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2019年08月

『加羽沢美濃 奥村愛 山田姉妹リサイタル』

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今日で8月も終わり、明日からは9月ですね。
今年の夏は、ブログにはなるべく書かないようにしている私的な事が沢山あって慌ただしく過ぎてしまった感じがしています。音楽で例えると、時に拍子が変わったり転調したりと本当に楽譜のような夏だったと思っています。まあ、振幅の度合いの違いだけで皆さん同じような日々をお過ごしなのですよね。
自らが演奏者ばかりでは疲れてしまいますので、同時に聴衆として俯瞰するような感じで平衡を保つことも大切かなと思っています。9月も仕事を含め忙しい日々になりそうですが、忙しさをモチベーションと思い、楽しい予定も加えつつ充実した秋にしたいなと思っています。

そんな8月も終わりの昨夜、芸術ホールで『加羽沢美濃 奥村愛 山田姉妹リサイタル』を聴いてきました。
NHK「ららら♪クラシック」などの司会でも活躍されている作曲家&ピアニストの加羽沢美濃さん、美人で人気のあるヴァイオリニストの奥村愛さん、美しいハーモニーで定評のある双子ソプラノデュオの山田姉妹という豪華競演のリサイタルです。
エルガーやモーツァルトなどクラシックの名曲、イージーリスニングから小学唱歌までの素敵な小品を沢山聴かせていただきました。
特に、聴衆からリクエストを受けた6曲を即興でアレンジして演奏する加羽沢美濃さんのリクエストコーナーは「わぁ~凄い」という溜息をつきつつ聴き入っていました。そして、ほぼ300年前の1738年にイタリアで製作されたヴァイオリン「カミリア・カミリー」で、青森県民謡の「津軽じょんから節」を演奏した奥村愛さんの渾身の一曲も鳥肌ものでした。津軽とイタリア、しかも時空を超えてのコラボですから、言葉では表せないほどに感動しました。
そしてそして、二卵性双生児の山田姉妹。初めて聴かせていただきましたが、お二人の透明感のある歌声と確かな音楽性、そして双生児であるがうえの声質の馴染み具合もとても魅力的でした。しかも、唱歌からオペラまでとジャンルが広いのも人気を得ている秘密なのかもしれません。
本当に音楽っていいなぁと思えるリサイタル、楽しいひと時でした。

明日は午後2時から中標津町総合文化会館で、リサイタルが予定されていますので、沢山の方にお聴きいただきたいと思います。
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『つみびと』 山田詠美

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山田詠美の『つみびと』は、 読むほどに胸がえぐられ苦しくなるのですが、何とか読み終えることが出来ました。

母親が育児放棄で幼い子ども2人を餓死に至らせたという大阪で実際に起こった痛ましい事件をモチーフにした長編小説です。
4歳と3歳という幼い子どもを狭い真夏のマンションに置き去りにして死なせた母親はマスコミによって徹底的に叩かれ世間からは"鬼母"と呼ばれます。物語は、"鬼母"と呼ばれた当事者の「蓮音」、蓮音の母親の「琴音」、そして被害者となった二人の幼い子供のひとり「桃太」の3つの視点から、過去を振り返りつつ進んでいきます。
家庭内暴力、性的虐待、ネグレクト(育児放棄)、性的搾取、無知、無関心、無理解、無慈悲、不寛容などなど世のあらゆるネガティブなものが渦巻き、しかも母から子、子から孫と負の連鎖が続いていることに戦慄を憶えます。
事件の萌芽が複雑に絡み合ってこのような重大な事案にまで発展したのでしょうが、どのようにすれば悲惨な結末を防げたのか私には皆目分かりません。
ただ、筆者は「誰のせいでもないけれど誰のせいでもある」と仰っています。この物語の登場人物のような人たちと自分はまったく無関係と思っている私を含めた大多数の「ふつう」の人たちも『つみびと』なのかなと思っています。

感情移入をすると相当に読み辛い作品ですが、読む価値のある一冊です。
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『化物蝋燭』 木内昇

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木内昇の『化物蝋燭』を読了です。

江戸の町に生きた市井の人たちや下級武士などを主人公にした7話の短編から成る奇譚集です。
冥界にあるものやあの世とこの世の狭間にいるものといった現実の人間の世界を超えるものが、現世に生きる人たちの生活と絡み合って物語を作っていきます。
漆黒の闇の中で仄かに揺らめく蝋燭に炙られて浮かび上がる切り絵を見るようで、いずれの短編も哀切の情が深く心に沁みてきます。
江戸の情緒が木内さんの美しい文章で綴られていて、いい作品です。
本屋大賞にノミネート間違いなしの一冊と思っています。
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ここのクロックムッシュは最高~

