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あの「アンパンマン」の作者である"やなせたかし"さんと弟の千尋さん、そして千尋さんと同時期を同じ戦場で過ごした中嶋秀次さんという方の生き様を描いたノンフィクションです。「輸送船の墓場」と称され、10万人を超える日本兵が犠牲になったとされる台湾とフィリピンの間のバシー海峡が千尋さんと中嶋さんの物語の舞台です。千尋さんは壮絶な魚雷攻撃で23歳という若さで人生を閉じ、一方の中嶋さんは12日間の漂流を経てただ一人奇跡の生還を遂げます。中嶋さんは死んだ戦友の鎮魂のために戦後の人生を捧げ、千尋さんのお兄さんの"やなせたかし"さんは「アンパンマン」のなかに幼い頃から優秀で可愛いかった弟・千尋さんの面影を映し込んでいきます。「生」と「死」の狭間で揺れ、自己犠牲を貫いた大正生まれの男たちの物語です。

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