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2018年12月

おせち作り

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だて巻きに続いて、海老のつや煮や八幡巻などを作り終えていたのですが、今日は朝からうま煮つくりで午前中を費やしてしまいました。本当にたまにしか料理をしませんので、段取りが悪くて時間ばかり食ってしまいました。もう少し料理をしなくてはと思っているところです。
そんなことで恒例のおせちが完成しました。紅白なます、昆布巻き、黒豆などは家内の担当です。
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今年のおせちで私の中でのイチオシは『市松のしどり』です。
作り方は、だて巻きと同じベターホーム協会の浜二さんのレシピです。鶏ひき肉300g、みそ20g、砂糖大匙1(浜二さんは大匙2)、酒大匙1、みりん大匙1、醤油小匙1、卵1個をよく混ぜ合わせ、それに小麦粉大匙1を加えてさらに混ぜます。
オーブンを180℃に予熱し、上記の具材を適当な大きさの角型トレイに流し込みます。表面をスプーンの腹などで均一にし、フォークを適当に刺して空気を抜くようにします。
オーブンで20分焼くと完成です。軽く焼け目がつく程度がベストですので、温度と時間はそれぞれのオーブンで調整してください。市松模様にするためには、表面にみりんを薄く塗ってから半分に切り、それぞれに青のりと白ゴマを振りかけます。
かすかにお味噌の風味がして、美味しいです。ご飯のおかずに最高ですよ。
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今年はいろいろとお世話になり有難うございました。
皆さま、よいお年をお迎えください。

『宴の前』 堂場瞬一

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堂場瞬一の『宴の前』を読み終えたところです。

物語はこんな感じです。日本海に面したとある県が舞台です。イメージ的には新潟県あたりが近いように思います。この県の知事、安川美智夫は4期16年を務めあげ、県の定例議会ですでに引退の宣言をしています。しかし後継者指名をためらううち、知事選まであと2ヶ月という時期に意中の副知事が病で倒れてしまいます。一方の対抗馬は16年前の冬季オリンピックで銅メダルを獲得したアルペンスキーの選手、中司涼子です。知名度は抜群ですし、既存の政党のしがらみに縛られない無所属出馬という清新さもあって、前評判は上々です。安川陣営は新たな候補者として現役国会議員の牧野という男を据えようと考えますが、彼には致命的な問題があり、断念せざるを得ません。結果的に安川自らが引退宣言を撤回して中司と選挙戦を戦う決意をするのです。さて、その結末とは・・・。

私たち庶民があまり知ることのない政治と金、選挙戦を左右しかねない地方紙との関係など、選挙の裏側の人間模様がリアルに描写されており、あたかも陣営で選挙戦に加わっているような臨場感があります。小説としては最後の終わり方に物足りなさ感が否めませんが、スイスイと読めちゃいますし、来春には知事選を含めた統一地方選挙がありますので、それに絡めて読むのも面白いです。
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だて巻き作り

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忘れた頃にやる男の料理ですが、年末ですので恒例のだて巻き作りに挑戦です。
今回はベターホーム協会講師の浜二さんが紹介していたレシピをもとに自分なりにアレンジしました。作り方は、Mサイズの卵6個を軽く攪拌しておきます。別に、はんぺん1枚(100~120g)を細かくちぎり、さらにスプーンの裏などですりつぶします。それにみりん大匙2、酒大匙1、砂糖大匙1、醤油小匙1/2を加えてよく混ぜます。そして、両者を合わせて、ブレンダーで15秒ほど攪拌します。この溶液を角型容器に流し込むのですが、その際にこし器で漉すとなめらかに綺麗にできますので、このひと手間は忘れずに実行してください。
コンロで焼いてもいいのですが、今回はオーブンで焼いてみました。200℃、20分で少し焼けめがつく程度ですので、焼き加減は調整してみてください。前述のブレンディングが長すぎると固くなりますので、フワッとさせるためには15~20秒程度に抑えるのがいいようです。
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角型容器に流し込み、200℃に予熱したオーブンに入れたところです。10分くらいしますと、いい匂いとともにフワッと盛り上がってきます。
そうそう、この角型容器はフライパンなのですが、取っ手が邪魔ですので、一時的に外してあります。
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均一にきれいに焼けている方を下にして、鬼すだれの上におきます。最初に巻いていく手前の方から数本切れ目を入れておきますと、比較的巻きやすいです。
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熱いうちに巻いたら、輪ゴムでしっかりと固定します。巻き終りを下にしておくと、きれいにくっ付くようです。
浜二さんのレシピでは、砂糖が大匙4ということでしたが、相当に甘いので、大人はせいぜい大匙1~2に抑えた方がいいような気がします。
端っこを食べてみましたが、フワッフワでとても美味しいです。
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-14℃を滑る