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昨日の函館山ハイキングの帰り、一年ぶりに谷地頭の電停近くにある「cafe Classic」に寄ってみました。昨年食べた際、ここのクロックムッシュは美味しいと思っていましたが、今回も副菜が変わっているだけで、ムッシュは進化してより美味しくなっていました。

パンは数軒先にあって美味しいことで定評のある「窯蔵」というお店のパンを使っていますし、間に挟んである生ハムはほどよい塩気が絶妙で、ひょっとしてベイエリアにある「ラ・コンチャ」のものを使っているのかなと思ったりしていました。とろけるようにたっぷりとかけられているチーズはグリュイエールなのでしょうが、本場グリュイエール村のいいものを使っているのかもです。

このグリュイエール村ですが、ずっと昔に一度行ったことがあります。ジュネーブからはレマン湖沿いに東に向かいローザンヌを経て進みますと、1時間ほどであのネスレの本社があるヴヴェイという町に着きます。グリュイエールは隣村と言うか山の方へ入ってすぐのところにあります。牧歌的な綺麗な村というイメージしか残っていませんが、日本でもグリュイエールやエメンタールを知らない人はいないくらいになりましたね。

そうそう、店主さんが厳選したパンと生ハムにチーズ、そして黒胡椒。それに加えて最高の味を引き出す焼き加減ですから、これはたまりません。本場フランスで食べるよりも美味しいかも知れません。

函館は地方都市の中でも美味しいものが揃っていることで知られていますが、ここのクロックムッシュやクロックマダムは5本の指に入れてもいいのではと思っています。とにかく美味しいです。

静かに本を読んだり、一人か二人の少人数でランチやコーヒーを楽しむにはいいお店です。
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初秋の函館山へ

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今日のサンデーハイキングは妻を誘って初秋の函館山へ行ってきました。
最高気温は24℃ほどでしたが、風がなくムシムシして、上へ着いたら汗びっしょりでした。
数日前までどんよりと雲のかかっていた函館山でしたが、雨上がりのせいか遠く下北や津軽半島までくっきりと見えて、とても気持ちの良いハイキングになりました。

そうそう、山の植物に詳しい方はお分かりでしょうが、3枚目の写真の真っ赤で毒々しいものはヤマシャクヤクの果実です。この写真のものは4つの果実を有していますが、果実の数はバリエーションがあります。赤いところは鳥が好みそうな果肉に見えますが、これは結実しなかったもので、黒く丸いのが種子です。あの美しいヤマシャクヤクの花から連想できない果実ですね。
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『宝くじ おしゃべり音楽館』

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6年ぶりになる『宝くじ おしゃべり音楽館』を聴いてきました。
会場の七飯町文化センターパイオニアホールまではゆっくり歩いて20分ほど、天気もまあまあですので散歩を兼ねて歩いて行ってきました。コンサートホールまで歩いて行けるというのも小さな町のいいところです。

前回からメンバーが変わったのは春風亭小朝さんのみで、島田歌穂さん、小原孝さん、指揮の藤野浩一さんは今回も登場です。6年前のコンサートで、トークとナビケーションを務められたのは清水ミチコさんでした。管弦楽団は今回の為に特別に編成された「おしゃべり音楽館ポップスオーケストラ」です。

軽妙な語り口で定評のある春風亭小朝さんのトークと司会進行、今年でデビュー45周年を迎えるという素敵な歌声の島田歌穂さん、そしてあの大好きなNHK-FM「弾き語りフォー・ユー」でお馴染みのピアニスト小原孝のお洒落な演奏の数々と、楽しいひと時を過ごしてきました。

「想い出のスクリーンミュージック」と題して素敵なメロディーを全国のあちらこちらへ届けていますので、お近くで『おしゃべり音楽館』が開かれる際にはぜひお出かけになってください。
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沙絵ちゃんのテレビ番組が放映されます

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重本(辻)沙絵ちゃんが今日放映されるNHK「スポーツドキュメンタリー」に登場しますので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思っています。

番組案内によりますと、沙絵さんの目線だけでなく健常者である監督の水野洋子さんの視点もクロスさせて製作されているそうです。水野さんは沙絵さんと二人三脚で歩む過程で、ご自身の価値観が大きく変わったといいます。沙絵さんも当初はパラスポーツに抵抗があったといいますから、水野さんとの出会いは大きな転機になったのでしょう。
沙絵さんと水野さんがパラリンピックの世界から得たものは何だったのか、番組が楽しみです。

