2024 2月 23 14:18:28 焼き芋 カテゴリ: 日々のことなど 手作りスローフードなど 茨城県産の紅優甘(べにゆうか)を焼き芋にしてみました。おやつサイズですので、スキレットに5本並べることが出来ました。軽く洗って鍋に入れ、超弱火で1時間焼きました。途中、数回ひっくり返しただけです。スキレットの隙間からいい匂いが漂っていましたが、焼き終わって半分に折ったら、しっとりといい感じに仕上がっていました。シルクスイートとはひと味違った甘みと食感で、超美味しいです。
2023 12月 31 18:10:09 2023年の大晦日 カテゴリ: 日々のことなど 2023年の大晦日ですね。季節ごとに交換している額の入れ替えをしました。ゆず湯や年越しそばなどの絵柄から新年を迎えるものにしました。今年も拙ブログをご覧いただき有難うございました。明年もよいお年でありますようお祈り申し上げます。
2023 12月 29 17:57:20 今年も餅つき カテゴリ: 日々のことなど 昨日、いつものように餅つきをしました。餅つきといいましても、あの「つき姫」によるものです。3種類、3合ずつ作りました。草餅には春早くに裏の雑木林から摘んで冷凍保存しておいたヨモギを使いました。結構たくさん入れましたので、色も香りもいいです。豆餅は3合のもち米に対して50gの黒豆を加えましたので、豆たっぷりでこちらもいい感じです。なまこ型にするのが難しいので、巻きすにサランラップを敷いて、適当な太さになるようにぐるっとまいて形成しました。はじめて思いついた技ですが、なかなかいい感じに仕上がりました。餅大好きですので、食べるのが楽しみです。(^^♪
2023 12月 25 18:12:04 深紅のシクラメン カテゴリ: 日々のことなど 今年いっぱいで仕事に区切りをつけることにしていましたが、先週の土曜日が最後の勤務日でした。誕生日が来て後期高齢者の仲間入りをしましたが、半世紀以上もよく仕事を続けてきたものと我ながら感心しています。周りの皆さまに支えられたことが大きかったと思っています。感謝、感謝です。勤務していた課内の皆さまからお別れに心のこもったプレゼントをいただきました。そのうちの一つに素敵なシクラメンがありました。深紅で花弁のフリルがかわいいです。きれいなラッピングが施されていましたが、蒸れちゃいますので外して窓辺に飾りました。圧倒されるほどの存在感です。花弁が反り返るほどに自己主張が強いのに、どことなく頼りなさが感じられ、そんなところが大好きです。シクラメンは夏越しが難しいのですが、ほかにも育てて成功していますので、大丈夫と思います。やや気温の低い日当たりのよいところが好みなんですよね。大事に育てますね。有難うございました。
2023 12月 23 21:38:46 六花亭のポイントケーキ カテゴリ: 日々のことなど 予約していた六花亭のポイントケーキをいただいてきました。「いちごの山」と「プラリネ」です。市販はされておらず、貯めたポイントでの交換になります。ご覧のようにとても豪華でタダでいただいていいのという気持ちになります。ポイント福袋もなかなか魅力的ですから、来年はちょっと迷いそう。2週間くらい前に来たときは、雪はまったくありませんでしたが、ここ数日の寒波で五稜郭公園は真っ白になっていました。お堀も結氷しているようです。積雪は10cmほどでしょうか。
2023 12月 19 21:39:09 大安 & 一粒万倍日 カテゴリ: ちょっと面白かった本 日々のことなど 大安と一粒万倍日という特別な日が重なった今日。年末ジャンボ宝くじを購入した方は大勢いらっしゃると思います。西銀座チャンスセンターには数100mの長蛇の列が出来、購入までには6~7時間も寒空に並ばなくてはいけなかったようです。しかも1番窓口に殺到しているのですが、この窓口で買ったら3億円が当たったという数々のエピソードに基づいているそうです。たまたま読んだ『お金の賢い減らし方 大江英樹著』にまさしくこのことが書かれていて面白いと思いました。結論からいいますと、西銀座チャンスセンター・一番窓口に特別な霊力があるわけではなく、当たる確率も他と一緒というのがポイントです。ただ発売枚数が多いので、当たる絶対数も多いという至極当たり前のことが書かれています。こういうのを行動経済学では「利用可能性ヒューリスティック」と呼ぶそうです。自分の身近で起こったことや見聞きしたことは、現実に「それが起こりやすい」というバイアスに陥りやすいそうです。仮想通貨やFXで短期間で大儲けをしたというエピソードが載れば、「自分にもそのようなことが起こるかもしれない。自分にもできるかもしれない」と思う人が出てきてもおかしくはありません。長時間も並んで口々に「夢を買う」と言ってますが、それと一緒でしょうね。ちょっと話題を変えて、お金は「きれいなもの」か「汚いもの」かと問われたら皆さんはどのようにお答えになるでしょう。著者によりますと、中高生の8割の生徒が「汚いもの」と答えるそうです。日本人特有の建前と本音に起因するらしいのですが、多くは親や大人の影響が大きいようです。「お金は大好きだが、なかなか手に入らない」、「お金の本質について間違った理解をしている」ことが理由のようですが、詳しいことは本書を読んでみてください。そうそう、宝くじついでにギャンブルについても書かれています。JRAの2021年の売上額は3兆円を超えており、競輪や競艇などのほかの公営ギャンブルやパチンコなどを加えると日本は先進国の中で断トツの賭博大国といえるそうです。ビットコインやFXも世界有数の取引額を誇っているそうです。お金は欲しいし大好きなのに汚いものと思っている国民性。なんか変ですね。ほかに「自分が損をしてでも相手に儲けさせたくない」という嫉妬の気持ちについても書かれています。2020年にコロナ禍に関連して低所得者に給付される予定だった30万円が、全世帯に一律10万円が給付されるようになった経緯について「スパイト(意地悪をすること)行動」に絡めて論じられています。お金を通して見えてくる日本人特有の国民性。お金の役割などについて知ることができます。「大安と一粒万倍日」で思い出した面白い一冊について紹介しました。
2023 12月 8 17:41:37 ここからの眺めが大好き カテゴリ: 日々のことなど クリスマスのポイントケーキの予約のために六花亭・五稜郭店へ行ってきました。12月とは思えないポカポカの天気で、歩いていてもウキウキ気分。店内の大きな窓から五稜郭公園を眺めていましたら、「カウンターの中からどうぞ」とのお声をかけていただきました。お言葉に甘えて、カウンターの中から写真を撮らせていただきましたが、満開の桜の時期とは趣が違っていい雰囲気。クリスマスケーキを受け取るころには堀に氷が張って、真っ白くなっているでしょうか。
2023 10月 28 17:47:24 白い九重栗かぼちゃ カテゴリ: 日々のことなど プールで泳いだ後に、駒ケ岳山麓の政田農園へ寄ってきました。いつものように美味しいかぼちゃがお目当てです。前回買った「白い九重栗」がとびっきり美味しかったので、今回もこれを買い求めました。大きいのを選んで、家で体重計に乗っけたら3.45kgもあってビックリ。かぼちゃにしては肌が白く、お尻がとんがってキュート。包丁で切るのが大変なくらいに皮が固く、実もぎっしりと詰まっています。さまざまなかぼちゃの中でもとりわけホクホク感が強いのも特長です。 甘みも強く、定番の煮物はもちろん、サラダ、グラタン、お菓子などにもいいそうです。かぼちゃに最適な土壌と寒暖差、そして農場主の愛情の加わった駒ケ岳山麓のかぼちゃ。日本で一番美味しいかぼちゃと思っています。物産展などで見かけましたら、ぜひ味わってみてください。
2023 10月 26 21:39:39 町の電器屋さん カテゴリ: 函館、七飯、道南のこと 日々のことなど 来年の夏に向けてエアコンをつけてもらいました。一台は寝室の古い機器の更新。そしてもう一台はリビングに新設しました。家電は量販店で購入する方が多いと思いますが、今回は大沼地区にあって前から気になっていたワタナベ電器さんにお願いすることにしました。電話をしますと社長さん自らがおいでになって、機種や性能などいろいろと相談に乗ってくださいました。社長さんは、谷村志穂さんの小説「大沼ワルツ」のモデルの親族で、私がカヤックでお世話になっていた「イクサンダー大沼」のヒゲさんとも深い関係にあります。大沼駅前のセレクトショップ「foufou」の店主さんもゆかりがあるそうです。2台のエアコン設置と専用電源工事を3人で一日がかりでやってくださいました。いずれの工事も手際よく丁寧で、量販店とは一味違う作業に感動して見ていました。こういうところが地元に密着した業者さんのいいところなのでしょうね。後日、洗濯機と掃除機も古くなってきましたのでお願いしました。パナソニックの専門店なのですが、妻がシャープの洗濯機にこだわりがあるものですから、お訊きしましたら他メーカーでも大丈夫とのこと。それではと、シャープの洗濯機とパナソニックの掃除機を納品していただきました。そのうちのパナソニックの掃除機。 紙パックを愛用していますので、業界最軽量というMC-JP860Kという機種を選んでみました。なんと本体が2kgとすごく軽いです。クリーンセンサーなど先端技術も満載されていて、使っていて楽しいです。歳をとると何でも軽くてラクチンなのがいいですね。大沼地区はもちろんのこと、七飯町、北斗市、森町、鹿部町、そして函館市内も電話一本で迅速に対応してくれます。電気工事、家電販売・設置、ソーラー発電、リフォームと幅広く手掛けています。「なんでも気軽に声をかけてください」と仰っていました。スタッフさんの腕は確かですし、とてもフレンドリーな方ばかりです。身近な町の電器屋さんはいいですし、ぜひお薦めしたいと思います。
2023 10月 16 20:25:25 しあわせチーズ工房 カテゴリ: 日々のことなど 二ヶ月ほど前に発注していた「しあわせチーズ工房」のチーズセットが届きました。「しあわせチーズ工房」は、チーズ職人の本間幸雄さんが足寄町茂喜登牛の山の上で開設している工房です。チーズの原料は、同じ足寄町で無農薬・無化学肥料の自然放牧酪農を実践されている吉川さん経営の「ありがとう牧場」の生乳を使用しています。本間さんのチーズは毎朝搾りたての温かい生乳を使い、昔ながらの銅釜で丁寧に製造、そして出来上がったチーズは一年を通して温度の安定した半地下の熟成庫で熟成することで、茂喜登牛でしか作れないチーズになるそうです。届いたチーズセット。大空ヨーグルト、幸(ハードタイプ)、幸18ヶ月熟成(ハードタイプ)、しあわせラクレット(セミハードタイプ)、茂喜登牛(ウォッシュタイプ)、羊のハード(ハードタイプ)です。同梱されていたパンフレット。見渡す限りの美しい丘陵地帯に広がる足寄から、たくさんの人に「ありがとう」と「しあわせ」をお届けしますと書かれていました。本間さんは、長野県の農業大学校を卒業後、自分の理想とするチーズを作れる場所を探して北海道へ移住されたそうです。寒くなるにつれ熱々のジャガイモを食べたくなります。じゃがバターも美味しいですが、一押しはラクレットでしょうね。塩辛、バター、そしてラクレットで身も心もハッピーになれそうです。
