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八雲の木彫り熊

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先日、八雲へ行った際に「木彫り熊資料館」へも寄ってきました。
今でこそブームは下火のようですが、少し前までは北海道の観光土産品のトップは木彫り熊で、どこの観光地へ行っても実演販売していたように思います。私が子供の頃の大沼でも店先にロープに繋がれた小熊がいて、奥の方では顎髭を伸ばしたおじさんが一心に木を彫っていた光景を思い出しています。

そんな木彫り熊ですが、ここ八雲町が発祥の地であることは意外と知られていないようです。八雲町は今の名古屋・尾張藩と深い結びつきがあり、その起源は1878年10月に旧尾張藩士族の移民11戸50人を乗せた開拓使汽船ケプロン丸が遊楽部(ユーラップ)に到着したことに始まります。のちの旧徳川農場へと発展するのですが、現在の八雲の近代酪農の礎になったことは間違いありません。木彫り熊は、ここの農場主で尾張徳川家第19代当主の徳川義親公が大正10年(1921年)に渡欧した際に、スイスで購入した熊の民芸品をもとに農民へ制作を奨励したことがきっかけだといわれています。義親公は、町民から「徳川さん」と呼ばれて親しまれたようで、名誉町民第一号となっています。

そのような風土が後押ししたこともあり、八雲には優れた木彫り作家が多く輩出されることになります。ここ「木彫り熊資料館」には、名だたる作家による作品が数多く展示されており、見応えがあります。北海道の木彫り熊の系譜を知る上でも、ぜひ来館されることをお勧めいたします。
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下の3体は、だいぶ前に八雲の友人からいただいた木彫り熊です。作者は引間二郎ですが、作家名を「木歩(きぼ)」といいましたので、ご存知の方もいらっしゃると思います。木彫熊講座の3代目講師を務められて、後進の指導に尽力されたことでも知られています。作品は太く短い毛を纏ったいわゆる毛彫りという作品と下の写真のような面彫り(カット彫り)という二つの異なる作風の作品を作っていました。

私が手元に所有している3体はいずれも面彫りの作品で、材はエンジュ(槐)というマメ科の落葉高木です。とても固い材質で、20cmほどですが、ずしりとかなり重いものです。35年ほど経過していますから、程よく色づいていい感じです。

「木彫り熊資料館」を訪れて、この熊たちも仲間と一緒の方がいいかなとも思っています。引き取ってくれるものかどうか、近いうちに打診してみようかなと思っているところです。
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函館市北方民族資料館

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函館市文学館の並びにある函館市北方民族資料館へも寄ってきました。前回訪れたのは改装前ですから、初めて入るような感じです。青柳町の函館公園内にあった函館博物館旧蔵資料と国の重要有形民俗文化財として指定されている「馬場コレクション」、アイヌ民族学研究の基本をなす貴重な資料として知られている「児玉コレクション」の一部が展示されています。
建物は1926年(大正15年)に竣工した旧日本銀行函館支店で、建物だけでも一見の価値があります。豪華な天井飾りやきらびやかなタイルなど、さすがに日本銀行ですね。
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石川啄木直筆資料展 ― 函館市文学館 ―

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函館市文学館では開館以来、年度の下半期に「函館啄木会」の協力のもとに『石川啄木直筆資料展』を開催していますが、今回は「明治41年4月の書簡」が展示されていますので、見てきました。
明治41年4月といいますと、物心両面にわたって啄木を支えた歌人の宮崎郁雨のすすめもあって、家族を函館へ迎えるべく小樽に一時滞在していた時期ですが、その頃に啄木と郁雨の間で交わされた書簡やハガキなどが展示されています。手持ちのお金が僅かなので、生活資金を工面してほしい云々のことが生々しく書かれていたりして、切実な啄木の声が聴こえてきそうな気がします。それにしましても、私的なハガキや書簡にもかかわらず、文面からは文学的な香りが漂ってきて惹きつけられます。啄木は生まれながらの言葉の天才だったようですね。
建物は、大正10年(1921年)に第一銀行函館支店として建設されたものです。
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「バーミヤン大仏天井壁画」