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ちょっと忙しい日々を過ごしていましてオープンから2度目のスキーになります。
ゴンドラに乗るのは今シーズン初めてです。
全国的に寒波が押し寄せて来ているようで、当地のスキー場の掲示では-14℃とありました。
滑っていてもさすがに寒かったです。
寒さのせいか雪質は良かったのですが、積雪がまだ45cmと地面の凹凸がそのまま出ているところがありますので、もう少し雪が欲しいところです。

4月のクローズまでときどき白銀の世界の様子をお届けしたいと思っています。九州など南にお住まいの方は画面を見て凍えないようにしてくださいね。(^^♪
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珈琲 「キューバTL」

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今回同時に焙煎した3つ目は「キューバTL」です。
TLというのは「ツルキーノ・ラバト」の頭文字らしく、スクリーン17というサイズの等級をさしているようです。

キューバと言うと太陽の楽園というイメージがありますが、コーヒーでもジャマイカと並びカリブ海地方で人気の高い銘柄を多く産出しています。キューバのコーヒーの歴史は1748年にドン・ホセ・ヘラルドという人がハイチのコーヒー園から豆を持ち帰ったのが始まりなのだそうです。陽光をいっぱいに浴びる斜面、腐植に富んだ独特の土質、そして一年中殆ど変わる事の無い気温と、最高の環境に恵まれてコーヒー園は島全体に広がったようです。

生豆は形が良く粒も揃っていて、良い環境の中でのびのびと育ったことがうかがわれます。焙煎も比較的ムラなく、思い通りに仕上げることが出来ました。こちらもおすすめのハイ・ローストにしてみました。
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「 ブルーマウンテンにも似た、この地域特有の酸味・コク・苦味のバランスがとれた上品で爽やかな味と香りが魅力のコーヒーです」という販売店の説明がありましたが、このコーヒーはバランスがとても良く、また自己主張をするようなクセもなくてとても美味しいと思いました。

『ある男』 平野啓一郎

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平野啓一郎の『ある男』を読み終えました。

物語のさわりはこんな感じです。宮崎県のS市で実家の文具店を手伝うバツイチの女性・里枝は林業会社に勤める職人の谷口大祐と店先で出会い、それが切っ掛けで再婚することになります。真面目で優しく働き者の大祐との間にやがて女の子が生まれ幸せに暮らしていましたが、大祐は突然の伐採事故で亡くなってしまいます。生前、実家とは縁を切ったと言っていた大祐でしたが、思うところのあった里枝は一周忌が終わってから実家に報告をすることにしました。しかし、駆けつけた大祐の兄から、写真の男は弟ではないと言われてしまうのです。
頼る人のいない里枝は、前夫との離婚の際に世話になった弁護士の城戸に相談をし、谷口大祐を名乗っていた男が誰だったのか調べてもらうことにします。

