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小川糸さんの素敵な小説『ミ・ト・ン』を以前に紹介しましたが、舞台となるルップマイゼ共和国のモデルはラトビアという小さな国です。この小説の装画を担当したイラストレーターの平澤まりこさんと小川糸さんは3回もラトビアを訪れているそうです。
そのバルト三国のひとつラトビアで5年に1度開かれる「歌と踊りの祭典」の様子が、NHK BS1で「ラトビア100年物語~歌と踊りでつないだ誇り~」として放映されました。この祭典はユネスコの世界無形文化遺産として登録されているのだそうです。バルト海に面する人口約200万人の小国は、ナチスドイツや旧ソ連などによる幾多の戦争や支配を経験したものの民族の誇りを忘れずに1991年に独立を成し遂げました。
番組は2018年7月、建国100周年を記念して盛大に催された「歌と踊りの祭典」を中心に、ラトビアの波乱の歴史を詳しく紹介していました。

事の発端は1987年、独立への想いを歌で表現する「歌の祭典」が革命の引き金となりました。そして1989年8月に有名な「人間の鎖」がバルト三国の首都を結びました。リトアニアの首都ビリニュスからラトビアの首都リーガを経て、エストニアの首都タリンまでの600Kmを3国の約200万人もの人々が手を結び歌い続けたといいますから凄いです。歌の力は強大な武力にも勝るのですね。

その「歌と踊りの祭典」。色とりどりの民族衣装と美しい歌声が最高でした。バルト3国へも行ってみたいです。
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※いずれもNHK BS1「ラトビア100年物語~歌と踊りでつないだ誇り~」の放映画像を撮影させていただきました。