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ゴールデンウィークに入り、爽やかな良い季節になりましたが、今年はモヤモヤ感が漂い気持ちは全然爽やかになりませんね。このモヤモヤな気持ちを解消すべく、比較的リスクが低いと言われているウォーキングやジョギング、サイクリングなどに出かける人も多いかと思いますが、またまたショッキングなニュースが飛び込んできました。
研究論文を発表したのは、オランダのアイントホーフェン工科大学のブロッケン(B. Blocken / Eindhoven University of Technology, the Netherlands)とベルギーのルーヴァン・カトリック大学のマリーツィア(F. Malizia (KU Leuven, Belgium)という研究者のチームです。

研究によりますと、屋外でランニングなどの運動をすると当然呼吸が荒くなりますが、吐いた息やクシャミの飛沫などが気流に乗って後ろの人にかかるらしく、それを避けるには前を走る人とは最低10m間隔をあける必要があると警鐘を鳴らしているのです。
外出時には、他人と1.5mから2mほどの距離をあける「ソーシャル・ディスタンス」が求められていますが、研究チームは「この距離はじっと立っているときには有効だ」として、もっとスピードが速いランニングでは最低10m、さらに早いサイクリングでは最低20m離れる必要があると述べています。

私などはサイクリングは安全と思っていましたが、考えを改めなくてはと思ってるところです。もともと人の少ないところで、数人の人としか行き交いませんが、後ろを注視して、後ろから来るような気配を感じたら、停止して遣り過ごすような手段も考えなくてはと思っています。絶対に距離を詰めて後ろについてはいけないということなのでしょう。

それと、サイクリングは基本的に車道を走りますが、歩道を走るジョギングは歩行者や散歩をしている人たちへの配慮も必要のようです。歩行者や散歩をしている人のすぐそばをハァハァ言いながら背後から駆け抜けるジョギング愛好家がいますが、これは絶対に避けるべきなことは言うまでもありません。
北海道はこれから桜が咲いて最高の季節を迎えようとしていますが、人を互いに遠ざけるような話題ばかりでモヤモヤ感は解消されそうにありませんね。

以下は、今回の"Towards aerodynamically equivalent COVID19 1.5m social distancing for walking and running"と題する論文の抜粋ですので、英語の得意な方は読んでみてください。
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