2023 8月 10 21:04:42 丹保憲仁先生のメモから カテゴリ: 日々のことなど 先日お亡くなりになられた丹保憲仁先生が、2015年1月のご自身のブログにメモ的にお書きになられた一文が掲載されておりました。21世紀後半に向けて日本人の選択すべき道標を示した丹保先生の一貫したお考えが書かれており、講義の際も学位授与式のスピーチでも同様の趣旨のお話をされていたのを記憶しています。一部省略していますが、メモ文を掲載させていただきます。いま世界の人口は70億人なろうとしています。しかも人類始まって以来の最も速いスピードで増加し続けています。1700年代中葉ころ、化石燃料を使うことを覚えて、近代文明が本格的に動き出して僅か300年弱のことです。頼りの化石燃料も原子力用のU235もあと100年もつかどうかは怪しく、地球はこの先どれほどまでの人類を養えるのかが大問題になります。カナダのリースとワケナーゲルの提唱したエコロジカルフットプリントといった直截的な環境容量の推定値からみて、私は60億人ぐらいが、現代水準の生活をして、四海波静かに生きていくのにやっとの数字ではないかと考えています。日本人は1億2700万人にまで増えましたが、これから急速に人口を減らします。明治維新までに三つの島で200年にわたる営々たる努力の末に、自然エネルギーで暮らせたのが3千万人であり、その後加わった北海道に科学技術の進歩が加算しても、5千万人位がこの島で無理なく自然に暮らせる数値ではないかと思います。モネ船長のノーチラス号のような世界が広く広がってくるともう少し大きな数字が期待できるでしょう。世界も同じことで、100億人を超えた地球は無理でしょう。グローバル化の果てに世界が平均化してくると、地球はいずれ総人口を減らさねばならない局面に突入するでしょう。わが日本はたった150年で西欧を追って近代文明の先端まで来て、人口一億人超の大人口で、世界屈指の経済大国となり、やがて近代文明発祥の地・西ヨーロッパと並んで成熟過程にはいり、高人口密度と過少資源の故に成熟から縮小過程にまで入ってしまい、近代文明の遷移過程の最先端に位置してしまいました。縄文時代以来2千年余中華文明圏の周辺にいて、英国がヨーロッパ文明圏の周辺にいながら近代のデファクトスタンダードを作り200年世界をリードしたように、7世紀初頭頃から日本は独自性を少しずつ主張しつづけ、18世紀にはアジアでは西欧近代文明にいち早く身ぐるみ飛び込んで近代化を成し遂げ、ついには近代産業社会の成熟と減速を世界最初に経験する大国になりました。日本人は縄文時代以来、初めて世界史の先端に来てしまいました。自覚するか否かを考えているゆとりはないようです。近代の次の文明の創成者となって21世紀後の世界のデファクトスタンダードを、18世紀のイギリスが近代のために造ったようにできるかどうかが問われています。隣に中華大文明圏の夢の再現を語る大国がありますが、この国も21世紀後半に至るやすぐに近代の卒業と人口・活動度の急減少を伴う成熟過程を踏むことになるでしょう。日本人は世界に先駆けて、困難な近代文明社会からの撤退作戦を、日々の活力を失わずに進めなければなりません。糧食・弾薬尽きて多くの餓死者を出して退却したガダルカナル戦の様な事を繰り返すわけにはいきません。力を溜めつつ、戦いつつ次の交戦ラインにまでひかねばなりません。その際に最後にどうするかの算用なしでは、本土決戦一億玉砕になり、沖縄戦の惨禍の繰り返しになります。幸いなことに、先発縮小国の日本はまだ周辺に成長を是とし、使い慣れた近代の生産・消費システムの拡大をよしとするBRICs諸国があります。暫時は、生産拠点と市場をこれらの国におかせてもらって、成熟領域の日本国はパラサイト的に活動度を維持していくことになるでしょう。今言われている、グローバル化の一面です。然し中国などの発展途上国は、この世紀の半ば以後に至り、近代の飽和と続いての縮小局面に入った時に、いま日本が生産拠点と消費マーケットのかなりの部分を依存しているBRICs(周辺)諸国はもうありません。途上国の成熟後の日々は日本の現在の状況をはるかに超えた困難と巨大な量を持ったものになると思います。日本が150年かけてたどり着いたところに100年足らずで到達するわけです。ヨーロッパは300年かかけて成熟社会になりました。 近代の次に来る文明・社会構造の懐胎とそれに至る道筋を高い技術力・文明度のもとで、しっかりと戦力を維持しつつその変遷縮減を着実に進行させて行く過程の、時間設計が必要です。石油・天然ガス・U235は100年とはもちません、CO2の排出量制御も待ったなしです。日本のポスト近代社会はこれから数十年かけて着実に自然再生エネルギー主体のエネルギーシステムに転換していかざるを得ません。果たして再生可能エネルギーでどれだけの人類を養えるのかまだ誰もきちんとした推算が出来ていません。人口減少まで頭に置いたエネルギー政策、食糧政策、水資源や流域管理といった国土政策が、地方の自立持続と国土の保全防衛を目標にした国家戦略として論じられなければならないと思います。全部足しても1にならない0.1政策5本を進めるような心細い政治では困ります。市民も政治のプロポザル(マニフェストなどと云われるもの)を評価するように賢くなってきたと思います。日本人は21世紀の次のポスト近代を自ら描いて創っていかなければ生き残れない国になったことを思い起こして、みんなで考え、勉強を続けることが必要と思っています。丹保先生が仰るように、2050年に予測される地球人口の100億人というのは、地球が持ち堪えられる環境容量からみて到底受け入れられるものではないでしょう。また、日本においても環境に負荷をかけない自然エネルギーだけで暮らせたのが3000万人であり、その後の科学技術の進歩があっても、せいぜい5000万人だろうというのも頷ける人口数です。年齢別人口のアンバランスから派生する労働力不足や年金・保険の不都合などがクローズアップされ、それらを是正する意味で人口減少や少子化といった目先の現象に目が行ってしまい、政府の政策もそれに沿ったものになっています。人口減少や少子化の過渡期としては仕方がないのでしょうが、今一度、5000万人程度まで人口が減少した後の社会の在り方について考えてみる必要があるように思っています。個人的には年齢別人口が適正比率になり、人口も5000万人程度になった日本の姿を見たいですし、生活もしてみたいと思います。夢は叶いそうにありませんが、今よりはゆったりと快適になることは間違いないでしょうね。今日の函館の最高気温は、35.4℃と観測史上の最高値を更新しました。あまりにも暑くて、菜園の野菜も戸惑っているようです。
2023 8月 9 22:03:32 丹保憲仁先生逝去・・・ カテゴリ: 日々のことなど 元北大学長で水環境工学者の丹保憲仁先生が、6日に札幌市北区の自宅で逝去されました。北大では浄水の汚泥処理システムなどの研究に取り組み、海外にて水道技術の指導にもあたったそうです。95年に北大学長となって2001年まで2期6年務めたあと、2007年までは放送大学の学長を務められました。退官後は、再び北海道へ戻られ北海道開拓記念館(現北海道博物館)の館長に、そして2010年には農業試験場や水産試験場など22の道立試験研究機関を統合した道立総合研究機構の初代理事長に就任されました。その間、北海道河川財団会長を務めるなど、数々の要職を歴任しています。私ごとになりますが、丹保先生が学長を務められている時期に、放送大学に在籍しており、丹保先生のお名前で学位記をいただいております。私の研究テーマは西洋史学(古代ギリシア史)でしたので、ゼミなどで直接指導を受けることはありませんでしたが、一度だけ講義で丹保先生のお話をうかがう機会がありました。水資源からみた地球環境のようなお話だったように思いますが、とても感銘を受けた記憶があります。生涯学習をする意義について、このようなことを仰っていました。『専門といわれる学習はそれのみでは自己主張に近いものに堕する恐れもあり、できるだけ広く高いレベルで位置決めをする教養的判断にまで存在を高めてはじめて創造的技術の形成に至る。教養を持つということは自分の位置を決める努力であり、集団の中での個人の挙動の具体の意味・価値の理解にまで進んで、漸く個々人の修練が本格的なものなると思う。』卓越した研究者であったことは勿論のこと、多くの方に慕われた素晴らしい方でもあったのですね。
2023 8月 5 22:16:17 お爺さんお婆さんは、昔は良かったという カテゴリ: 日々のことなど 先日の日曜日に町内会の寄合いでバーベキューをやるというので行ってきました。参加者はいつものようにお爺さん、お婆さんばかりで若い人は誰も来ません。バーベキューに限らず、清掃や草刈り作業も若い人は誰も来ず、いつも昔若かったお爺さん、お婆さんばかりです。それはいいのですが、こういうところに来るお爺さんやお婆さんは、皆元気でよく食べよく飲みます。「macotoさんは焼く係ね」と言われ、せっせと焼いていたら、結果的に食べたのは、焼き鳥2本とおにぎり2個のみでした。たらふく食べて飲んだお爺さんとお婆さんは、アルコールと焼き肉の油が潤滑油になって、次第に口元も滑からなってきます。もうこうなったら止まりません。昔話に花が咲きます。「北洋漁業が盛んな頃の函館の繁華街は人で溢れてぶつかって歩いたなぁ」、「大きなキャバレーが何件もあって毎晩楽しかったなぁ」、「給料がみるみるアップして凄かったなぁ」などなど楽しい話題がぼんぼん出てきます。結論は、「昔は良かった。今の若い人は可哀そうだ」というものです。私もそうですが、なぜ高齢者は昔は良かったと思うのでしょうね。googleのAIアプリのBardにその心理について訊いてみました。さて結果は・・・昔は良かったという心理は、懐古主義やノスタルジーと呼ばれるものです。懐古主義とは、過去の良い時代を懐かしむ気持ちや傾向であり、ノスタルジーとは、過去の出来事や場所を懐かしく思う気持ちです。これらの心理は、人間が本来持っているもので、誰もが時々感じるものです。懐古主義やノスタルジーが起こる理由はいくつかあります。一つは、人間の記憶が時間の経過とともに良い思い出に偏る傾向にあるためです。私たちは、過去の良い出来事や経験をより鮮明に覚えており、悪い出来事や経験を忘れがちです。そのため、過去を振り返ると、良いことばかりが思い出され、昔は良かったと感じてしまうのです。なのだそうです。AIはそつなく、賢いです。でも、団塊の世代の私が生きてきた時代は、戦争を経験したことがありませんし、貧しいながらも将来に向かって夢と可能性に満ち溢れていたように思います。きな臭さを身近に感じることはありませんでしたし、環境問題や気候変動もそれほど問題ではなかったですし、今のような閉塞感もありませんでしたもね。それに高度成長期を過ごせたのも大きかったです。単純に昔は良かったとは言いたくありませんが、客観的に見て全体の幸福度や満足度は高かったように思います。私個人は、昔も良かったし今もハッピーといったところです。歴史的にみても稀な良い時代を過ごしてきたのでしょう。ただ、今世紀後半を子供時代から生きたいかと訊かれたら、個人的にはNOです。子供達や若い人達の将来を否定するようですが、あくまでも個人の感想ですからお聞き流しを。(^^♪2月に咲いた胡蝶蘭が、まだ咲いています。暑いのによく頑張っています。