そうそう、昨日のパラリンピック・チケットが発売開始になったニュースで沙絵ちゃんが出ていました。会見で「母から"銅の女"と言われているので、今度は"金の女"と言われたい」と話して会場の笑いを誘っていましたね。お母さんがそんな厳しいことを言うとは思われないのですが、真意のほどを直接お母さんに確かめてみますね。(笑)

まずは11月にドバイで開催されるパラ陸上で怪我のないように活躍されて、明年の東京2020本番を迎えていただきたいと思っています。

放送は、本日(8/23)の午後10時50分~、再放送は明日(8/24)の午前10時55分~です。
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涼しくなって焙煎作業はラクチンに

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ほぼ1ヶ月ごとに作業をしている焙煎ですが、一昨日あたりから一気に涼しくなって作業がしやすくなりました。温室の中に作業机をセットして焙煎をしますので、先月は地獄のような暑さにダウン寸前でした。今月もパストーレス・ピーベリーなど5種類を焙煎してみました。

いろいろと美味しいコーヒーのお店の情報が流れてきますが、焙煎具合を自在に調節できる自家焙煎から浮気をする気はありません。取り立ててマニアックではありませんが、ハゼ具合に神経を集中してガラガラと回している時間が楽しいですし、何より焙煎仕立てのフレッシュなコーヒーが楽しめるのも魅力です。それと、とても手を出せないような高い銘柄でも生豆は安価で手に入りやすいということもあります。

昨日、今日は芳醇な香りが充満して家中が「喫茶店」状態になっています。(^^♪
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ナツズイセンが咲くともう秋・・・

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1週間ほど前までは、まったく何もなかったところからニョキっと芽を出して、数日で60cmほどまで伸び、今朝には花が咲いていたナツズイセン。その成長というか花茎の伸びるスピードには驚いてしまいます。
春には水仙のような立派な葉っぱをつけているのですが、それが枯れた後は数ヶ月休んでエネルギーを蓄えているのでしょう。
名前や葉っぱの感じから水仙のように思いますが、ヒガンバナ科ヒガンバナ属という彼岸花の仲間なのです。分布域は北海道を除く本州・四国・九州となっていますが、北海道でもこのように立派に生育しています。これも温暖化の影響なのでしょうか。

この花やコルチカムが咲き出すと秋を感じるようになります。トンボも飛び始めましたね。
そうそう、昨日からは20℃前半の気温でめっきり涼しくなりました。
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夏休みの〆は恵山へ

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早いものでお盆は終わってしまいましたし、北海道では夏休みも今日でおしまいで、明日が始業式のところが多いようです。気分的に何となく夏が終わった感じがしますね。
その〆ではないのですが恵山へ行ってきました。

夏の終わりといっても、朝から殆ど風がなく隣の函館市や北斗市では30℃を超えたようです。登山口のある函館市恵山岬町の気温はそれよりも少し低いものの、結構湿度が高く蒸し暑かったです。
いつものようにホテル恵風の駐車場に車を置かせていただいて、「十三曲がりコース」「権現堂コース」を通って恵山山頂まで往復してきました。暑いので「海向山コース」はパスです。
夏休み最後の日曜日ですし、お盆からの休暇も今日までですから、沢山の人で賑わっていると思ったら、「権現堂コース」は数人のみ、「十三曲がりコース」では誰とも会いませんでした。
やはり暑さのせいでしょうね。
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下山してホテル駐車場へ着いたのが、ちょうどお昼でした。登山前にトイレをお借りし、車を置かせていただいたこともありますので、温泉へ入ってお腹を満たして帰ることにしました。
このホテル恵風の温泉は、”炭酸水素塩泉”と”ナトリウム塩化物泉”という2種類のお湯を楽しむことが出来るということで知られています。しかも露天風呂2つを含めて7つもの浴槽があるという評判の温泉です。そして、温泉とランチの両方を楽しめるという「ランチ入浴パック」なるものも用意されています。
私が食べたお弁当ですと1100円という驚きの価格で両方を楽しむことが出来ます。温泉にゆったりと浸かって、そして美味しいものを食べて、楽しいホリデーになりました。(^^♪
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『機捜235』 今野敏

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今野敏の『機捜235』はとても読みやすくて一気読みです。

