カテゴリ:
加賀恭一郎シリーズの10作目らしいが、面白くて一気に読んでしまいました。
一見何の関係もないと思われるアパートと河川敷のホームレス小屋で起こった二つの事件。明治座で「異聞・曽根崎心中」という芝居の演出を手がける浅居博美という女性をキーマンとして物語は進みます。
いつものように加賀の鋭い洞察力によって真相が明かされて、そして驚きの展開ですべてが結びついて行きます。

「祈りの幕が」・・・ 人間は善に対しても悪に対しても祈るのでしょうか。この小説の登場人物は極端としても、人間として多かれ少なかれ重荷を背負って生きる私たち庶民の人生って愛おしくもあり切ないものだと思ってしまいます。
それにしても人情味溢れる加賀恭一郎はいいなぁ。

DSCN6569.jpg