2023 7月 29 18:18:45 異常気象がニューノーマルに カテゴリ: 日々のことなど 十勝地方では軒並み36℃越えの猛暑日が続いています。隣の北斗市でも32.3℃と暑いです。どうみても異常と思わざるを得ませんが、27日に国連のグテーレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わった。地球沸騰化の時代が到来した」と述べていたのが印象的でした。世界気象機関などによりますと、7月の世界の平均気温が最高記録を更新して、史上最も暑くなることがほぼ確実とのことです。グテーレスさんは「異常気象がニューノーマルになりつつある」とも述べていますが、現在の異常気象と呼んでいるものは、「異常」ではなく「普通」になりつつあるということなのでしょう。フェーズが一段変わった感じでしょうか。兵器開発や紛争・戦争にうつつを抜かしている場合ではなく、早急に地球規模での対策を考えて行かないと取り返しがつかない事態に陥るでしょう。誰かが地球を人体にたとえて「地球のホメオスタシスは壊れてしまった」と言ってました。もう手遅れなのかも知れませんね。
2023 7月 20 21:21:16 漁火がきれい カテゴリ: 日々のことなど 私の家から函館湾までは直線で約10kmほど離れているのですが、漁火がきれいに見えています。マイカ(スルメイカ)漁が最盛期を迎えているようで、多くのイカ釣り船が沖合に繰り出しているようです。先日、行きつけの鮮魚店に寄りましたら、小振りの生簀イカがあり、値段を訊いたら1匹500円とのこと。胴体が20cmにも満たない小さなイカがこの値段ですから驚いてしまいました。私が子供のころの函館ではイカは朝に食べるものでした。朝早くにイカ売りのおばさんが来るものですから、胴体が30cmもあるような大ぶりのイカを買い、手早く母がお刺身にして食べるのが夏の朝の日常でした。いまは「生簀イカ」などと大仰ですが、昔は朝獲りのイカはすべて虹のように光る活きたイカが普通で、それ以下に活きが落ちたイカを食べることはありませんでした。白いイカなどは論外です。30cmもあるようなイカは身が厚く、2枚におろしても今のイカよりも食べごたえがありました。本当にイカはどこへ行ったのでしょうね。団扇のように大きかったスルメももう二度と目にすることは出来ないでしょうね。きれいな漁火をみて、そんなノスタルジーにかられています。
2023 7月 8 18:19:51 夏は下駄でしょう カテゴリ: 日々のことなど 隣の北斗市で32.6℃と7月上旬としては異常な暑さになりました。職場は快適な気温になっていますが、一歩外に出たらめまいがするほどの暑さでした。この夏は北日本ほど猛暑になる予報ですから、このさきどうなるか不安になります。プラスチックのサンダルを愛用していましたが、裸足には下駄がいいと思い、家の中を探してみました。ありました~。しかも3足も。買ったり、仕舞い込んだりして忘れていたのですね。さっそく鼻緒に指を通してみましたが、いい感じです。夏は下駄に限りますね。私と同年代の方ですと、下駄に纏わる思い出がおありと思いますが、私も二つほどあります。一つは高校時代の夏場は、下駄で通学していたことです。今考えると、馬鹿な高校生だったと思いますが、何となく粋がっていたのでしょうね。イマドキの高校生で下駄ばき通学をみたことはありません。もうひとつは、中学の同級生で親友だったS君のことです。高校、大学と別々になったのですが、ずっと親交が続いていました。学生時代のある日、私の下宿に見かけない女物の下駄があり、下宿のおばさんが「macotoさん、お客さんよ」とのこと。しかも鍵などかけていない部屋に、すでに入っているらしいのです。これはヤバいと思いました。恐る恐る部屋の戸をあけたら、なんとS君が私の万年床に寝ているではありませんか。連絡もせずに帰省の途中に夜行列車を乗り継いで寄ったというのです。「おまえ、東京から女物の下駄を履いてきたのか」・・・二人して涙が出るほどに大笑いしました。彼も下宿先のおばさんか誰かの下駄を拝借してきたのでしょう。そんな彼は、定年間近の頃、癌のために静かにこの世を去りました。下駄を見るとS君のことを思い出してしまいます。
2023 7月 7 18:07:01 ヒトはなぜ戦争をするのか -オキシトシン- カテゴリ: テレビ番組から 日々のことなど 6月18日にNHKで放映された「ヒューマンエイジ 人間の時代 第2集 戦争 なぜ殺し合うのか」をご覧になった方は大勢いらっしゃると思います。オキシトシンという体内で分泌されるホルモンと紛争・戦争との関係を解き明かしていく興味深い内容でした。歴史上記録に残る戦争や紛争を調べると、過去3500年間で少なくとも1万回、総死者数は1億5千万人にものぼるといいます。なぜ人間はこれほど殺戮に憑りつかれたような生き物になってしまったのでしょう。番組の内容を私見をまじえて要約してみます。大英博物館には1万3000年以上も前に人間が大規模集団で戦った世界最古の証拠があります。発掘された人骨には無数の傷がついており、一人に矢や槍が何本も投げつけられていた例もあるそうです。遥か昔から人間は飛び道具を使って殺戮をしていたのですね。そもそも人間の遠い祖先であるアウストラロピテクス・アファレンシスは、数十人程度の集団で虫や植物を食べて生活するか弱い生き物でした。か弱さゆえに集団として生活せざるを得なかったのですが、この集団を形成するには他者への共感を高める作用のあるオキシトシンが重要な働きを担っていたことが知られています。人類はこのオキシトシンによって生き延びてきたといっても過言ではないでしょう。次第に集団の規模を拡大したこともあり、集団の知恵によって投げ槍のような飛び道具が誕生します。この道具の発明より大型動物との立場が一変することになります。その後、狩猟採取による生活から農耕や定住への移行が起こり、徐々に人口が増えていきます。それにつれ、別の集団との間で敵対意識が高まったと思われます。狩猟を目的に編み出した飛び道具を敵対勢力との争いのためにより遠くに飛ぶ弓矢や投石器のようなものに進化させていきます。人間心理として、投げ槍のように投てき距離が近いと相手への共感から攻撃するのにためらいを感じますが、飛距離が伸びると相手への共感は弱まり、攻撃への抵抗感が失われていくと考えられています。現代の戦争をみても然りです。さて、ネズミの実験で、赤ちゃんを産んでオキシトシンが分泌されている母ネズミに初対面のネズミを近づけると攻撃を仕掛ける映像がありました。この現象は、子連れのヒグマでも同様で、きわめて凶暴であることが知られています。オキシトシンには守るべき相手とそうではない相手を線引し、攻撃を促す作用もあることを証明するものです。ライデン大学のデ・ドリュー教授は、「オキシトシンは、協力的に作用するだけでなく、非常に攻撃的にする働きもある」と話し、人間においても同様であると指摘します。さらに、ジョージ・ブラウン大学ダニエル・ホイヤー博士らは、戦争を拡大させる人間の特性に歴史学の視点から迫り、最も死亡率が高かったのは第二次世界大戦、次いで死亡率が高かったのはカトリック勢力とプロテスタント勢力が対立した三十年戦争であったといいます。敵への恐怖心を煽り仲間の結束心をかきたてるプロパガンダが戦争を深刻化させた要因だと指摘しています。現代では、インターネットやSNSなどがその例に当てはまるのでしょうか。オキシトシンとプロパガンダの相乗作用は怖いですね。セロトニン、ドーパミンとともに「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシン。集団生活の中で人間関係を築いていく社会的行動に関与しているようですし、子どもを産み、育てるうえで非常に重要なホルモンであることが知られています。しかし、その反面において、怖い側面も持っているということを知ることが重要なのでしょう。写真は、見頃を迎えているクレマチスのプリンセスダイアナです。
2023 3月 19 21:43:02 メルカリに出品してみましょう カテゴリ: 日々のことなど 先日、メルカリへ出品していることを書かせていただきましたが、その後も趣味の物を主体に出品しています。ここ1ヶ月で17品出品して16品売れました。自分で値段をつけて、値引き交渉の遣り取りなど商売もどきの楽しさもあって結構嵌っています。飽きちゃったとか、もっといいものが欲しくなったとかで、使われなくなったもので、押入れやクローゼットの整理が出来ていいです。私は自転車のパーツや登山用品ばかりですが、皆さんも押入れに眠っているものがおありでしょうから、メルカリで売ってみてはいかがでしょうか。リユース店では引き取ってもらえなかったり、買いたたかれるような物でも結構満足できる金額で売れます。スマホアプリが基本ですので、それをもとに説明させていただきます。出品は簡単で、商品の写真を撮ってそれを掲載し、あとは画面の指示に従って必要項目を入力します。商品の説明、傷や汚れ、動作の状態なども詳しく書くことが大切です。あとは売れるのを待つだけです。もし、値段交渉や質問などが来ましたら、適時対応します。売れましたら、梱包をしてコンビニ、もしくは宅配営業所へ持ち込みます。匿名発送が基本ですから、コンビニでは「メルカリをお願います」とだけ言えばOKです。アプリのQRコード提示が必要ですので、事前にスマホで作成しておくといいです。QRコード作成と言っても難しいものではなく、画面の指示に従って、商品名などを入力するだけです。コンビニでは、差し出される専用の貼付袋にレシートを入れ、箱に貼り付ければ完了です。分からなければコンビニの店員さんが教えてくれますので、ぜんぜん大丈夫です。そうそう、宅配は60~160サイズで、メルカリ特別料金で安いのですが、出来るだけ商品にぴったりの梱包箱を選ぶと良いです。私は梱包をすることも好きですので、段ボールをサイズに合わせて作っています。少しずつ売れるものと売れないものの区別が分かってきますし、提示金額では売れないと思っていたものが瞬時に売れたりする意外性があったりして面白いです。さあ、お家の押入れやクローゼットで眠っている物をメルカリで売ってみましょう。
2023 3月 18 17:48:38 春はエビから カテゴリ: 日々のことなど 週に一度、仕事帰りに寄る鮮魚店があります。噴火湾の南茅部町からの直送で、いつ訪ねても活魚からお刺身、切り身にいたるまで新鮮なお魚で溢れています。お刺身などを手にひょいと魚棚を見ると旬のエビがいるではありませんか。迷わずボタンエビとアマエビをゲットです。まだ小振りですが、どちらも1パックなんと150円なり。帰りの車の中、ガサガサとトレイの中で動くほどの活きの良さです。今日の夕飯は、お刺身にエビと超豪華です。(^^♪
