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先日の日曜日に木古内へ行く途中のあるトラピスト男子修道院へ立ち寄ってみました。年に何度か来ていますが、早春の今の季節もなかなかいいです。
ピカソの「ゲルニカ」絡みの話題を何度か掲載していますが、このトラピスト男子修道院もスペイン内戦とちょっぴり関係していることがあるのです。明治33年(1900年)頃に函館で生まれた「ジャック白井」という人物のことを聞いたことがある方がいらっしゃるかも知れませんが、彼は国際旅団という義勇軍の一員としてフランコ総統率いるファシスト反乱軍と戦った唯一の日本人でした。
その「ジャック白井」、幼い頃に孤児として、このトラピスト男子修道院の孤児院で過ごしていたそうなのです。今はこの孤児院はありませんが、当時の函館は大火が頻発して被災孤児が沢山いたようですので、彼もその中の一人だったのかも知れません。15歳の時に孤児院を脱出し、1929年にアメリカに密入国してからは料理人などで生計をたてていたようです。そして1936年に前述の義勇兵としてスペインの地へ渡り、ゲルニカへの空爆のあった約3ヶ月後の1937年7月11日にマドリード西方で戦死しています。ピカソの「ゲルニカ」がパリ万国博覧会のスペイン館の完成披露宴で公開されたのが同年7月12日ですから、彼はその前日に亡くなっていたということになります。友軍の兵士たちは「戦うコック」としてスペインの土となった「ジャック白井」へささやかな墓を建てて称えたそうです。
このトラピスト男子修道院は1908年に現在のレンガ造りの本館が出来ていますので、彼もこの美しい景色を眺めて育ったことなのでしょう。

そうそう、この孤児院のことを調べてみましたら、1897年に『トラピスト学園』として開かれ、1933年までに延べ2920人を養育したそうです。
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