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本を読むのは早いほうではありませんが、この本は2日で読んじゃいました。読まれた方はおられると思いますが、百田尚樹の「夢を売る男」です。敏腕編集者が巧みな話術を駆使して、ジョイント・プレスという自費出版に近い方式で、俄か素人作家達に本を出版させるというストーリーです。
だいぶ前に知り合いの方がこの方式と似たような形態(自費出版に近い)で某有名出版社から本を出したことがあり、その方に代わって出版までの殆どの作業をした経験がありますので、本書の一言一言に頷くことばかりでした。出版したのは小説ではないものの、ISBNを取得し一般書店にも並べ、「売れたら印税を上げるよ」と言われて暫しバラ色の未来を描いていたのですが、夢ははかなくいまだ預金通帳に印税の文字はありません。
それにしましても、本書に出てくるいわゆる「夢」を買わせられるほうの素人作家達のキャラクターには笑っちゃいました。いえいえ自分がそっくり当てはまるだけに苦笑いしてしまいました。表紙イラストの上部に描かれている獏(バク)に食べられている夢を見そうな気がしています。(^^♪


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