雪・・・

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テレビのテロップで、北海道は「数年に一度の猛吹雪のおそれ」がありますから、不要不急の外出は避けるようにと盛んに報じられています。公立の学校の殆どは休校になったようですし、JRなど道内の交通機関はほぼマヒ状態に陥っているようです。
私も昨日の仕事帰りに団地内の道路で埋まりかけて大変な目に会いました。幸い除雪車がすぐ近くにいて、何とか家まで辿り着きましたが、こんなことは初めての経験です。
温暖化によって北極海とりわけベーリング海の海水温が上がって、この冬のような異常現象が起きているようですが、これからも同様の冬シーズンを迎えると思うと気が重くなってしまいます。
除雪費用が自治体の財政を圧迫するでしょうし、若者の減少によって肝心の除雪車などのオペレーターが不足することも現実味を帯びていますから、将来はどうなるのかと心配になってきます。
昔の豪雪地帯みたいに、車は使わずに、秋にひと冬の越冬野菜や干物の魚を準備して、じっと冬ごもりをするような生活なら生きながられるかも知れませんが・・・まあ、無理でしょうね。
こんなにも春が待ち遠しい冬も久しぶりです。
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キレキレのダンスが凄い登美丘高校ダンス部「This is Me」

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紅白歌合戦に初出場したあの大阪府立登美丘高校ダンス部のキレキレのダンスの動画を見つけました。
しかも踊っている曲が、数日前に拙ブログで紹介した映画『グレイテスト・ショーマン』の主題歌で、第75回ゴールデングローブ賞に輝いた「This is Me」です。カーラ・セトルさんの魅力的な歌声に合わせて踊る総勢72人のパフォーマンスが凄いです。ダンス部部長の伊原六花さんは芸能界入りだそうです。

日本語に訳された詩の一つひとつの言葉が心に響いてきます。「みんな違うから輝くんだ」・・・なんとなく素敵なフレーズですね。(^^♪

youtubeに掲載された動画をコピーさせていただきましたので、ぜひご覧になってください。

 

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