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東京は予想通り雨が降って肌寒いですので、雨に濡れないで辿りつけるJR東京駅近くの「三菱一号館美術館」へまず行ってみることにしました。地下1階の丸の内地下南口改札から400mほど歩きますと美術館入口に着きます。2010(平成22)年春に竣工したこの建物の外観も素晴らしいのですが、強い雨ですから中だけで我慢することにしました。庭にも出たかったのですが、またの機会に取っておくことにします。
設計図をもとに忠実に再現したようですが、趣のある素晴らしい建物ですね。
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パンフレットによりますと・・・
「三菱一号館」は、1894(明治27)年、開国間もない日本政府が招聘した英国人建築家ジョサイア・コンドルによって設計されたました。三菱が東京・丸の内に建設した初めての洋風事務所建築です。全館に19世紀後半の英国で流行したクイーン・アン様式が用いられています。当時は館内に三菱合資会社の銀行部が入っていたほか、階段でつながった三階建ての棟割の物件が事務所として貸し出されていました。
この建物は老朽化のために1968(昭和43)年に解体されましたが、40年あまりの時を経て、コンドルの原設計に則って同じ地によみがえりました。今回の復元に際しては、明治期の設計図や解体時の実測図の精査に加え、各種文献、写真、保存部材などに関する詳細な調査が実施されました。
また、階段部の手すりの石材など、保存されていた部材を一部建物内部に再利用したほか、意匠や部材だけではなく、その製造方法や建築技術まで忠実に再現するなど、さまざまな実験的取り組みが行われています。
19世紀末に日本の近代化を象徴した「三菱一号館」は、2010(平成22)年春、「三菱一号館美術館」として生まれ変わりました。