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宮下奈都の『羊と鋼の森』は一気に読んでしまいました。
流れるような文体というか、一つ一つの言葉が綺麗で、そのことにまず惹きつけられる小説です。ピアノの調律に魅せられた一人の青年が、調律師として、そして人として成長する姿を静かに温かく描いています。作者の宮下さんの自宅のピアノを調律した方が「このピアノにはいい羊がいるね」と言ったことがこの小説を書くきっかけだったそうです。「羊」はハンマーのフェルト、「鋼」はピアノ線、そして「森」は林立するチューニングピンか響板を含めたスプルース(松)のことを表現しているのかなと思って読んでいました。
直木賞の候補作となったほか、「本屋大賞」にもノミネートされていますし、紀伊國屋書店のスタッフが薦める本の1位にも先日なったそうです。
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