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東博のすぐ近くにある東京藝術大学美術館陳列館で開催されている ~流出文化財とともに~ と題する「バーミヤン大仏天井壁画」展を見てきました。
今回の企画・展示は「流出文化財保護日本委員会」の主催ですが、アフガニスタンから流出した文化財を「文化財難民」として保護し、さらに文化破壊の現状を知ってもらうと同時に同国への支援と関心を訴えることを目的にしています。そんな趣旨に沿って特別企画展の第1部が構成されています。
※写真撮影が許可されていましたので、数点を撮影してきました。
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第2部はタリバンによって破壊され焼失したあのバーミヤンの「東大仏の天蓋を飾った天翔る太陽神」の復元がテーマです。バーミヤンでの学術調査をもとに、新たに開発した技術と日本の伝統的な復元技法を結び付けて破壊前の状態に再生させることに成功した原寸大の壁画が展示されています。
あたかも天蓋に見守られて、バーミヤン平原をみているような気持になります。東西文明の十字路として栄えたアフガニスタンから、かつてシルクロードを介在して多くの文化的影響を受けた我が国ですが、現在の同国の混乱を見るにつけ、一日でも早く平和になることを願わずにはいられません。
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6月5日(日) 20時からNHK E‐テレの「日曜美術館」で、「シルクロード 守られた秘宝 アフガニスタンの美を未来へ」と題して東博および東京藝大の特別展のことが放送されます。ぜひご覧ください。

特別展「黄金のアフガニスタン」

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次は東博(東京国立博物館)の表慶館で開催されている ~守り抜かれたシルクロードの秘宝~ と題された「黄金のアフガニスタン」展を見てきました。1979年の旧ソ連の軍事介入に端を発したアフガニスタン内戦、戦闘が激化するにつれアフガニスタン国立博物館も略奪や焼失の危機に晒されることになります。そこで博物館職員が秘密裏のうちに秘宝の数々を中央銀行の地下金庫へ運び出したそうです。それから10数年経過し、タリバンが崩壊して、アフガニスタンの黄金の秘宝は再び目を覚まし、今回の特別展へと繋がったそうです。

紀元前2100年頃のメソポタミアとインダスに栄えた文明から、前3世紀のアレクサンドロスの東征の時代、前1世紀頃の地中海世界や中国、インドと交流したクシャーン朝時代まで、黄金に彩られたシルクロードの秘宝が今なお燦然と輝いて見学者の心を魅了します。彫金など金加工の技術が素晴らしく、この特別展も必見です。
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世界遺産「ポンペイの壁画展」

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昨日で学会のノルマが終了しましたので、今日はゆっくりと朝食をとって東京へ向かいます。
まず、六本木ヒルズ・森アーツセンターギャラリーで開催されている世界遺産「ポンペイの壁画展」を見ることにしました。遥か40年も昔にポンペイへ行ったことがあるのですが、現地でもなかなか目にすることが出来ないエルコラーノ遺跡の壁画も見ることが出来るとあって、とても楽しみにしていました。
特にエルコラーノで18世紀に発見された「赤ん坊のテレフォスを発見するヘラクレス」は、絵画的な完成度が高く、2000年も前の作品とは思えないほどの美しさです。古代ローマ美術史の青柳正規先生が監修していますので、展示の内容・構成が素晴らしく必見の企画展と思います。
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みなとみらい -2 横浜美術館

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三菱技術館のすぐ隣が、横浜美術館です。
横浜美術館コレクション展2016年度第1期という企画をやっていました。この夏開催される企画展「メアリー・カサット展」(会期:6月25日~9月11日)に連動して、女性アーティストに焦点を当てたようです。片岡球子や松井冬子など知っている画家の展示も数点ありました。賑やかな界隈にありながら、前庭を囲むように配されたお店にはオープンテラスがあったりして、ここだけオアシスのような感じになっています。
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みなとみらい -1 三菱技術館

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英語ばかりでは頭が痛くなってきますので、夕方抜け出してパシフィコの近くを散策してみました。
まず、すぐ近くにある「三菱みなとみらい技術館」を訪れてみました。1994年6月、三菱重工業株式会社が日常生活では触れる機会の少ない科学技術を体験型の展示で楽しみながら親しんでもらおうということで設立したようです。航空宇宙、海洋、交通・輸送、くらしの発見、環境・エネルギー、技術探検の6つのゾーンに分かれていて、実物や大型模型などで最先端の科学技術を紹介しています。
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初飛行を行った国産初のジェット旅客機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の機首・前胴部と主翼(一部)・エンジン部を実物大で再現しています。また国産ロケットH-IIBに搭載されているLE-7Aエンジンの実物を見ることが出来ます。そして、個人的にとても興味があった「しんかい6500」も展示されていました。6,500メートルの深海まで潜水することができ、全世界の約98%の海底調査を可能にしたといいますから、その技術力には驚いてしまいます。
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国宝 「伴大納言絵巻」