2023 2月 23 21:45:35 古物商に変身・・・? カテゴリ: 日々のことなど クローゼットなどに押しやられて長いこと使われずにいた登山用品などを少しずつ整理しています。リユース店などに持ち込んでも買い取ってもらえなかったり、二束三文で買いたたかれる経験をしていますので、メルカリに出すことにしました。メルカリを利用されている方は沢山おられると思いますが、慣れるととても敷居が低くて、簡単に売買が出来ます。売り出す際の、値段設定は売買相場を見て、私は相場の1割ほど高い値段を最初につけるようにしています。ほとんどの人が1割ほどの値引きを求めてきますので、それに対応するためです。最初にあまり高い値段をつけても、誰も反応をしてくれませんので、そのへんの駆け引きが微妙で面白いです。数日前に出したのですが、10品のうち7品がすでにSOLDになりました。残りも数日以内に売れることを期待しています。以前はヤフオクを利用していましたが、今はメルカリのほうが利便性が高いかなと思っています。便利な時代になったと思いますが、このようなアイテムを使える人と使えない人の差は大きくなるばかりですね。
2023 2月 13 17:22:20 アルコール度数を自在に調整できるビール カテゴリ: 日々のことなど 炭酸で薄めて自在にアルコール度数を調整できるという謳い文句のサントリーの「ビアボール」。コープ宅配カタログに掲載されていましたので、試しに2本購入してみました。何でも新しいものが出ると試してみたくなる・・・ちょっとミーハーなおじいさんです。(^^♪コップに氷を入れて炭酸を注ぎ、つぎにビアボールを適当量加えていきます。推奨は炭酸3にビアボール1という比率でしたので、まずその濃度で作ってみました。一般的なビールと同程度のアルコール濃度になるのかなと思います。二層になりますが、軽くかき混ぜて出来上がりです。飲んだ感じは「ビールのようなビールでなさそうな」微妙な風味と味わいでした。まったく新しいアルコール飲料と考えればいいのかも知れません。希釈具合で濃くも薄くも出来ますので、いろいろな度数を試してみたいと思います。
2023 2月 4 17:44:45 立春に咲き出した胡蝶蘭 カテゴリ: 日々のことなど 外は白い世界が広がっていますが、立春に合わせるように胡蝶蘭が咲き出しました。昨年の春に植え替えてから葉が数枚出る程度で変化がありませんでしたが、年末から花芽が延びてきて、更にここに来て膨らんだ蕾が開きました。まだ、3株で数輪だけの開花ですが、白一色の世界に彩りを添えています。
2023 1月 27 18:02:39 人口爆発か人口減少か カテゴリ: 日々のことなど 通常国会が始まり「異次元の少子化対策」について論戦が交わされるようです。それだけ我が国における少子化の問題が深刻なのでしょう。先ごろ発表になった国土審議会の「国土の長期展望」によりますと、2050年の人口は10,192万人(高齢化率 37.7%)になり、2100年には中位推計で5,972万人(高齢化率 38.3%)になるだろうと言われています。2023年1月時点では、人口12,477万人、高齢化率は28.9%ですから、人口が半減して高齢化率がさらに10ポイントも上がる社会は想像も出来ませんね。一方、地球全体に目を転じますと人口爆発が深刻化しています。2022年11月に発表された国連の「World Population Prospects 2022(世界人口推計2022年版)」によりますと、世界の総人口が80億人を突破したことが明らかになりました。このままのペースで増え続けると2100年には109億人に達するだろうとの見通しです。日本を含めた国々の人口減少は衰退でしょうし、はたまた世界規模での80億人到達は人類にとってのサクセス・ストーリーとも言えますが、いずれも見過ごすことのできない深刻な問題を抱えていることは間違いありません。まったく別の視点で人口減少の要因を述べていた「サイエンスzero」が面白かったです。話の内容を要約しますと、男性も女性も「中性化」しつつあるというのです。男性はより女性化し、女性はより男性化しているらしいのです。草食系男子とか肉食系女子とか言ったりしていることが、まんざら比喩ではないようです。学術誌「Human Reproduction Update」に掲載された論文によりますと、男性の精子の数が70年代に比べて62%減少していたことが判明したそうです。そればかりか、1年ごとの減少率は2000年以降2倍になっているといいます。種々の原因が取りざたされていますが、男性のテストステロンの量が減少していることが要因であることは間違いないようです。逆に女性のテストステロンの量が増加していることも指摘されていました。テストステロンは、筋肉の発達や体毛の増加を促し、闘争心を養って精力的に活動する力を高める働きがあります。いわゆる古典的な「男らしさ」というものの発現を促しているのでしょう。少し前までは女をめぐって争ったり、テリトリーを守ったり、狩猟をするのが男の役割でしたから、その意味でテストステロンは重要な役割をしていたのだと思います。翻って戦後の日本の社会は目立った争いがなく優しくなっていますので、その意味で古典的な「男らしさ」は必要なくなってきているのかもしれません。特に男性の子育てや家事は時代の流れであり、これからはますます普通のことになっていくものと思います。ホルモン環境からみますと家事や育児をして優しい気持ちになるとテストステロン量は減少すると言いますので、男性の中性化は必然なのかなと思います。その結果、異性に関心を持たないとか、性欲に乏しい草食系男性が増加していることも頷けないこともありません。一方、女性のテストステロン増加による中性化は、女性の社会進出と密接な関係があるそうです。肉食系女子になってバリバリのキャリアウーマンとして活躍することも時代の流れですから良いことと思いますが、男性の精子数減少と同じで妊孕力に関しては低下するようです。ただ、注意をしなければならないのは、男女の中性化は今に始まったことではなく、人類の進化の過程で、徐々にその流れが始まっていたそうです。原人と呼ばれるヒトの男女の体格差(性的二形という)は、いまのゴリラ以上あったそうですが、ホモサピエンスでは平均的身長差は10%程度と言われています。性的二形が大きい社会では、男の選別が行われて一夫多妻傾向が強く、性的二形が小さくなるにつれて一夫一妻型に移行するようです。なぜ人類が一夫一妻型配偶システムに移行し男女差が小さくなってきたかというと、子どもが自立するまでの期間とコストが他生物に比較して膨大なものとなってきたことに起因するようです。女性一人で出産と育児を行うのは困難となり、男性による庇護と生活サポートの有無が自らの生存と子孫繁栄を大きく左右するようになってきたからだと考えられています。さて、以上のような事実を踏まえ、皆さんは人口爆発になるか人口減少になるかどちらだと思いますでしょうか。私は、どちらかというと「Human Reproduction Update」のリポートのように人口減少に向かうのではと考えています。先日発表された世界の終末時計は最悪の90秒ということです。そんな壊滅的なことにならないことを祈るばかりですが、ホモサピエンスの宿命として限りなく減少傾向に向かうような気がしています。人口減少の先に待っているのは、生殖技術でしょうね。iPS細胞技術では、マウスの段階で生殖細胞(卵子と精子)を作成し、子供をつくる技術がすでに確立していると言います。現時点では倫理的な面からヒトでの応用は禁止されていますが、いずれ議論の俎上にのることは間違いないと思われます。また、動物段階ですが、人工子宮なるものも開発されていて、相当なレベルにまで達しているようです。男と女に頼らない「新しい生殖の仕組み」はすぐそこまで来ているのですね。少子化は文化や経済、価値観なども絡んでいますし、精子減少については環境因子など複合的な要因も指摘されていますので一筋縄では解決しないように思いますが、考えるうえでの一助となれば幸いです。
2023 1月 23 17:32:02 電気代の大幅削減に成功 カテゴリ: 日々のことなど 円安に伴う原油高のあおりで昨年から電気代が相当高くなって家計を圧迫するようになっています。我が家はオール電化ではありませんが、ガスではなくIHを使っていますので、それなりに電気代がかかっています。IHはしょうがないとして、照明はすべてLEDに替えており、暖房は灯油ですし、テレビもそれほど見る方ではありませんので、他に電気を使うものをあれこれ探し出していました。目星をつけたのが冷蔵庫と冷凍庫です。どちらもそれほど容量の大きなものではありませんが、すでに20年も使っていますので、これが電気代のかかっているもととの結論に達しました。そんなことで昨年11月に、2台の容量を合わせたくらいの冷蔵庫を新規に購入しました。予想通り電気代は見事に下がりました。下の表のように前月は333Kwh、年末年始をはさんだ今月も367Kwhと前年同月の474Kwhと比較して大幅に削減することが出来ました。区切る日時の長短の関係で増減しますが、平均10Kwh/日程度の使用量に収まっているように思います。冷蔵庫や冷凍庫の電気使用量は侮れないと思っています。
2022 12月 28 17:57:38 年末恒例の餅つくり カテゴリ: 日々のことなど 午前中の悪戦苦闘のスキーでちょっと疲れ気味ですが、朝からもち米を水に浸していましたので、否応なしに午後は餅作りです。いつものように3合ずつ、白餅、草餅、豆餅の3種類です。みのる産業の「つき姫」を使っていますが、餅や赤飯作りなどの使い勝手がとても良くて、愛用しています。3合と少量で、全行程30分ほどで出来上がりますので、お正月にかかわらず食べたい時にすぐ作れるのが魅力です。餅やおせちはすっかり買う時代になっていますが、出来るだけ自分で作って食べたいと思っています。草餅のヨモギは春に裏の雑木林で採取しておいたものです。
2022 11月 21 21:34:33 フィボナッチ数列 カテゴリ: 日々のことなど 今日の函館は最高気温が16.4℃と10月中旬並みの暖かさでした。あと10日ほどで12月ですが、雪が降る気配は全くありません。暖かくて生活は楽ですが、スキーを愛する身としては早く山に雪が積もって欲しいと思っています。そんな陽気ですので、庭のバラや菊が元気に咲き続けています。さて、標題の「フィボナッチ数列」ですが、すでにお知りの方はおられることでしょう。私は知りませんでしたので、「えぇ~、すごい」って叫んでしまいました。「フィボナッチ数列」とは、自然界における花びらの数や葉の付き方などに関連する数列で、「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89……」というように連続する2つの項の和が次の項になる数列をいいます。具体的には、1+1=2、1+2=3、2+3=5、3+5=8、5+8=13といった具合です。例えばエンレイソウの花びらは3枚ですし、スミレやサクラは5枚、コスモスは8枚、そしてマリーゴールドなどは13枚です。たまに変異や雄しべが変化して花びらの数が増えて八重になったりしますが、基本は「フィボナッチ数列」に従うようです。音楽や私たちの身体も数学で説明できるようですが、自然って不思議なことが沢山ありますね。野生のバラは花びらは基本形の5枚ですが、バラはおしべが花びらに変化しやすい性質があり、園芸種などでは花びら数が多くなるように改良するようです。菊は沢山の花びらを持っているようにみえますが、実は5枚なのだそうです。沢山の花びらのように見えるのは、それぞれが一つの花で、それらが集合してこのような形になるそうです。専門的には「合弁花」といいます。言われて、花びらを詳細に観察してみますと、筒状の花びらが何となく5枚に分かれているような気がしますが、実際には変形していることが多く、1枚にしか見えないようです。
