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小川洋子の『不時着する流星たち』を読み終えました。
まずもって装画や挿絵がとても美しくて、まるで大人のための童話のような短編集です。過去に実在した風変わりな人物や出来事からインスピレーションを受けて執筆したというファンタジー10編からなっています。誰にも顧みられず世間から押し出されたところでひっそりと生きている人たちを見つけ出し、視野から瞬く間に消え去ってしまうであろうこれら流星たちの欠片を両手の掌の中に掬い上げて慈しんでいるような優しさを感じる作品です。思いを遂げられず不時着せざるを得なかった物語の数々、ぜひお読みになって流星たちの放つ微かな光を感じてみてください。
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