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高村薫さんの『四人組がいた。』、久々に拍手喝采(個人的にですが・・・)ものの面白い本にぶち当たりました。
物語の舞台はキャベツが特産品の山あいの村。今風に云うと『限界集落』ってとこでしょうか。旧バス道路に面した郵便局兼集会所にたむろする元村長、元助役、郵便局長、キクエ小母さんの怪しげな高齢者4人組が主人公です。お茶を啜りながら何か変わった事でも起きないかと手ぐすねをひいて待ち構えているところにやってくる人々をジジババ風の話術で煙に巻いていきます。ムラ社会の旧弊、怪しげな農村振興策、素朴さに憧れる都会人、山奥のパワースポット、放射能汚染といった題材をもとに、独特のユーモアとぴりりと効いた風刺をからめて現代社会が抱える盲点をあぶりだしていきます。
4人組のような粋なジジババになりたいという願望を込めて、星5つ付けたいと思います。

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