2022 11月 8 22:40:22 皆既月食×天王星食 カテゴリ: 日々のことなど 442年ぶりという皆既月食と惑星食で盛り上がっていましたので、にわか仕立ての三脚にカメラをセットして東の空に浮かぶ月を眺めていました。そして6時過ぎから少しずつ月が欠け始めてきました。7時少し前ころにはもうこんなに欠けてしまいました。天文知識のない昔の人たちは驚いたことでしようね。明るかった満月の月夜は、見る見るうちに暗くなってきました。今回の皆既月食は1時間半ほども続くようですから、その間に夕食を食べたりしてのんびりしていましたら、かなり上の方へ移動していました。肉眼では薄ぼんやりとしか見えませんでしたが、茶色味ががったオレンジ色で、なんとも怪しい色ですね。東の方からゆっくりと明るくなってきました。8時40分頃に月から出てくる天王星が見えるかなと思ったのですが、私のカメラでは期待しただけ無駄でした。この次は、2235年なのだそうです。
2022 11月 6 18:26:33 栄養ドリンクで疲労は回復するか カテゴリ: 日々のことなど 栄養ドリンクのCMで「疲労回復」という言葉が消えて、代わって「疲労感の軽減」というちょっと遠回しな言い方が主流になっているそうです。疲労には「疲労感」と「体の疲れ(疲労)」という二つの側面があり、疲労の種類にも労働や運動などによる生理的な疲労と病的疲労があります。私はこのへんがごっちゃになっていましたが、先日の「ヒューマニエンス」で慈恵会医科大学の近藤一博先生が詳しく解説していましたので、私が理解したことを含め紹介させていただきます。近藤先生によりますと、以前は活性酸素によって体がさびつくと、それに対する免疫反応で炎症性サイトカインが出るといわれていましたが、生理的疲労の場合、体のどこにも異物は存在せず、免疫反応も起きないそうです。炎症性サイトカインは、疲労因子といわれる「リン酸化eIF2α」によって発生するそうです。「リン酸化eIF2α」って、聴きなれない物質ですね。つまり、生理的疲労は以下のようなメカニズムによって起こるそうです。①体を動かしたときに細胞に負荷がかかる⇒乳酸が肝臓で代謝される②そのときにタンパク質合成因子(eIF2α)に、リン酸がくっついて疲労因子(リン酸化eIF2α)になる③リン酸化eIF2αによって炎症性サイトカインが作られ、これが脳に届いて「疲労感」という生体アラームが発する④一方でタンパク質の生成が阻害されることで細胞の機能が低下し、臓器機能の低下や障害が起こる「疲労」状態となるただ、活性酸素は疲労とまったく無関係というわけではありませんが、活性酸素が細胞を酸化させる話は老化のメカニズムのほうがメインだそうです。さて、栄養ドリンクとの関係についてです。栄養ドリンクやサプリメントに入っていて疲労回復に効くとされていた物質のほとんどは「抗酸化物質」なのだそうです。近藤先生の研究グループは、疲労の負荷をかけたマウスに抗酸化物質を与え、心臓、腎臓、肝臓、肺など全身の組織の疲労因子を測定してみたそうです。すると、消えていたのは肝臓の疲労因子だけで、他の臓器の疲労因子は全て残っていたといいます。「疲労感」を脳に伝える役割を果たす炎症性サイトカインのほとんどは、肝臓で作られることが分かっています。栄養ドリンクやサプリメントに入っている抗酸化物質で消すことができたのは、肝臓の疲労因子だけで、他の臓器の疲労因子は消えていないことが明らかになったそうです。ということは、抗酸化物質によって抑えることができるのは「疲労感」だけで、体中の「疲労」はそのまま残っていたことになるのですね。近藤先生は、「疲労感」がないイコール疲れていないと思って頑張りすぎることが問題と言います。栄養ドリンクを飲んでも、ちゃんと寝て、休む日を作ることが大事なのですね。ちょっと難しい話題でしたが、「疲労感」と「疲労」の区別はお分かりいただけましたでしょうか。
2022 10月 11 21:54:27 ウィルスは賢い カテゴリ: 日々のことなど 「どんなに愚かなウィルスでも、どれほど高名なウィルス学者よりも賢い」と言われるほどに新型コロナウィルスには世界中が翻弄されていますが、本当にウィルスって凄いですね。先日の「ヒューマニエンス」では、疲労というテーマでウィルスのことも取り上げていました。そのなかで、興味を抱いたのが、疲労に伴って発症するヘルペスと帯状疱疹でした。後者の帯状疱疹は、主に子供のころに水痘・帯状疱疹ウィルス(VZV)によって水痘(みずぼうそう)という形で初感染します。この時に皮膚にでた発疹から神経を伝わって所属の後根神経節内にウィルスが潜伏するといわれています。後根神経節内に潜伏感染していたウィルスが何らかの誘因で、再活性化して発症するのが帯状疱疹です。誘因としては、過労など宿主の免疫機能の低下が原因と言われています。ウィルスが再活性化されると神経節内で増殖し、知覚神経を通って表皮に達し、表皮細胞に感染しそこで更に増殖して、赤い丘疹や水疱が神経の走行に沿って帯状に出現します。では、なぜ大人しく神経内に潜んでいたウィルスが活性化して暴れ出すのでしょうね。ヘルペスも同様ですが、以前からこの再活性化の要因を不思議に思っていました。皆さんはどう思われますか。番組では、慈恵会医科大学ウィルス学講座の近藤一博教授が詳しく解説してくださいました。簡単に言いますと、疲労などで身体が弱ってくると神経内に潜伏しているウィルスは、宿主が危ないと察知して逃げ出そうとするらしいのです。ウィルスは生体に寄生しなければ生きていけない存在ですので、宿主の状態には敏感なのでしょうね。それで体表に丘疹や水疱を作って、別の健全な宿主へ移動(感染)しようとするらしいです。つまりは、帯状疱疹やヘルペスが再活性化するということは、ウィルスが宿主に見切りをつけようとする行動なのですね。なんと賢いウィルスなのでしょうね。簡単なイラストを作ってみました。こんなイメージなのでしょう。そうそう、50歳以上の人は帯状疱疹ワクチンの接種対象とされています。接種することで発症の予防効果や、発症した場合の症状を軽くする効果が期待できるといいます。帯状疱疹後神経痛という後遺症も問題になっていますので、接種を検討されてはいかがでしょうか。
2022 10月 5 18:07:45 はいはい道新 カテゴリ: 日々のことなど 新聞の記事から 北海道新聞を購読なっている方は、本日夕刊の「はいはい道新」のコーナーをご覧になられたかも知れませんね。先日、当コーナーに初めて投稿しましたら、思いがけず掲載されてしまいました。他愛もない話題ですが、お花に関することがペアで掲載されましたので、道外のガーデニング愛好の方々にも読んでいただきたくブログにも再掲載してみました。5月から6月にかけて苗を植えたシバザクラは、順調に生育して一回り大きくなりました。雑草をとったり肥料をやったりして面倒を見ています。来春、先に投稿された方と一緒にきれいなシバザクラを楽しむことができればと思っています。
2022 9月 20 22:23:27 沖縄県のピロリ菌の不思議 カテゴリ: 日々のことなど 先日のNHK総合「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」は、「胃」がテーマでした。毎回好奇心をくすぐるいろいろなテーマを取り上げる好番組ですが、今回は「胃」のしくみや働きについて分かりやすく説明してくださいました。特に興味を抱いた内容は、沖縄県で胃がんに罹患する人が、全国的なレベルで見て有意に低いということでした。ピロリ菌感染が胃がんの原因であることは明らかですが、感染率では他県と有意差はないそうです。ピロリ菌感染の要因は、幼少期の生水の摂取や親を通じて口を介したものといわれています。団塊の世代では8割程度の人が感染しているようですが、年代が下がるにつれて少しずつ減少傾向にあるようです。番組の中で大分大学医学部の山岡吉生教授は、沖縄県の人たちが感染しているピロリ菌は、他県の菌とは異なることを指摘していました。具体的には、ピロリ菌は大きく分けて東南アジア型と欧米型があり、胃がん発症に関わるメカニズムが異なるようです。そう言われてみると欧米人の胃がんの罹患率は、アジア人にくらべて低いですね。ただ、沖縄県の菌型のDNAなどを詳しく調べてみますと、両型とも少し異なっているようで、アフガニスタンやネパールの人たちと近い関係にあることをつきとめたといいます。山岡教授は「ヒマラヤ山脈の北側を経由して沖縄にたどり着いたグループがいた可能性がある」と言っていましたが、がぜん興味が湧く面白い仮説ですね。そんなピロリ菌ですが、私のかかりつけ医もピロリ菌の研究と内視鏡の名医で知られています。たまたま番組数日前の定期検診で、「macotoさん。10年以上も胃の内視鏡検査を受けていませんので、やってみましょうか」ということで、ピロリ菌検査と胃の内視鏡検査を受けてきました。10年ほど前に職場検診で血液によるピロリ菌検査を受けていましたが、今回は呼気による検査でした。呼気検査は、錠剤を1錠飲んで20分後に呼気を採取するという簡便なものですし、胃の内視鏡検査も鼻からでしたので楽勝でした。前回までは口からでしたので、こんなつらい検査は受けたくないと思いましたが、今回は本当に何事もないくらい楽でした。ピロリ菌検査は必須と思いますし、かりにピロリ菌(+)の場合は除菌治療が推奨されます。ただ、除菌が成功したとしても、幼少時からピロリ菌によってダメージを受けた胃粘膜が完全に元に戻ることはありませんし、胃がん罹患の可能性がゼロになるわけではありません。毎年の胃内視鏡検査が必要なことは言うまでもありません。コロナ禍で検診を受ける方が減少していますが、健やかに過ごすためにも、検診を身近に感じて定期的に受るようにしましょう。ポスターは「予防医療普及協会」からお借りしました。