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東京駅から歩いて行ける出光美術館へ行ってきました。開館50周年記念ということで、10年ぶりの公開になる国宝の「伴大納言絵巻」が目玉です。開館シリーズは、「美の祝典」と題し、会期を3期に分けて、それぞれが魅力的な企画になっています。「伴大納言絵巻」は、866年の応天門の事件を題材に300年経った平安時代末期に制作された絵巻ですが、物語は現代にも通じる人間臭いストーリーで面白いですし、また絵巻の保存および修復状態がとても素晴らしくて見ごたえがあります。
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帝劇ビルにある出光美術館と全面ガラス張りの休憩スペースから眺められる緑豊かな皇居の景色です。帝劇前は、ミュージカル「天使にラブ・ソングを」の上演があるようで、多くの女性ファンが詰めかけて賑やかです。
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『900年の秘めごと~国宝・源氏物語絵巻~』

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昨夜のNHK-BSプレミアム『900年の秘めごと~国宝・源氏物語絵巻~』。期待していた通りの素晴らしい内容の番組でした。
まず今回の修復の過程をじっくり見せていただきましたが、絵具の剥落や紙の損傷がとても激しく、4年におよぶ大修理は相当に困難を極めたものであったことが分かりました。江戸時代にも修理がされていたようですが、その裏打ちの紙をはがした過程で下絵の様子などいろいろなことが判明したようです。それにしましても長い時を経て、これだけの絵画が残っていたことに驚嘆するとともに、これほどまでに素晴らしい修復をして供覧させていただいたことにも頭がさがります。
寂聴さんの源氏物語に寄せる熱い思い、そして900年という時を経て現代に生きる私たちへのメッセージがお話しから伝わってきました。また 宮廷画家たちが物語の登場人物の心情などに思いを巡らし、試行錯誤しながらも絵筆に情熱を込めた様子など修復過程から分かった事実はとても興味深いものでした。

《写真はNHK-BSプレミアムの画面を撮影したものです》
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私の少し後に徳川美術館を訪れたreikoさんから同館で販売されている企画展書籍をお借りしました。写真が大きくて鮮明で、実際に観た絵巻よりも数段詳しく細部まで読み取ることが出来ます。源氏物語が書かれた背景やそれぞれの詞書の説明なども詳細に記されていますので、源氏物語のさわりしか読んだことがない私などにとって同物語へのアプローチには良いテキストと思っています。

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物語としても絵画としても好きなのが、「宿木(やどりぎ)」の一場面を描いた第49帖です。前述のテキストと番組の内容を加味して書いてみます。

男性は光源氏の孫である匂宮(におうのみや)、女性は匂宮の妻である中君(なかのきみ)です。舞台は秋のしみじみとした夕暮れ。二条院の庭の枯れかかった前栽(ススキ、萩、藤袴)が風になびき、御簾をわずかに揺らして、揺れ動く二人の心情を表しています。匂宮はリラックスして青革張りの琵琶を奏でています。中君はこの時、懐妊中の身です。脇息(きょうそく)にもたれて扇を手に琵琶の音を聴いています。琵琶は中君も好きな楽器なのですが、匂宮が新たに夕霧の娘である六君(ろくのきみ)を妻としたことで中君は苦悩しています。一方の匂宮も、中君の姉である亡き大君(おおいぎみ)を恋い慕う薫(かおる)が中君に近づいていることを知り、中君と薫との仲に猜疑心を抱いています。 今どきのお昼のドラマのようですが、男と女の関係はいつの時代も普遍的な題材になるようです。

組高欄、簀子縁(すのこえん)をめぐらす廂間(ひさしのま)が舞台ですが、左の大きなスペースには前栽のある庭、そして廂間を斜め上から眺めるという構図、人物の微妙な配置・表情など、900年前の絵画とは思えない斬新さがありますね。

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『国宝 源氏物語絵巻』 徳川美術館

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仕事関連の学会があって40年ぶりに名古屋へ行ってきました。函館からの名古屋行きの飛行機は1往復しかなく、しかも田舎の悲しさで名古屋に夕方に着いて函館に朝に帰るという、何とも効率の悪いフライト設定のこともあって、2泊3日の旅程ながら学会に1日出席しただけで帰ってきました。
ただ徳川美術館だけにはぜひ行きたいと思っていましたので、中部国際空港に着いてすぐに名鉄の特急に飛び乗り、閉館の1時間少し前に何とか美術館に到着することが出来ました。常設展示室は飛び越して、一番奥にある蓬左文庫館へ直行です。
12月6日までの会期で『国宝 源氏物語絵巻』の4巻19場面の全点を一挙に観ることが出来ます。この絵巻物は12世紀に描かれた現存する最古のもので、3巻15場面を徳川美術館、1巻4場面を東京の五島美術館が所蔵しているそうです。900年の時を経ていますが、4年にわたる修復により極めて良好な状態に復元されており、ため息が出るほどに素晴らしいものでした。いつもとても混雑して待ち時間が出ているそうですが、夕方の閉館時間近くになって観覧者は少なくなりましたので、ゆったりと観ることが出来ました。

