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厚沢部町の旧清和小学校で開催された「舘野泉 清和の丘コンサート」を聴いてきました。舘野泉さんは1998年からここ旧清和小学校でリサイタルを開いており、今回は喜寿記念として2年ぶり7度目になるそうです。

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学校のすぐ隣に「カレーとコーヒーのカンペシーノ」がありますので、ご主人にナン・サンドをお願いしていましたら出来上がっていました。ご主人も実行委員のようで、お店のほうは早々とクローズして会場準備にあたっていました。厚沢部町はなかなか文化的な町で、「清和の丘クラブ」も地域の皆さんで熱心に活動しているようです。
美味しいナン・サンドをほおばりながら、カンペシーノの前の夕日に映える紅葉の山々にうっとりです。手前に広がる畑は特産のメークインの畑のようですから、花が咲く頃は見事なことでしょう。

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会場の旧清和小学校です。15年前に廃校になったそうですが、今でも地域の方々に大事にされているようです。コンサートの前に実行委員会の会長さんから「清和小学校は皆さんが集ってくださることで、閉校前と同様にこのように元気にしております」との挨拶がありました。左側の建物が会場となった体育館です。

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体育館への渡り廊下には今までの舘野さんのリサイタルの様子や関連記事が掲載されています。

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プログラムは、バッハ-ブラームス「シャコンヌ」、スクリャービン「前奏と夜想曲」、出永浩一郎「サムライ」、吉松隆「平清盛より2曲」、三宅榛名「思い出せなかったこと」、coba「記憶樹」でした。
舘野さんがプログラムの中の「左手の世界」で書かれておりました。『どれもが新鮮で、はっとするような世界を持っており、自分の心の中に埋もれている「私」をいろんな角度から見つけてくれる作品だと思います』と・・・。
アンコールはカッチーニの「アヴェ・マリア」でした。静かな清和の丘が至福の時に包まれているようでした。舘野さんの左手から奏でられる音色は限りなく優しくて、心に響き渡ります。
会場を出ると満天の星空。ほかほかに温かくなった心持ちで帰路に着きました。

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