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西川美和の『永い言い訳』、映画化され今年の秋に上映されるということですので、その前に原作を読んでみたいと思っていました。そして昨日読み終えることが出来ました。
西川さんの作品は初めてでしたが、一つひとつの言葉が丁寧で、気品のある流れるような文章が印象的な一冊でした。
物語は、主人公である人気作家の津村が妻の死をきっかけに、彼の心の中に欠落していたある大きな感情に気付くことから始まります。亡き妻の友人家族と交わるなかから、自らの居場所を見つけ癒されていきますが、「永い言い訳」という妻への釈明から解き放されることはありません。
読み進めていくうちに、大多数の読者は自らの心の中に「主人公の津村」を投影するというか見出すのではと思えてきます。そんな私もそのなかの一人で、思わず感情移入してしまいました。なかなかいい本です。

映画では本木雅弘さんが主人公の津村を演じるようですが、映画も面白そうですね。
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