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東野圭吾の『マスカレード・ナイト』。テレビから流れる大晦日恒例の東急ジルベスター・コンサートのカウントダウンが始まる直前に読み終えました。偶然にもこの小説の物語設定の日時と合致するように読み進めた感じです。『マスカレード・ホテル』、『マスカレード・イブ』に続くシリーズ第三段にあたるものです。

ある事件の犯人が、ホテル・コルテシア東京での大晦日のカウントダウン・パーティーに現れるとの予告が警察に入ります。このパーティーには仮面(マスカレード)をつけての仮装パーティというおまけがついています。ホテルという匿名性の守れる不特定多数の集まる場所、しかも顔の認識が出来ないマスカレード・パーティーという特殊な設定、このような物語の仕掛けは東野圭吾でなければ出来ないような気がします。
いくつにも散りばめられたサイドストーリーがあって、最後まで事件の核心がどこにあるのかハラハラドキドキの連続でした。それにもまして、ホテルマンに扮して潜入捜査をする刑事の新田の活躍、そしてこれぞ一流ホテルのコンシェルジュと思わせる山岸尚美の仕事っぷりももうひとつの読みどころです。

賑やかなNHKの紅白歌合戦をちらちら、それに続くジルベスター・コンサートのカウントダウン、まさに小説のマスカレード・パーティーの真っただ中にいるような雰囲気で読み進めることが出来ました。大晦日に読めたのも良かったですし、面白かったです。
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