自分の過去の人生をデリートし、まったく別の人間の人生を生きたいと思う「ある男」の正体とは、そしてその動機とは・・・。この先は読んでのお楽しみということで。

複雑に絡まる出来事や問題を描写しつつ、そこに生きる様々な人々のアイデンティティを浮き彫りにしていきます。「私とは何か」、それが平野さんのテーマなのですね。
文章がとても読みやすく、またミステリーとしても読み応えのある一冊でした。ぜひ読んでみてください。
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珈琲 「モカマタリ」

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モカマタリも一緒に焙煎しました。
このモカマタリ、私の中では1961年に大ヒットした西田佐知子の「コーヒールンバ」の歌詞に出てきますので子供の頃から知っている銘柄です。コーヒーと言うとモカマタリって感じでしたね。昔は純喫茶が沢山ありましたので、モカマタリを出すお店もありました。うふふ・・・何が「純」なのか今でも分かりませんが。(^^♪

販売元の説明によりますと、コーヒー発祥の地であるエチオピア/イエメンのアビシニアン地方で採れたコーヒー豆を紅海に面したイエメンの小さな港町「モカ」から世界中に送り出したことがモカコーヒーの名前の由来なのだそうです。
イエメンのコーヒーは標高1,000~3,000mの急峻な山岳地帯の段々畑やワジと呼ばれる涸れ谷周辺で栽培されているそうです。殆どが零細な農民により栽培されているそうで、自分の畑の一部でコーヒーを作り、残りの部分で主食のヒエ、キビ、そして野菜などを作って慎ましい自給自足の生活を送っているようです。収穫されたコーヒー豆は10~15日間天日乾燥されたあと出荷されるのですが、この地ならではの独特な香味と味覚が世界中で人気を呼んでいます。

こちらも焙煎はおすすめのハイ・ローストにしてみました。生豆は小粒で不揃いのものが多く混じっていますが、前述の過酷な栽培環境を考えると仕方がないのかも知れません。そっと生豆を手のひらに乗せると何ともいとおしく、零細農民が汗水たらして収穫した労苦が伝わってくるようです。
焙煎は生豆自体が不揃いですから、少し気を遣わないと焙煎むらが出来てしまいます。少し直火をしぼってゆっくり焙煎するのがコツかもしれません。

珈琲問屋は他店に比べて販売価格が安いのですが、そのなかでもモカマタリは高いほうの部類で、生豆1kgで 4,158円でした。ローストしたものは、100gで773円、500gで2,970円だそうです。(いずれも税込)
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「エキゾチックな香り」「花のような香り」「ワインの香り」などと表現されているモカマタリですが、他のコーヒーとは一線を画すほどに個性的な感じがしました。独特なフルーティーな甘い香りとやや強めの酸味が特徴的です。飲み続けるとちょっとクセになりそうなくらい魅惑的なコーヒーです。

『ホモ・デウス ㊦』 ユヴァル・ノア・ハラリ

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『ホモ・デウス ㊦』も読み終えました。
歴史学者だけあって、大きな歴史の流れを踏まえ、何がどういう理由で未来につながるのか、そしてその過程がどのような意味を持つのかを分かりやすく読み解いてくれます。なぜ人間は「不死」と「至福」と「神のような力」の獲得を目指すように出来ているのか、過去の歴史から浮かび上がる人間の思考や行動を分析し、その延長線上を生きていくであろうホモ・サピエンスの未来を考えていきます。

まずもって本書を読むにあたって、私たちホモ・サピエンスも太古の昔から延々と続く人類進化の時間軸のなかの一過程にあることを忘れてはならないということです。私たちの知っているホモ・エレクトスやホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)と同様に、あくまでも完成形ではなく、生物学的進化という進行形を歩み続けているヒト属のひとつなのですね。ですから、絶滅しないで生存していれば、いずれ私たちホモ・サピエンスも他の種や亜種に進化というか変化するのが必然といえるでしょう。

