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函館での演奏が3度目になる小菅優さんのピアノ・リサイタルを聴いてきました。
活動の拠点のヨーロッパだけではなく、世界中から注目を浴びている小菅さん、抜群のテクニックからもたらされる安定感とヨーロッパで培われたしなやかで表情豊かな感性に満ちた演奏が素晴らしかったです。幼いころから天才少女として頭角をあらわし、9歳からドイツで暮らしていますので、ドイツ音楽のロマン的な精神や叙情性も自ずから身についているのかも知れませんね。

プログラムは前半がドイツ音楽の魅力を感じさせる曲で、
・ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第13番変ホ長調 作品27-1
・ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2「月光」

後半は光や風や水といった自然の美の中から「水」をテーマにした作品で、
・武満徹/雨の樹 素描
・ラヴェル/水の戯れ
・リスト/「巡礼の地 第3年」から“エステ荘の噴水
・リスト/バラード 第2番 ロ短調
・ワーグナー(リスト編)/イゾルデの愛の死

2016年の洋楽の発展に最も顕著な業績をあげたピアニストに送られるサントリー音楽賞を受賞している小菅さんの演奏を今年最後のリサイタル・シリーズで聴けたことをとても嬉しく思っています。年末から来春にかけて日本全国でリサイタルを予定していますので、ぜひお聴きになっていただきたいと思います。
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