平時は不審者に目を光らせ、殺人や強盗などの重要犯罪が発生した際には現場に急行して初動捜査に当たる機動捜査隊(機捜)を舞台にした9編の連作小説集です。

34歳の高丸と、新たに機動捜査隊に配属され高丸とコンビを組むことになった白髪頭の縞長という男が物語の主人公です。通常は所轄の若い刑事が配属されることが多い機動捜査隊だけに、56歳で定年間際の縞長という相棒と組むことになった高丸は心の中で溜息をついてしまいます。
しかし、この縞長という男は、指名手配犯を人混みから見つけ出す「見当たり」捜査員としての経験が豊富で、しかも柔道三段、合気道五段という思いがけない実力を秘めた刑事だったのです。

殺人や人質立てこもりなどの事件の捜査を積み重ね、コンビとして意気投合してゆく過程がスカッととても読みやすく描かれています。
ちなみに「235」というのは、第二機動捜査隊・第三方面、班の中の五番目の車両という意味です。もちろん車両は覆面パトカーです。
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台風一過で蒸し暑く・・・

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台風10号の影響を心配しましたが、菜園の支柱などが倒れるような被害もなく良かったと思っています。ただ、函館と札幌を結ぶ特急が昨日は終日、そして今日も午前中まで運休していましたので、乗客の方々は大変だったことでしょう。おまけに昼前からは晴天で蒸し暑くなりました。
エアコンなんて年に数日しか使わなかったのですが、今年は暑くて寝れないものですから7月下旬から連日のように使っています。北海道も年々確実に暑くなっていることを実感しています。
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散歩道に咲く花々

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大型の台風10号が接近しているようで雨と風が強くなってきましたが、午前中は良い天気でしたので、いつものように函館新道の側道を散歩です。
道端にはいろいろな花々が咲いています。
殆どが雑草として一括りにされるもので、取り立てて注目することはないのですが、立ち止まって眺めてみますとそれなりに綺麗なことに驚かされます。
外来種が多く、草刈りの邪魔になったりして毛嫌いしている種類が多いのですが、こうして見ますとちょっぴり愛おしくなったりします。
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お盆は車でいっぱい

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道の駅「なないろななえ」と併設している男爵ラウンジまでは家から往復で7kmほどですから絶好の散歩コースになっています。アップダウンのある函館新道の側道を歩いていますと大野平野や木地挽高原が眺められてとても気持ちがいいです。途中にはトウモロコシやトマトを並べる農家のショップや人気のラッキーピエロ本店がありますので、立ち寄ってみるのも楽しいです。

さすがにお盆の時期ですね。駐車している車の殆どが函館ナンバー以外の車でした。夕方や朝に来ますと車中泊と思われるキャンピングカーの展示場のようになっています。大型の超豪華なキャンピングカーがあったりして、ちょっと中を覗いて見たい気もします。まあ、私ならこんなにも車にお金をかけるならホテルに泊まることを選択しますが、人それぞれ好き好きですもね。(^^♪

いずれにしましても七飯町民の一人として、道の駅「なないろななえ」そして男爵ラウンジへ多くの人が訪れて、たくさんお土産を買ったり美味しいものを食べていただくように願っています。
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無農薬というよりもほったらかしですが・・・

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今週の土曜日には台風10号が再上陸しそうな北海道です。リンゴなどの果実も大きくなってきていますので、強い風で落ちなければいいなと思っています。
新潟などではフェーン現象で40℃を超えているようですが、北海道は立秋を過ぎた頃からめっきり涼しくなってきました。

我が家ではブルーベリーやブラックベリーを収穫するのが毎日の日課になっており、ブドウもそれなりに大きくなってきました。袋は被せませんし農薬は一切使用しませんので、このまま病害虫に耐えて収穫できるか疑問ですが、少しは食べることが出来るのではと期待しています。

ススキは穂を出しましたし、セイタカアワダチソウも咲き出して、何となく秋めいてきましたね。
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不思議な植物のその後

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7月8日に「不思議な植物が出現」として、ブログ内で紹介したツチアケビですが、1ヶ月経過して真っ赤な果実になりましたので、ご覧いただきたいと思います。ウィンナーというよりも小さなバナナといった方が当たっているような気がしますが、びっしりとたわわに実っています。
花も不思議な形をしていましたが、果実も相当に奇妙ですね。
この実を干したものが土通草(どつうそう)と呼ばれ、強壮・強精薬として知られています。

果実は糖分が豊富ですので、ヒヨドリなど鳥類が好んで食べるらしく、種子はこれらの鳥類によって広く撒布されるようです。ラン科とはいえ光合成をしなくても生育できる植物ですので、あまり陽射しの差し込まない深い雑木林などを適地として生育するようです。
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フルート 『五木の子守歌』

