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1ヶ月ほど前から雑木林の中にオレンジ色~黄褐色の不思議な植物がニョキっと出現しました。そしてみるみる大きくなり50cmにも成長しています。しかも枝先にはランのような花が沢山ついて次から次と咲いています。
植物は緑色と言う概念がありますから、この色合いはなんとも不釣り合いな感じがします。
今までも出てきていたと思うのですが、小さいうちに下草として刈り取ってしまいますので、初めて見る感じです。

調べてみましたら、「ツチアケビ」と言う植物らしいです。
花茎や萼片はオレンジ色~黄褐色で、一般的なキノコにありそうな色をしています。葉緑素を持たない菌従属栄養植物の仲間らしく、それでこんな奇妙な色をしているようです。菌に依存しているということで、ナラタケと共生するそうですが、付近にナラタケが出てきたような記憶はありません。
自分で光合成をしないで、栄養分を他の菌類に頼っているというのは、ずいぶんと横柄というか暢気な植物ですね。

秋には10cmもある真っ赤なウィンナー状の果実をたわわに付けるようです。それを乾燥させたものが「土通草(どつうそう)」とよばれ、強壮・強精薬として江戸時代から知られているようです。
この「土通草」はえらく高価な物らしいですので、作ってみようかなと思っています。(^^♪
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