本書では一貫して、私たちホモ・サピエンスは「神性」を獲得してホモ・デウスにアップグレードするだろうと予測しています。ここでいう「神性」は、イスラム教やキリスト教などの既存の宗教をさしているわけではなく、「神のような力」と解釈されます。しかも、今までの種の変遷は数万年単位という途方もない時間を経てなされた奇跡的な出来事だったのですが、前述したアップグレードは人為的にしかも超短時間でなされるだろうとハラリは考えています。

AI(人工知能)やナノテクノロジーの進捗は加速度を増すばかりであり、いずれ生物学的に定められた限界を突破するだろうと言います。AIが進歩し、殆どの分野で人間にとって代わった段階では、大多数の人々は存在価値を失い、巨大な「無用者階級」が誕生するようです。人間の人生と経験はかけがえのないものであるという人間至上主義の信念は脆くも崩れ去ることになるといいます。

そのアップグレードするホモ・デウスなるものも、一握りのエリート層だけの特権らしく、前述の不死と至福と神のような力を獲得するのも彼らだけのようです。AIや高度テクノロジーを縦横に駆使出来るのは彼らだけでしょうから、「無用者階級」へと落ちぶれた旧来のホモ・サピエンスは、彼らから切り捨てられたり支配されるのかも知れません。現在でも、多額のお金のかかる高度先進医療などの恩恵を受けられるのは富裕層や特権階級だけであり、お金や権力を持っているものは命さえも買えるといえます。その延長と考えると、この予測もまんざら間違っていないような気がします。

なにやら怖い予測なのですが、ハラリは未来は変えられるという前提で本書を書いています。どのようにすれば、私たちの未来は変えられるのか、ぜひ本書を読まれて考えてみてください。
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珈琲「イルガチェフェ」

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珈琲のストックがなくなりましたので焙煎をしました。
このところもっぱら「エメラルドマウンテン」ばかり飲んでいたのですが、ちょっと違うものを飲んでみたいと思い、新たに購入した3種類を焙煎してみました。選んだのは「イルガチェフェ」「キューバTL」「モカマタリ」などです。「モカマタリ」以外は聞いたこともありませんから、選択は行き当たりばったりという感じです。豆の特性などがありますから、焙煎の感じや飲んだ感じなどを少し記してみたいと思います。

まず、最初はエチオピアの「イルガチェフェ」です。
販売店の説明によりますと、産地はエチオピアの標高2,000m前後の高地にあり、昼夜の寒暖差によってこの地域独特のコーヒーが生まれるそうです。香りは優しく甘さがあって、日本人に人気のあるモカ特有のフレーバーが感じられ、余韻は柑橘系のクリアな清々しさが残るとあります。

焙煎はおすすめのハイ・ローストにしてみました。粒は比較的大粒で揃っていますし、割れなども殆ど見受けられませんでした。そんな品質のいい状態でしたので、焙煎もそれほどムラが出ずにきれいに仕上げることが出来ました。

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渋みや雑味が感じられず、酸味とほのかに感じる甘味が特徴的でした。個人的には、クリアであっさりしている感じがしましたので、何かとブレンドしても美味しいかなと思っていました。

一晩で2台も救出

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昨日の仕事帰りの函館の路面状況は概ね良好だったのですが、高速道路に入り七飯に差し掛かった頃に状況が一変していました。家に近づくにつれ徐々に吹雪模様の相当な積雪です。案の定、車庫の前は吹き溜まりで、除雪をしないことには車を仕舞うことも出来ません。暫くしましたら除雪車も入り、ホッと一息です。

家内も仕事から帰ってきて、ちょっと寛いでいた頃に、近所の奥さんが車が脱輪したので助けて欲しいと飛び込んできました。身支度をして出てみますと、除雪車が入った後の路面がテカテカになっていて、滑ってカーブを曲がり切れずに側溝に落ちたようなのです。部活の子供を迎えに行く予定だったらしく、焦っていたことも原因のようです。
早速、牽引ロープで引っ張ることにしました。側溝に角材を詰め、後方に引っ張って脱出させようという作戦です。作戦は見事に当たり、30分ほどで成功です。