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フルートで熊本民謡の『五木の子守歌』を吹いてみました。楽譜と伴奏ピアノ音源はガクフルさんに依頼して私でも吹けるように作っていただきました。とても素敵にアレンジしていただき嬉しく思っています。

ちょうどお盆の時期ですが、「おどま盆ぎり 盆ぎり 盆から先ゃ おらんど」の歌い出しで始まるこの唄は、熊本県球磨郡五木村が発祥とされる熊本県民謡であることはあまりにも有名ですね。
『竹田の子守歌』と同様に「子守り娘の唄」といわれています。貧しい農家の子供たちは7、8歳になると、食い扶ち減らしのために奉公に出されたそうです。
資料によりますと、五木村では戦後の農地改革まで、僅か33戸の「だんな衆」と呼ばれる地主以外は、ほとんどが地主から山や土地を借り受けて細々と焼畑や林業を営んで暮らす「名子(なご)」と呼ばれる小作人だったそうです。わずか70年ほど前までは日本の各地でこんな生活が普通にあったのですね。

つらい、切ない思いをこめて口ずさんだ歌が『五木の子守歌』だったようですが、少しでも彼女たちの哀しい心情が伝わればと思っています。

 

『ライフ』 小野寺史宣

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小野寺史宣の『ライフ』は一気読みです。
前作の『ひと』は本屋大賞にノミネートされましたが、本作品も同じようにホンワカとした内容です。

27歳になる主人公の井川幹太は、荒川と旧中川に挟まれた江戸川区平井にある小さなワンルームのアパートに住んでいます。新卒で入社した大手製パン会社は2年半で辞め、次の会社も半年で辞めて、今はコンビニと結婚式の代理出席バイトを掛け持ちしながら食い繋いでいます。
学生時代から住んでいる気楽なアパート暮らしでしたが、コワモテの戸田が真上の2階に引っ越してきて、望まないながらも付き合いが始まったことで、彼の人生が動いていきます。

ガサツな戸田とその家族が発する足音などの騒音に悩まされ続けている幹太ですが、ちょっとしたアクシデントで戸田の家族のドタバタに巻き込まれていくことになります。夫婦喧嘩から育児まで開けっぴろげな戸田や他のアパート住民との関わりの中から、心の底に眠っていた家族への思いや人と関わることへの願望に次第に気づいていきます。

暖かい思いやりに溢れる青春小説です。若い人にぜひ読んで欲しい一冊です。
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『百花』 川村元気

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川村元気の『百花』、読了です。
アルツハイマー型認知症の祖母のもとに通った著者自身の体験をベースに、約2年半の歳月をかけて執筆した作品だそうです。

主人公は音楽関連会社に勤務する30代の泉です。妻が妊娠しもうすぐ父親になります。そんな折、母一人子一人で自分を育ててくれたピアノ教師の母、百合子が68歳で認知症を患っていることに気付きます。
認知症によって徐々に記憶が消失していく百合子。そして彼女を介護をする泉には、母子の間で封印されていた過去の出来事の記憶が蘇ってきます。過去を失っていく百合子、対照的に介護の過程で母の過去を目の当たりにする泉。老いというものを介在にして情報が減る者と、思いもしない情報を得て困惑する二人の対比が読みどころです。

人はいろいろなものを喪失して大人になると言いますが、認知症を患っている人の記憶は亡くなるときで百くらいしか持ち合わせがないようですね。もちろん個人差があるのでしょうが。
本作の『百花』というタイトルも、それに基づいてネーミングしたようです。
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はこだて国際民俗芸術祭

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一昨日(8/7)の夕刻から夜にかけ、今年で12回目になる『はこだて国際民俗芸術祭』を観てきました。
日中の気温は30℃ほどでしたが、夕刻ともなると海からの涼しげな風が静かに流れて、最高のフェスティバル日和になりました。函館の市街を見下ろす高台にステージが設けられ、藍色から漆黒へと刻々と変化する海を眺めながらの鑑賞です。
まだ明るい夕刻時にはまばらだった観衆は、徐々に増えて街の明かりが輝き始めた頃には歩くのもままならないような賑やかさになりました。

第1回の2008年からのアーティストは52か国・地域の2200人余りを数え、観衆は36万人を超えているといいますから凄いです。夏の一週間に3万人もの観衆が訪れるのですから、函館の夏の一大フェスティバルになりましたね。
今年もフィリピン、スロバキア、リトアニア、アルゼンチン、ロシア、アルジェリア、アメリカ、イギリス、セネガル、エクアドルそして日本各地から多彩なアーチストが集まり、熱いパフォーマンスを繰り広げています。
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同時に世界の料理や雑貨が楽しめる『もぐフェス』というのも開かれており、フードブースにはいろいろなお店が軒を連ねています。南米や南欧、そしてアフリカ料理などもありましたが、私たちはお馴染みの札幌「タイガー・カレー」のスープカレーにしました。
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2019年8月の「おやつ屋さん」

