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湊かなえの「山女日記」を読みました。いま流行の「山ガール」ならぬ「山女」がどのような日記を書くのかちょっと覗き見をするような気持ちでページをめくってみました。7つの短編は、職場の同僚との関係、結婚への迷い、離婚の危機、父との関係、姉への劣等感などで悩みを抱える女性が、山に登ることで次の一歩を踏み出すヒントを得るといった内容です。物語は妙高山から始まり、火打山、槍ヶ岳、北海道の利尻岳、白馬岳、富士山を望む箱根の金時山、そしてニュージーランドのトンガリロが舞台となります。章ごとに主人公が変わりますが、物語の対象になる主人公が変わるだけで、それぞれの章の登場人物が物語り全体では大きな相関関係にあるというのも面白いです。ちょっと切なくてほろりと泣ける短編集です。
湊さん自身も最初に登ったのが妙高山と火打山の縦走だったそうです。

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