そして、家に戻って家内ともども喜んでいましたら、30分ほどしてから、また先ほどの奥さんが来て、お友達の別の車が脱輪したというのです。出てみましたら、少し離れたところで、ご近所の方々が出てきてガヤガヤやっていました。またまた、私の車の出番です。同様の手口で一発脱出成功と相成りました。

お車をお持ちの皆さんはご存知かも知れませんが、昨夜の救出劇に立ち会った方々は殆ど知らないようでしたので、牽引の仕方をおさらいしたいと思います。
一般的には車の前方のバンパーに小さな切れ込み(蓋)があるのをお気づきと思います。この蓋を小さなマイナスドライバーを使って開けます。そうしますと奥の方にボルトの受けがあるのを確認できると思います。そこに写真のように取り付け金具をつけると第一段階が完了です。
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その牽引金具ですが、車のジャッキやパンク修理装置などと一緒に収められています。真ん中の「栓抜き」のような形をしているものです。これを前述のバンパー部の受け口に差し込み、付属のホイールレンチなどで回して、抜けないようにしっかり固定します。双方の車にこの金具を装着し、それに牽引ロープをかけると完了です。
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一晩に2台も牽引することは経験したことがありませんが、脱出テクニックを知っていたことと、牽引ロープを常備していたのが幸いしたようで嬉しく思っています。特に雪道は何があるか分かりませんので、最低限の知識と装備の確認をしていた方がいいように思っています。

winter wonderland

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仕事がフリーでしたので、昨日オープンした函館七飯スノーパークへ初滑りに行ってきました。
まだ積雪20cmほどで、下の2コースのみのオープンです。ところどころブッシュが出ていたり、地面の凹凸があったりと、あまり芳しいコンディションではありませんが、初滑りですからこんなものかなと思っています。人工降雪機がフル稼働していますが、全コース滑れる日が待ち遠しいです。
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『ホモ・デウス ㊤』 ユヴァル・ノア・ハラリ

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ユヴァル・ノア・ハラリの話題の書『ホモ・デウス ㊤』も面白くて一気読みです。

ハラリが本書で述べていることの要約は次のようなことです。
人類は過去300年の間に「神」至上主義から「人間」至上主義に考え方を変え、人類共通の敵であった飢饉、疫病、戦争というものを葬り去って現在の繁栄を達成したといいます。こう書きますと、皆さんはまだ前述の3つの敵は克服されていないのではないかと異議を申し立てると思いますが、ハラリは以下のように説明します。
まず飢餓についてです。異常気象や内戦などで栄養状態が悪くなっている人々は確かにいるが、その何倍もの人々が過剰栄養による肥満や生活習慣病で悩んでいるといいます。疫病もウィルスなどによる克服されていない疾患が沢山あるが、同様に癌や脳血管系の病気で亡くなる人の方が断然多いといいます。そして最後の戦争。中東などでは依然として血なまぐさい内戦や紛争が起きているが、これもテロや紛争で亡くなる人よりも、先進国を中心とした自殺者の方が圧倒的に多いのだそうです。こうして解説されますと何となく頷いてしまいますね。

さらに遺伝子工学や生命化学、ナノテクノロジーの発展によって、人類が次に向かうのは老化と死の克服へのトライだろうといいます。確かに私たちの周りでは、健康志向やアンチエイジングなどが大流行りですし、太古の昔から「不老不死」というのは人類の最大の願いですもね。私が水泳やサイクリングをするのも一緒かもしれません。

