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アリス=紗良・オットのピアノ・リサイタルを聴いてきました。1988年にドイツ人と日本人の両親のもとミュンヘンで生まれ、4歳でピアノを始めて5歳で最初のコンクールに入賞。その後世界的な音楽祭への招聘や著名なフィルとの共演などで活躍し、ブレンデルや中村紘子などから絶賛されている逸材です。

プログラムは、ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調『テンペスト』Op.31-2、バッハ/幻想曲とフーガ イ短調BWV.944、バッハ=ブゾーニ/シャコンヌ、 リスト/愛の夢、リスト/パガニーニ大練習曲などでした。いずれも素晴らしい演奏でしたが、特にリスト/パガニーニ大練習曲の第3番「ラ・カンパネラ(鐘)」は、透明感のある音から紡ぎだされる繊細さと重厚さの対比が見事で絶賛に値する演奏でした。

そうそう彼女は素足でピアノを演奏するのですが、理由はペダルが冷たくて気持ちが良いというシンプルな理由らしいです。彼女の清楚で美しいプロポーションと相俟って素足での演奏は新鮮で魅力的でした。


youtube Deutsche Grammophon "Alice Sara Ott plays Liszt"

今日(6/4)の日本テレビ19時からの「笑ってコラえて!2時間スペシャル」で世界で活躍する『強くて美しい女性』としてアリス=紗良・オットさんとご両親、妹さんが出演していましたね。「日本人とドイツ人との間に生まれた天才ピアニスト。文化や感性の違う日本人とドイツ人、その壁に苦悩する彼女は、 一体どうやってそれを乗り越えたのか。4月にスペインで行われたコンサートの模様や、アリスの子供の頃の貴重な映像や資料を交えながら、 その感動秘話に迫る」というものでした。彼女の普段の生活や成長の様子が垣間見られて楽しい内容でした。

もうひとつ追加ですが、今月(6月)のANA機内オーディオの11ch(クラシカル・ウェーブ)で、アリス=紗良・オットさんのピアノが流れています。空の上で聴く彼女の演奏もいいですよ。ANAに搭乗する方でクラシック・ファンは必聴です。(^^♪