2022 9月 13 21:49:56 『佐々木孝の木版画』 PEEPS GALLERY カテゴリ: 函館、七飯、道南のこと 日々のことなど 蔦屋書店のローカルマガジン「peeps hakodate vol.106」の今月号の特集は、「食卓の記憶」です。そのなかのPEEPS GALLERYでは、「1950年代、下海岸の食と暮らし」と題する佐々木孝さんの版画作品とそれにまつわる寄稿および直筆の詩文が掲載されています。佐々木孝さんは、現在は函館市と合併になった旧戸井村字原木のご出身で、15歳までこの地でお暮しになっていました。大学時代に恩師の影響で始めた木版画ですが、大学卒業後の教員生活の間もお続けになり、そして神奈川県で小学校長を終えられたあとは、今までにもまして本格的な作家活動へお入りになったようです。私は2013年に「いしい画廊」で開催された個展へうかがった際に、素晴らしい版画作品の数々に感銘を受けた思い出があります。PEEPS GALLERYの中の作品は、「母"あっちゃ"」(2010年)、「いわし」(2011年)、「かぢか」(2012年)、「がんぜを捕る」(2010年)が、詩文と共に掲載されています。美しい版画作品を拝見し、添えられた詩文もよませていただきました。場所こそ違え、ほぼ同年代を過ごしてきましたので、懐かしい少年時代の思い出が昨日のことのように目に浮かんできます。私の子供時代の食卓をあえて挙げるとすれば、「カレイの煮つけ」かなと思います。冷蔵庫などと言うものはありませんでしたから、母は毎日夕刻になると下駄をひっかけて中島廉売へ買い出しに行くのがならいでした。父が好きだったせいか、ほぼ毎日のようにカレイを買ってきたのを憶えています。函館ですから、まさに海からあがったばかりの活きの良いマガレイやイシガレイ(いしもち)、マコガレイなどが店頭で跳ねている光景を見ながらの楽しい買い物でした。母は活きの良い大ぶりのカレイを醤油のみで味付けしていました。みりんやお酒、砂糖などは一切加えていませんでした。冬は食べ残しをそのまま戸棚に入れておくと、翌朝には見事な天然「煮こごり」が出来ていて、これがまた最高に美味しい食べ物でした。スケトウダラの生の卵巣(助子)と一緒にカレイの卵巣も大皿に盛られて普通に売っていましたので、これの煮つけ(子和え)も美味しかったです。糸こんにゃくやシラタキ、ニンジンなどを加えた子和えも忘れられません。妻は札幌出身ですが、当時は新鮮な魚は得られず、カレイというと行商の小母さんが持ってきた焼きカレイが主流だったそうです。鮮度が保てないから焼いてから売ってたのでしょうが、これを甘辛く煮たと言います。これはこれで美味しかったと言いますが、函館人は絶対にこんなものは食べなかったと思いますね。60年以上も前の話ですから、今では笑い話のようです。 著作権があり、あまり詳しくは書けませんので、ぜひ「peeps hakodate」をお手にとってお読みになってみてください。首都圏では、代官山・蔦屋書店、がじゅまるの樹(八王子市)、湘南T-SITE(藤沢市辻堂元町)などに置いてあります。Take freeです。
2022 8月 31 16:02:53 本を沢山いただいてきました カテゴリ: 日々のことなど 七飯町の図書室へ借りていた本を返しに行ってきました。帰り際に廊下をみましたら、大量の本が並んでいて「ご自由にお持ち帰りください」と書かれていましたので、面白そうなのを選んで抱えられるだけいただいてきました。貧乏性ですからタダというとすぐ飛びつく習性があります。(笑)七飯町には老朽化した小さな図書室しかなく、書庫のスペースも限られていますので、古いのから放出しているものと思います。この春には新しい町長になり、図書館やプール新設などへの期待感は高まっていますが、町財政もひっ迫していますので、先行きは不透明のようです。個人的には、函館市や北斗市の図書館も利用していますので不自由は感じませんが、移動手段の限られる多くの町民は図書館新設を切望しているものと思います。28,000人も住む町に図書館がないというのも寂しい感じがしますね。とはいえ、いただいた本を読み終えた後の処分方法が、あらたな悩みではありますが・・・(^^♪
● 10:27:38 もうこんな季節・・・ カテゴリ: 日々のことなど 白銀は招く (スキー) 8月も今日で終わり、明日からは9月ですね。一昨日、早々と2022-2023ウィンター・シーズンの早割シーズン券の申込書が送られてきました。少し前にスキー用具を仕舞ったと思っていたら、もうスキーの案内ですもね。季節の移り変わりの早さには驚くばかりです。何もかも値上がりのご時世ですので、シーズン券の値上がりも覚悟していましが、これだけは据え置き価格でした。いつも元をとれるすれすれの回数ですが、迷わずに購入することにしました。
2022 5月 5 17:56:55 バルーン日和 カテゴリ: 日々のことなど 穏やかな良い天気になった子供の日。日中は20度近くまで気温が上昇しましたが、朝方は5℃ほどで寒いくらいでした。そんな寒さにめげず、早く起きて熱気球に乗ってきました。初めてのバルーンでしたが、まずその大きさにびっくりです。こんなのが熱だけで人を乗せて浮かび上がるのですから凄いです。今回は30mだけの上昇でしたが、こんなので自由に遊覧出来たら楽しいだろうなと思いました。10分程度のフライトでしたが、ちょっとだけ「風船オジサン」の気分を味わったひと時でした。
2022 4月 26 17:24:53 ドローンが登録制に カテゴリ: ドローン (Mavic Mini) 日々のことなど ドローンの登録が義務になりましたので、私の愛機も登録を済ませました。200gで当初は登録の必要なしということでMavic miniを購入したのですが、結果的に100g以下の室内で飛ばすようなおもちゃを除いて、ほぼすべてのドローンの登録が必要になりました。オンラインか郵送で国土交通省に申請をし、登録料を支払うことで、登録番号が付与されます。この番号を機体に明記することが求められ、これに違反すると罰則が科せられることになります。つまりは、登録をしていない機体は飛ばすことが不可能になったということです。軍事用の開発が進んでいるようで、同時に民生用ドローンの進歩も目を瞠るものがあります。もう少ししたら、もっと性能の良いドローンが欲しくなるかもしれません。
2022 4月 1 15:50:23 ワンキャッチ運動 カテゴリ: 日々のことなど 今日の北海道新聞の「読者の声」にポイ捨てゴミを拾うことを「ワンキャッチ」というお洒落なフレーズに置き換えて実践されている札幌の男性の投稿がありました。雪解けとともに現れてくるポイ捨てゴミはどこも一緒で、私が通勤や散歩で使っている道路も例外ではありません。あまりにも目に余るものですから、雪解けとともに私たちも散歩のときに火バサミと大型のポリ袋をもって拾うようにしてみました。まあ、あること、あること・・・2kmほどの片側の道路だけですが、連日拾って30~45Lのゴミ袋に6個以上もありました。拾った後からすぐ捨てられますので、いたちごっこのようですが、なるべくポジティブに考えるようにしています。「ワンキャッチ」というチャーミングなネーミングもいただけましたし、なんとなく散歩にアクセントがつくようで、ゴミ拾いもそれなりに楽しくなりつつあります。みなさんも無理のない程度にお近くの散歩道から「ワンキャッチ」運動を始めてみませんか。(^^♪
2022 3月 12 18:33:30 歴史を学ぶことの意義について カテゴリ: 日々のことなど それとはなしに学士院のホームページをのぞいてみましたら、『令和3年11月16日、伊藤貞夫会員(第1分科所属、西洋史学専攻)が逝去されました』とありました。「まさか」って感じです。もう20年ほど前になりますが、放送大学の大学院で先生のゼミに3年ほど在籍していたことがあります。私の研究テーマは、古典期ギリシアのポリス社会に関するものでした。ほぼ隔月ごとに東京でゼミがあり、そのたびに懇切丁寧に指導していただいたことを昨日のことのように思い出しています。ゼミは数名だけというこじんまりとしたものでしたが、憧れの伊藤先生を囲んでの夢のような楽しい3年間を過ごすことが出来ました。最後にお会いしたのが、修士論文の審査・口頭試問の席で、緊張している私たちを前にいつものように静かに微笑んでいたことが印象に残っています。年賀状の遣り取りもしていたのですが、数年前に途絶えてしまい、その後のご様子を案じていたところでした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。『西洋古代史研究入門』は、私も参考にさせていただいた一冊ですが、1994年4月に東京大学文学部教授を定年退官されるのを記念して、企画されたものだそうです。ギリシア・ローマを中心とする西洋古代史の入門書としては特筆に値する一冊ですので、ご興味のある方はぜひお読みいただきたいと思います。標記の『歴史を学ぶことの意義について』ですが、先生は日頃から「およそ歴史を考察する最大の意義は、私ども現下の立脚点と今後歩むべき道とを見定めるところにある」と仰っていました。かのアインシュタインの名言「私たちは過去から学び、今日のために生き、未来に希望を持たなければならない」と同義なのでしょう。ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は、歴史から何を学んできたのでしょうね。2007年4月、「村川堅固別荘90周年、村川堅太郎生誕100年記念」でご講演なさっている伊藤先生です。村川堅太郎は、日本における古代ギリシア、ローマ研究の基礎を築いた方で、伊藤先生の前の東京大学文学部西洋史学科の教授をされていました。写真は、「我孫子の景観を育てる会」より引用ということで拝借しました。
2022 2月 26 18:12:23 チェルノブイリが心配で・・・ カテゴリ: 日々のことなど ついにロシア軍がウクライナ国内に侵攻し酷いことになっています。ベラルーシの国境近くにあるチェルノブイリ原子力発電所も銃撃戦のすえに、ロシア軍の手に落ちたと報じられています。1986年4月に大事故を起こして、世界中を震撼させた原子力発電所です。そのチェルノブイリ原子力発電所とは直接関わりはないのですが、被害が及んだ子供たちと少しだけ交流を持ったことがありましたので、今回のロシア軍の侵攻をとても心配しています。チェルノブイリ4号炉で起きた事故から6年後の1992年8月に、札幌のNPOからの依頼で、8~10歳の5人の子供達を小さな我が家で1ヶ月間預かることになりました。当時の南寄りの風で、大量の放射性物質がウクライナはもとより、国境をまたいだベラルーシにも降り注ぎ、社会主義体制のずさんな対応も相まって、甚大な被害を被ったそうです。特に生まれたばかりの幼い子供たちの体内被曝は酷かったようで、出血傾向や甲状腺がんなどいろいろな症状や病気が発生していたと報告されています。そんな子供たちの心身を少しでも癒したいと、世界中が動いていたことの一環でした。いわゆる「転地保養」というものです。ちょうど30年前のことです。慌ただしくも楽しい1ヶ月だったことを思い出しています。元気であれば40歳前後の壮年期に達しているものと思いますし、子供たちに囲まれて楽しい家庭を築いているのではと想像しています。もともとウクライナやベラルーシは、ヨーロッパの穀倉地帯と呼ばれるほどの肥沃な地であり、大麦や小麦、トウモロコシなどの生産に恵まれていたところです。中心を流れるドニエプル川も肥沃な土地を潤し、魚などの水産資源も与えてくれていたようです。そんな恵まれた地に降り注いだのが、悪魔のような放射性物質でした。現在も依然として30km圏内はもとより、広範囲に被害の爪痕は残っているようです。そして、今回のロシア軍による暴挙です。私たちが預かった子供たちはいずれも国境沿いの貧しい農村地帯の出身と聞いていました。その後の30年間の様子はまったく分かりませんので、想像するしかないのですが、なんとか無事であって欲しいと願っています。そして、ウクライナ、ベラルーシに一刻も早く平和が戻ってくることを祈っています。
