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今回の学会場は熱田神宮にほど近い名古屋国際会議場で開かれました。宿泊先の名古屋駅前から5kmほどのところにあり、会場まで散歩がてら歩いてみました。あまり古い街並みには出会えませんでしたが、市街道路にも立派な自転車専用レーンが設置されていたりして、なかなか住みやすい街のような雰囲気が感じられました。そして会場の国際会議場、写真のように超近代的なデザインの建物群で構成されており、周囲の環境そして内部施設も国際会議場に相応しい素晴らしいものでした。

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私が参加したのは1日だけですが、それでも午前中から夕方までびっしりワークショップや特別講演などを聴いてきました。この学会の面白いところは毎回必ず仕事とは関係しない講演を聴けることです。今回は半田市の中埜酒造顧問の馬場信雄氏による『日本酒の文化・よもやま話-乾杯の今と昔-』という講演がありました。お酒好きに限らず、お酒にまつわる歴史的背景やお酒が古来の人々に与えた影響、お酒と神との関係などとても興味深い内容のお話でした。

簡単ですが、要旨に拝聴した講演内容を加筆して掲載いたします。
「乾杯」という行為は昔からあったわけではなく、明治時代から始まりました。それ以前は日本酒を道具として、厳粛な儀式が行われていました。最初は村人たちが無病息災、五穀豊穣を祈念する儀式でしたが、武家政権になり酒席での礼儀作法を通して精神修養や仲間意識の醸成をする儀式に変化しました。室町末期に確立したこの作法は「酒道」と呼ばれ、酒のつぎ方、飲み方、酒膳の配り方に至るまで、厳しい決まりがありました。しかし、あまりに厳格すぎて明治時代初期に廃れてしまいます。この「酒道」の中身に触れてみますと古くて新しいことが一杯詰まっています。現代社会だからこそ、改めて「酒道」の精神が必要のように感じています。

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