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薬丸岳の「神の子」、評判通りで面白かったです。上下あわせて900ページもあり、どこかで間延びするのではと思っていたのですが、エピローグまで緊張感のある締まった内容で良かったです。薬丸さんの代表作の一つになるのではと思っています。

物語は、戸籍がなく義務教育を受けていないにもかかわらず、神がかったとまで言われるほどの天才的頭脳を持つ少年が主人公です。生きるためにかかわった振り込め詐欺グループで、天才的頭脳を持つがゆえに幹部から興味を持たれることになります。グループに関係する殺人事件で少年院に入り、出所後の身元引き受け先にも決して心を許すことのなかった彼ですが、あるきっかけでベンチャーの起業の手助けををすることになります。彼の卓越した頭脳が後押ししたこともあり、ベンチャーは大きく発展するのですが、それとともに彼の周囲では不穏な動きをする影が見え隠れします。愛されず、愛さずもせず、生来の天才的な頭脳だけを頼りに生きてきた少年を待ち受ける運命とは・・・。ぜひ読んでみて下さい。

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