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渋谷のコクーン劇場で、コクーン歌舞伎「三人吉三」を観てきました。
コクーンは、「上海バンスキング」以来2度目ですが、コクーン歌舞伎を観るのは初めてです。一度は平場席を経験したほうが良いということで、プログラムを手に座布団席に陣取って開演を待っていました。そして賑やかに初日の幕が開きました。(正確には幕はなく、会場がざわつくなか、いつしかそれを取り込むように賑やかな長屋の情景から始まりです)

歌舞伎の様式は崩さずに、それでいて串田流というかコクーン風に変えていく凄さ。歌舞伎本来のリズムや様式美のなかに新しいものを注入していく絶妙のバランス、危うさがコクーンの魅力ですね。三味線や太鼓などの歌舞伎の下座音楽は一切使わず、生のパーカッション、ギターの音が効果的に全編に流れ、舞台を引き立たせていきます。三人の吉三という現代でいうアウトローした危ない若者たちの孤独を際立たせるため、庶民の長屋生活が対照的に描かれるのも見処です。

平場席は目の前を役者さんたちが縦横に走り回りますし、頭上に大量の雪も舞い降りて来ますので、一緒に演じているような錯覚にとらわれます。3時間という長丁場ですので、腰や脚が痛くなりますが、この席は嵌まりそうな感じがします。

初日ということで、いつもテレビで拝見するような有名人が沢山お越しになっていましたし、素晴らしいひと時を共有できたことを嬉しく思っています。この歌舞伎というか舞台は観ないと凄さや面白さは分からないと思いますので、皆様もいつかご覧になってください。

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Bunkamuraはお洒落ですね。ちょっと覗いたショーウィンドーもいい感じです。

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