カテゴリ:
中山七里の『ワルツを踊ろう』を読み終えました。
『ワルツ~』という題名と表紙の装丁に惹かれて読み始めたのですが、これほど想像していた内容と違う本に出合うのも稀かなと思っています。
舞台は東京のはずれの7世帯9人が住む山奥の限界集落。そこに外資系金融機関をリストラされた39歳の独身男性が住むことになります。もともと実家がこの集落にあり、両親が亡くなって空き家になったことと自分の貯えが寂しくなってきたことがUターンするきっかけになります。
村落に溶け込もうといろいろと努力しますが、ことごとく裏目に出てしまいます。ワルツを大音量で流して和ませようと試みたり、カラオケ大会を開いてみたり、はたまた有機野菜をネット販売してみたりと・・・。そんな努力もむなしく逆に村人から反感を買うようになり、窓ガラスを割られたり、糞尿を撒かれたり、愛犬を殺害されたりと酷い仕打ちを受けるようになります。
そんな村人の中に一人だけ彼を理解し心から優しくしてくれる住民がいます。

このあとは本を読んでみてください。中盤まではちょっと笑えるほどに滑稽に描かれていますが、中盤以降は一転して凄惨で想像を絶するような怖さが待っています。そして最後のどんでん返しもダブルで怖いです。
PC200015