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11月も残り少なくなりました。いよいよ12月ですね。
日本ピアノ調律師協会の11月のカレンダーは19世紀のグランドピアノでした。ウィーンのGeorge BANWARTHによって製作された「跳ね上げ式」と呼ばれるアクションを有するピアノです。
資料によりますと・・・1840年代、ピアノの鉄骨の前身となる支えが入り始めるのですが、同時にアクションにも変化が見られるようになります。前述のウイーン式と呼ばれる「跳ね上げ式」と、イギリス式と呼ばれる「突き上げ式」に分化して発展します。前者は鍵盤とハンマーが連結しており、後者は鍵盤とハンマーが連結せずに下から突き上げて弦を打ちます。音色も明るく軽快なのと重厚な響きの違いがあります。現在のピアノは、殆どがイギリス式構造のアクションを使っています。
当時はピアノの黎明期ということもあったのでしょうが、ハイドン 、モーツァルト、シューベルト など主だった作曲家は現代の「突き上げ式」ではなく、ウィーン式のアクション・ピアノを好んでいたようです。現在とは音色そのものが違っていたのでしょうね。
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