そして、私たち「ホモ・サピエンス」が次に向かう先では、神性を獲得し「ホモ・デウス(神)」にアップグレードするだろうとハラリは予測をするのです。何やら毛色の違った人類に進化するというか変化するという仮説なのですね。それも遠い未来ではないらしいのです。
そういえば、世界で初めて受精卵のゲノム編集操作によって手を加えられた遺伝子を有する双子の女児が中国で誕生したと発表されたのは先月のことでした。いわゆる「デザイナーベビー」なのでしょうが、倫理上の懸念などがあるものの、この手のテクノロジーは進化のスピードを緩めることはないでしょう。ハラリが言うように人類は「神」の領域に踏み入った感じがしますね。そして人為的に変えられた遺伝子は、「デザイナーベビー」にとどまらず私たちの子孫のサピエンスに粛々と取り込まれていくのは言うまでもありません。

本書には、「情動、共同主観、書字、人間至上主義、アルゴリズム」といった何やら難しい言葉が沢山出てきますが、これらをキーワードに人類(ホモ・サピエンス)の未来を考えていきます。

まだ上巻を読んだだけですが、未来はどんな風景になっているのか、ちょっと怖いような気がしています。下巻はこれからですので、また感想を書いてみます。
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一気に冬到来

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朝方は湿った雪が薄っすらと地面を覆っていた程度でしたが、仕事帰りの高速道路は吹雪のため50km/hでも前がまったく見えない状態でとても怖かったです。家の前の道路も吹き溜まりになっていて、雪の降り始めの時期にこんなになるのと驚いてしまいました。さっそく本格的な雪かきをしましたが、この感じでは今年の冬も何となく異常気象になりそうな気がしています。

今まで暖かくて雪が作れずにオープンが危ぶまれていたスキー場は、一気に息を吹き返したのではないでしょうか。明日8日がオープン予定ですが、これで大丈夫でしょう。(^^♪

※この記事をアップしてからスキー場のサイトを見ましたら、雪不足のためオープンは延期とありました。今まで暖か過ぎましたし、この程度の雪では滑走不可能なのでしょうね
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ワクチン、ワクチンそしてワクチン

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インフルエンザが少しずつ流行りだしているようですが、皆さんはもうワクチンはお済みでしょうか。私は11月上旬にインフルエンザ・ワクチンを接種しました。ここ数十年はインフルエンザに罹患した記憶はないのですが、用心するに越したことはありませんので、毎年受けるようにしています。

そしてその2週間後に初めて肺炎球菌のワクチンも受けてきました。65歳から5歳刻みごとに公費で受けられるようで、玉三郎さんのCMに喚起されて病院へ足を運んできました。費用は4,000円でした。

それから2週間後の今日は、帯状疱疹のワクチンも受けてみました。あまりはっきりと帯状疱疹になったことはないのですが、それらしい発疹が出たことがありますので、予防の意味も含めて接種をお願いしました。2016年から幼児の定期接種が行われているようですが、同じものが50歳以上にも適用されるようになったそうです。ワクチンの持続期間を訊いたら20年以上とのことでしたので、まあこの接種が最初で最後かも知れません。費用は全額自己負担で、7,560円(税込)でした。
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たかがミル されどミル

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コーヒーが好きで生豆を購入しては自家焙煎をしていますが、ミルには今までこだわったことはありませんでした。もっぱらハンドルをガラガラと廻して擂る手動式のものばかり使っていましたし、これが一番と思っていました。廻すのに結構な力が必要ですし、さすがに古くなってきましたので、新しいものをと考えたのが先月末のことでした。
そして、いろいろと検討して選んだのが、カリタの「ナイスカットG」という製品です。そうそう喫茶店などにあるミルと同じような形をしているもので、それをそっくり小さくしたような感じです。サイズは、幅120×奥行218×高さ337mmですから、机の上に乗っけてもまったく邪魔になるようなことはありません。価格は2万円程ですから、ミルごときにお金を費やしていいのとちょっと悩んでしまいましたが、毎日使うものですし、このくらいの贅沢はいいかなと思い買ってしまいました。
早速使ってみましたが、さすがに均一にカットされて、これは凄いと思いました。コーヒーの味も最高に引き出してくれますので、このミルを使ったら他のミルは使えないと思うほどいいです。たかがミルですが、されどミルですね。部屋のインテリアとしても格好いいですし、小さくて可愛いので、長く愛用したいと思っています。
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『ひとつむぎの手』 知念実希人