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先日のNHKのニュースでも報じられていましたが、絵巻の保存修理の過程で、幼子を抱く光源氏を描いた「柏木三」を透過赤外線で撮影したところ、胸で組まれた幼子の両手は、下絵では源氏に差し伸べる形だったことが分かったそうです。また、源氏の左手は下絵ではかなり下にあったようで、幼子の顔も数回の描き直しのあることが判明したようです。同館の四辻秀紀学芸部長によりますと、「光源氏が父の妃・藤壺と密通した自分の因果におののく複雑な心情が主題なので、薫がほほ笑んで手を伸ばすのは具合が悪い。単純に物語の挿絵として描かれたのではなく、内容を掘り下げようとする絵師の苦心のあとがわかる」とのことですが、なかなか興味深い背景がありそうですね。

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出典 www.nikkei.com

11/26(木) NHK-BSプレミアムで『900年の秘めごと~国宝・源氏物語絵巻~』(午後8時00分~午後9時00分)という番組が放映されるそうです。作家の瀬戸内寂聴さんと画家の山口晃さんが、修理を終えた源氏物語絵巻を見つめ、平安絵師たちが絵筆に込めた情熱に思いをはせ、みやびな世界を堪能するというのが番組の趣旨のようです。

「魯山人の宇宙展」

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道立函館美術館で開催されている「魯山人の宇宙展」を見てきました。料理、陶芸、書、絵画など多芸を極めた北大路魯山人。涎が零れるほどに欲しい器が沢山ありました。

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旧居の「春風萬里荘」に併設されていた茶室「夢境庵」を部分的に再現したものです。ここだけ写真撮影OKでした。

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出光美術館「日本絵画の魅惑」

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「海賊と呼ばれた男」のモデルである出光興産の創業者・出光佐三さんのコレクションを集めた出光美術館へ行ってみたいと思っていましたが、国立新美術館から地下鉄一本で大丈夫のようでしたので、行ってみました。地下鉄・千代田線の日比谷駅を出た帝国劇場のすぐ隣で、美術館は皇居のお濠に面した帝劇ビルの9階になります。
収蔵品の中から「日本絵画の魅惑」という企画で展覧会が開かれており、鎌倉時代の絵巻物、室町時代の水墨画とやまと絵屏風、桃山時代の長谷川等伯、狩野光信、近世初期風俗画、江戸時代の寛文美人図から肉筆浮世絵、琳派、文人画など重要文化財を含む多数の作品が展示されていました。
個人的には、佐三さんがこよなく愛した臨済宗古月派の禅僧・仙厓(せんがい)の作品を見たいと思っていましたが、「老人六歌仙画賛」など8点が展示されていて大満足でした。
なお、「海賊と呼ばれた男」の本の中では、『国岡美術館』となっていました。

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出光美術館の仙厓のコレクションはこちらから

国立新美術館 企画展「イメージの力」

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世界最大級の民族学コレクションを誇る大阪の国立民族学博物館と日本最大級の展示スペースを持つ国立新美術館のコラボレーション企画の「イメージの力」展を見て来ました。歴史・遺産・文化の民族学博物館と芸術・アートの美術館がその垣根を越えて企画する展覧会をとても楽しみにしていました。

私は子供の頃、短い期間でしたが、親父の仕事の関係で電気の無い山奥の僻地に住んでいたことがあります。夜は漆黒の闇ですから、子供ながらに自然の怖ろしさや得体の知れないものへの畏れなどを感じて過ごしたことを憶えています。

人々は目に見えないものを見えるようにイメージし、それを自らコントロールすることで精神の安定を保っていたのかもしれません。五感をフルに駆使し、暗闇や木々のざわめきなどから想像力を駆使してイメージを作り上げて日々を送っていたのでしょう。想像力が豊かであればあるほど、創りあげられるイメージはパワーに溢れたものになったものと思われます。

世界各地の造形物や生活用具など貴重な資料約600点を地域や時代ごとに分類せず、テーマに沿って展示するこの展覧会の迫力・パワーには圧倒されました。

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企画展「イメージの力」の詳しい展示内容はこちらのfacebookをご覧ください。