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六花亭の8月の「おやつ屋さん」は、野菜と果物を使った夏の味覚カップ・デザートでした。
枝豆、ブルーベリー、パッションフルーツ、トマトなどのソースとヨーグルトクリームが組み合わさった冷たいデザートです。

お昼過ぎに五稜郭店に受け取りに行ったのですが、とても混んでいて「おやつ屋さん」の用紙を持っているオバサマも前に数人並んでいました。いよいよ「おやつ屋さん」もブレイクしてきたかなと思って眺めていました。
お店のお姉さんが「保冷剤をお入れしますか」と訊いてくれたのですが、混んでいることもあり、袋にも保冷材も入れてもらわずに持ってきたのが間違いの元でした。
真っ直ぐに帰る予定でしたが、ちょっと寄り道をしたのが二つ目の間違いでした。寄り道から帰ってきたら、車の中の温度はゆうに50℃を超えているような感じになっていました。何も知らない「おやつ屋さん」は暑い車の中で鎮座していたのですから堪りませんよね。

箱の中の様子は分からずにルンルン気分で帰宅し、いつものように「ジャーン」という気持ちで開けなのですが・・・。お後はご想像の通りです。溶けて、車に揺られて、見るのも怖ろしいことになっていました。妻には叱られるし散々でした。
そんなことで中の写真は撮れませんでした。(六花亭のパンフを使わせていただきました)

惨めな姿になっていましたが、その後は冷やして美味しくいただきましたので、ご安心くださいね。(^^♪
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風に吹かれて積丹(しゃこたん)ブルー

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札幌からは小樽、余市を通って積丹半島を一周して帰宅することにしました。
以前に積丹岬は行ってますので、今回は神威岬を散策してみます。
大きな駐車場から岬先端の白い灯台まで遊歩道が整備されていますので、ゆっくり1時間もあれば往復することが出来ます。
天気が良くて暑い日でしたが、岬は心地よい風が吹いてとても気持ちが良かったです。
陽射しに恵まれたこともあって、積丹ブルーが一段と鮮明でとても綺麗でした。
ダイビング・スポットとしても有名ですので、いつかこの綺麗な海に潜ってみたいと思っています。
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あの大倉山ジャンプ競技場へ

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翌日は妻の実家のお墓参りをしてから宮の森にある大倉山ジャンプ競技場へ行ってみました。

私たち世代では1972年2月の札幌オリンピック90m級ジャンプが行われたことで鮮明に記憶に残っている競技場です。1本目に2位につけた笠谷選手ですが、2本目は横風を受けて7位に終わり悔しいため息をついた思い出があります。1位になったポーランドのフォルトナという選手は当時の用具と技術で111mも飛んだようですから凄いですね。

現在、K点(極限点)は120mということですが、バッケンレコード(最長不倒距離)は、2012(平成24)年1月に行われた第39回HTBカップ国際スキージャンプ競技大会で伊東大貴選手(雪印メグミルク)が飛んだ146mだそうです。146mというと傾斜の殆どないところですから怖かったことでしょう。
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標高差133mも上がって、真下を見ると「えぇ~」って感じがします。最大斜度はアプローチで35度、ランディングバーンで37度といいますから、こんなところを飛び降りるのは人間技とは思えません。まあ、選手は札幌の街の中に飛び込んでいくような感じですから気持ちはいいのでしょう。

前日には大倉山サマージャンプ大会が開かれ、男子は昨季のワールドカップで個人総合優勝を果たした小林陵侑選手(土屋ホーム)が1回目に最長不倒の129.5mを飛び優勝したようです。小林陵侑選手は今夏の国内大会で4戦4勝といいますから、依然として絶好調ですね。
冬の大会をぜひ見に来たいと思っています。
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オペラ『トゥーランドット』を観てきました