2022 1月 10 15:48:49 良い天気に誘われて カテゴリ: 日々のことなど 風のない良い天気に恵まれた連休。大沼セミナーハウスの裏手にある大沼森林公園をスノーシューでバタバタと歩いてきました。意外と雪が深くてツボ足では無理なようです。体重の軽い妻はあまり沈みこまないで雪の上をスタスタ歩いていましたが、私はスノーシューでもボツボツと埋まって少し難儀しました。動物の足跡を見つけたり、野鳥のさえずりに耳を澄ましたりののんびり散歩です。途中で持参したコーヒーを飲んだりして、雪の中の楽しいひと時を過ごしてきました。
2021 12月 24 17:42:00 メリークリスマス カテゴリ: 日々のことなど ホワイトクリスマスを期待していたのですが、雪が殆どなくてちょっと寂しい景色のイヴの夜を迎えています。スキー場は一部のコースのみでオープンしたようですが、行ってきたお仲間さんの話では人工雪だけでコンディションは良くないとのことでした。私は年明けからのスタートを予定しています。10年以上前に我が家にやって来たポインセチア。手入れが良くないものですから、年々酷い状態になり、細かい虫もついて枯れる寸前でした。春先に枝を摘めて、肥料をやって秋まで屋外で管理していたら、この程度まで回復しました。クリスマスに間にあって良かったです。メリークリスマスです。
2021 9月 11 22:04:49 グリーンバック・クロマキーをいただきました カテゴリ: 日々のことなど 仕事のことなど 所属する学会から大きな包みの宅配品が届きました。6月に現地とリモートのハイブリッド形式で開催された春の学会の事務局からは、すでに2つの記念品をいただいていますので、さすがに3つ目には驚いてしまいました。最初は参加賞(抽選)、二つ目はジャンケン大会の景品でした。参加賞はディズニーのタオルハンカチ、ジャンケン大会は同じくディズニーのチョコレートでした。ジャンケン大会は一日一回学会長とジャンケンを競うもので、私は11勝10敗とあまり良好な成績ではありませんでしたが、3週間毎日皆勤でしたので、これが評価されたものと思っています。そして今回戴いたものはグリーンバック・クロマキーでした。名前だけでは何のことか分からないと思いますが、Zoomなどを使う際に背景を透明にするグッズです。透明というよりも、背景を他の画像に置き換えるといった方が分かりやすいかも知れません。椅子に括りつけて背景をグリーンにして使います。早速Zoomで使ってみましたが、ワイキキの浜辺でもペンギンが戯れる南極の氷の上でも、どこにでもいるような雰囲気でリモートに参加することが出来ます。Zoomを使うことが多くなっていますので、これは嬉しいプレゼントになりました。一緒に同封されてきた書類です。今回の記念品は一応「優秀賞」ということになっています。学会では全員が参加・解答できるカンファレンスが毎回開催されており、今回はそれと並行してセルフテストという形で行われました。具体的には17の領域のなかに各10問ずつ設問が設定されて、写真を見て病変を診断するというものでした。いまだ経験したこともないような症例や微妙な違いしか見いだせない難しい症例ばかり170問ですから、ほとんどお手上げ状態でした。案の定、自己採点は散々で、こんな不出来で良く仕事をしているものと言われそうな感じでした。そんな状況でしたので、この「優秀賞」は何かの間違いではと思っています。はたまた、本当に優秀な人たちに配った後の残り(余り)物なのかも知れません。ひょっとして、「最高齢者賞」かも知れませんね。(^^♪いずれにしましても、とても勉強になった170問でしたので、明日からの仕事に活かしていきたいと思っています。
2021 7月 31 17:56:00 錆びクギ拾い カテゴリ: 日々のことなど 時々、家の周囲の犬走りの砂利の中から古クギが見つかることがありますので、磁石を当てて全体をさらってみました。使ったの磁石は強力な磁力を有するネオジウム・マグネットというものです。犬走りを一周しましたら、ご覧のような収穫がありました。10年ほど前にリフォームした際に拾い残した釘や、私の木工作業の際に落としたものと思われます。万が一踏み抜いたら破傷風の危険がありますので、磁石で拾っておいて良かったと思っています。ご心配な方はぜひ一度磁石でさらってみることをお勧めいたします。私は磁石保護のために磁石をスチールの空き缶に入れて作業しましたが、これは正解でした。ネオジウム・マグネットは、Amazonで1000円程度で売っています。
2021 7月 27 21:22:20 腸のお花畑、腸内フローラ カテゴリ: 日々のことなど 織田裕二さんがメイン司会者を務めるNHK-BS 「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」を毎回楽しみにしています。ご覧になられている方も沢山おられることでしょう。今月2回にわたって放映された「腸内細菌」は殊更興味深かったです。第1回「“腸内細菌” 見えない支配者たち」私たちの体内で暮らす100兆もの「腸内細菌」。いったい何者でどこから来たのか?その原点は、地球の黎明期を支配した細菌たちだ。無酸素をこよなく愛する彼らが、紆余曲折の末たどり着いた「腸」。安住の地で様々な物質を生産することで、母体をコントロールする術を学んだ。やがて、ヒトの免疫を飼い慣らし、食の好みを決め、脳さえもあやつる力を持つまでになる。生態系をあやつる“旅する生命”腸内細菌を根源から妄想する。第2回「“腸内細菌” ヒトを飛躍させる生命体」人類の問題を解決してくれるのは「腸内細菌」!?そんな妄想が最新科学から見えてきた。例えばオリンピック選手から発見された腸内細菌。アスリートの成績を上げる研究が注目だ。そして難病治療への腸内細菌。他人の便を移植することで、潰瘍性大腸炎をはじめ、うつ病やパーキンソン病など脳疾患を改善する新戦略に期待が集まる。さらに地球規模の食料問題を解決する手段にも!腸内細菌を利用し健康パワーを高める未来を妄想する。まずもって面白かったのは、無菌状態で育った胎児が、どのようにして最初の腸内細菌を獲得するのかということでした。答えは、誕生時に母親の産道を通る際に貰い受けるらしいです。生物の仕組みは本当に上手く出来ていて、母親は出産間近になると膣内の常在菌を増やすといいますから凄いです。その中の一つにデーデルライン桿菌と呼ばれる乳酸産生菌の一種の常在菌があり、腟内の自浄作用のためにも働いています。デーデルライン桿菌に関しては番組内では取り上げていませんでしたので私の個人的な妄想になりますが、これがビフィズス菌などとともに子供の腸内細菌叢の重要な位置を占めているような気がしています。ただ、帝王切開で生まれた子供は母親から直接受け取ることが出来ませんので、医療スタッフを含めた諸々の人たちからの細菌で最初に暴露されるようです。そして、肝心なことは3~5歳くらいまでに、腸内細菌の種類・構成などいわゆる「腸内フローラ(細菌叢)」と呼ばれる大枠が決定するということです。つまり、3歳児までにより多くの種類の良い細菌を腸内に住まわせることが大事ということになります。そのためには、昔のような土のある田舎の生活を過ごさせるのがベストだといいます。解説の京都府立医科大学の内藤裕二先生によりますと、都市化や食生活の変化によって、近年は若い世代になるにつれて腸内細菌の質が悪くなってきているそうです。腸内細菌の多様性が乏しくなってきているということなのでしょう。生まれた時から高層マンションに住み、ほぼ無菌化された加工食品を食べているのでは、多様性に富む良い細菌叢になるのは不可能と言っても良いかも知れません。大人になってから乳酸菌飲料やサプリメントを飲んでも、もともとの細菌叢の大勢に変化を与えるものではなく、逆に体質に合わない食生活や悪い生活習慣、治療のための抗生剤などによって、腸内フローラの質は年齢とともに低下していくようです。せめて3~5歳児までは土のある田舎で過ごさせ、そして大人になってからは腸内細菌の喜ぶような食生活、生活習慣を心がけるのがいいのですね。翻って、私が子供の頃の生活を思い出してみました。学校給食では、少しバラエティーに富んだ内容でしたが、家での食事は米や雑穀、根菜類、魚などが主体でしたもね。それが、イタリアンだフレンチだと毎日のように騒いでいるのですから、腸内細菌が喜ぶわけがありません。腸は第二の脳と言われています。確かに腸の調子がいいと、頭の働きを含めた身体全体の調子が良いということも体感しています。お腹の中に飼っている可愛い腸内細菌の喜ぶ食事と生活習慣を心がけたいものですね。そして若い子育て世代の方々には、都市を離れて田舎での生活も考えてみて欲しいと思っています。
2021 7月 21 21:42:05 朝ドラ『おかえりモネ』のお祖父さんのモデル・・・? カテゴリ: 日々のことなど NHK朝ドラ『おかえりモネ』のお祖父さん・永浦龍己(藤竜也)は、実直で海をこよなく愛する牡蠣養殖の名人ですよね。その龍己のモデルかどうか分かりませんが、同じ気仙沼湾で牡蠣の養殖をされているのが、畠山重篤さんという方です。2018年、宮城県で行われた講演会でお話を聴かせていただく機会に恵まれました。畠山さんは、「森は海の恋人」の合言葉とともに1989年から気仙沼湾にそそぐ大川上流の室根山で植樹活動を続けています。2011年の東日本大震災の大津波では、海は死んだようになったものの、ひと月半後には奇跡的に魚が戻って来たそうです。これは30年間続けてきた植林活動によって背景の森林の環境が整っていたゆえの成果だったと仰っていました。「30年やってきて気が付いたのは、結局は人間に還るということ。科学的な裏付けがわかっても、人間が自然を壊すような生活をしていたら、自然はよくならない」と仰います。植林活動は環境整備という大事な役割と当時に、「人の心に木を植える」という精神活動でもあるようです。そうそう、畠山さんの牡蠣養殖場は気仙沼市唐桑町の舞根(もうね)湾にあるのですが、「モネ」という名前とは関係がないそうです。NHKの番組のディレクターが仰っていました。ドラマの百音は、気象予報士として東京での生活に羽ばたいていきましたね。