イザベラ・バードの旅の世界

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「ツイン・タイム・トラベル イザベラ・バードの旅の世界」と題する写真展が北海道大学総合博物館で開かれていますので、昨日(4/1)行ってきました。企画展の紹介文によりますと『イザベラ・バードの旅の世界をたどり、地理学者 金坂清則(京大名誉教授)が20年をかけて撮影した写真から選んだ115点を、バードの写真や銅版画そして記述と対比することで、1世紀を隔てた風景を「持続と変化」という視点から理解する面白さを伝えます』とあります。
日本では明治初期に北海道を訪れ『日本奥地紀行』を著したイギリス人女性として知られていますが、身長150cmほどの女性が22歳から70歳頃まで世界各地を旅し、写真を撮影する傍ら詳細な旅行記を執筆したことに驚嘆してしまいます。
私が住む七飯町にも1878年(明治11年)8月17日に来ているようで、峠ひとつ越えた蓴菜沼には「イザベラ・バードが歩いた道」の記念碑が建立されています。

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ユトリロ展 / 2013 函館

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道立函館美術館で開催されているユトリロ展を見てきました。生誕130年を記念しての展覧会とのことで、日本初公開の作品を含め76点が展示されています。パリの街並み、とりわけモンマルトルの風景を題材に多くの作品を残していますが、晩秋の街角に枯葉が舞って、カフェの小窓からシャンソンが微かに流れてくるような情景がいいですね。彼が愛したカフェのラパン・アジルは今もそのまま残っていますので、ワインを飲みながら100年ほど前に思いを馳せてみたい気もします。
そして教会で敬虔に祈る晩年期のユトリロの写真が展示されていましたが、何を祈っていたのでしょう。絶筆の未完の絵を見て、そんなことを思っていました。

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時の肖像 / 月村朝子作品展

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月村朝子さんの作品展「時の肖像」が函館市弥生町のギャラリー三日月で開催されていますので見てきました。横浜市出身で15歳から全国誌の小説挿絵などで活躍されていましたが、2年前に七飯町に移住され以前にもまして精力的に制作活動に励んでおられます。今回の作品展は「人・もの・こと」のポートレイトということで、歴史上の女性や親しい方々の肖像、身近な自然や風景などを心象を交えて魅力的に表現しています。明治30年頃に建造された土蔵が彼女の作品を包み込むような空間を作り出して、何ともいい雰囲気を醸し出しています。7月28日(日)まで開催していますので、ぜひ多くの方にご覧いただければと思います。

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ささき・たかしの木版画展

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七飯の合唱団のTさんの紹介で、函館の「いしい画廊」で開催されている旧戸井町出身で横浜市に在住の元小学校校長の佐々木孝さんの木版画展へ行ってきました。ちょうど佐々木さんが在廊されており、少しだけ絵の説明をしていただきました。洗練された色調から生みだされた懐かしい原風景のような作品には、ふる里を思う佐々木さんの詩文が添えられています。心温まる素敵な作品展です。

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佐々木さんのリーフレットから・・・
故郷を離れて50年余年が経ちました。
私のふるさとは、恵山岬に向かう途中 小さな原木川と入り江の鎌歌、ゴメが棲む武井ノ島のあるところです。
自然の恵みの中で村人、家族、友も育まれたところです。 
この5月に古希を迎え、私を育んでくれた故郷への感謝をこめて・・・(中略)


棟方志功展

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北海道新聞創立70周年を記念して「棟方志功展」が道立函館美術館で開催されていますので行ってきました。青森の棟方志功記念館や県立美術館で何度か作品を見ていますが、いつ見ても躍動感に溢れる「志功」はいいですね。ねぶた祭の強烈な極彩色と憧れの画家ゴッホの燃え上がる色彩世界からインスピレーションを受けたのでしょうが、「裏彩色」の技法が板画の世界を一層魅力的なものにしているようです

滝平二郎展

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道立函館美術館で開かれている夏休み特別企画展「滝平二郎の版画ときりえの魅力」を見てきました。日本の四季折々の情景を色鮮やかに表現する不思議な魅力を持った滝平の作品展です。

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滝平二郎の絵本には「ベロ出しチョンマ」や「八郎」「モチモチの木」「花さき山」などの名作があるようですので、愛読された方も多いのではないでしょうか。残念ながら私は読んでいませんので、内容は良く分からないのですが、いずれも素晴らしい版画、「きりえ」に魅了させられました。懐かしい農村風景や庶民の暮らし、子供の遊びなどを詩情豊に描写していて、出来れば自宅に1枚欲しいなと思ってしまいました。

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夷酋列像 特別公開

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松前藩の家老で絵師でもあった蠣崎波響の「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」が道立函館美術館で特別公開されていますので行ってきました。フランスのブザンソン美術館所蔵の1組11点と函館中央図書館所蔵の別の1組2点が展示されています。

