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吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』の書籍版を読んでみました。
1899(明治32)年に生まれ、1981(昭和56)年に82歳で没した著者ですが、現代でもまったく色褪せない素晴らしい本を書いたものと驚嘆しています。そもそも1937(昭和12)年7月に発行された「日本少国民文庫」全16巻シリーズの最終巻として刊行されたもので、子供たちに向けた哲学書であり道徳の書なのだそうです。
主人公はコペル君。いろいろな出来事や悩み事について叔父さんと対談しつつ、人間としてどう生きればいいのかという深い命題に向き合いながらお話が進んでいきます。

『僕は、すべての人がお互いによい友達であるような、そういう世の中が来なければいけないと思っています。人類は今まで進歩してきたのですから、きっと今にそういう世の中に行きつくだろうと思います。そして僕は、それに役立つような人間になりたいと思います。』

・・・コペル君は最後にこのような考えに行きつきます。

書籍版は大人でも楽しめますし、漫画版は多くの子供に読んで欲しいと思っています。
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