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第16回「このミステリーがすごい! 大賞」を受賞した蒼井碧の『オーパーツ 死を招く至宝』を読み終えました。ちょっとドタバタした笑えるミステリーで、それなりに面白かったです。
主人公は大学生の鳳水月(おおとりすいげつ)とオーパーツ鑑定士を自称する探偵役の古城深夜(こじょうしんや)です。赤の他人なのですが、誰が見ても双子のような瓜二つの顔立ち、身体つきをしています。
オーパーツとは、「その時代の技術や知識では作り得ぬ古代の工芸品」の総称をいうらしく、古城深夜の胡散臭くも成程と思わせる蘊蓄が読んでいて楽しいです。4つの短編に登場するのは水晶髑髏、プレ・インカ文明が生んだ黄金シャトル、ヒトと恐竜が共存していたことを示す恐竜土偶、そして謎めいた巨石遺構などです。どれも曰く付きでインチキ臭いものばかりです。それらを秘蔵していた邸宅で殺人事件が起こるのですが、古城深夜は自説を展開しつつ不可解な事件を推理して解決へと導いていきます。鳳水月と古城深夜のコンビの掛け合いが可笑しく、漫才を見ているような感覚でスイスイ読めちゃいます。
《図書館からお借りしました》
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