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当時26歳の波響が描いたA3サイズのアイヌの長たち11人の絵は、鹿を担いで立ち上がろうとしていたり、弓を構えたり、槍を持ったりと威風堂々と描写されています。思った以上に小さな絵なのですが、極めて細部までリアリティに富んで描かれており、200年以上も前の時代の画家としての才能に驚かされます。衣装や靴が当時のアイヌが身につけることは不可能だった中国やロシアの色鮮やかなものを着用しており、この絵画が描かれた政治的な意図が垣間見られて興味深いです。なお会場はフラッシュは禁止ですが、撮影はOKです。

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今回里帰りした絵はフランス東部のプザンソンという小さな町の美術館に収蔵されていますが、これらの絵がどのような過程でフランスに渡ったのかは定かではないようです。日本の貴重な美術品は各地に散逸していますが、松前藩やアイヌに関連するものはやはり地元で収蔵できればと思いますね。

ディジタルアーカイブCMS(函館市中央図書館 / 公立はこだて未来大学)


マウリッツハイス美術館展

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急用があって埼玉へ行ってきました。猛烈な暑さにぐったりでしたが、帰ってきた昨日夕方の函館空港の気温が21度ということで、この温度差にはさすがに驚いてしまいました。東京での帰りの飛行機の時刻まで少し時間がありましたので、東京都美術館で開かれているマウリッツハイス美術館展を見てきました。

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               ※ガイドブックより引用

今回の特別展は2010年から改修で休館していた東京都美術館のリニューアルオープンを記念して催されたもので、17世紀オランダ・フランドル絵画の世界的コレクションで知られるオランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館からの名品約50点が展示されています。特に注目を浴びているのは世界的なフェルメール・ブームのシンボル的存在「真珠の耳飾りの少女」です。先日の朝日新聞で、この絵の5つの謎として「ターバンの青‐純度高く鮮やか‐」、「真珠の輝き‐光の魔術で丸みを表す‐」、「少女の瞳‐画家のまなざし投影‐」、「つやめく唇‐語ろうとした言葉は‐」、「古代風の衣装‐着物に似た抜き襟‐」を挙げていましたが、これら点に注目して見ますと一層興味深く絵が見れるようです。他にレンブラント、フランス・ハルス、ルーベンス、ヤン・ブリューゲルらの傑作も展示されています。

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芹沢銈介展

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昭和31年に重要無形文化財「型絵染」保持者に認定された芹沢銈介(1895-1984)の個展が道立函館美術館で開催されていますので行ってきました。国内外でいまなお高い評価を受けている芹沢銈介の作品をとても楽しみにしていました。着物や暖簾などが多数展示されていましたが、斬新な色彩と構成で作り上げられた作品に魅了させられました。

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風景、人、道具などをモチーフに多くの作品を生み出していますが、特に「いろは歌」や「春夏秋冬」など文字を題材にしたものに素敵な作品がありました。    《写真はガイドブックからの引用です》


葛飾北斎展

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セザンヌは日本美術には関心がなかったと言われていますが、彼の作品「サント・ヴィクトワール山」などに葛飾北斎の「富嶽三十六景」の影響を受けた可能性を指摘する説もあるようです。ということで日本橋の三井記念美術館で開催されている「北斎展」に足を運んでみました。

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ホノルル美術館には、安藤広重や葛飾北斎などの浮世絵版画約10,000点が収蔵されているそうです。葛飾北斎生誕250周年ということでホノルル美術館の外では初めての開催で、「冨嶽三十六景」「諸国名橋奇覧」「諸国瀧廻り」などのシリーズ約190点が展示されています。

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「冨嶽三十六景 凱風快晴」です。何度見ても良い作品です。

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「冨嶽三十六景 甲州石班沢」です。波の意匠、釣り人の緊張感、釣り糸と富士の裾が織りなす稜線など憎いほどに魅了される作品です。

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三井記念美術館は初めてでしたが、建築物としても魅力のある建物です。隣には三越本店、日本銀行本店などがあり、じっくり散策したいなと思いました。

セザンヌ展

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同じく国立新美術館・企画展示室1Eで開催中のセザンヌ展です。「パリとプロヴァンス」と名付けられた企画展で、彼の画業をパリと生まれ故郷のプロヴァンスの2つの場所に注目して振り返る個展です。

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今回の個展はオルセー美術館やプティ・パレ美術館をはじめ世界の40館から集めた作品90点で構成されています。第1章の初期の頃の作品から始まり風景、身体、肖像、静物、晩年という括りで、それぞれの代表的な作品を展示しています。

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1899年頃に描かれた「りんごとオレンジ」です。制作した約1,000点の油彩画のうち約100点にりんごを描くほどのりんご好きだったようです。青年期に親友ゾラがセザンヌに籠一杯のりんごを送ったことに由来すると言われています。