2021 7月 16 21:34:01 「日本の皆さんのリスクはゼロと言える」・・・? カテゴリ: 日々のことなど オホーツク内陸地方の35℃は別格として、函館も27.7℃と暑い一日でした。少し涼しい気分になろうと6年前に登った大雪山系白雲岳避難小屋の遠景を引っ張り出してみました。真正面の山はトムラウシ山です。7月とはいえ、この写真を撮影した翌日に猛吹雪の大嵐になり、トムラウシで一人の登山者が亡くなりました。登山は、まさに「リスク」を背負ってのアクティビティになります。さて、IOCのバッハ会長が15日に都庁を訪問し、小池都知事と会談した際に「日本の皆さんのリスクはゼロと言える」と断言したことが波紋を広げています。私も二回にわたって千葉大学の神里先生の講演内容を引用して、私なりに理解したことを書かせていただきました。このなかで、"risk"とは、「能動的に危険を冒す」という意味合いがあり、“danger”のように単に「危ない」という意味ではないと申しました。つまり私たちが対象にコミットできるかどうかで、"risk"であるか“danger”であるかが決まるということです。その意味合いから言えば、今回のバッハ会長の「リスク」発言は的外れで、正確には“danger”「危険性」と言うべきだったのでしょう。今の段階で、私たちは能動的にオリンピックにコミットできる立場にはないからです。まあ、このような細かい言葉尻はいいとして、何をもって「日本の皆さんのリスクはゼロと言える」と断言できたのでしょうね。先に、「リスク」という言葉は金融界で主に使われてきたと申しました。「ハイリスク・ハイリターン」などといいますよね。かりに証券会社から紹介された金融商品の「リスク」がゼロと言われて信用して買う人などいるでしょうか。バッハ会長が「リスク」の概念を理解していないとは思われませんので、まあ「安全安心」と同じような意味合いで言っとけば日本人は納得するだろうくらいのつもりで発言したのではと思っています。日本人も見くびられたものです。
2021 7月 14 20:45:47 日本は「リスク社会」よりも「安全安心社会」か ② カテゴリ: 日々のことなど 今年もツチアケビが出てきました。葉緑素を持ちませんので、光合成をして自分で養分をつくることが出来ず、菌類からすべての養分を得て生活する腐生植物です。根の中にナラタケの菌糸束をとりこんでいますので、条件が揃わないと生育することは出来ない面白いラン科の植物です。ちょっと不気味な外観ですが、毒があるわけではなく、至って「安全安心」な植物です。そんなことで、昨日に続いて神里先生の講演の要約の続きです。今回は「安全安心」とは何なのかということについてです。昨日の「リスク」という言葉は主に金融などで使われてきましたが、コロナ禍に絡んで最近はよく耳にするようになっています。しかし、日本ではむしろ「安全安心」という言葉のほうがより多く使われているのではないでしょうか。神里先生によりますと、「安心」という言葉は古くからあり、元々は宗教的な背景から派生した言葉だったようです。1992年に国民生活審議会が、「ゆとり、安心、多様性のある国民生活を実現するための基本的な方策について」という答申を出しましたが、このあたりから「安心」という言葉が行政の世界に顔を出すようになります。特に行政文書の中では「安全と安心の確保」や「安全安心のまちづくり」などが一般的な用語となって、「安全」と「安心」が一括りとして使われるようになります。翻って「安全安心な社会」とは具体的にどのような社会なのでしょう。答申の中では、個人の自助努力の集積として結実するものだと書かれており、本来は「リスクの個人化(リスク社会)」を意味するものだったのです。つまり政治が直接の実現を目指す目標ではなかったようです。時代は21世紀に入り、生産活動よりもリスクの処理に関心が移ってきていますが、本当の意味での「リスク社会」への移行は遅々として進まない現状にあります。個々人が自分の判断でリスクに対処できるような自由選択の要求は弱く、政府に対して「安全」と「安心」の確保を求めているのが実情と言わざるを得ません。その政府も国民に対して「安全安心」を約束してしまうのですから不思議です。様々な価値観の人がいて、未来が次々と変化する時代にもかかわらず、政府が国民に対して「安全安心」という漠然とした概念をマクロに約束してしまうという矛盾した現象がおきているのです。このような日本の現象を神里先生はパターナリズム(父権的権威)の強い社会とみています。「日本型リスク社会」と呼んでも良いようですが、こういう視点から眺めると我が国の色々な実態が見えてくるようです。さて、10日後に迫った「2020東京オリンピック」。耳にタコができるほどに「安全安心」という言葉を聴かされてきましたが、開催までに至る過程のすべてが「安全安心」という言葉で押し通された感じがしています。
2021 7月 13 20:51:46 日本は「リスク社会」よりも「安全安心社会」か ① カテゴリ: 日々のことなど 仕事関連の学会は、昨年に続いてオンラインでの参加になりました。会期はたっぷりと3週間ありましたので、家でのんびり受講していました。この学会の面白いところは、直接仕事とは関係しないお話が聴けることです。今回も恐竜の絶滅から人類の未来を考えるという国立科学博物館の真鍋先生の興味深いお話がありました。今回私が取り上げたいのは、『"COVID-19時代"の科学と政治』と題する千葉大学・神里達博先生による医療倫理セミナーの講演です。1時間のとても濃密な講演でしたが、私なりに理解したところを要約してみたいと思います。まず、コロナ禍にあってよく耳にするようになったのが、標題の「リスク」という言葉です。「感染リスク」が高いとか低いとか言われていますね。そもそも、なぜ私たちは「リスク」のことを考えるのでしょうか。大前提としてあるのが、私たち人類は、自分が死ぬことを知っている唯一の生き物だということです。この避けがたい現実への対処の過程から神や宗教といったものが想定されていったのは間違いないと神里先生は仰います。西洋では少なくとも中世まではその傾向が強く、特にキリスト教によって様々な未来に関する不確実な事々を処理していたようです。ところが近代に入り、徐々にモードが変わっていくことになります。「リスク」という言葉は、まさに近代が始まる頃に現れました。ギリシャ語で「断崖(を縫って船を操る)」を意味する “rhiza”が語源ではないかという説があります。それが、イタリア古語 “risco”、そしてフランス語 “risque”を経て、遅くとも 17 世紀には英語の “risk”になったと言われています。英語の“danger”は 13 世紀まで遡ることができるので割と古くからありますが、それに比べると“risk”は新しい言葉だということになります。ただ、“risk”には「能動的に危険を冒す」という意味合いがあり、“danger”のように単に「危ない」という意味ではありません。大航海時代に、自ら危険を冒して何かを得ようとする行為が一般的になるに連れて、“risk”という言葉がヨーロッパでよく使われるようになっていったと考えられます。日本も西洋に少し遅れて近代化してきましたが、こと"risk”という概念に関しては落差が大きいまま現在に至っているのではと私は思っています。広辞苑で“risk”という言葉をさらってみましたが、ただ単に「危険」としかありませんでした。日本語には“risk”に当てはまる良い言葉がないのでしょう。“danger”の例えとして神里先生は彗星や小惑星の衝突をあげておられましたが、こういうものはどんなにあがいても回避できるものではなく、かりに落ちてくるとなったら昔の人たちと同じように神に委ねたり、祈ったり、宗教的なところに帰ってしまうような気がします。同様に私は火山の噴火を考えてみました。写真は数年前に登った北海道駒ケ岳の爆裂火口です。火山の予知はだいぶ進んできていますが、大地震や大津波と同様に噴火自体を制御することは不可能です。しかし、様々なテクノロジーやサイエンスが現れてくることにより、未来を変えることができるようになっていきます。それこそが、まさに“risk”の始まりといいます。火山噴火の予知も少しずつ進んできており、火山活動の情報を収集し、それらを考慮に入れて登山をするということも普通になってきています。つまり、一つのツール、可能性、未来の解決手段、技術、知識等があると、その扱いに関する責任が人間の側に生じることになります。自由とは、まさにそういうものだと思いますが、未来に対する可能性の分だけ、私たちに責任が生じます。そこも含めた形で、西洋人は“risk”という言葉を使っているのでしょう。つぎは、お題目のように唱えられている「安全安心」というものについて考えてみたいと思います。
2021 6月 29 22:18:19 クジラを食べなくてもいいと思うのですが・・・ カテゴリ: 日々のことなど 『52ヘルツのクジラたち』を読んで思い出しました。一昨年の6月に網走港から出航してオホーツク海のクジラを見てきました。体長25m、体重80tにもなるというナガスクジラです。船の近くで3頭も見ることが出来ましたので、すごくラッキーでした。実際に目にすると、船がひっくり返されるのではと思うほどに巨大で迫力満点です。日本近海、それも北海道沿岸に生息するというのですから驚いてしまいます。さて、数日前のニュースで今年も網走でミンククジラの捕獲が始まったということが報道されていました。まだ、1頭だけのようですが、予定では来月下旬までに33頭を捕獲するようです。私が子供の頃は、お肉というとクジラといった感じで、ベーコンや竜田揚げなどにしてよく食べたものです。当時は家畜の肉などと言うものは高級品でしたので、もっぱらクジラに頼っていたのでしょう。道南にはお正月に食べる郷土料理のクジラ汁というものもあります。そんなクジラですが、こんなにお肉が豊富に出回っている時代にあえてクジラを食べる必要があるのかと疑問に思っています。クジラは特別な動物として殺すことを許さない反捕鯨国や団体の主張はどうかと思いますが、かといって世界を敵に回してIWCを脱退してまでも捕鯨を続ける日本にも首を傾げざるを得ません。個人的には、クジラを捕獲するために追い回すくらいなら、暖かく見守ってホエールウォッチで観光客を呼び寄せた方が地域経済にとってもメリットが大きいのではと思っています。そんな難しい理屈は別にしても、大海原で巨大なクジラを見た感動は忘れられません。コロナ禍が落ち着いたらまたクジラを見に行きたいと思っています。羅臼のシャチもぜひ見たいですね。羅臼のシャチは世界的にも注目されているようですよ。
2021 6月 17 18:46:00 スズメバチ・トラップ カテゴリ: 日々のことなど 時期的に少し遅くなりましたが、今年もスズメバチ・トラップを設置しました。「スズメバチ ホイホイ」とも呼ばれているものです。作り方は簡単で、ぶどうジュース、お酒、酢の3つを適当な分量で調合するだけです。拘る方は厳密に配合を調整するようですが、私は大雑把に1/3ずつ等量の感じで混ぜ合わせています。ジュース、お酒、酢もスーパーの一番安いもので大丈夫です。ペットボトルは、上部に15mmほどの切れ込みを3つ入れて、残した1辺を屋根のようにして外側に折り返します。この侵入口を左右2ヶ所作ります。穴が大きすぎると蝶なども入りますので、スズメバチが入る程度にします。面白いように捕れますが、スズメバチは農作物の害虫などを捕食してくれますので、あまり捕り過ぎてもいけません。3個だけ設置しました。