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今日の夏花壇点描は、ニゲラ(クロタネソウ)です。
青や白の可憐な花が美しく、英語には“Love in a mist(霧の中の恋)”というロマンティックな別名があります。地中海沿岸から西アジアに分布する一年草で、いろいろな種類がありますが、園芸種として一般的に親しまれているのは、南ヨーロッパ原産のクロタネソウです。
花弁のように見える部分は萼片で、苞と呼ばれる糸状の葉が花を包むように覆っています。本当の花弁は退化していて目立ちませんが、八重咲きの品種では花弁が萼片のように発達しています。
花後にできる大きな果実は、風通しのよい日陰に吊るして乾燥させればドライフラワーになります。インドでカレーのスパイスとして利用されるブラッククミンは、この仲間のニゲラ・サティバです。
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