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「レ・ローヴのアトリエ」が再現されています。彼の好きだったサント・ヴィクトワール山を一望できるレ・ローヴの丘にアトリエがあったようです。本展では彼ゆかりのオブジェやパレットが棚や机の上に並べられていて、どこからかセザンヌがひょっこりと現れてきそうな雰囲気でした。

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国立新美術館1階のカフェです。3階から見降ろすとこれだけで素敵なオブジェのように見えます。カフェ・コキーユ(coquille)というネーミングから巻貝をイメージしているのかもしれません。

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1Fカフェで「セザンヌ展」特別ドリンクとして「りんごジュースとさくらんぼのゼリー」を販売していましたので、飲んでみました。甘酸っぱくて美味しかったです。

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南仏の明るい陽光と穏やかな生活環境がセザンヌをはじめ数多くのアーチストたちを魅了してきたエクス・アン・プロヴァンス(Aix-en-Provence)。私もピーター・メイルの著書「南仏プロヴァンスの12ヵ月」を読んで以来プロヴァンスは憧れの地になっています。

エルミタージュ美術館展

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すでに行かれた方もおられると思いますが、私も六本木の国立新美術館へ行ってきました。エルミタージュ美術館展とセザンヌ展の両方が鑑賞できるとあって、こちらもワクワク気分でホテルを出ました。

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まずは企画展示室2Eで開催されているエルミタージュ美術館展「世紀の顔 西洋絵画の400年」へ。エルミタージュは女帝エカテリーナ2世が蒐集したコレクションで所蔵作品が300万点といわれています。今回はヨーロッパ絵画をルネッサンス、バロック、ロマン派、印象派、近代絵画の時代に分類して、その代表作品89点を展示しています。出品作品の殆どが同美術館の壁面を飾っている常設展示作品と云うだけあって素晴らしい企画展示になっています。

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クロード・モネの「霧のウォータールー橋」です。 

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アンリ・マティスの「赤い部屋(赤のハーモニー)」です。卓上の静物的なモチーフは彼が傾倒していたセザンヌの影響が強いと言われています。この後に見るセザンヌ展が楽しみになります。日本での展示は30年ぶりだそうです。

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現在のエルミタージュは5つの建物(冬宮、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、劇場エルミタージュ)からなっているそうです。これらの建物は18世紀半ばから19世紀半ばにかけて約100年間かかって完成されといいますから凄いです。やはり本場サンクトペテルペルグの同美術館で鑑賞したいですね。


インカ帝国展 「マチュピチュ発見100年」

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すぐ隣の国立科学博物館ではインカ帝国展「マチュピチュ発見100年」が開催されていましたので、こちらへも行ってきました。個人的に一番行きたい世界遺産はペルーのマチュピチュ遺跡ですので、この特別展もとても楽しみにしていました。

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インカは15世紀半ば頃に芽生え、16世紀にスペインによって滅亡させられたアンデス最後の文明ですが、今回はその文化と歴史を多面的に紹介しています。特に最後のセクションで興味深かったのは東博で定評のある3Dシアターです。実際に現地で撮影したものとバーチャルリアリティを組み合わせた映像で、実際にマチュピチュ遺跡を歩いたり、鳥になって空から俯瞰しているような感覚が得られ迫力満点でした。

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上の2枚の写真は現代の工芸品です。インカの伝統が受け継がれている独特の意匠と色彩が素晴らしいです。

ボストン美術館展 「日本美術の至宝」

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東京国立博物館・平成館で開催されているボストン美術館展 「日本美術の至宝」特別展へ行ってきました

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ボストン美術館には10万点を超える日本美術のコレクションがあるようですが、今回はその中から厳選された染織、刀剣、仏像、仏画、絵巻、水墨画など約90点が展示されています。特にポスターにも使われている曽我蕭白の雲龍図や屏風画などが展示されているということで楽しみにしていました。いずれも国宝級の美術工芸品ですし、保存状態、修復も素晴らしく、日本美術の至宝を心おきなく堪能することが出来ました。

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迫力に圧倒されそうな曽我蕭白の「雲龍図」です。今回の修復により公開が可能になったそうで、世界初公開とのことです。 

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尾形光琳の「松島図屏風」です。18世紀前半にこのような斬新な色彩とデザインで大胆に表現していることに驚いてしまいます。 

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本館の前に植えられているユリノキです。明治14年(1881年)に現在地に植えられたといわれていますので、130年も経過しているようです。「ユリノキの博物館」と言われたこともあるほどに存在感を感じさせる巨木です。

