『こいつぁ春から 』初芝居生中継
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舞台稽古の僅かな場面しか観れませんでしたが、いずれも今日(1/3)が初日の国立劇場の『小春穏沖津白波(こはるなぎ おきつ しらなみ)』と新橋演舞場の『新春花形歌舞伎』での歌舞伎十八番の内『七つ面』を個人的には観たいと思っていました。近かったら観に行きたいのですが、残念です。
まず国立劇場の『小春穏沖津白波』、尾上菊之助が演ずる小狐礼三です。狐に因んだ稲荷神社の鳥居の上で、妖術を使って大暴れする場面です。簡素化された黒を背景に流れるように配された鮮やかな朱の鳥居、歌舞伎の様式美の極みのような舞台ですね。
そしてこちらは新橋演舞場で歌舞伎十八番の内『七つ面』を演ずる市川海老蔵です。七つの面を踊り分けるものですが、今年は劇中劇にしようと考えているとのことですから、どのような舞台になるのでしょう。海老蔵、ますます意欲的に、そして円熟味を増してきましたね。
今年は河竹黙阿弥が生まれてちょうど200年になるそうで、新橋演舞場で一緒に上演される『弁天娘女男白浪』、国立劇場の『小春穏沖津白波』も黙阿弥の作品です。黙阿弥好きには楽しみな一年になりそうです。
そうそう、この『こいつぁ春から 縁起がいいわえ』というのも、黙阿弥の『三人吉三』のなかで小判百両を奪ったお嬢吉三が朗々とうたいあげる名科白ですもね。
※写真はいずれもNHK-Eテレ『こいつぁ春から 初芝居生中継』のテレビ画面を撮影したものです。
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