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新型コロナウィルスの感染者が日毎に増えていて不安に思っています。天皇誕生日の一般参賀や東京マラソンの一般参加が取り止めになるなどいろいろな面に影響が出てきています。

私たちも3月中旬から地中海クルーズへ行く予定で準備をしてきたのですが、あのダイヤモンドプリンセスの惨状を毎日見せられたり、ここへきて感染フェーズが変わって来たとの専門家の発言をうかがって取りやめることにしました。半年も前からプランニングしてきただけにとても残念です。

クルーズ船は昨年11月に新たに就航したMSCグランディオーサという船で、長さ331m、高さ65m、総トン数は18万トンという巨大な客船に乗る予定でした。乗船客は6,300人、乗員(クルー)は1,700人といいますから、ダイヤモンドプリンセスも凄いと思いましたが、スケールの大きさに驚いてしまいます。

スペインのバルセロナから乗船し、フランスのマルセイユ、イタリアのジェノバ、ローマ、そしてシチリアのパレルモ、マルタ共和国のバレッタを廻って、バルセロナに戻るという航海を予定していました。それぞれの寄港地では終日の観光も組まれていましたので、街歩きも楽しめるかなと思っていました。イタリア南部のサレルノまでは行ったことがあるのですが、メッシーナ海峡を越えたシチリア島へは行ったことがありませんので、ぜひ行ってみたいと思っていました。もちろんマルタ島のバレッタも憧れの地です。

ただ、乗船時の体温チェックはするというものの7,000人も乗船するわけですから、高い確率で感染者が紛れ込むことが予想されますし、一人でも感染者が発見されたらダイアモンドプリンセスの二の舞になることは間違いありません。
当初は「感染者が出てどこにも寄港できなくなったら地中海を浮遊するのも楽しいかも」などと冗談を飛ばしていたのですが、ダイヤモンドプリンセス船内で毎日感染者が増えてきているのを目の当たりにすると、恐怖でしかなくなってきました。かりに浮遊するような事態になっても、現在の状況を知りつつ出発するわけですから、非難されることはあっても日本政府によるチャーター機の派遣などは到底不可能と覚悟しなければなりません。

今の段階ではMSCは予定通り運航するとのことですので、一緒にツアーに参加する他の方々は行くようなことを旅行業者から聴いていますが、皆さんの怖いもの知らずというか勇気には感服するしかありません。
私たちは自分たちの健康のこともありますが、感染を広げてはいけないという社会的な影響も考えての判断ですから、自分たちの考えは間違っていないものと思っています。クルーズ船の旅は、キャンセル料金の発生が75日前と早く、もう出発日時が迫ってきていることもあって、すでに殆ど旅費は戻って来ませんが、まあグランディオーサの処女航海に寄付したと考えるといいかなと思っています。いつかグランディオーサに乗る機会があった際には、ベランダの椅子の一脚くらいはmacotoさんが寄贈したものかなと思っていただければ嬉しいです。(^^♪
大好きなソフィア・ローレンが船名の名づけの親とも聴いていますし・・・。

私たちでも手が届きそうな手頃な費用でクルーズ船の旅を楽しめると思っていたのですが、やはり貧乏人には縁のない世界でした。

そうそう、同じ18万トン級のMSCベリッシマという船がこの6月に函館へも寄港するようなことを聴いていましたので、せめて美しい船体を眺めて憧れの地中海クルーズへ思いを馳せたいと思っています。
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