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10月12日、今回の旅の最後を飾るのは、八甲田山の山行です。
八甲田山を拠点に活躍されておられる山岳写真家・山岳ガイドの一戸義孝さんの奥様で、私の50年来の友人でありますsnowman-sさんとの山行の約束をしていましたので、この日をとても楽しみにしていました。予定では、酸ヶ湯から登って仙人岱、小岳、高田大岳を経て谷地温泉へ下りるコースを考えていたのですが、数日前から雨が降ってコンディションが良くないということで、仙人岱、八甲田大岳、毛無岱を周回するというコースに変更していました。ご主人の義孝さんともご一緒できることを楽しみにしていたのですが、脚の調子が芳しくないということで、snowman-sさんと二人の山行になりました。

8時に酸ヶ湯温泉の駐車場で待ち合わせの約束をしていましたが、私が装備の準備をはじめた頃に一足遅れてsnowman-sさんが到着です。若い頃とちっとも変わらないsnowman-sさんと久しぶりの嬉しい再会です。積もる話もそこそこに彼女も準備をして、登山開始です。
山の上はガスがかかっていますが、雨も上がりまずまずのコンディションです。私は学生時代に一度来ているような気がするのですが、あまり記憶にありませんので、コースについて随時彼女に説明をしてもらいながら高度を上げていきます。彼女は9月23日にも同じコースを登っており、その時は紅葉が素晴らしかったと言ってましたが、今回はすでに紅葉が終わっているところが多いようです。
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ほぼ1時間ほどで八甲田大岳の南側に位置する仙人岱避難小屋(仙人岱ヒュッテ)に到着です。ご主人の一戸義孝さんもことのほかこのヒュッテへの思い入れが深いようで、長年にわたってお正月をここで迎えて、樹氷の写真を撮り続けていたようです。豪雪地帯ですから、冬は1階が雪ですっぽり埋もれて、2階から出入りするらしいです。トイレをお借りしたり、行動食を摂ったりして、少し休憩して出発です。

この辺までの道中も風が強かったのですが、ここから八甲田大岳の頂上までが更に大変でした。
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仙人岱ヒュッテを出て間もなく、猛烈な横風が襲ってくることになります。そして、雨まじりのガスが一気に濃くなって、視界もご覧のような状態になってしまいました。岩やロープにつかまったりして、身体を支えるのがやっとで、何度もよろけるような状態になります。あとで知ったのですが、風速25m以上で止まるロープウェーが終日休止していたといいますから、八甲田大岳山頂部は30mを超えていたものと思われます。レインウェアの下にフリースを着込みましたが、それでも寒いです。本格的な雨にならなかったことだけが、不幸中の幸いでした。私は3年前の7月、大雪山系の白雲岳でテントを飛ばされるほどの強風に遭遇したことがありますが、それに匹敵するくらいの強風でした。snowman-sさんも私も怪我が無くて良かったです。

写真は八甲田大岳頂上間近の最後の階段を風にあおられながらも必死に登るsnowman-sさんです。
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八甲田大岳から毛無岱、酸ヶ湯までの山行は②で紹介します。