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2018年10月にオープンした札幌文化芸術劇場hitaruでオペラ『トゥーランドット』を観てきました。
オペラの祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔World『トゥーランドット』と題する公演で、東京文化会館、新国立劇場、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、そして札幌文化芸術劇場hitaruの提携によって実現しました。
パンフレットによりますと、世界的指揮者である大野和士氏の総合プロデュースのもと、バルセロナ・オリンピック開会式の演出を手掛けたアレックス・オリエ氏による斬新な演出プランと、国内外の第一線で活躍する選りすぐりの出演者による最高峰の舞台芸術が繰り広げられるとあります。
オーケストラ・ピットにはスペインの情熱とガウディ建築を彷彿させる堅固な構築性をあわせもつバルセロナ交響楽団が入ります。
重要な役割を担う合唱には、新国立劇場合唱団、藤原歌劇場合唱部、びわ湖ホール声楽アンサンブルと我が国最高峰の合唱団が総勢100名を超える迫力で豊饒なハーモニーを響かせます。
そして、タイトルロール (作品名と同じ名前の役) にはイレーネ・テオリンとジェニーファー・ウィルソンという世界的ソプラノ歌手が、リュー役には日本が誇るソプラノ歌手の中村恵理と砂川涼子のお二人が、そしてカラフ役にはパリ・オペラ座などで活躍するテノールのテオドール・イリンカイとデヴィット・ポメロイという超豪華な顔ぶれが揃いました。ダブルキャストですから、熱狂的なオペラファンのなかには二日通して観られた方もおられるようです。
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プッチーニのオペラ『トゥーランドット』のアリアは、フィギュア・スケートで使われることが多いですね。2006年のトリノ五輪で荒川静香がアリア「誰も寝てはならぬ」を使って見事金メダルを獲得したことは記憶に新しいところです。

この『トゥーランドット』。音楽の一部は知っているものの物語の内容と言うとよく知らない方が多いのではないかと思います。私もその一人で、オペラ鑑賞前に一通りおさらいをしました。

それによりますと、このオペラはプッチーニ最後の未完のオペラで、彼のオペラのなかでは規模が大きく、音楽も壮大で集大成ともいえる作品なのだそうです。第3幕第1場の「リューの死」まで作曲したところで旅先のブリュッセルで没したため、残りは友人であり弟子であったフランコ・アルファーノの手でまとめられたとあります。
初演は1926年にミラノ・スカラ座で名指揮者アルトゥーロ・トスカニーニの指揮によって行われ、そのさい、トスカニーニは「リューの死」まできたところで「マエストロはここで筆を断たれました」と告げて演奏を終えたそうです。

舞台は伝説時代の中国。場所は首都北京。幻のように美しく冷酷非情なトゥーランドット姫は、求愛する若者に3つの謎を与え、それが解けないときはその首を容赦なく刎(は)ねていました。その謎に挑戦したのが素性を隠したひとりの若者です。彼はタタール王子カラフといいます。
さまざまな人がカラフの無謀な求愛をやめさせようと試みますが、姫の美しさに魅せられた彼は聞き入れようとはしません。そして見事にカラフの謎を解いてみせるのです。
しかし、わがままな姫は結婚を拒むため、カラフは「夜明けまでに自分の名を言い当てたら喜んで死のう」と申し出ます。そして北京の街には若者の名がわかるまで誰も寝てはならないという布令が出されるのです。ここで有名な「誰も寝てはならぬ」がカラフによって朗々と歌われます。
後述のリューの無残な死を目(ま)の当たりにし、突然のカラフからのあつい抱擁を受けて姫は真実の愛に目覚めるのです。そして人々の前で「彼の名は"愛"」と告げて幕となります。

当オペラでは、この後にひとつの大きな見せ場があって幕が下ります。ヒントはハッピーエンドでは終わらないということですが、皆さんならどんな結末を予想するでしょうね。そしてプッチーニはどんな結末を用意していたのか思いを馳せてみてください。

忘れてはならないのが、第3幕でアリア「心に秘めた大きな愛」を歌う前述のダブルヒロインのリューの存在です。タタール王に使える女奴隷なのですが、密かにカラフに恋心を抱いています。当然、彼女と父であるタタール王はカラフの名前を知っていますから、拷問にかけられて名前を白状するように迫られるのですが、二人は口を割らずに自害します。この作品の中ではトゥーランドット以上に重要な人物ですし、かなり難しい役と思って観ていました。
第一幕の「お聞き下さい、王子様」、第3幕の「氷のような姫君の心も」などのアリアも心に沁みわたる美しいメロディーですし、悲しい運命を切々と歌い上げる砂川涼子さんの透き通った歌声にもうっとりでした。
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開演の1時間ほど前に会場入りしました。
場所は中央区北1条西1丁目のテレビ塔のすぐそばで、札幌市民交流プラザの建物の中にあります。4F~9Fまでが吹き抜けになっていて、客席数2300席を超える本格的なオペラ劇場になっています。
舞台はプロセニアム型で、間口は20m、奥行は36.8m、高さは29.6m。オーケストラピットは142.7㎡と立派な舞台構造を有しています。(いずれもパンフレット資料から)
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私は前から9列目の席を、妻は右袖の1RBという絶好の席のチケットを手に入れることが出来ました。いずれもS席なのですが、行けなくなったという方から格安で譲っていただきました。このような素晴らしい機会を与えていただき本当に感謝です。

