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パリ在住の岡田奏さんのピアノ・リサイタルを聴いてきました。1991年3月函館市生まれ、市内の中学校を卒業後、単身フランスへ留学し、この6月にパリ国立高等音楽院ピアノ科修士課程を修了されたピアニストです。シューマンの「子供の情景/トロイメライ」以外は聴いたことのないプログラムでしたので、ちょっと難解かなと思っていたのですが、いずれも聴き応えのある素晴らしい構成内容でした。今年の2月にフランスのポントワーズ市で開催された「第12回Piano Campus国際コンクール」で優勝し、『世界が認める実力、函館の新星』と称される岡田奏さんのピアノに感動した一夜でした。

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今回のリサイタルのプログラムについて岡田さんご自身が解説していますので、抜粋して掲載いたします。(カワイ音楽振興会webサイトより)

今回のプログラムでは、前半と後半で一つずつのテーマがあります。まず前半は300年前のフランス人作曲家ラモーで始まり、現在97歳のフランス人作曲家デュティーユのソナタより「コラールと変奏曲」で締めくくります。ここでは少しではありますが、フランス音楽の昔のものと近代のものを両方皆様に聴いていただいて、少しでもフランスの空気を持って帰れたらと思っております。2曲の間にあるラフマニノフの「コレルリの主題による変奏曲」はラモーと同じ時代に生きた、イタリアの作曲家コレルリの「ラ・フォリア」がもとになっており、フランス・ラモーからイタリア・コレルリの主題、そしてそれがラフマニノフの手によってどう展開していくのかというところに注目して頂きたいと思います。後半は、想像・劇の世界です。シューマンの「子供の情景」は、大人の視点からの子供達・子供達を見て自分の幼かった頃を思い出したりします。皆様にもそれぞれの幼き頃を思い出しながら聴いて頂きたいです。リスト「ダンテを読んで」では、幸せな「子供の情景」とは打って変わって、悪魔・地獄がテーマです。対極にあるこの二つの曲をドラマや劇を見ているかのように、楽しんで頂けたら嬉しいです。