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8月20日、大雪旭岳sea to summit 2018の本番の朝を迎えました。
5時半頃に忠別湖親水公園に着きましたが、やはり肌寒く小雨がぱらついています。旭岳山頂のゴール時点の気温は5℃前後、10~15mほどの風が吹いているので、体感温度は氷点下になるようなアナウンスがありました。まだ先日の雪が残っているようで、ちょっと過酷なコンディションになるような予感がします。

まずは忠別湖でのカヤック・ステージです。ほぼ忠別湖を往復する約5kmのコースです。6時半を少し過ぎた頃から、15秒間隔で次々とスタートしていきます。周りの景色を見ながらマイペースでゆっくり漕いだせいか、レンタルで借りたカヤックが胴の太いシットオンタイプだったせいか、スタート時点ではうしろに30人も選手がいたのですが、ゴール手前でうしろを見たら10人程度しかいませんでした。抜いた人は殆どいませんので、20人くらいに抜かれたようです。そんな感じで、のんびりと次のバイク・ステージへ移っていきます。

バイク・ステージは、忠別湖親水公園から旭岳ビレージセンターまでの15km、標高差680mのヒルクライムです。雨の中のバイクは嫌だなぁと思っていたのですが、意地悪なことに登るにつれて雨脚が強くなってきました。ただ、暑いとバテてしまうのですが、気温が低いですから、その点では意外と気持ちよくスイスイと登ることが出来たようです。思っていたほど疲れないで、ビレージセンターへ到着し、登山装備に着替えて、次のハイク(登山)・ステージに向かいます。

ハイク(登山)・ステージは山麓駅からロープウェイに乗り、姿見駅から北海道最高峰の旭岳山頂(2291m)のゴールを目指します。ハイク距離は2km、標高差は約700mです。案の定、ロープウェイに乗った時から真っ白で、視界は殆どきかないような状態です。ゼッケンをつけた選手以外の一般登山者は殆どおらず、さすがに登山をするようなコンディションではないようです。この時点で、スタッフの方からゴール地点が7合目に変更になったことを知らされました。ちょっと残念でしたが、選手およびスタッフの方々の安全を考えると当然かなと思っていました。周囲の景色を楽しむどころか、まったくの視界不良の中の登山でしたが、それなりに楽しく7合目のゴールに到達することが出来ました。
雨と風が強く寒いですから、余韻に浸る間もなく、バタバタと下山です。
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花々は殆ど終わりを告げていて、姿見駅の周辺に僅かに咲いている程度でした。大雪山系はこれから紅葉の時期を迎えますが、山の上は秋を通り越して冬といった感じです。 これから大雪山系の山登りをお考えの特に本州からの登山者の方は、厳重な防寒対策をしたうえでお越しになられることをお勧めいたします。前述のように数日前に十勝岳および旭岳で、低体温症により一人の方が亡くなり、もう一人は動けない状態で救助されています。
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