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先月には満開の花が見られて壮観だったようですが、現在は数えるほど僅かな花しかありませんでした。それでもユリノキの花を楽しみにしていましたので、見られて満足です。

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ユリノキの花も見れたということで、東洋館別棟1階ホテルオークラレストラン「ゆりの木」で昼食。こちらも混雑していましたが、15分ほど待って140周年にちなんだ1400円ランチを食べることが出来ました。天気も良く周囲の木々を眺めながらテラスでの食事も格別でした。

国立西洋美術館 「ゴヤ」展へ

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学会を抜け出して上野へ行った主目的は国立西洋美術館で昨日から開催されている「ゴヤ」展を鑑賞するためでした。初日は240人も並んだというので、混雑しているものと思っていましたら、意外とすいていてちょっと拍子抜けしてしまいました。今回は「光と影」と題してプラド美術館所蔵の作品を中心に120点余り展示されていました。戦争や革命という辛い現実に直面し、そして40代で聴覚を失ったにもかかわらず、あくなき探究心を持って人間の愚かさや醜さをありのままに描いたゴヤの作品は心を揺さぶるものがありました。

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今回の展覧会で最も注目を集めているのが、40年ぶりに公開となった「着衣のマハ」です。妖艶な表情で視線を投げかけてくるマハは必見です。またプラド美術館でも公開されることがまれだといわれる素描を沢山見れるのも本展の特徴です。

函館美術館 「陶酔のパリ・モンマルトル」へ

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北海道立函館美術館開館25周年記念「陶酔のパリ・モンマルトル 1880~1910」へ行ってきました。ロートレック、ゴーギャン、ヴュイヤールといった新進芸術家たちの拠点だったキャバレー「シャ・ノワール」があったパリ・モンマルトルで、彼らが繰り広げた前衛や大衆芸術の関連資料約180点を見ることが出来ました。雨で濡れた街路樹も少し色づき始め、函館はエリック・サティやドビュッシーの音楽が似合いそうな季節を迎えています。枯れ葉舞うモンマルトルを思い浮かべながら素敵なひと時を過ごしました

平山郁夫展 「大唐西域画への道」

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道立函館美術館で佐川美術館所蔵 平山郁夫展 「大唐西域画への道」と題する絵画展が開かれていますので、行ってきました。今回は平山さんのフィールドワークでもあるシルクロードを旅した時の絵画であり、中国の西安からカシュガルまでを独特の画風で描写していました。上の絵はトルファンの近くの交河故城を描いたもので私の好きな一枚です。

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1985年9月に私もシルクロードのウルムチまで旅行しました。写真はその時に撮影した交河故城です。今は全くの廃墟になっていて、僅かばかり構築物の跡が残るだけでした。あの玄奘三蔵も天竺へ行く途中に滞在したそうです。遺跡の向こうに広がるのは、天山の山々です。

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交河故城の近くにあるベゼクリク千仏洞です。敦煌莫高窟と同様に凄い景観のところにおる遺跡で、イスラム文化との葛藤、関係の中で生まれた素晴らしい仏経芸術に出会うことが出来ます。


東京都庭園美術館

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港区白金台にある東京都庭園美術館へ行ってみました。この建物は、朝香宮(あさかのみや)邸として1933年(昭和8年)に建てられたものをそのまま美術館として公開しているそうです。宮内省の建築家が担当し、アール・デコ様式に日本独特の感性を付け加えたそうで、建物自体が美術品のようです。また周囲は広大な緑溢れる庭園に囲まれています。

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美術館正門脇のカフェレストラン「cafe 茶洒 kanetanaka」は老舗料亭「金田中」が手がける和風のカフェレストランです。今日は天気も良いので、外のテラスでランチをいただきました。流石に美味しいです。

国立博物館での「薬師寺展」

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国立博物館での「薬師寺展」を見てきました。昨日は混雑がひどくて入れず、今日は朝早くから並んで見ることが出来ました。今回の展示で最も注目されているのは、7世紀に天武天皇が発願して以来、おそらくは寺の外で初めて2体揃って公開されるという金堂の「日光・月光菩薩立像」(国宝)です。実際にこの2体の仏像の前に立った時、身震いがするような感慨におそわれました。修復のために背後についている「光背」が除かれており、薬師寺でも絶対に見ることが出来ない背後、そして側面も見ることが出来ました。特に背後の姿が素晴らしいように思いました。この展示が終わると、2度と「光背」を外した姿を拝見することは不可能ですので、「空前絶後」というキャッチフレーズも、あながち誇張されているわけではないようです。2日間並んだ甲斐があるほどに素晴らしい仏像でした。

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