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知念実希人の『ひとつむぎの手』も面白くて一気読みです。
都内の私立医科大学病院の心臓外科で過酷な勤務に耐えている平良祐介が主人公です。医局の最高権力者である赤石教授のもとで心臓外科医としての研鑽を積んでいます。将来が約束されている一流関連病院への出向を目論んでいますが、ライバルの出現や医局内の権力争いに巻き込まれたりして、なかなか思い通りにことは運びません。強引に研修医の指導を押し付けられたり、赤石教授に纏わる怪文書に翻弄されたりと、鬱々とした日々を過ごしている平良ですが、そんな日々の出来事の中から少しずつ医師として本来あるべき姿を見出していきます。

「人紡ぎの手」とも読み取れるタイトル。心臓に大切な血液を送り込む冠動脈のバイパス手術で血管を織るように縫い合わせる手ともとれますし、優秀な人材を生み出し育てる手とも解釈できます。一気に読んでしまいたくなるほどにスリリングでエンターテインメント性に富んでいる物語ですが、心優しく懸命に仕事に取り組むひとりの医師を応援したくなる、そんなヒューマンドラマとしても印象に残る一冊でした。

この作品も、本屋大賞に推したいですね。
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『愛なき世界』 三浦しおん

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三浦しおんの『愛なき世界』。まずもって表紙の装丁が素晴らしいですし、恋愛ものと思って手にされた方も多いのではないでしょうか。タイトルからは連想できないような一途に研究にいそしむ若い院生と洋食の世界で道を開こうとしている若者の物語です。
主人公はT大学理学部生物学科(たぶん東京大学)で植物学の研究者を目指す本村紗英という大学院生です。もう一人は本郷キャンパスの赤門近くにある洋食屋・円服亭でコック見習いをしている藤丸陽太という若者です。本村のいる研究室の面々は、よく藤村の勤める食堂を利用したり出前を頼んだりしているのですが、度々会っているうちに藤丸は本村へ恋心を抱きます。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナという植物の研究が好きで、恋などへはまったく関心がありません。当の藤丸は2度もフラれてしまい、店主からは「フラフラ丸」という洒落にもならないあだ名をつけられる始末です。
見かけは殺し屋のような面構えなものの研究熱心で優しい松田教授。私生活は謎だらけですし、喪服のような黒い服しか着ない拘りにも訳があります。そしてイモに惚れ込む隣の研究室の定年間近の老教授。安田講堂の前の生垣にこっそりサツマイモを植えたりしています。そんな何とも愛おしくもちょっと風変わりな学究たちに囲まれて、ひたむきに研究に情熱を燃やす日々が綴られています。

本村たちが研究しているのはシロイヌナズナやサボテンなどの植物。その植物の細胞は、我々を含めた動物の細胞とは些細な構造の違いしかありません。前者の集合体である植物は整然と枝葉を茂らせて繁茂し、「感情」や「愛」とは関係なしに生殖行動が成就します。一方、同様の細胞の集合体である人間はと言えば、複雑な感情や欲望に翻弄される生命体であります。物語は、それらを同一線上に並べて対比し、素朴ながらも混沌とした「愛」や「感情」というもののあり様の不思議さにアプローチしていきます。

柔らかい語り口ながら、研究の手順などは科学的にきわめて精緻に描かれており、「なぜ」という知的好奇心の大事さと、発見の喜びが生き生きと伝わってくる一冊です。そして普遍的な命題である「愛」とはなんぞやということを翻って考えるきっかけが得られるかも知れません。450頁を超える長編ですが、ぜひ読んでみてください。
2度目の本屋大賞ノミネートがありそうな気がしますが、どうでしょう。
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