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東野圭吾の『ラプラスの魔女』を読み終えました。
未来予測をテーマにした作品で、ガリレオシリーズと同様に理系出身の作者らしいSFミステリーです。wikipediaによりますと、「ラプラスの悪魔(魔女)」というのは、『すべての物質のあらゆる力学的状態を知ることができ、かつそれらのデータを解析できるだけの知性があれば、不確実なことは何もなくなり、未来は計算によって予測できる』という理論を提唱した18世紀のフランスの科学者ラプラスの概念に基づいたものなのだそうです。
物語は、脳神経外科の権威である父を持つ羽原円華という少女が、母親と北海道旅行に出かけた際に遭遇した自然災害の場面から始まります。長編にもかかわらず、いろいろな仕掛けが絶妙に絡み合って、ストーリーを複雑に面白くしていきます。東野ファンにはたまらない一冊と言ってよいでしょう。

この小説を読んで、この春に放映されたNHKスペシャル「NEXT WORLD-未来はどこまで予測できるのか-」を思い出しました。舞台は30年後の2045年という設定。人々は超高性能の知能端末を脳内に埋め込んだり身につけて、すべての行動はその人工知能の未来予測に従って生きているというのです。受験勉強などは意味をなさず、人々は間違いを起こさず、超効率的な社会のなかで暮らすらしいのです。高い確率でこのような社会に変貌していくようなのですが、少なくとも私はこんな世界で生きていく自信がありません。うふふ、30年後のNEXT WORLDまで生きていませんね。(^^♪
 
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