公演は2回の休憩を挟んで約3時間上演されました。幕間にはホワイエでシャンパンやワインなどのアルコールが売っていますし、小腹を満たすためにケーキ類なども並んでいます。私たちは眠ってはいけないので、アイスコーヒーとオレンジジュースで我慢です。「誰も寝てはならぬ」のおふれが出ていますからね。(^^♪
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オペラ『トゥーランドット』。本当に超感動の舞台でした。道内でこのような素晴らしい舞台に出会えたことをとても嬉しく思っています。
明年の「オペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔World」はオペラ『ニュルンベルクのマイスタージンガー』とのことですから、これも見逃せないですね。

youtubeに新国立劇場提供によるプロモーション映像がありましたので、コピーして再掲載させていただきます。

また、9月9日にNHK-BSプレミアムで、当公演の舞台放映がありますので、ぜひご覧になってください。


こちらはリハーサルの様子とのことです。オペラは、このようにして舞台を作り上げていくのですね。こちらも新国立劇場提供のyoutube動画をコピーさせていただきました。

7月のピアノ

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日本ピアノ調律師協会からいただいたカレンダーの7月のピアノは、小野ピアノのグランドピアノです。

先月のピアノ紹介で日本には100社を超えるピアノ・メーカーがあったとお伝えしましたが、小野ピアノもそのうちの1社です。仙台の富豪で蓄音機の販売で成功した小野好氏(明治29年~昭和60年)が、昭和8年に東京都大田区六郷で「小野ピアノ製造」を創業したことに始まります。工場は蒲田にあり、4年後の昭和12年には当時ヤマハの専任技師だった大橋幡岩氏を工場長に招いてピアノ造りを本格化させています。大橋幡岩氏はカワイの創業者である河合小市氏と共にベヒシュタインに技術留学したことでも知られています。
戦後は湯河原に工場を移し、銀座で販売して再び評判が広まりましたが、手作りで少数生産だったため、ヤマハやカワイなど近代的で合理的なメーカーに押され、徐々に生産台数は減って現在は生産されていません。
写真のピアノは昭和11年に「ホルーゲル」のブランド名で発売された日本初のフルコンサート・グランドピアノです。
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辰野勇さん、マッターホルンの頂上へ

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sea to summitでは、一緒に山登りをしたり自転車を漕いでいるモンベル会長の辰野勇さんが先月見事にマッターホルン(4,478m)の登頂に成功しました。高度障害に苦しめられたようですが、72歳とは思えない凄い快挙です。
私もボリビアのエル・アルトでいきなり4,000m超えを経験したことがありますが、一気に脳みそが膨張する感じで凄いものがありました。ちょっと動くだけで心臓はバクバクでしたから、あまり高度順応期間をおかないでのマッターホルン登頂は凄いです。

6月のオホーツク大会の自転車では私の横をスイと抜いて「この自転車ラクチンだよ~」とe-bikeでルンルン気分で走っていました。そしてザックにはいつも篠笛をしのばせていますから、一昨年の大雪旭岳大会では山頂直下を下山途中に声をかけられ「これからコンサートだからバック」と言って頂上へ引き戻されたこともありました。今回のマッターホルン頂上でも「アメージング・グレイス」を吹いていましたが、天国からの響きのようでしたね。

そうそう季刊誌coyoteの今季号に辰野さんの記事が掲載されていましたので、購入して読んでいます。

写真は1969年に21歳の若さでアイガー北壁、マッターホルン北壁の連続登攀に成功した時のものです。今回はちょうど50年経って再びマッターホルンの頂上に立ったということになります。
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私もその数年後にジュネーブで過ごしていましたので、coyoteの「アイガー、マッターホルン 二つの山を旅する」の頁を懐かしく捲っています。アイガーもマッターホルンも下から眺めるだけでしたが、特にツェルマットは近かったこともあり、何度か訪れていました。私の思い出も同様に50年も前のことになりました。
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辰野さんのFacebookから写真をお借りしました。
登頂後に50年前のクライミングパートナーの中谷三次さんとマッターホルンを背景にしてのツーショットです。お二人でお祝いをしたそうです。
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