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小路幸也の『駐在日記』。ほんわかと温かい感じの小説で良かったです。
昭和50年、関東のとある田舎町の駐在所に赴任してきた簑島周平さんと彼の奥さんの花さんがこの物語の主人公です。周平さんは前任地の横浜では刑事をしていましたし、花さんは同じく横浜の大学病院で外科医をしていました。花さんは医療にかかわる事件に巻き込まれて利き腕である右手に重傷を負い、勤務医を辞めることになります。そんな花さんに静かな暮らしをさせたくて、周平さんは望んでここ雉子宮の駐在所に勤務することにしました。
4編の連作短編のいずれも田舎の出来事や事件に纏わるお話ですが、心優しい周平さんと花さんのとりなしで平穏というか丸く収まって、思わず「良かったね」と声を出したくなります。
文章も読みやすいですし、優しくてほんわかとさせてくれるいい本でした。
《図書館からお借りしました》
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