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大嵐の一日が過ぎ、今朝(7/8)は昨日の荒天が嘘のような快晴です。避難小屋の前の水溜りはカチカチに凍っています。シュラフの頭の部分をがっちりと閉じて寝ましたが、寒くて大変でした。4時に起き、コンロで朝食を作って暖かいものを食べると身も心もホッとします。外に出てトムラウシ方向を見ますと、ちょうど赤く焼けてきたところでした。本当に神々しい感じがします。

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身支度をしてから避難小屋を出て、テントの撤収です。テント本体はまったく無傷でしたが、水が浸み込んだ内部は凍ってバリバリです。霜柱が立つ地面は凍ってペグもなかなか抜けてきません。そんな状態で少し時間がかかってしまいましたが、ようやく避難小屋を出発です。トムラウシを背景に朝日を浴びる白雲岳避難小屋の景色はなかなか素敵です。お蔭で命を助けていただき、感謝と同時に一生忘れることのできない避難小屋となりました。

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実はひとつ失敗をしたことがあります。私の携帯電話はauなのですが、ここは通信エリア内と思っていました。(ドコモは通じるようですが…確かな情報ではありません) 家内と定時連絡をする約束をしていたのですが、携帯のアンテナを見たら「圏外」表示。この避難小屋での1日半はまったく連絡が取れず、かといって身動きが取れない状況ですから、どうすることも出来ません。

一方の家内は、案の定、連絡はないうえに天候が悪化しているらしいということで、管轄する旭川東警察署担当部署へ様子をうかがったようです。担当官からは、山は氷点下まで気温が下がり、強風が吹いて相当な悪コンディションですが、計画では避難小屋に避難している可能性が高いので、安心してくださいと伝えられたようです。そうこうしているうちにラジオから、大雪山系で60歳台男性が心肺停止状態で発見されたとの報道が・・・。家内の緊張は極度に達したようです。

そして、旭川東署からの電話。ザックやレインウェアの確認、しつこいほどに下の名前を聞いていたそうです。帰宅後、新聞を見て知ったのですが、私と同姓の仙台の方がトムラウシ北沼付近で凍死していたようです。避難小屋でも殆どの方が道外からで、下山時の宿や交通機関の心配をされる方がおられました。この方もそんなことで無理をしたのかもしれません。そして旭岳でも滑落事故で搬送された方がいたようで、夏山とはいえ大雪山の恐ろしさを知らされた一日でした。